E-No.134
![]() | 本名:ルナリア・ルーチェ 通称:ルナリア |
- 一言メッセージ
- 【2・魔法学校カメーリエ】
シルムの騎士ラフォレはおばさまと何か話し込んでいるようだった。
それは二時間、三時間と続き、私の胸を針が抉るような時は輪廻を巡って再び戻ってきての繰り返しかのようにひたすらしつこく延ばされていく。
この時の私は、おばさまが何処か遠くへ連れて行かれてしまうのだと、強く信じ込んでいた。それはそうだ、おばさまは世界に何人も存在しない、術胎書を書く事の出来る魔術師である。
その魔力は、薬草森を完全に外界の危険から包み守るほど。しかも、そんなに強大な術式を行使してもなお日常を平然と過ごせるという、最早あの人をもってして『人』と称する事すら私は躊躇われる、そういうレベルだ。
魔法学校の講師として迎えたいと、あの高飛車そうな騎士は言っていた。その為に国家中の民間伝承を追い、ようやくここに行き着いたのだと。
私を置いて、おばさまは旅立ってしまうのだろうか。あの権力と雑多の頂き、その元へと。
四時間が経ち、ようやく話を終えたおばさまが私の元へやって来る。
私は冷め切ったキノコのシチューを、さも今食べ始めたように唇の奥へと押し込む。どうせ喉が詰まるくらいなら、最初から言葉を発せないように見せておいた方がいいだろうという、自分でも滑稽に思うようなちっぽけなプライドだ。おばさまの肩の向こうに見えている、騎士の訝しげな顔を見ない為でもあった。
柔らかく煮込んだ蝙蝠人参のしっぽを奥歯に滑らせながら、濡れたグラスをじっと見つめる。不安そうな顔がそこにはあった。
と、いうのが一週間前の事だ。
今だに、思い出すだけで唇の端っこが引き攣る思いである。主に、検討外れな勘違いだった事に対して、だけれども。
この信じられないほど自然の香りがしない、石と土と木のつぎはぎオバケの前に立つと、何だか病気を通り越して死の床の風景が見えるような気がするくらい、心がげんなりと濁っていく。
魔法学校カメーリエ。椿の名を冠する癖にいやに仰々しいこの建物は未だ建築中だそうだ。
私はルナリア・ルーチェ。サレルノという名は、うさぎの穴に置いてきた。
今日から何時までか、この、気持ち悪く整って植えられた椿の庭が、私の職場となるらしい。
お知らせ
- 登録状況
- 【クエスト】 継続登録、メッセージ登録、戦闘設定登録
- 精霊術の習得
- 治癒:強壮 を習得!
- スキルの鍛練
- 鍛練によって 治癒 のLvが上昇! [3→4]
- アイテムの購入
- 霊玉原石 Lv1 を購入! [-200GP]
霊玉原石 Lv1 を購入! [-200GP]
- 装備品の強化
- 強化によって 主力 のLvが上昇! [0→1] [-100SP]
→ 攻撃 が上昇! [0→10]
強化によって 補助 のLvが上昇! [0→1] [-100SP]
→ 防御 が上昇! [0→3]
→ 精度 が上昇! [0→7]
強化によって 防具 のLvが上昇! [0→1] [-100SP]
→ 防御 が上昇! [0→7]
→ 精度 が上昇! [0→3]
メッセージ
- カーク [73]
「困りましたね……」
明らかな拒絶の意思に、苦笑いを以って応える。
「自分の身は、自分で守られると言うのならば、それは重畳。
ですが」
ある種の怯えにも見える仮面を纏う女性に、出来るだけ柔らかな口調で声がける。
「信用されない、というのは悲しい事ですが――
ビジネス・ライクとお考え下さい。自分は、貴女を守り。貴女は試験を通る。
要は利害関係の一致なんです。利害の関係すら信用なさらない、というのであれば
この先の貴女の旅路は、きっと至難の物となるでしょうから」
それに。言葉を続ける。
「リビーナ。彼女も子供ではありません。
この程度で難癖をつけてくるような、そんな薄い関係でもないんですよ。
幸か不幸か、ね。ははは」
- エンド [133]
そんなに珍しい……のですね。
カーク様もとても驚かれていました。
(見た目は猫故に表情の変化はあまり無いが、声色は多彩で。感心したような様子で話を続ける)
教育実習、ですか?
……少し懐かしい響きです。といっても、私もつい最近その教育実習を終えてこうして仕事のためこちらに来たのですが。
私でよければぜひお手伝いさせてくださいね。精一杯頑張ります。
本……は今手持ちにありませんが、私の知る範囲でよければ私の世界……ディアメルについて、そしてソリュニクス王国についてお話しましょう。
……そうだ。もしよろしければ、カーク様やリビーナ様にも一緒にお話しを聞いてみましょう?
あの方たちも私やルナリア様とは違う世界からこちらに訪れた方たちのようですから、きっとルナリア様にとっても興味深いお話が聞けると思いますよ。
勿論私にとっても、です。
とりあえず……まずは何から話しましょうか?
- リナ [158]
「……どうしたの?…わ、年季入ってる〜」
(首かしげつつ、彼女の持つ本にちらりと目をやってみたり)
「…そう?本当にそう思ってるのよ。こういうお洋服大好き!
あ、うん、あんり褒められても困っちゃわよね。ふふ。」
「…??」
(にこにことくまのぬいぐるみを差し出していたものの、予想したものと違う反応に気付き)
「あら、くまさん嫌いだった?ねこさんのほうが良か―――」
「…なるほど。」
「……そっかぁ。うん。」
(若干テンションダウンしつつ。)
「そういうことなら、受け取ってもらえなくても仕方ないわね… 今はね。
でも、うん、出会っていきなり信用してもらおうなんて思ってないから大丈夫。」
「私は、ルナリアちゃんと仲良くなれたらいいなって思ってるから…その気持ちを伝えたかったの。
…エルフさん達の中では仲良くなりたい相手にプレゼントを送ったりしないかな?」
「…怪しい…うーん、うん。そうかもしれないわ。
怖がらせるつもりはなかったのよ。ごめんね。
でも私はお姫様に呪いをかけるような悪い魔法使いじゃないわよ〜」
「残念!こんなに可愛く出来たのに…!
それじゃ仲良くなるまでおあずけねー?」
(仲良くなる気でいるらしい。くまさんを自分の眼前で揺らしてからシルクハットに仕舞おうとすると
中からぴょこんっとうさぎのぬいぐるみが顔を出して、くまさんをきゃっち。
ぬいぐるみ(大)がぬいぐるみ(小)をだっこしてる。)
うさぎ「お預かりするですよ〜」
「それにしても、試験… 一人前になる試験とか?よかったら聞かせてくれない?
あなたに興味あるの!お話しくらいはいいでしょう?」
クエスト
クエスト名 | 模擬戦−治癒・結界使用(HP1000) 【戦闘結果】 | |||
---|---|---|---|---|
パーティ名 | ![]() | 観光野郎Aチーム [P-No.133] | ||
メンバー | ![]() | カーク [E-No.73] | ![]() | エンド [E-No.133] |
![]() | ルナリア [E-No.134] | ![]() | リナ [E-No.158] |
プロフィール

クラス | 赤椿の教育実習生 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
種族 | フォレストエルフ | ||||||
性別 | 女性 | 年齢 | 17歳 | 身長 | 143cm | 体重 | ???kg |
幽き、しかし肥沃にて静謐なりしは西向こう、ヴァルト・フォン・ハイルクラオト
森の”へそ”が彼の者らが棲まう「陽だまりの夜樹」であるとするならば、ずいぶんとでべそであるといえる。
姦しく、黄金の誇りに満ちて雄大なりしは東向こう、王抱くクローネ・シルム
首都ヴォールアーベントにおいて一際大きく張り出したその”頭でっかち”さは、権威と狭量の象徴であった。
牧歌的な風景を挟み、お互いがお互いを「あんなものは全く」と笑いながら今日のパンを齧っている、そんな或る国の或る時代のこと。
決して互いが交わる事の無かったそれまでを覆す、とんでもなく迷惑な(当人達はもれなくそうであろう)代物が、ヴォールアーベントの北、安らいだ花の渓谷地帯に出来ようとしていた。
―――魔術の発見。そして、神学の崩壊。
1000年とも、2000年とも言われる見えざる神の権威を、井戸の底の底、暗くて泥化した土の更に底まで叩き落としてしまう、アンビリイバブルかつ一部にはトラジカルな大事件は、何の事はない、フラリとクローネ・シルムを訪れた魔術師によってもたらされた。
折りしも、その国は長き戦乱の時代を渡り抜け、ひとときの休息と次なる混沌に備えていた頃である。
時の王は聡明で、そして狡猾だった。
旧きを廃して民を縛るは滑稽、寧ろこの新たな潮流を国家の軸とし、早々に己がものとする事で、いずれは大国を一歩出し抜く強者として長き栄えを得るであろうと、彼は考えたのだ。
そんな経緯もあって、魔法学校「カメーリエ」は余りにも唐突に、それこそ敬虔な神の徒達が異端だと騒ぐ間もないほどあっさりと、設立が決まってしまった。そう、前述の迷惑な代物とは、これの事に他ならない。
さまざまな首都の混乱を他所に、今日も穏やかに一日が過ぎていく筈の陽だまりの夜樹では、遠くに見えるシルムの頂きが西日に照るのを眩しく感じながら、一人の少女が欠伸を噛み殺していた。
少女の名はサレルノ。ここ300年近く新しい子の産まれなかったフォレストエルフ達にとっては、実に久しぶりに抱き上げた乳のみ児であったが、そんな彼女も既に17歳、人間で言うところの12歳程度といった見てくれだ。
楽しく穏やかな森の毎日と、勤勉な時間が、彼女の根幹をじっくりと形成していく。
…筈だったのだが。
数日後、彼女は「ルナリア・ルーチェ」と名を変え、森から放り出される事となる。
決して交わらなかった二つが合わさった結果の、迷惑極まりなく困惑と恐怖の旅路へ、嫌々ながら一歩を踏み出した少女。
その理由は、いずれ語られるかもしれないし、秘められたままであるかもしれない。
森の”へそ”が彼の者らが棲まう「陽だまりの夜樹」であるとするならば、ずいぶんとでべそであるといえる。
姦しく、黄金の誇りに満ちて雄大なりしは東向こう、王抱くクローネ・シルム
首都ヴォールアーベントにおいて一際大きく張り出したその”頭でっかち”さは、権威と狭量の象徴であった。
牧歌的な風景を挟み、お互いがお互いを「あんなものは全く」と笑いながら今日のパンを齧っている、そんな或る国の或る時代のこと。
決して互いが交わる事の無かったそれまでを覆す、とんでもなく迷惑な(当人達はもれなくそうであろう)代物が、ヴォールアーベントの北、安らいだ花の渓谷地帯に出来ようとしていた。
―――魔術の発見。そして、神学の崩壊。
1000年とも、2000年とも言われる見えざる神の権威を、井戸の底の底、暗くて泥化した土の更に底まで叩き落としてしまう、アンビリイバブルかつ一部にはトラジカルな大事件は、何の事はない、フラリとクローネ・シルムを訪れた魔術師によってもたらされた。
折りしも、その国は長き戦乱の時代を渡り抜け、ひとときの休息と次なる混沌に備えていた頃である。
時の王は聡明で、そして狡猾だった。
旧きを廃して民を縛るは滑稽、寧ろこの新たな潮流を国家の軸とし、早々に己がものとする事で、いずれは大国を一歩出し抜く強者として長き栄えを得るであろうと、彼は考えたのだ。
そんな経緯もあって、魔法学校「カメーリエ」は余りにも唐突に、それこそ敬虔な神の徒達が異端だと騒ぐ間もないほどあっさりと、設立が決まってしまった。そう、前述の迷惑な代物とは、これの事に他ならない。
さまざまな首都の混乱を他所に、今日も穏やかに一日が過ぎていく筈の陽だまりの夜樹では、遠くに見えるシルムの頂きが西日に照るのを眩しく感じながら、一人の少女が欠伸を噛み殺していた。
少女の名はサレルノ。ここ300年近く新しい子の産まれなかったフォレストエルフ達にとっては、実に久しぶりに抱き上げた乳のみ児であったが、そんな彼女も既に17歳、人間で言うところの12歳程度といった見てくれだ。
楽しく穏やかな森の毎日と、勤勉な時間が、彼女の根幹をじっくりと形成していく。
…筈だったのだが。
数日後、彼女は「ルナリア・ルーチェ」と名を変え、森から放り出される事となる。
決して交わらなかった二つが合わさった結果の、迷惑極まりなく困惑と恐怖の旅路へ、嫌々ながら一歩を踏み出した少女。
その理由は、いずれ語られるかもしれないし、秘められたままであるかもしれない。
ステータス
HP | 潜在P | SP | GP |
---|---|---|---|
1000 | 0 | 700 | 600 |
増幅 | 放出 | 治癒 | 結界 | 強化 | 操作 | 具現 | 中和 | 精製 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
Lv0 | Lv0 | Lv4 | Lv0 | Lv0 | Lv0 | Lv0 | Lv0 | Lv0 |
精霊術
術No | 系統 | 種別 | MPコスト | 対象 拡大 | 対抗 発動 | 術名 | |||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
火 | 水 | 風 | 土 | ||||||
7 | 治癒 | 回復 | -- | 30 | -- | -- | ○ | ○ | ハイルングス・オルゴン |
231 | 治癒 | 強壮 | -- | -- | -- | 30 | ○ | ○ | |
10 | 治癒 | 清浄 | 10 | 10 | 10 | 10 | ○ | × |
装備品
主力: 片手 | Lv | CP | 攻撃 | 防御 | 精度 | 総SP | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 0 | 10 | 0 | 0 | 0 | ||
スロット1 | ||||||||
スロット2 | ||||||||
スロット3 |
補助: 盾 | Lv | CP | 攻撃 | 防御 | 精度 | 総SP | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 0 | 0 | 3 | 7 | 0 | ||
スロット1 | ||||||||
スロット2 | ||||||||
スロット3 |
防具: 重鎧 | Lv | CP | 攻撃 | 防御 | 精度 | 総SP | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 0 | 0 | 7 | 3 | 0 | ||
スロット1 | ||||||||
スロット2 | ||||||||
スロット3 |
攻撃力 | 命中力 | 受け 防御力 | 受け 成功力 | 防御力 | 回避力 | |
---|---|---|---|---|---|---|
主力 | 110 | 100 | 50 | 50 | 117 | 93 |
補助 | 0 | 0 | 103 | 107 |
所持アイテム (2/25)
No | 種別 | 装備 | アイテム名 | 価値 |
---|---|---|---|---|
1 | 精製 | 霊玉原石 Lv1 (精製するとランダムに霊玉を入手) | 100 | |
2 | 精製 | 霊玉原石 Lv1 (精製するとランダムに霊玉を入手) | 100 |