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第46回 (2008年10月04日) (E-No.12)
パーティー名: ピグレウムの錬金彫刻たち |
椎夏 (E-No.12)
カルフから精霊街道をさらに西へ進むと、星降る町メルンと呼ばれる小さな町があった。
メルンには、スタージュエルと呼ばれる星の光を放つ宝石があり、町は宝石から放たれる光によって、邪な存在から守られていると言われていた。
このスタージュエルの存在こそ、メルンが星降る町と呼ばれる所以であった。
そんなメルンの秘宝であるスタージュエルの輝きを維持するためには、一年に一度、天空の星が最も強く輝く夜に、星降る丘でその光を集める必要があった。
メルンの外れにあるこの丘は、森に近いということもあり、夜ともなると凶暴な獣が姿を現すため、町の人間ですら滅多に近付かない場所となっていた。
そのため、メルンでは、スタージュエルに星の光を集める間、凶暴な獣から身を守ってくれる冒険者の派遣を、精霊協会へ要請していた。
メルンへ派遣されたパーティーは、町の人々に迎えられた。
町の責任者と名乗るその男は、パーティーをうやうやしく迎えると、自分の館へと案内した。
パーティーは、フランクの館で心尽くしのもてなしを受けながら、夜が訪れるのを待った。
マリーと紹介された少女は、巫女装束に身を包み、手にはスタージュエルを携え、緊張した面持ちでパーティーに挨拶をした。
日が沈みゆく中、パーティーとマリーは、町の人々に見送られながら、星降る丘へ向けて旅立った。
町の人々の姿が見えなくなったとき、マリーはそう呟きながら大きく伸びをした。
パーティーの視線に気付いたマリーは、顔を真っ赤にしながらうなだれた。
慌てふためきながらも言い訳を試みるマリーであったが、やがてくすくすと笑い出した。
そう言うと、またくすくすと笑い出すマリーであった。
やがて、一行は目的とする星降る丘へ辿り着いた。
丘に辿り着いた頃には、日はすっかり沈んでいたが、代わりに空には満天の星が煌めいていた。
マリーはスタージュエルを取り出すと、空に向かってかざした。
空には満天の星が輝き、地上ではスタージュエルが星の光を受けて輝き、星降る丘は幻想的な光景に包まれていた。
うっとりとそう語っていたマリーであったが、急にその表情が硬直した。
マリーが、わななく指先で指し示した先には、通常の狼の二倍はあろうかという巨大な狼が群れをなしていた。
パーティーは武器を構えると、襲い来る狼達を迎え撃った!
![]() | 「ボクと同じ名前ヲ持ツ精霊ヨ、力ヲ貸しテ…」 |
![]() | 「分かりました。戦いましょう…共に」 |
味方 | クラス | HP | 隊列 | スロット | |
---|---|---|---|---|---|
![]() | 椎夏 (E-No.12) (PC.1) | ピグレウム | 712 | 前列 | 6 |
![]() | もう1人の綾瀬椎夏 (ELEMENTAL.12) | 精霊/飛行 | 228 | 後列 | -- |
敵 | クラス | HP | 隊列 | スロット | |
ダイアウルフ(A) (ENEMY) | 動物 | 600 | 前列 | -- | |
ダイアウルフ(B) (ENEMY) | 動物 | 600 | 前列 | -- |
![]() | 「…ぁぁ、腹減った…酒持ってこーい…!…ZZZ」 |
![]() | 「(怒気を込めながら)起きないか!このバカ竜が!!!戦闘だ、早く構えろ!!」 ザネはシュグナートに思い切り体当たりした! |
![]() | 「うごぉぉぉぁあ!って、何!戦いか!それを早く言えよ。よっしゃ!俺様の出番だぜ!!」 |
![]() | 「…(待ってくれるダなんテ、律儀な敵さんだネ)」 |
![]() | 「(にこりと微笑みつつ)楽しい夢を見させて上げましょう…覚悟は良いですか?」 そう言って、もう1人の綾瀬椎夏は指で空に魔方陣を描き始めた。 「さて、それでは不思議なショーの始まりですよ」 気付くと、その微笑みは怪しげな色を帯びていた… |
![]() | 「クスッ…可愛い子達ね。さぁ、いらっしゃい。相手をしたげるわ」 |
![]() | 「ビィィッ!ユニッ!!」 |
味方 | HP | ス | 火 | 水 | 風 | 土 | 列 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
椎夏 | 712 / 712 飛![]() | 前 | |||||
もう1人の綾瀬椎夏 | 228 / 228 飛![]() | 2 | 1 | 後 | |||
敵 | HP | ス | 火 | 水 | 風 | 土 | 列 |
ダイアウルフ(A) | 600 / 600![]() | 1 | 2 | 前 | |||
ダイアウルフ(B) | 600 / 600![]() | 1 | 1 | 1 | 前 |
味方 | HP | ス | 火 | 水 | 風 | 土 | 列 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
椎夏 | 656 / 712 飛![]() ![]() | 1 | 前 | ||||
もう1人の綾瀬椎夏 | 228 / 228 飛![]() | 2 | 1 | 1 | 後 | ||
敵 | HP | ス | 火 | 水 | 風 | 土 | 列 |
ダイアウルフ(A) | 510 / 600![]() ![]() | 2 | 2 | 前 | |||
ダイアウルフ(B) | 565 / 600![]() ![]() | 1 | 2 | 1 | 前 |
味方 | HP | ス | 火 | 水 | 風 | 土 | 列 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
椎夏 | 656 / 712 飛![]() ![]() | 1 | 1 | 前 | |||
もう1人の綾瀬椎夏 | 144 / 228 飛![]() ![]() | 2 | 1 | 2 | 後 | ||
敵 | HP | ス | 火 | 水 | 風 | 土 | 列 |
ダイアウルフ(A) | 510 / 600![]() ![]() | 3 | 2 | 前 | |||
ダイアウルフ(B) | 398 / 600![]() ![]() | 1 | 3 | 1 | 前 |
味方 | HP | ス | 火 | 水 | 風 | 土 | 列 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
椎夏 | 624 / 712 飛![]() ![]() | 1 | 1 | 1 | 前 | ||
もう1人の綾瀬椎夏 | 117 / 228 飛![]() ![]() | 3 | 1 | 2 | 後 | ||
敵 | HP | ス | 火 | 水 | 風 | 土 | 列 |
ダイアウルフ(A) | 510 / 600![]() ![]() | 3 | 1 | 2 | 前 | ||
ダイアウルフ(B) | 220 / 600 雷![]() ![]() | 2 | 3 | 1 | 前 |
![]() | 「俺様の実力ってもんを分からせてやる!!見てやがれっ!!」 |
![]() | 「流石はシュグナート、頼りニなるネ」 |
![]() | 「それだけだと思うなよ!!」 次の瞬間、もう片方の首もダイアウルフに襲い掛かる! その牙がダイアウルフに喰らい付く!! |
![]() | 「へっ、毒に掛かったな!!だがよ、だからと言って手を緩めるほどこのシュグナート様は甘くねぇっ!!」 |
![]() | 「本当に容赦ねーんだな、こいつ…」 |
味方 | HP | ス | 火 | 水 | 風 | 土 | 列 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
椎夏 | 497 / 712![]() ![]() | 1 | 前 | ||||
もう1人の綾瀬椎夏 | 117 / 228 飛![]() ![]() | 3 | 1 | 1 | 2 | 後 | |
敵 | HP | ス | 火 | 水 | 風 | 土 | 列 |
ダイアウルフ(A) | 510 / 600 毒![]() ![]() | 4 | 1 | 2 | 前 | ||
ダイアウルフ(B) | 155 / 600 毒![]() ![]() | 2 | 3 | 2 | 前 |
![]() | 椎夏の口が呪を紡ぐ。 「我に宿りシ精霊の力、我が前の存在に打ち勝テ…!」 椎夏のその言葉がダイアウルフから自由を奪い、そして戦う力が徐々に失われていく。 |
![]() | 「うン…もう大丈夫だヨ」 |
味方 | HP | ス | 火 | 水 | 風 | 土 | 列 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
椎夏 | 497 / 712![]() ![]() | 2 | 前 | ||||
もう1人の綾瀬椎夏 | 56 / 228 飛![]() ![]() | 3 | 2 | 1 | 2 | 後 | |
敵 | HP | ス | 火 | 水 | 風 | 土 | 列 |
ダイアウルフ(A) | 409 / 600 毒![]() ![]() | 4 | 1 | 2 | 1 | 前 |
![]() | 椎夏は目を瞑り、風の精霊とコンタクトした… 「…風ノ流れハ…うン、読めタ」 椎夏は翼を展開し、ダイアウルフの認識範囲から一瞬姿を消す… しかし、その次の瞬間、既に敵との間合いを一気に詰めていく! 「ザネ、お願イ!」 |
![]() | 「分かった!敵の動きは、私に任せろ」 ザネの眼が敵の動きを的確に判断する! |
![]() | 「読めた…!椎夏、このまま敵の左側から一気に突っ込んで! …シュグナート、このまま一気に畳み掛けるぞ!」 |
![]() | 「おうよ!へっ、死ねぇぇぇぇっ!」 |
味方 | HP | ス | 火 | 水 | 風 | 土 | 列 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
椎夏 | 462 / 712 光![]() ![]() | 1 | 2 | 前 | |||
もう1人の綾瀬椎夏 | 56 / 228 飛![]() ![]() | 4 | 2 | 1 | 2 | 後 | |
敵 | HP | ス | 火 | 水 | 風 | 土 | 列 |
ダイアウルフ(A) | 120 / 600 痺雷![]() ![]() | 4 | 1 | 2 | 2 | 前 |
![]() | 「行くヨ、エレメンタル・フュージョン」 |
味方 | HP | ス | 火 | 水 | 風 | 土 | 列 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
椎夏 | 462 / 712![]() ![]() | 1 | 前 | ||||
もう1人の綾瀬椎夏 | 26 / 228 飛![]() ![]() | 4 | 2 | 2 | 2 | 後 | |
敵 | HP | ス | 火 | 水 | 風 | 土 | 列 |
ダイアウルフ(A) | 40 / 600![]() ![]() | 4 | 1 | 3 | 2 | 前 |
![]() | 「うっ…いけない、このままでは…!」 |
![]() | 「精霊さん、ボクの身体に戻っテ」 |
![]() | 「………仕方ありません。椎夏さん、後の事は頼みます」 |
![]() | 「さぁて、アタシの出番のようね…」 そう言って、ダイアウルフの顎を手に取り、その顔を上げさせる… 「ほぉら…アタシの目を見るのよ。そうよ、そのまま…何も心配は要らないわ…」 「うふふ♪そうそう、良い子ねv」 パメラの手がダイアウルフの額を優しげに撫でる… |
味方 | HP | ス | 火 | 水 | 風 | 土 | 列 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
椎夏 | 462 / 712![]() ![]() | 1 | 1 | 前 | |||
敵 | HP | ス | 火 | 水 | 風 | 土 | 列 |
ダイアウルフ(A) | 40 / 600 眠![]() ![]() | 4 | 2 | 3 | 2 | 前 |
![]() | 「悪く思わないで…成仏なさいな」 |
![]() | 「おらおらあぁ!!てめえじゃ役不足なんだよ!」 |
![]() | 「(役不足ノ意味って、それデ合っていたかナ…?)」 |
![]() | 「ふふ…なんか嬉しいネ」 |
![]() | 「けっ、こんな雑魚どもじゃ、俺様は止められねーのよ!!おうおうっ、次はどいつだ!!」 |
![]() | 「勝って兜の緒を締めよって言うし…今後も油断せずにいかないとね」 |
![]() | 「その程度?ほんっとぉーに雑魚なのね。まぁ良いわ。少しは楽しめたし。 でも、そんなんじゃ、女の子にはもてないわよぉ?あははっ!」 |
![]() | 「辛い戦いです…でも、立ち止まる訳にはいかないんです!」 |
襲い来る狼達を一度は追い払ったものの、狼の群れは距離を取りながらも一行の周囲を取り囲んでいた。
空には満天の星の輝きが、地上にはスタージュエルの輝きが、周囲には狼の瞳の輝きが、まさしく星降る丘の名前に相応しく、全てが星に覆われているかのような光景を映し出していた。
第46回 (2008年10月04日) (E-No.12)