精霊伝説
トップページ冒険結果一覧 > E-No.61 (第3回:2012/9/29)

E-No.61

本名:ブランカ=A=ヴォルフラート
通称:ヴォルフ

【過去の冒険結果】【メッセージ一覧】

一言メッセージ



《境界の御柱》───異なる世界へ渡る為の魔導装置。
此処を通るのはいつ振りだろう… アレはまだ物心ついて間もない頃、母と、顔も定かではない父に手を引かれてこの世界に渡って来た。

『今日から此処が、お前の箱庭(アソビバ)だよ』

そう嘯いた父は、あの時いったいどんな顏をしていただろうか───




◇◇/2days ago.◇◇



「───uフ? ヴォルフ。おい、私の話を聞いているのか?」

呆、としていたようだ。親父殿の声ではっとして顔を上げる。
「すみません。ええと、何でしたか?」
親父殿は眉を顰めて大袈裟に首を振る。ちらり、とこちらを見て───あ、この流れは拙い。
「根を詰め過ぎてるんじゃないか?やはり今回はやめておいた方が」「いえ、大丈夫。いけますよ」

皆まで言わせず遮ると親父殿はあからさまに不満げな顏をする。やれやれ、もういい歳だと言うのにこの人は。
ここまで来て取り止めにされては困る。準備に何ヶ月掛けたと───…いや、それよりも今回を逃したら次はいつ渡れるとも解らない。
この《門》はとくに気紛れで、時には数十年単位で開かない事もあるという。さすがにレアケースだと信じたいが、可能性の域であってもそんなに待たされるなんて堪ったものじゃあない。
「だいいち、次の
《開門》がいつになるかもわからないんです。この機会を逃す手は無い筈です。違いますか?」
「ぐっ… それは、まあ、そうかも知れないが… そうだ、お前じゃなくても───」
「───親父殿…?」
空かさず湿度の高い視線を送る。もちろん面に覆い隠されて届いてはいないが雰囲気だけは伝わっている筈だ。
その証拠にほら、すぐに気まずそうな顏になって視線を泳がせ始める。
「御心配は有り難いですが、親父殿は過保護に過ぎます。私とて親父殿に付いて回って商人のいろはを学んできたのです。もう立派に自立できますよ」

苦笑気味にそう告げると親父殿は諦めたように大きく溜め息を吐いた。
「意思は変わらないんだな……?」

「それはもう、何度も申し上げている通りに」

「解ったよ。根負けだ、お前の好きにしなさい…」

「フフフッ、有難う御座います、親父殿」
……正直、親父殿のしょぼくれた姿を見るとほんの少し申し訳なくも感じる。
母に先逝かれた異人の子を本当の我が子のように、或いはそれ以上の手間をかけて育ててくれた事にはどれだけ感謝の言葉を口にしても足りない。本当に頭が下がる思いだ。
だがそれとこれとは別の話で。少々この人は───いやかなり───子煩悩に過ぎるのだ。
現にこうして出立の直前になってまで心変わりを誘おうと説得に余念がなかった。
いや、付いて行くと言われないだけマシかもしれない。………仕事が無ければ言っていたかもしれないが。

親父殿は一度こちらを見、今度は小さく溜め息を吐くと真面目な顔になった。
「…でもなヴォルフ、くれぐれも用心しておくれよ。お前が人前でその面を脱ぐのはその人がお前にとって真に心を預けるに値すると思えたときだ。いいかい、相手は身長に選びなさい。……さもなければお前は───」

「ええ。ええ、重々承知しておりますよ。それでは親父殿、行って参ります───」

親父殿に頷きを返して天まで届こうかという光の柱を仰ぎ見る。
光は内部で複雑に色めいて、奥を見通す事はできなかった。グローブを外してそろりとその中に指先を差し入れる。
…けっして熱くはない、不思議な感じ。まるでぬるま湯の中のようだ。肘まで腕を差し込んだ所で指先に感じた硬質な感触。ひたり。掌を滑らせる。やはり熱くもなく冷たくもない。不快というわけではないが、なんとも落ち着かない感じだ。ええと、ここが最奥ということでいいのか。な?
『芯石に強く掌を押し当て、行き先を明確にイメージする。』
もっとも明確にイメージも何もこちらはその場所を知らないので聞き齧りの情報と以前に行った方の記録頼みだ。
それでも深く、強く、こう在る筈だと想起する。地名、言語、物品、人々の暮らしなどなど。実際に行った事があるなら確実なのだが無いなら無いでその分イメージが大事なのだそうだ。
精霊石…、どんなものなのだろう煌びやかな宝石のようなものなのかな。精霊術…、魔法のような力。だけど万能の力ではなくどちらかと言うと戦闘に傾いた能力みたいだ。精霊協会…、どんな場所なのかな。試験、難しいみたいだけど受かるといいなあ… それに動物、植物、現住種族、民族、衣装、暮らし、食事、そろそろ食事時だしそういえば今日はまだ何も食べてないなあれどこからかな美味しそうな匂いこの食欲をそそる温かな脂と香辛料の香りああそうだラーメン食べた───


───その瞬間光が弾けて、
      ぼくは人生で二回目の世界移動を経験していた。



                                             ◇◇To Be Next...◇◇

お知らせ

登録状況
【クエスト】継続登録、メッセージ登録、戦闘設定登録、精霊術設定登録、パーティ登録
精霊術の習得
治癒:活力 を習得!
スキルの鍛練
鍛練によって 治癒 のLvが上昇! [2→3]
アイテムの購入
ブロック Lv1 を購入! [-400GP]
【今回の抽選結果を表示】【次回の販売アイテム一覧を表示】
装備品の強化
同調によって 主力 のLvが上昇! [1→2]
攻撃 が上昇! [3→7]
精度 が上昇! [7→13]
同調によって 補助 のLvが上昇! [1→2]
防御 が上昇! [2→4]
精度 が上昇! [8→16]
同調によって 防具 のLvが上昇! [1→2]
防御 が上昇! [7→15]
精度 が上昇! [3→5]
パーティの編成
リリス [80] をパーティに誘った!
ユラム [97] をパーティに誘った!
レンツ [429] をパーティに誘った!
メッセージ送信
ディー [46]1件 のメッセージを送信!
エローシオ [90]1件 のメッセージを送信!
ロット [101]1件 のメッセージを送信!
ヒス [200]1件 のメッセージを送信!

メッセージ

フラガラッハ [14]
声に気が付いたのか、こちらを振り返る。
(追っ手…にしては、目立つ格好をしている…)
視線を外したり誤魔化すようならそのまま立ち去るが、そうでないのなら、警戒しながら剣に手を置き、様子を伺っているだろう。
小夜 [110]
「…毛玉?…あ、ワンちゃん?エヘヘ、可愛い。」
犬のようなものを撫でようとして手を伸ばすが、近づいてくる仮面の少年に気づき、少女は一瞬ビクッとする
「え、っと捕まえる?ワンちゃん、”待て”だよ?」

「このワンちゃんあなたのペット…ですか?」
やはり仮面が気になるようで、少し警戒しているようだ
アウラ [205]
正面からぬいぐるみがひょこひょこと近寄ってくる。

「あの…急にごめんね…?その、何か落ち着く気がして……」
おずおずと少し下から声がかかる。
どうやら落ち着く香りに釣られて話しかけた様だ。

「ん……紅茶の香り?あなたも、ここに合格した人…?」

「私はアウラ。あなたは…?」
レディアン [262]
(こんなに涼しい日に日向花の香り、あの黒い…、人からか?)
「・・・。」(しばらく思案するとブランカへと近づいて)
「そこのお前、その香りは何かの香水か?どこかに売っているものなら聞きたい。」
「…変な仮面だな、芸人だというなら商売の邪魔はしない、教えてくれるだけでかまわない。」
レンツ [429]
あなたの問いかけに銀髪の青年は照れ笑いを浮かべながら答える。

あははははは!!照れるなァ!や、つい気合が入っちまってな!
ホラ俺、住所不明無職だから生活もかかってたし?

それに最後の戦闘試験、鎧なんか着てねーしそれなら少しでも身体軽く、って思ってよ。
いやーでも、もー少しで会場から追い出されちまうところだったぜ。
あははははは!!

「つーか貴方なんてそんな他人行儀に呼ぶなよー!レンツって呼べよなー!
俺もお前のコト、
ヴォルフって名前で呼びたいからよ!なっ?」

そう言いながら、ばしばしと仮面を叩いてくる。
そして「んあ、なんかイイ匂いすんなっ」と一人ごちた。
右水 [735]
精霊術という力もですが、協会公認の冒険者へ与えられるという数々の支援も魅力的なのでしょうね。人の世に生きる限り、世俗からは離れられぬものです。
風格…ですか? ふふ、今回は重要なお仕事で来ていますからね。その使命感がそう感じさせるのかもしれません。ボルボ13…いや、008的な。
……逆ですよ、私にはこの世界の平均的な方というのが分からないだけです。つい最近、来たばかりでしてね。そういう貴方も、この世界の方では、なさそうですね?
ヨゥルク [844]
「・・・・・・?」


 ふと、近くを通りかかった大きな黒い犬が立ち止まった。
 一度そちらを見てから、またすぐ進行方向に向き直ったが、少し間を置いて再度そちらを振り返った。
 値踏みするように、鼻が少し動いているのが見て取れる。

「失礼。どうにも、己(おれ)の一族と良く似た形状だったのでね。
 ああ、その仮面だ。 ・・・流石に、臭いは全く以って違う物だったが。
 ――そちらも、協会の冒険者と言った所かね?」

 おもむろに近付き、流暢な共通語で話し掛けられる。
 良く見れば首元に、先日の試験合格者全員に配布された会員証が見て取れるだろう。
 貴方はこの目の前の生き物を、適当に相手にしても良いし、追い払っても良い。

トレード

リリス [80]
100GP を受け取りました!
ーー、これ、どうぞ、?
ユラム [97]
100GP を受け取りました!
「それっ」(ビシッビシッ
レンツ [429]
100GP を受け取りました!
「んじゃ、渡しとくぜー。
やー本当は俺が行きたかったんだけど、係りのねーちゃんに「寄るな来るな塩撒くぞこの全裸があッ!!(若干涙」って感じに嫌われちゃっててさー。あはははははは!!

クエスト

クエスト名
パーティ名
メンバーヴォルフ
 [E-No.61]
リリス
 [E-No.80]
ユラム
 [E-No.97]
レンツ
 [E-No.429]

プロフィール

クラス
種族
性別不明年齢???歳身長158cm体重49kg
◆ PERSONAL HISTORY ◆
《多層蓋然性世界》という複数の世界が層を成して連なる異世界、ソル=クラヴィ。その中でも特に商業により発展してきた世界から訪れたという異邦人。
光をも吸収しているかのような光沢の無い奇妙な漆黒の狗面で顏上面を覆っている。
希少な幻獣の幼態や珍しい植物を扱う問屋業の駆け出しとして各世界を巡っているらしい。
仕入れなどで各地を旅する折、精霊術がおそらく必要になるだろうという考えから今回精霊協会の門を叩いた。

◆ PERSONAL REPORT ◆
見た目は未だ年若い少年のようだが妖魔の血が流れているらしく見た目通りの年齢ではないようだ。商売人らくし愛想よく、物腰穏やかでいつもニコニコとしている。負の感情を表す事自体少なく、中でも怒った顏を見た者はいないとか。

動物をよく手懐け、彼らの扱いに長ける
ギフトと呼ばれる天賦の才を持つが、何故だか初見の動物には好かれ難いらしく、よく不用心にも意気揚々と納品したばかりの雛の籠を開けてはその度に逃げられている。

◇ GIFT ◇
〜限定魅了:Fauna〜
ブランカ本人が「これは動物である」と判断した生き物を魅了する結界。
ただし効果範囲や能力の強さは闘志や負の感情の強さに由来するようにみえて普段は微弱な力場を、香りという形で纏わせている。
なお、未確認だがこの香りには副次的な効果として人間(及び知性を持つ種族)に対し安心感を齎す作用があるという報告もある。


◆ EQUIPMENT ◆
〜黒彩き指先(くろきゆびさき)〜
精霊武具。動物と親和するギフトを増幅する黒い皮グローブ。
この増幅技能はブランカ自身の精霊術傾向とは異なる副次効果であり、能動的に制御することの出来ないパッシブ効果となる。
範囲や強さは本人の心の持ち様が少なからず影響しているようで、何故かテンションが高いときは力が弱く、逆に低いと強くなる。

〜纏わしの香(まとわしのこう)〜
香水の類ではなく本人の体臭のようだ。
ハーブのようでもあり麝香のように強く馨ることもある。
噎せ返るようにキツい香りでは決してないが記憶に残る香りらしく、また何故か人によってそれぞれ印象が異なる。
一様に共通するのは安堵する優しい香りであるらしいという点のみ。

〜惑わしのコート(まどわしのこーと)〜
白銀の襟飾りを持つ漆黒のコート。
陽光を受けては不思議に色めく光沢を帯び、月光に照らされては妖しく艶めく輝きを帯びる。
本人曰く値の張るものでは無いようだが、特別に価値のあるものらしくお気に入り。
夏涼しく冬温かい便利物。

◆SECRET SIZE◆
B:?? W:57 H:85


◆ ENTREATY ◆
ロールに関しまして、僭越ながらブランカPLより一点だけ制限を設けさせて頂きます。

・原則的にクラスに【見習い】表記がある間、初対面の誰もがブランカが《幻獣屋》であることを知り得ない。

ブランカはこの世界に来たばかりである為、商人としての知名度がゼロに等しい状態にあります。それ故、ブランカ本人から直接情報を引き出すことでしかブランカ=A=ヴォルフラートが幻獣屋という商人の一職種であると知る事は出来ないものとします。
(但し例外として、情報を知る人物から何らかの形で紹介を受けることにより事前に情報を知る事は可能です。)
従って、たとえば「風の噂で聞いた」といった類の御声掛けはご遠慮くださると幸いです。何しろ噂になるほどの知名度が無いのですから。

アイコン一覧

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ステータス

HP火MP水MP風MP土MPMP増加量スタミナ素質PGP
1000000010200200
増幅放出治癒結界強化操作具現中和精製
003.311.8200000

精霊術

術No系統種別MPコスト対象
拡大
対抗
発動
術名
7治癒回復--40----若疵なぞる癒しの指
38治癒活力40------
11結界障壁結界------40凶刃喰ラウ嘴 -alicante-

装備品

主力:片手(武器)LvCP攻撃防御精度
黒彩き指先
黒皮のグローブに包まれた手。その指は獣たちを佳く懐かせる。
217013
スロット1
スロット2
スロット3
補助:盾(防具)LvCP攻撃防御精度
纏わしの香
とりたててキツく馨るものではない。ただ淡く、それでいて強く記憶に焼き付く香りだ。
210416
スロット1
スロット2
スロット3
防具:軽装(防具)LvCP攻撃防御精度
惑わしのコート
白銀の毛皮を羽織らせた漆黒のコート。陽光を受けて不思議に色めく光沢を帯びる。
210155
スロット1
スロット2
スロット3
攻撃力命中力受け
防御力
受け
成功力
防御力回避力
主力1081115055101117
補助00107113

所持アイテム (1/25)

No種別装備アイテム名価値
1霊玉ブロック Lv1(防具)(盾のみ)100
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