精霊兵技師ユストゥスが開発した
新型機構を搭載している、精霊兵の先行試作機。
戦闘力のみを強化した、既に実用試験段階に入ったタイプと違い、
「冒険者に付随できる稼動時間の延長、及び自律機構の強化」を
コンセプトとしている。
通常モードでは一般人並の能力しかないが、損傷を考慮しなければ一ヶ月稼動し続ける事も可能。
高度な自律行動も可能で、「あいつを倒せ」のような簡易命令でも、
状況を自己判断し合理的に戦える。
欠陥として、戦闘モードに移行すると燃料を急激に消耗してしまい、
以降、補給無しでの戦闘行為が不可能になってしまう事。
(研究所に帰還する最低限の燃料は温存され、
指示により単独で帰還することも出来る。
その行程で奪取や破壊されなければ、ではあるが)
機体の損傷は現地で修復できないため、
継戦能力に疑問が残る事などが挙げられる。
戦闘力強化型の方が採用され、
この試作機に関連するプランは破棄されており、
本来は予備パーツ機だった本機をデータ収集の名目で、
シェリングが貸与契約を結んで借りうけている。
(既存精霊兵は複雑な機構を扱う必要があり、
シェリングには扱えなかったため)
シェリングとシエラは「共に冒険する仲間」として大事に扱っている。
普段の仕事は毛布などの、多少乱雑に扱ってもいい荷物を持つこと。