精霊伝説
トップページ冒険結果一覧 > E-No.289 (第3回:2012/9/29)

E-No.289

本名:シックル・ウィーゼル
通称:シックル

【過去の冒険結果】【メッセージ一覧】

一言メッセージ
精霊協会に所属して初めての依頼。
それは精霊兵と呼ばれる人工的な魔法生命体の戦闘訓練。
その相手をする事が今回の依頼だったんだけど…

「…はぁ。」

攻撃を受けた全身があちこち痛い。おまけに普段から激しい戦いに慣れてないから、これじゃ明日は筋肉痛になるかも。
「オイオイ、まさかこの程度でへばったっていうんじゃねーだろーな?」
「…そのまさかだよ。やっぱり戦いって苦手…」

肉体的にもだけど、精神的にも辛いものがある。
「なぁに寝ぼけた事ぬかしてやがるクソガキが!!こんぐれぇは序の口もいいトコだぜ!?」
「そ、そんなこと言ったって…戦うの怖いし。僕はもっとこう…ペット探し、とかそういう仕事を中心に請けたいなぁ…なんて?」

だってその方が平和的で良いじゃない。
でも、カースには僕の答えはお気に召さなかったらしい。
「てめぇは…ホンっトバッカじゃねーの!?そんなんは一般の冒険者、いや、冒険者じゃなくたってできるわ!!何の為の精霊協会だと思ってやがる!!」
「…大掛かりなペット捜索の時の為、とか?」
「〜〜〜ッてめぇって奴ぁ!!」
「じょ、冗談だよ…。」

さすがにちょっとふざけすぎたかな。
「精霊協会に入ったら強大な力を秘める精霊武具と精霊術を与えられるんだもの。当然難度の高い依頼が舞い込んでくるし、所属冒険者は確実な依頼達成を求められる。その依頼の中には魔物を含めた存在との戦闘も想定される…というか結構な確率で求められるんじゃないかな?魔物との戦闘って精霊武具と精霊術が揃って初めて対抗できるようなものだし。」

「んだよ、分かってんじゃねーか。」
「そりゃあ、ね。」

サイズ兄に仕事であった色んな話を聞かせてもらったもの。大抵は○○で魔物を退治した〜、とか、商隊の護衛の仕事で行った△△の町の特産品が美味しかった〜、とかでさすがに機密とかに関わるようなものは無かっただろうけど。でもそれは当時の僕にとってはどんな勇者の物語よりも憧れるものだった。今になって冷静に分析してみれば戦闘が想定されるものも多かったように思える。
サイズ兄が亡くなった後は、サイズ兄が協会の試験を受けるときに使っていた本とかを元に、一通り精霊協会について勉強したから、少しは分かるつもり。

「でも、知っているのと実際に行うのは別問題だよ。戦うだけが仕事じゃないはず。それに僕は…やっぱり戦うのは怖い。」

あのサイズ兄だって敵わなかった奴がいるんだ。僕なんかが何とかできるものじゃない。試験を受けるのを決めたのは自分自身とはいえ、本当に何で僕なんかが精霊協会の試験に合格してしまったんだろうと思う。
…やっぱりカンニングの所為、かな…。

カースはそれを聞いて呆れたように僕をジト目で睨む。

「おめぇな…いい加減慣れろよ?この先そんなんじゃやっていけねぇぜ?」
「うん…分かってるよ。でも…」

サイズ兄のようになる為には、ここで立ち止まっていちゃいけないんだ。一歩先へと踏み出さなきゃ。
でも、その一歩が僕にはとてつもなく遠く感じる。

そんな様子を見かねたらしい。

「…チッ、しゃあねーな。そんじゃあビビりのおめぇにとっておきを教えてやるよ。」
「…え?」
「聞こえなかったのか?俺様が直々におめぇに似合いの精霊術を教えてやるって言ってんだよ。」
「…きっと何かの聞き間違いだよね。カースが僕に精霊術を教えてくれる、だなんて。うん、ナイナイ。だってそこまでカースは面倒見がよくないし。仮にもしそんなことがあったら明日は絶対に嵐がくるよ。」
「…てめぇ、いい度胸してんじゃねーか…ブッ飛ばすぞゴルァ!!
「ご、ごめんなさい!だってあまりに意外だったし!それにそもそもカースって精霊術使えるの…?」

そんなこと、僕は聞いてない。それ以前に精霊武具が精霊術を使えるとか聞いたこともない。
だけど、それに対してはカースはあっさりと

「いや、俺様自身が使えるワケじゃねー。」

と言い放った。
じゃあ、一体――
「オイオイ、忘れたのか?俺様が誰と組んでいたかってのを。
――教えてやるのは、サイズが使ってた精霊術だ。」
「ッ!?」

サイズ兄の、精霊術――?
「そんな驚くこたぁねーだろ?サイズと同種族のおめぇなら勝手は同じだろうから多分出来んじゃねーか?」
「…そんなの無理に決まってるよ。だって僕なんかと違ってサイズ兄は特別で…」
「まぁ物は試しってヤツだ。やってみてダメだってんなら諦めりゃ良い話だろ?それに俺様が見た限りじゃ問題ねーと思うがな。」
「…カースがそういうなら…。」

サイズ兄の精霊術、かぁ。
精霊術は精霊協会によって厳重管理されるべき物――容易に見せる物ではない、とサイズ兄は言ってたし僕も見せてもらったことはない。

「まず確認だが、おめぇの故郷では狩りや戦闘をする時、三人一組で行う形態があるんだよな?」
「うん。主に僕と同じ鼬族が得手とするスタイルだよ。
三人はそれぞれはっきりと役割が分かれていて、相手を転ばせたりけん制したりする攪乱手、相手に確実にダメージを与える攻撃手、そして不測の事態に秘伝の薬を用いて適切な処置を施す治療手の三本柱で1チームが構成されるんだ。」
「そうそう、それだ。サイズはそれを精霊術に応用したらしくてな、敵を鈍らせる術、斬撃と術を組み合わせた攻撃技、そして回復術の3つを中心に身につけたわけだ。ま、一人三役ってヤツか?
で、だ。おめぇもそこから考えて協会で回復の精霊術を身につけたんじゃねーか?」
「…当たりだよ。」

サイズ兄も同じだったんだ。
そりゃあ、身近な部分から取り入れる方がイメージや応用もしやすいしね。
でも――

「僕、実際に狩りに出た事は無いし、模擬戦も治療手しかやったことがないんだ。戦いは苦手だったから…。」

だからこそ、足手まといにならないために故郷に伝わる秘伝の薬の知識を必死に覚えた。
それがあったからこそ、回復については精霊術に応用しやすかったんだけど、正直他の役割は僕に務まりそうにないと思う。
でも、カースは笑いながら、

「そんなんカンケーねーよ。サイズの奴だって回復は大の苦手だったみてーだしな?それでも、それなりにモノになるやつは身についたゼ?」

なんて言う。
…サイズ兄、治療手が苦手だったなんて僕初耳だよ。
いつも何でも上手くこなしてたイメージしかなかった。

「んじゃ、話を元に戻すが今回おめぇに教えるのはいわゆる攪乱手をイメージした術って事になるな。コイツを覚えて敵を鈍らせりゃおめぇも比較的安全に近づくこともできんだろ?」
「確かに安全性は高まるけど…。」

それで戦闘が怖くなくなるかと言われたら、何とも言えない。

でも、サイズ兄が使っていた精霊術というのは興味がある。
僕も――やってみたい。

「…分かった。それで僕は何をすればいいの?」
「お?良い面構えじゃねーか?そんじゃまずは…」

一体どんな術なんだろう――
「精霊街道を通る隊商の護衛依頼を請けんぞ?昨日、確かそんな依頼が協会に入ってたハズだしな!」

精霊街道を通る隊商の…えっ?
「イヤイヤイヤ、ソレ絶対関係ないよね!?」

危うく流されるところだった。
でもなんでいきなりそうなるの?確か僕の戦闘への苦手意識克服の一環として精霊術指南が始まったんだよね?それなのに術を身につける前に戦闘が想定されるような依頼を請けるなんて本末転倒というか、ちょっと強引すぎじゃない?
それなのにカースったら、

「うっせーよ!こういうもんはな、実戦で身につけんのがイチバンなんだよ!」

なんて言う始末。それどころか「請けねーなら教えねー!!」なんて言う。
これって単にカースが暴れたりないだけなんじゃ…全く横暴にもほどがあるよ。



結局、僕は依頼を請けることにした。
術を教えてもらいたいって気持ちがあるのは確かだけど、何よりも困っている人がいるなら助けるのも精霊協会所属の冒険者の務めだし、サイズ兄ならきっとそうするだろうから。

でも…護衛なんて僕に務まるのかな?
そんな不安を抱えたまま、僕は護衛の任務を請けるべく協会と向かった。

お知らせ

登録状況
【クエスト】継続登録、戦闘設定登録、プロフィール登録、サブプロフィール登録、セリフ登録、精霊術設定登録
精霊術の習得
操作:麻痺 を習得!
スキルの鍛練
鍛練によって 増幅 のLvが上昇! [0→1]
装備品の強化
同調によって 主力 のLvが上昇! [1→2]
攻撃 が上昇! [5→8]
精度 が上昇! [5→12]
同調によって 補助 のLvが上昇! [1→2]
防御 が上昇! [5→9]
精度 が上昇! [5→11]
同調によって 防具 のLvが上昇! [1→2]
防御 が上昇! [3→6]
精度 が上昇! [7→14]

クエスト

クエスト名
パーティ名
メンバーシックル
 [E-No.289]

プロフィール

クラス
種族
性別男性年齢14歳身長133cm体重30kg
辺境の村で育った鼬獣人。
故郷では凄腕の冒険者だった従兄に憧れて、彼が所属していた精霊教会の門を叩いた。

大人しく気弱で臆病という大凡荒事に向かない内気な性格で、幼い頃から周囲の同年代の友人に度々からかわれていた。
その為か、やや自虐的で他人とも少し距離を置いた態度をとるが、唯一己を庇ってくれていた従兄のサイズにだけは心を許し『サイズ兄(にぃ)』と呼んで慕い、屈託なく接していた。

冒険者として活躍する従兄に憧れつつも自らにはその生き方は向いていないと諦め、冒険とは無縁の生活を送っていたが、従兄の精霊武具であったはずのカースが突然目の前に現れたことで状況は一変。
強引なカースに唆され、冒険者を志す事になる。

いつもおどおどしており若干挙動不審気味だが、カースに対してはその横暴な態度に振り回されつつも時折容赦ないツッコみを入れる。

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サブプロフィール

◇カース(冥鎌カタストロフ)

喋る大鎌。自称『神々に創られた、神の眷属たる武具』だが、非常に胡散臭い。唯の気味の悪いオンボロ鎌にしか見えない。
シックルの故郷の社で御神体として封印され祀られていたが、数年前にシックルと従兄のサイズによってその封印が破られ、社より持ち出される。

その性格は自己中心的なうえ、下品で粗暴で口煩い。
シックルに冒険者の素質ありと見做し、強引に説得して冒険者を目指させた。
が、彼を「貧弱で甘ったれたクソガキ」と評しているあたり、本当に冒険者の資質を見出しての事かは甚だ疑問である。
よくシックルを罵ったり、からかったりしては喧嘩している。

瞬間転移でもするのか、勝手にいなくなることがままあるが、どこにいるのかは不明。
戦闘時や、シックルが呼べばどこからともなく現れるので、肝心な時に武器が無いといった問題にはならないようだ。

一応精霊武具に属しており、遥か昔に他の使い手がいたらしい。
前の使い手である従兄のサイズも再同調を経て己の精霊武具とした。


◇サイズ・ウィーゼル

シックルの従兄。故郷では名うての冒険者だった。
魔物との戦闘において死亡したとされるが…?

ステータス

HP火MP水MP風MP土MPMP増加量スタミナ素質PGP
1000000010200200
増幅放出治癒結界強化操作具現中和精製
103.03001000

精霊術

術No系統種別MPコスト対象
拡大
対抗
発動
術名
7治癒回復--40----メディカルヒール
10治癒清浄10101010メディカルケア
21操作麻痺------40

装備品

主力:両手(武器)LvCP攻撃防御精度
冥鎌カタストロフ
喋る大鎌。『神の眷属たる武具』とは本人談。が、どう見ても唯の不気味なオンボロ鎌。
218012
スロット1
スロット2
スロット3
補助:補具(防具)LvCP攻撃防御精度
救命腕章
赤地に白十字が施された腕章。精霊力によって僅かだが身体能力を向上させるらしい。
210911
スロット1
スロット2
スロット3
防具:軽装(防具)LvCP攻撃防御精度
簡易旅装
冒険者用の服。動きやすく見た目よりかは防護に優れるが、防具としては些か心許無い。
210614
スロット1
スロット2
スロット3
攻撃力命中力受け
防御力
受け
成功力
防御力回避力
主力134111505599125
補助0000

所持アイテム (0/25)

No種別装備アイテム名価値
所持アイテムはありません
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