精霊伝説
トップページ冒険結果一覧 > E-No.134  (第7回:2011/10/1)

E-No.134

本名:ルナリア・ルーチェ
通称:ルナリア
一言メッセージ
【5・実習開始!】

「…シルムを離れられたと思ったら、どうしてこんな事に…」

カーク・ヴェルザに、リビーナ・ミレッティ、エンド・キャルトゥ。
この地に立って既に数日が経つ。エンドはともかくとして、カークとリビーナはよりにもよって人間だ。
この地には多くの種族がひしめき合い、それぞれが精霊協会の一員としてそれぞれに動いている訳だが、その中であえて人間の同行者を選ばなくてはならなかったのは、それが師の課した試練であったからである。

エンドに声を掛けたのは、周りが全て人間だという状況にとても耐えられそうになかったというのが大半の理由だ。そのくらい、忌避すべき対象なのに、こうなってしまっている。
師がこの『教育実習』という名目の旅に自分を送り出した理由は解らない、というのも魔術師として一人前と認められる為という、漠然とした目標を掲げられた後は、有無を言わさず連れて来られたからだ。

当然といえば当然だが、やる気など出よう筈もない。それ程苦労した結果得られるものが、嫌いで仕方の無い人間たちの為の魔法学校で、彼らの為に教師をする権利だというのだから余計にだ。
あのフォルクマールや高飛車で鼻持ちならないラフォレ、調子者のナットなど、黄金卿騎士団の面々の顔が脳裏にチラつくたびに憂鬱は募る。いっそ逃げ出せたらどれ程気が楽になるだろう。

(馬鹿馬鹿しい……)

そんな思いはこの精霊協会での働きにも存分に表れる。何かを傷つける為の魔法など使いたくは無いし、癒しの魔法にしても本来ならのたれ死のうがどうなろうが知った事の無い相手に対して使わなくてはならない、そんな気だるさがルナリアの苛立ちと集中できなさを加速させていた。


――――結果、武を競う大会での無様な大敗。まるで負の連鎖だ。一体何時からこれ程までに、非生産的な自分になってしまったのだろうか。

「………浮かない顔ですね?」

「………」

カークの言葉に、声が詰まる。

悔しかった。今は、人間にそう言われたからではない。
リビーナも、エンドも、何も言わない。このカークも、深くまで何かを言って来るわけではない。例え自分が人間の仲間だったとしても、結局これと同じ事をしていたのなら、まったくの役立たずなのは一緒の事だ。他者の気遣いだけを浪費し、それは自分で自分への哀れみに繋がる。それも、その気遣いをこちらに向ける相手は、自分が普段見下して拒絶している相手だ。

こんな事が許される訳が、いや、まかり通っていい筈がない。ルナリアは、髪を飾る赤椿に触れながら、師の声を思い出していた。






『サレルノ。お前はきっとこの先、色んな壁に触れ、その滑らかさに絶望し、何度も登ろうとしては滑り落ち、結局は崩して進むしか無い事に気づくまで、大変な労力を使う事だろう』

『だが忘れてはいけない。そうして壁に真摯に向かい合い、逃げず、怯えながらも対峙するお前の気高さを。苦しみながらも、理不尽に思いながらも、結局は諦められないそのしぶとさを』

『お前のその折れない心を、心のままに高めていきなさい。そこに他者との付き合いで得るものが加われば、必ずお前は私の思う最高の魔道士に近づいていける』

『赤椿は彼らの学校では、生徒に身に付けさせる未熟の証だそうだ。それに倣ってお前も付けて行きなさい。ルナリア・ルーチェは、彼らの世界を導くものなのだから』






「…………」

花びらから指を離せば、拳を握り締める。
喚こうが叫ぼうが、何も変わりはしない。だったら、師の言うとおりだ。矜持を見せずして、何が自分であろうか。

「リビーナさん」

「うん?なあに?」

「エンドさんも、カークさんも……聞いて下さい」

「ふむ」
「はい?」

ルナリアは、彼らの数歩後ろから、ぐっと息を飲み込み、必死に胸を張って声を上げる。
壁に向かい合おう。どれだけ弱い力でも、登れない壁を壊す為の、最初の拳を振り上げよう。

額に浮かぶ汗を隠そうともせず、引き攣った顔になりながらも、彼らに向けた願いの一言は、やや、突拍子も無かった。



「―――。 私は、もっとお役に立てるように、努力します。ですから……」

「……もし私の魔術を認めて頂けたら…  、皆さん、私の生徒になって頂けませんか…?」

お知らせ

登録状況
【クエスト】 継続登録、メッセージ登録、戦闘設定登録
【イベント】 コロシアム
精霊術の習得
治癒:集中治療 を習得!
スキルの鍛練
鍛練によって 治癒 のLvが上昇! [7→8]
アイテムの購入
抽選に外れたため アイテム精製の極意 Lv1 を購入できなかった……
抽選に外れたため 治癒活性 Lv1 を購入できなかった……
霊玉原石 Lv1 を購入! [-200GP]
アイテムの精製
霊玉原石 Lv1 を精製!
不屈 Lv1 を獲得!
装備品の強化
強化によって 補助 のLvが上昇! [3→4] [-400SP]
防御 が上昇! [9→12]
精度 が上昇! [21→28]
霊玉の装備
【防具:スロット1】 混乱耐性 Lv1 を装備!
メッセージ送信
カーク [73]1件 のメッセージを送信!
エンド [133]1件 のメッセージを送信!
リナ [158]1件 のメッセージを送信!

イベント(精霊コロシアム)

イベント名
対戦相手セリン
 [E-No.150] (試合結果)
あざみ
 [E-No.387] (試合結果)
イロリ
 [E-No.276] (試合結果)
シュタイナー
 [E-No.172] (試合結果)
もけちゃん
 [E-No.475] (試合結果)

クエスト

クエスト名
パーティ名
メンバーカーク
 [E-No.73]
エンド
 [E-No.133]
ルナリア
 [E-No.134]
リナ
 [E-No.158]

プロフィール

クラス
種族
性別女性年齢17歳身長143cm体重???kg
幽き、しかし肥沃にて静謐なりしは西向こう、ヴァルト・フォン・ハイルクラオト
森の”へそ”が彼の者らが棲まう「陽だまりの夜樹」であるとするならば、ずいぶんとでべそであるといえる。

姦しく、黄金の誇りに満ちて雄大なりしは東向こう、王抱くクローネ・シルム
首都ヴォールアーベントにおいて一際大きく張り出したその”頭でっかち”さは、権威と狭量の象徴であった。

牧歌的な風景を挟み、お互いがお互いを「あんなものは全く」と笑いながら今日のパンを齧っている、そんな或る国の或る時代のこと。
決して互いが交わる事の無かったそれまでを覆す、とんでもなく迷惑な(当人達はもれなくそうであろう)代物が、ヴォールアーベントの北、安らいだ花の渓谷地帯に出来ようとしていた。



―――魔術の発見。そして、神学の崩壊。



1000年とも、2000年とも言われる見えざる神の権威を、井戸の底の底、暗くて泥化した土の更に底まで叩き落としてしまう、アンビリイバブルかつ一部にはトラジカルな大事件は、何の事はない、フラリとクローネ・シルムを訪れた魔術師によってもたらされた。
折りしも、その国は長き戦乱の時代を渡り抜け、ひとときの休息と次なる混沌に備えていた頃である。
時の王は聡明で、そして狡猾だった。
旧きを廃して民を縛るは滑稽、寧ろこの新たな潮流を国家の軸とし、早々に己がものとする事で、いずれは大国を一歩出し抜く強者として長き栄えを得るであろうと、彼は考えたのだ。
そんな経緯もあって、魔法学校「カメーリエ」は余りにも唐突に、それこそ敬虔な神の徒達が異端だと騒ぐ間もないほどあっさりと、設立が決まってしまった。そう、前述の迷惑な代物とは、これの事に他ならない。


さまざまな首都の混乱を他所に、今日も穏やかに一日が過ぎていく筈の陽だまりの夜樹では、遠くに見えるシルムの頂きが西日に照るのを眩しく感じながら、一人の少女が欠伸を噛み殺していた。
少女の名はサレルノ。ここ300年近く新しい子の産まれなかったフォレストエルフ達にとっては、実に久しぶりに抱き上げた乳のみ児であったが、そんな彼女も既に17歳、人間で言うところの12歳程度といった見てくれだ。
楽しく穏やかな森の毎日と、勤勉な時間が、彼女の根幹をじっくりと形成していく。


…筈だったのだが。



数日後、彼女は「ルナリア・ルーチェ」と名を変え、森から放り出される事となる。
決して交わらなかった二つが合わさった結果の、迷惑極まりなく困惑と恐怖の旅路へ、嫌々ながら一歩を踏み出した少女。

その理由は、いずれ語られるかもしれないし、秘められたままであるかもしれない。

ステータス

HPMP増加量スタミナ潜在PSPGP
1050112207002,000
増幅放出治癒結界強化操作具現中和精製
Lv0Lv0Lv8Lv0Lv0Lv0Lv0Lv0Lv0

精霊術

術No系統種別MPコスト対象
拡大
対抗
発動
術名
7治癒回復--30----ハイルングス・オルゴン
38治癒活力30------ノートファル・オペラツィオーン
204治癒集中治療--30----×
55治癒慈愛--30----×
231治癒強壮------30レーヴェン・ヴィセント
10治癒清浄10101010×フォーア・ボイゲン
215治癒チャクラ15151515×

装備品

主力: 片手LvCP攻撃防御精度総SP
術胎書「ノトリアアレグレット」
参考書のように分厚く、花びらを散らしたような可愛らしい魔道書。強い魔力を帯びる。
212000300
スロット1
スロット2
スロット3
補助: 盾LvCP攻撃防御精度総SP
エメラルド・タブレット
魔道の奥義が記された、碧石の大変硬いタブレット。盾代わりにすらなる。
42012281000
スロット1
スロット2
スロット3
防具: 重鎧LvCP攻撃防御精度総SP
インバネスヒュープシェ
白を基調とした清潔なコート。ところどころあしらわれたサテンリボンが少女らしい。
42028121000
スロット1混乱耐性 Lv1
スロット2
スロット3
攻撃力命中力受け
防御力
受け
成功力
防御力回避力
主力1201005050138107
補助00112127

所持アイテム (4/25)

No種別装備アイテム名価値
1霊玉防1混乱耐性 Lv1 (防具)100
2精製霊玉原石 Lv1 (精製するとランダムに霊玉を入手)100
3精製霊玉原石 Lv1 (精製するとランダムに霊玉を入手)100
4霊玉不屈 Lv1 (防具)100
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