E-No.133
![]() | 本名:エンド・キャルトゥ 通称:エンド |
- 一言メッセージ
- 【1】
その日はノックの音でエンドは目覚めた。
寝ぼけ眼で壁掛け時計を見てみれば、いつもより大幅に遅い時間を指している。
寝坊してしまったらしい。やはり昨夜の精製で失敗したのが今まで響いているのだ。
相変わらず、ノックの音は規則正しく響き続けている。
「ふぁぁい……ちょっと待ってくだ……」
ベッドから這い出て、ハンガーにかけてあるセレントの手を取ろうとして――。
「さ……い!?」
異様に身体が重く、そのままベッドから落ちてしまう。サイドテーブルにおいてあった雑多な品が纏めて一緒に落ちた。
横っ面をしたたかに床に打ち付けて(幸い絨毯張りなのでそこまで痛くは無かった)その箇所へ無意識に手を持っていく。
「……あ、れ?」
その感触に驚き、手を離し目前に持ってきて、もう一度驚く。
なんだ、この手は。
「なんか凄い音がしたけれど平気かい!? ……開けるぞー?」
暫くぶりの懐かしい声が扉の向こうから届いて、かちゃりと音を立ててそれが開く。
「だいじょうぶ、か――」
続いて発せられた声は、途中で引き攣った様に止まった。
エンドは何度も、視線を移した。
自分の人の手と、今にも叫ばんとする上司の姿を何度も、何度も見比べた。
一緒に落ちてきた品の中に手鏡があり、それは自分を映し出しているのに気づいた。
鏡の中には、見知らぬ女性が居る。
「しっ……しつれいしましたぁっ!?」
上ずった声を上げて慌てて出て行ったらしい上司に声をかけることも忘れ、エンドはただ、呆然とそこに座っていた。
【2】
「精製の失敗が原因なの?」
「おそらくは……はっきりとした理由はまだわかりませんけど」
数分後、騒ぎを聞きつけてやってきたリビーナとルナリアにひとまずバスローブを着せられて、エンドは椅子に座っていた。
「すみません、まさかこんな事になるなんて……」
リビーナやルナリアもだが、何よりエンド自身が一番信じられない状態だった。
猫の姿であったはずの自分が、今ではクォーターのような姿になっていたのだ。
元に戻る方法も、見当がつかない。
「気にしないで! それに……可愛いと思う!」
「気楽過ぎませんか……」
目を輝かせながら笑うリビーナに、そんな彼女の発言に困った風に額を押さえるルナリア。
対照的な二人である。
「とりあえず……元の姿に戻る方法が見つかるまでは、その姿で何とかやっていかないと行けないでしょうね。エンドさん?」
窓の外を眺める(余り見ないように配慮しているとエンドが気づく事は無かった)カークが言う。
同じように、困ったように頭をかきながらカークに倣う自分の上司もそこにいる。
「まずは服ね! 可愛いの選んできてあげる♪」
「それだけ姿が違うと歩くのも難しいかもしれませんし、私は基本動作の練習でも……」
「すみません……何から何まで。今の私には何も出来ませんから……お任せします。あ、それと……」
そういえば、上司の名前をまだ聞いていなかった事に気づいて、エンドは困ったような視線を彼の背中に向けるだけにする。
ちらりとこちらを見やったカークが意図を汲み取って、上司の肩を軽くたたいて促した。
「な、なにかな?」
何とか笑みを作って対応しようとしている上司だが、相変わらず笑みが引き攣っている。
「その……あたらしく制服を頂きたいんです。前のは、サイズが合いませんから……」
「あぁ、あぁ、制服! わかったすぐに手配しよう! 今日中に持ってくるとも! うん!」
「ありがとうございます」
もう一度エンドは、仲間の姿をじっくりと見回して、それから自分の膝元に視線を落とした。
信じがたい状況に置かれてしまったが、立ち止まるわけには行かない。怪我をしたわけでもないのだ、仕事は続けられるはず。
「……えぇと、また暫くご迷惑を皆さんにおかけするかもしれませんけど……一日でも早く、この身体に慣れますね」
どこまでも前向きな彼女は、そういって笑った。
お知らせ
- 登録状況
- 【クエスト】 継続登録、メッセージ登録、戦闘設定登録、プロフィール登録、精霊術設定登録
- 精霊術の習得
- 精製:魔力回復II を習得!
- スキルの鍛練
- 鍛練によって 精製 のLvが上昇! [12→13]
- アイテムの購入
- 霊玉原石 Lv1 を購入! [-200GP]
霊玉原石 Lv1 を購入! [-200GP]
抽選に外れたため ブロック Lv1 を購入できなかった……
- アイテムの送付
- ルナリア [134] に 火の加護 Lv2 [+1] を送付!
- アイテムの精製
- 霊玉原石 Lv1 を精製!
→ [+1] … 成功! [65%]
→ [+2] … 失敗 [32%]
→ 精度アップ Lv1 [+1] を獲得!
霊玉原石 Lv1 を精製!
→ [+1] … 成功! [65%]
→ [+2] … 失敗 [32%]
→ 治癒活性 Lv1 [+1] を獲得!
- アイテムの合成
- 連撃 Lv1 と 連撃 Lv1 を合成!
→ [+1] … 成功! [45%]
→ [+2] … 失敗 [17%]
→ 連撃 Lv2 [+1] を獲得!
→ 合成したアイテムを カーク [73] に送付!
- メッセージ送信
- コクエン [13] に 1件 のメッセージを送信!
カーク [73] に 1件 のメッセージを送信!
ルナリア [134] に 2件 のメッセージを送信!
トレード
- カーク [73]
- HP吸収 Lv1 を受け取りました!
- HP吸収 Lv1 を受け取りました!
「以上の二つをお送り致します。
自分が持つよりもエンドさんが所持していた方が、役立つでしょう」
クエスト
クエスト名 | 模擬戦−治癒・結界使用(HP1500) 【戦闘結果】 | |||
---|---|---|---|---|
パーティ名 | ![]() | 観光野郎Aチーム [P-No.133] | ||
メンバー | ![]() | カーク [E-No.73] | ![]() | エンド [E-No.133] |
![]() | ルナリア [E-No.134] | ![]() | リナ [E-No.158] |
プロフィール

クラス | 役人 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
種族 | ビステニア(ルーセットキャット) | ||||||
性別 | 女性 | 年齢 | 18歳 | 身長 | 37cm | 体重 | 3kg |
【生年月日】
ディアメル暦1651年 5月 34日生 (18歳) 女
【現住所】
ソリュニクス王国(※1) リグナス フェデン21番地
【学歴】
1669年 レルフォス・アカデミー(※2)卒
【家族構成】
祖母・父・母
【好きなもの】
チーズ
【嫌いなもの】
なし
【趣味】
ボードゲーム全般
【背景】
初仕事が『世界を救う』というよくわからないが壮大な仕事を任されてしまった別世界からやってきた新米のお役人(観光推進課)
勤勉で努力家な性格をしており、仕事とあれば、と言うことでプレッシャーに押しつぶされそうで半泣きになりつつも真面目に『仕事』に取り組み中。
基本的に誰とでも丁寧な喋り方をするが、打ち解けてしまえば一転してほんわかした素朴な喋り方を披露してくれるだろう。
猫が喋っているということで奇異の目で見られやすいが、実は彼女からすれば普通の人間が非常に珍しい存在なのでお互い様である。
霊玉精製のアクシデントにより、クォーターのような姿になってしまった。
……が、結構本人は気に入っている模様。
※1……ディアメルの四大国家の一つで、特にこの国家から輩出される魔術師は何れも非常にレベルが高いことで知られる。魔術分野の著名人は大体この国の出身である。
※2……なんてことは無い無数に存在する貧乏アカデミーの一つである。
※3……ディアメル三大種族の一つ。長い年月により知恵を身につけ他者とのコミュニケーションができるようになった獣。生まれて数ヶ月後には完全に言語を操るといった、初期の爆発的な知能向上能力を持つ事で知られている。寿命は他の二種族に比べるとやや短く、50歳前後ぐらいだとされる。一括りにビステニアといっても実際は多種多様。普通の獣の姿の者もいれば、エンドのように猫と蝙蝠という二つの獣の特徴を受け継ぐ者も居る。
彼らが人並みの仕事をできるようになったのは僅か50年ほど前の事で、『セレントの手』と呼ばれる布が発明されてからの事である。セレントの手は彼らのような完全な獣が人間のするような巧緻運動を行うのに必要な物で、意思に応じて自在に形を変え彼らの手の代わりとなる。基本的にエンドもペンや、食事の際のナイフやフォークを使うときは制服の上に軽く羽織ったセレントの手を用いている。
が、クォーターとなった今は服の中に着込み、袖口から適宜セレントの手を使用するスタイルに変えたようだ。
※プロフィールイラストはビシュク様にいただきました。ありがとうございます!
ディアメル暦1651年 5月 34日生 (18歳) 女
【現住所】
ソリュニクス王国(※1) リグナス フェデン21番地
【学歴】
1669年 レルフォス・アカデミー(※2)卒
【家族構成】
祖母・父・母
【好きなもの】
チーズ
【嫌いなもの】
なし
【趣味】
ボードゲーム全般
【背景】
初仕事が『世界を救う』というよくわからないが壮大な仕事を任されてしまった別世界からやってきた新米のお役人(観光推進課)
勤勉で努力家な性格をしており、仕事とあれば、と言うことでプレッシャーに押しつぶされそうで半泣きになりつつも真面目に『仕事』に取り組み中。
基本的に誰とでも丁寧な喋り方をするが、打ち解けてしまえば一転してほんわかした素朴な喋り方を披露してくれるだろう。
猫が喋っているということで奇異の目で見られやすいが、実は彼女からすれば普通の人間が非常に珍しい存在なのでお互い様である。
霊玉精製のアクシデントにより、クォーターのような姿になってしまった。
……が、結構本人は気に入っている模様。
※1……ディアメルの四大国家の一つで、特にこの国家から輩出される魔術師は何れも非常にレベルが高いことで知られる。魔術分野の著名人は大体この国の出身である。
※2……なんてことは無い無数に存在する貧乏アカデミーの一つである。
※3……ディアメル三大種族の一つ。長い年月により知恵を身につけ他者とのコミュニケーションができるようになった獣。生まれて数ヶ月後には完全に言語を操るといった、初期の爆発的な知能向上能力を持つ事で知られている。寿命は他の二種族に比べるとやや短く、50歳前後ぐらいだとされる。一括りにビステニアといっても実際は多種多様。普通の獣の姿の者もいれば、エンドのように猫と蝙蝠という二つの獣の特徴を受け継ぐ者も居る。
彼らが人並みの仕事をできるようになったのは僅か50年ほど前の事で、『セレントの手』と呼ばれる布が発明されてからの事である。セレントの手は彼らのような完全な獣が人間のするような巧緻運動を行うのに必要な物で、意思に応じて自在に形を変え彼らの手の代わりとなる。基本的にエンドもペンや、食事の際のナイフやフォークを使うときは制服の上に軽く羽織ったセレントの手を用いている。
が、クォーターとなった今は服の中に着込み、袖口から適宜セレントの手を使用するスタイルに変えたようだ。
※プロフィールイラストはビシュク様にいただきました。ありがとうございます!
アイコン一覧
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サブプロフィール

【サブキャラクター】
ルヴェリヒ・フォルスト
【種族】
クォーターフォックス※1
【生年月日】
ディアメル暦1640年 1月 5日生 (29歳) 男
【現住所】
ソリュニクス王国 リグナス コーラム1番地
【学歴】
1658年 レルフォス・アカデミー卒
【家族構成】
祖父母・父母・妹
【好きなもの】
甘味全般
【嫌いなもの】
トマト
【趣味】
ボードゲーム全般
【背景】
エンドにこの世界を救う事、という仕事を直々に命じた彼女の上司。
一部だけ黒い色をした黄色い髪の毛に、同じような色をした狐の耳、そして尻尾が生えている。
開けているのかよくわからないほどに細められた目はイメージどおりの狐男である。
暫く姿を見せなかったが、最近ふらりと帰ってきた。
飄々とした掴みどころの無い性格ではあるが、天才肌で、仕事の姿勢はエンドの手本になるような人物。
らくらく試験をパスした後、独自に調査を進めていたようだ。
その調査も一段落したようで、今後は部下の教育?も兼ねて同行する事に。
※1……ほぼ人の姿と同じ外見に、動物の特徴を色濃く残す種族。大抵は耳や尻尾といった形で現れている。
ルヴェリヒ・フォルスト
【種族】
クォーターフォックス※1
【生年月日】
ディアメル暦1640年 1月 5日生 (29歳) 男
【現住所】
ソリュニクス王国 リグナス コーラム1番地
【学歴】
1658年 レルフォス・アカデミー卒
【家族構成】
祖父母・父母・妹
【好きなもの】
甘味全般
【嫌いなもの】
トマト
【趣味】
ボードゲーム全般
【背景】
エンドにこの世界を救う事、という仕事を直々に命じた彼女の上司。
一部だけ黒い色をした黄色い髪の毛に、同じような色をした狐の耳、そして尻尾が生えている。
開けているのかよくわからないほどに細められた目はイメージどおりの狐男である。
暫く姿を見せなかったが、最近ふらりと帰ってきた。
飄々とした掴みどころの無い性格ではあるが、天才肌で、仕事の姿勢はエンドの手本になるような人物。
らくらく試験をパスした後、独自に調査を進めていたようだ。
その調査も一段落したようで、今後は部下の教育?も兼ねて同行する事に。
※1……ほぼ人の姿と同じ外見に、動物の特徴を色濃く残す種族。大抵は耳や尻尾といった形で現れている。
ステータス
HP | MP増加量 | スタミナ | 潜在P | SP | GP |
---|---|---|---|---|---|
1100 | 12 | 24 | 0 | 1,000 | 3,300 |
増幅 | 放出 | 治癒 | 結界 | 強化 | 操作 | 具現 | 中和 | 精製 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
Lv0 | Lv0 | Lv0 | Lv0 | Lv0 | Lv0 | Lv0 | Lv0 | Lv13 |
精霊術
術No | 系統 | 種別 | MPコスト | 対象 拡大 | 対抗 発動 | 術名 | |||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
火 | 水 | 風 | 土 | ||||||
28 | 精製 | 魔力回復 | 10 | 10 | 10 | 10 | × | ○ | 精霊力増幅技法・序 |
28 | 精製 | 魔力回復II | 20 | 20 | 20 | 20 | × | ○ | |
172 | 精製 | 魔力の木 | 10 | 10 | 10 | 10 | × | × | スピリットツリー |
29 | 精製 | 魔力譲渡 | 10 | 10 | 10 | 10 | ○ | ○ | 精霊力転化技法・序 |
29 | 精製 | 魔力譲渡II | 20 | 20 | 20 | 20 | ○ | ○ | 精霊力転化技法 |
1408 | 精製 | 魔力安定 | 10 | 10 | 10 | 10 | × | ◎ | |
237 | 精製 | 増幅 | 10 | 10 | 10 | 10 | × | ◎ | スペルエンハンス |
30 | 精製 | 武器魔力付与 | 20 | -- | 20 | -- | ○ | × | ウェポンブレス |
31 | 精製 | 防具魔力付与 | -- | 20 | -- | 20 | ○ | × | アーマーブレス |
127 | 精製 | 魔力保険 | 10 | 10 | 10 | 10 | ○ | ○ | スペルガード |
255 | 精製 | 徴収 | 10 | 10 | 10 | 10 | ○ | ○ | コレクトオブパワー |
1374 | 精製 | 精製皆伝 | -- | -- | -- | -- | × | × |
装備品
主力: 両手 (武器) | Lv | CP | 攻撃 | 防御 | 精度 | 総SP | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 5 | 2 | 0 | 50 | 0 | 1500 | ||
スロット1 | シールドブレイク Lv1 | |||||||
スロット2 | ウェポンブレイク Lv1 | |||||||
スロット3 |
補助: 腕甲 (防具) | Lv | CP | 攻撃 | 防御 | 精度 | 総SP | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 5 | 2 | 0 | 20 | 30 | 1500 | ||
スロット1 | ||||||||
スロット2 | ||||||||
スロット3 |
防具: 軽鎧 (防具) | Lv | CP | 攻撃 | 防御 | 精度 | 総SP | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 5 | 2 | 0 | 20 | 30 | 1500 | ||
スロット1 | スタミナアップ Lv1 [+1] | |||||||
スロット2 | ||||||||
スロット3 |
攻撃力 | 命中力 | 受け 防御力 | 受け 成功力 | 防御力 | 回避力 | |
---|---|---|---|---|---|---|
主力 | 125 | 100 | 75 | 50 | 125 | 142 |
補助 | 0 | 0 | 0 | 0 |
同調値一覧
霊玉名 (武器) | 同調値 |
---|---|
ウェポンブレイク | 4 |
シールドブレイク | 5 |
霊玉名 (防具) | 同調値 |
---|---|
スタミナアップ | 8 |
霊玉名: 【青字】 同調値は上昇可能 / 【赤字】 同調値は上限に達している
所持アイテム (10/25)
No | 種別 | 装備 | アイテム名 | 価値 |
---|---|---|---|---|
1 | 霊玉 | 主1 | シールドブレイク Lv1 (武器)(両手のみ) | 100 |
2 | 霊玉 | 主2 | ウェポンブレイク Lv1 (武器)(両手のみ) | 100 |
3 | 霊玉 | 防1 | スタミナアップ Lv1 [+1] (防具) | 100 |
4 | 精製 | 霊玉原石 Lv1 (精製するとランダムに霊玉を入手) | 100 | |
5 | 精製 | 霊玉原石 Lv1 (精製するとランダムに霊玉を入手) | 100 | |
6 | 霊玉 | HP吸収 Lv1 (武器) | 100 | |
7 | 霊玉 | HP吸収 Lv1 (武器) | 100 | |
8 | 霊玉 | スタミナアップ Lv1 [+2] (防具) | 100 | |
9 | 霊玉 | 治癒活性 Lv1 [+1] (防具) | 100 | |
10 | 霊玉 | 精度アップ Lv1 [+1] | 100 |