精霊伝説
トップページ冒険結果一覧 > E-No.411  (第12回:2011/11/5)

E-No.411

本名:デザートローズ
通称:デジー
一言メッセージ
Report:12
Code:Desert Rose

 ここ数日、新型の精霊兵と対戦。
 凄まじい耐久性を誇り、こちらの儀式用短剣など歯が立たなかった。同行者の刀でも傷をつけるのに手間取る程だったので、相当に頑丈な素材で作られていると思われるが詳細不明。解明はこちらの短剣からどの程度向こうのデータが取れているかに寄るだろう。
 今回戦った相手は精霊術を使わない仕様とのことだったが、この耐久性で術まで使う型も製造されているらしい。小物相手の雑兵としては十分すぎると言えるだろう。製造法は門外不出との事だが、一部でもこちらの参考にできればそれなりに有用であると思われる。
 なお、提出用データの収集は順調。帰還時にはある程度の成果を発表できると思われる。

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 書き終わったレポートをしまい、デジーはため息を吐いた。
 それからきょろきょろと辺りを見回す。彼の周囲には静かな夜の平原が広がっているばかりで、特に異常は見当たらない。キシカタもいつものように寝転んでいる。
 もう一度、今度は安堵のため息を吐いてから、デジーは肩の力を抜いた。

 先日やってきた「アレ」がまた現れそうで、デジーはことあるごとに周囲を警戒するようになっていた。
 自分が滑稽なことをしている、という自覚はある。「アレ」を探知したところでデジーには何もできないだろうし、先日キシカタが行っていた「術」のこともある。あの術が効いているならば、自分がこれ以上やることは何もない。むしろ、デジーが下手に動くことでキシカタに危険が迫る可能性もある。それは嫌だった。
 けれども、どうしても気にせずには居られなかった。キシカタが僅かながら、外界に意識を向けるようになっていたから。
 普段どこにも向いていない彼の目が、ここの所、かなり近いところにまで「戻って」きている事がある。
 デジーにはそれが嬉しい。それが本当に、キシカタにとって良いことなのかどうかは分からないが。

(……あれは、どういう意味の言葉だったんだろう)

 この前、キシカタに言われた言葉を頭の中で反芻する。
 おん、ばさら、ぎに、はらち、はたや、そわか。
 あの時は、特に彼の意識がこちらに向いていた気がする。『俺は大丈夫』、『俺よりお前だ』と言っていた。その直後の、不思議な音の羅列である。あんなにはっきりと彼が自分と他者に言及する事は(今までの短い付き合いでも)ほとんどなかったので、強烈に印象に残っている。デジー自身、ほとんどない機会だと分かっていたから、一生懸命聞こうと耳を傾けていた。
 あれが力ある言葉だというのは、デジーにも察知できた。言われた直後に奇妙な安堵感を感じた。自分の周囲を目には見えないが、どこか頼もしい幕が覆っているような。
 しかし、あれがどこの言葉なのかは分からない。何度も頭の中で繰り返すうちに暗記してしまったが……。

(ヘブライ語でもラテン語でもないしなぁ。キシカタさん、見た感じ東の方の人っぽいし、あっちの言葉なのかな? うーん……)

 西洋魔術やウィッチクラフトには馴染みがあるが、アジアの術となると専門外だ。結社の知り合いには詳しい人間がいるが、彼は携帯電話を持ち歩かない男なのでかけたところで繋がる確率は低い。帰還してから直接聞きに行った方がいいだろう。
 ……そこまで考えてデジーは頭を抱えた。帰還までもう何日もない事に気がついたからだ。あまり考えないようにしていたのに。
 デジーは黙ったまま、寝転んだキシカタに目を向けた。
 相変わらず、何かをぶつぶつと呟いている。おそろしく細い体の至る所に古い傷跡がある。何であんなに傷だらけなんだ。あんなになるまで戦って来たのか、この人は? この前来ていた「アレ」みたいな奴らと? それで、これからも?
 不思議と、そういう連中にキシカタが負けるとは、デジーにはあまり思えない。色んなものから離れてしまってはいるが、彼の扱う術が相当のレベルなのは分かる(地面に引いた線一本で「アレ」を追い返したように)。けれど、これ以上彼の体に傷が増えるのは嫌だと思う。
 だが、デジーに何ができるのか。結社の単なる「端末」でしかなく、ここにも現地調査という名目でしか来る事の出来なかったというのに。あと数日で、ここから離れるというのに。

(……強く、なりたいなぁ。こんな、色々考えなくても済むぐらい、に)

 そんな陳腐な願いを思い描いてしまった自分を罰するように、デジーは唇を噛んだ。
 平原の夜は今日も、何事もなかったかのように更けて行く。

お知らせ

登録状況
【クエスト】 継続登録、メッセージ登録、戦闘設定登録、セリフ登録、パーティ登録
精霊術の習得
結界:力場結界 を習得!
スキルの鍛練
鍛練によって 結界 のLvが上昇! [9→10]
アイテムの購入
霊玉原石 Lv1 を購入! [-200GP]
アイテムの精製
霊玉原石 Lv1 を精製!
素早さアップ Lv1 を獲得!
装備品の強化
強化によって 主力 のLvが上昇! [4→5] [-500SP]
攻撃 が上昇! [10→15]
防御 が上昇! [20→25]
霊玉の装備
【補助:スロット2】 麻痺耐性 Lv1 を装備!
メッセージ送信
サンタ [342]1件 のメッセージを送信!
イオ [360]1件 のメッセージを送信!
キシカタ [380]1件 のメッセージを送信!

イベント(コロシアム)

イベント名
対戦相手緋桜
 [E-No.467] (試合結果)
夕夜
 [E-No.17] (試合結果)
ミシェル
 [E-No.310] (試合結果)
キリイィーク
 [E-No.146] (試合結果)
駄夢
 [E-No.439] (試合結果)

クエスト

クエスト名
パーティ名
メンバーキシカタ
 [E-No.380]
デジー
 [E-No.411]

プロフィール

クラス
種族
性別男性年齢25歳身長182cm体重70kg
異世界の魔術結社に所属している魔法使いの男。
こちらの世界を観察し、レポートするよう結社に命じられたため
びくびくしながらやってきた。
気が弱く根暗。いつもおどおどして何かにびくついている。

水を介して植物を操る魔法を得意とする。
ただし、操った植物は魔法を解くとその場で枯れてしまうのが欠点。
元々生えていた植物を使うと土地に与えるダメージが大きいため、
常に複数の植物の種を持ち歩いている。

気を抜くと、たまに頭のてっぺんからお花が生えている。

アイコン一覧

12345678

ステータス

HPMP増加量スタミナ潜在PSPGP
1100122409003,100
増幅放出治癒結界強化操作具現中和精製
Lv0Lv0Lv3Lv10Lv0Lv0Lv0Lv0Lv0

精霊術

術No系統種別MPコスト対象
拡大
対抗
発動
術名
7治癒回復--30----水界:睡蓮
38治癒活力30------
10治癒清浄10101010×
11結界障壁結界------30緑界:葛藤
161結界多重障壁------30
1378結界力場結界------30×
169結界封壁結界30------紫界:桔梗
12結界反射結界30------黄界:向日葵
39結界保護結界----30--紅界:薔薇
56結界防護結界------30
124結界庇護------30×
123結界清浄結界--30----藍界:矢車菊

装備品

主力: 片手 (武器)LvCP攻撃防御精度総SP
砂薔薇の短剣
柄に薔薇が彫り込まれた質素な短剣。元々は儀礼用だった。
521525101500
スロット1フェイント Lv1
スロット2腐食 Lv1
スロット3必中 Lv1
補助: 盾 (防具)LvCP攻撃防御精度総SP
虚ろな四分の一
薄いあかがね色の金属を伸ばして作った盾。叩くとちょっと間が抜けた音がする。
4204001000
スロット1精度アップ Lv1
スロット2麻痺耐性 Lv1
スロット3
防具: 中鎧 (防具)LvCP攻撃防御精度総SP
北海の護衣
いつも着ている黒いコート。持ち主の魔力を高める力を持つ術具。
6306002100
スロット1飛行 Lv1
スロット2防御力アップ Lv1
スロット3
攻撃力命中力受け
防御力
受け
成功力
防御力回避力
主力1151106255156100
補助00136100

同調値一覧

霊玉名 (武器)同調値
腐食5
必中5
フェイント5
霊玉名 (防具)同調値
防御力アップ5
麻痺耐性2
飛行5
霊玉名 (武器・防具)同調値
精度アップ5

霊玉名: 【青字】 同調値は上昇可能 / 【赤字】 同調値は上限に達している

所持アイテム (10/25)

No種別装備アイテム名価値
1霊玉主1フェイント Lv1 (武器)100
2霊玉主2腐食 Lv1 (武器)100
3霊玉主3必中 Lv1 (武器)100
4霊玉補1精度アップ Lv1100
5霊玉補2麻痺耐性 Lv1 (防具)100
6霊玉防1飛行 Lv1 (防具)100
7霊玉防2防御力アップ Lv1 (防具)100
8霊玉睡眠付加 Lv1 (武器)100
9霊玉腐食 Lv1 (武器)100
10霊玉素早さアップ Lv1 (防具)100
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