こうやって、私や他の皆さんとお話することで、少しでも気持ちが切り替えられれば良いのですが……
誰とでも分け隔てなく接することは、それこそがシスターとしてとても大切な資質です。でも、それは誰にでもできることではありません。ほとんどの人にとって、天使である私にも、それはとても難しいこと……
あぁ、ナターシャさんのような方にこそシスターになって欲しい……是非一度、天国にお連れして、神の国の素晴らしさを見ていただければ、ナターシャさんもその気になってくださるかも!(目が本気)
あ、いえ、分かっています(汗) 無理にお連れしたりはしませんよ。本当に『片道』ですから……(でもすごく残念そう)
その……実は、ナターシャさんを天国へお連れしたいと思ったのは、先ほどの森の話なのです。
天国の森は、まるで庭園のように良く整備され、気候も管理されています。手入れされた木々や美しく交配された花たちは、冷害や日照り、害虫に侵される心配もありません。
天国では誰もが、それを素晴らしいと讃えますし、私もそう思っていました。 ……ですから、その、私……ナターシャさんのような感想を述べられる方に、初めてお会いしたのです。ナターシャさんが住んでいる森は、天国の森とは違うのですか?
あ、いえ、ご、ごめんなさい! お話を蒸し返そうという訳では……、あ、えっと、チョ、チョコレート、「友チョコ」でしたら安心ですね! それではもう一つ……
え?(ギクッ) あ、あの、しゅ、修道院では殿方との交際は禁じられていますからっ も、もちろん結婚もできないのです、でで、ですから、その、ナターシャさんをお嫁さんにするわけには……(真っ赤になってオロオロ)
あ、でも、ナターシャさんは殿方ではないので問題はないのかしら……って、いえっ、そそ、それはそれで大いに困ります!! 困りますけど、決して責任回避しようだとか、ナターシャさんが嫌いだとか、そういうわけでは……ですから、え〜っと、え〜〜と……あうぅ(涙目で耳まで真っ赤に染めた情けない顔)