クラス | 聖なる都の薔薇水晶 |
種族 | 玉人 |
性別 | 男性 | 年齢 | 15歳 |
身長 | 158cm | 体重 | 39kg |
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「玉石」と呼ばれる、この世のものとは思えないほどに澄み、光を宿す宝石。幼くしてこの世を去った兄妹の思念がそれに宿り、一人の少年を形作った。少年の左腕は薔薇水晶に覆われていて、口数は少なく、感情を表に表すことはほとんど無かった。
ある日、森の中で少年を拾った青年は、彼を藍月と名付け、聖なる都と呼ばれた都市で彼を育てていた。
藍月の目には、精霊の姿が見えていた。彼らと心を通わすこともできたし、彼らの力を借りることも容易にできた。都の人間も、そんな藍月のことが好きだったし、彼の左手のことも、特には気にならなかった。
都に訪れた旅人は、いつしか藍月のことを「聖なる都の薔薇水晶」と呼び、藍月も都の中で青年とともに暮らし、幸せな日々をすごしていた。
そんなある日、聖なる都に獣の形をした魔物が入り込み、都は一夜にして廃れた。たまたま外の森に果実を採りに行っていた藍月は、家があったと思われる場所で倒れていた青年を見て、生まれて初めての涙を流した。
玉人の宝石の部分を削り、煎じて飲めば、その宝石に宿った力を得ることができるという言い伝えから、藍月の事を狙う人も多く、藍月自体そんなに口を開こうともしないため、いつしか人間不信になっていった。
しかし、基本的には寂しがりやで、一人でいることが耐えられないときもある。
治癒の術を得意とし、見かけた人々の治せそうな傷を治し立ち去っていく、左腕が薔薇水晶に覆われた少年───いつしか藍月は、「聖なる都の薔薇水晶」「薔薇の聖者」と呼ばれるようになっていた。
今は一人だが、いずれは信頼できる人と旅をしたいと思っている。