精霊伝説
トップページ冒険結果一覧 > E-No.99 (第3回:2012/9/29)

E-No.99

本名:シトリ=ドヴェルグ
通称:シトリ

【過去の冒険結果】【メッセージ一覧】

一言メッセージ
第二話 ドワーフってなんだろう


「や。良く見るとドワーフか」

「まさかこんな所で同胞に出会うとはの」

「あなたはこの辺りに居る人間さんよりも少し小さいような……」



「ねぇナッツちゃん」
「何ですの?」
「ボクって、『ドワーフ』なのかな?」

ハイデルベルクに来て早々。
シトリは、同様に精霊協会の試験に合格した冒険者の何人かから、同じ言葉をかけられていた。
すなわち、「ドワーフ」と。

「シトリ、以前聞いたときに『違う』って言ってなかったかしら?」
「う、うん。ボクもそう思ってたんだけど……」




<<回想シーン>>

「そう言えばシトリ。貴女はドワーフですの?」
「ドワーフ?何それ?ボクはそんなのじゃないよ?」
「あら、違うんですの……それは失礼しましたわ」

(前に本で読んだドワーフ族の特徴に似てるのだけど…本人が違うって言うのならきっと違うのでしょうね)



「良く考えたらボク、自分が自分たちの種族を何て呼んでるか知らなかったんだよね」

さもありなん。
シトリは冒険に出るまで村の外に出たこともなかったし、また外界の人間と接することもなかったのだ。
自分たちしかいないところで、自分たちの種族名を敢えて呼ぶはずもなく。
シトリは自分たちが外界でなんという種族名で呼ばれていたのか、知らなかったのだ。


「じゃあ、やっぱりドワーフですの?」
「うーん……多分そうなのかなぁ?同じドワーフ族だって人にも会ったし、その人に似てたからボクもそうなのかも」

とはいえ、確認する手段は現在のところ、ない。
シトリが自分の村に戻れば、きっと真実は分かるのだろうけれど。
今の冒険者としての生活から、今のところ彼女は戻る気はなかった。


「ボク今まで、自分のこと普通の人間だと思ってたよ」
「ドワーフも人間の一種族だと思いますけど…」
「色が黒いのも背が小さいのも個人差だと思ってた…」
「大きすぎる個人差ですわね…」



「そんなわけで、プリモちゃん、知ってる?」

ここは酒場。
まずは駆け出しの冒険者が挑戦するクエスト(精霊兵の訓練相手)に参加したその日の夜である。
ひとまず一段落したこともあり、あとは明日に備えて休んだり、あるいはひととき羽目を外したりするところであるが。


「んー?なに?」

とりあえず、仲間に聞くことにしたシトリである。
プリモ(ENo.102)は今回の冒険で同行することになった妖精だ。
詳しい経緯はナッツちゃん(ENo.376)の前回の日記参照である。


「んくっ、んくっ、んくっ……ぷはぁ…。ドワーフはね、ヒゲの人」

そう答えたプリモは、手にしたカップで何やら飲んでいる。
何やらというか、それはビールである。彼女はビールが大好きな妖精なのだ。
そのそばには人間用のジョッキが置いてある。妖精にはとても大きなものであるが、そこから少しずつ掬って飲んでいるようだ。


「ひ、ひげ?」
「うん、もじゃもじゃしてる」

シトリは少し考え込んで、そして自分の顎や頬を撫でてみた。

(は、生えてない……よね?)

わざわざ確認するまでもなく、シトリのそこに毛など生えていない。
まるで赤子のようにつるつるである。


「あとね、美味しいビールくれたよ」
「ビール?」
「お酒作るのじょうずみたい。あの時のビールおいしかったなー」

プリモはそうしみじみと言うと、再びビールに口をつけ始めた。
どうやらプリモの『ドワーフ』についての印象はその程度しかないようだ。
美味しいビールをくれたことにより記憶に残っている程度である。

これ以上、彼女から情報を聞き出すことはできなそうだ。



「とまぁ、こういうことらしいんだけど……」

4人が取った宿の一室。
シトリは、プリモから聞いた内容について、ナッツに話していた。
プリモはまだ酒場で飲んでいるようである。


「そう言えば、屋敷にあった本に載っていたドワーフも、髭の生えた顔だった気がしますわ」
「あ、やっぱりそう?」
「シトリはヒゲ……生えてませんわよね?」

ナッツはシトリに近づいて、先ほどシトリが自分でやったようにシトリの顎や頬を撫でた。
二人の顔が、少し押せば口付けをしてしまいそうなくらい接近する。


「わ、わわ、ナッツちゃん……」
(ナッツちゃんの顔が!顔がすごく近い!そして手が!手がボクの顔に…!)
「って、わざわざ確認するほどの事でもありませんでしたわね。見れば分かりますもの」

ナッツは少しシトリの顔を撫でた後、すぐに身を離した。

「そ、そうだね……」
(どきどきどきどき)

突然の(嬉しい)ハプニングに、シトリの心臓は早鐘を打っていた。
親しい冒険仲間にして女友達という立場にいるシトリには、こういったアクシデントも多い。
理性を保つのも大変である。


「そもそも普通、ヒゲは男性に生えるものですし…なら、お酒の方はどうでしたの?」
「お、お酒!?そうだなぁ…」
「…何で慌ててるんですの?何かありましたの」
「な、なんでもないよ!大丈夫!」

(落ちつけ、落ちつけボク……)

シトリは必死に自分に言い聞かせる。ここでどうにかなってしまったら、今後の冒険に非常に差し支える。
それは是が非でも避けたいのだ。ナッツちゃんと少しでも長い間一緒にいるために。

シトリはなんとか(表面上は)気を鎮めると、ナッツに答えた。


「確かに、お酒作るのは上手だったかも。ボクも、小さい頃から結構飲んでたよ」
「シトリ、お酒強いですものね…。昔から培ってきたなら、その強さも頷けますわ」

シトリの住んでいた村では、子供も酒を飲む。
村で作る地酒はかなりの度数であるが、まるでジュース感覚で常飲しているのだ。
単純に酒に慣れているとかそういうことだけでなく、種族的に非常に酒に強い体質なのかもしれない。




「うーん……でもこれだけだとやっぱり、情報が少なすぎますわね」
「結局、お酒とヒゲについてしか分からなかったし…もう少しドワーフについて知ってる人、いないかな」

そう話す二人の後ろから忍び寄る影。

「あらあら、何かお困りのご様子ですねっ?」

そして、その影はナッツの後ろからがばぁっ、と抱きついた!

「わ、きゃあ!?な、なんですの!?」
「サヨちゃん!?」

その大柄な影の正体は、サヨ(ENo.751)。
彼女もまた、のばら会(パーティ名)のメンバーにして最後の一人である。
詳しい経緯はナッツちゃんの以下略。


「ナッツちゃんはやっぱり抱き心地いいですねーうふふ」

サヨはナッツに、自分の豊かな胸を押しつけるようにぎゅーっと抱きついている。
そんな光景を見せつけられたシトリは溜まったもんじゃない。


「さ、サヨちゃん!…あんまり急に抱きつくと、ナッツちゃんびっくりしちゃうでしょ!」

ナッツちゃんに気安く抱きつくな、というセリフを噛み殺したシトリである。

「あらあらシトリちゃん焼き餅ですかー?大丈夫ですよシトリちゃんもかわいいーっ!」
「きゃうっ…!?」

そんなシトリに対しても抱きつきにかかるサヨ。
左手にナッツ右手にシトリ、まさに両手に花状態。
サヨに抱きすくめられている状態であるがナッツが再び至近距離まで接近したので、シトリがまたドキドキしているのは内緒である。
(体を密着させているサヨにはその鼓動が伝わっているかもしれないが)


「そ、それでサヨちゃん。何か知ってるの?」
「うふふーそーですねぇ」

サヨはシトリの方を向き、その顔をじっくりと眺めた。

「私が知っている限り、シトリちゃんは…ほとんどドワーフと言って間違いない姿をしてますねぇ」
「ほとんど?」
「ええ。ちょっとだけ違うのは……その目ですかねぇ」
「目……」

サヨはもっと顔を近づけて、シトリの左目を覗き込む。
その左目は、普通の目とは違い、瞳孔が縦に割れている。まるで獣の目のようであった。
シトリはその目のおかげで夜目がきいたり、良い動体視力を備えていたりするのだが。


「シトリちゃん、左目だけちょっと違いますよね。これって村の人全部でした?」
「う、ううん。これはボクだけだよ。他の人はみんな、ボクの右目と同じに、両目とも普通の目だった」
「ふーむ……ご両親は普通にその村の人なんですよね?先祖返りか何かですかねぇ。シトリちゃんの村の人たちは、遠い先祖に普通のドワーフとは違った何かが混じっているのかも」
「何か?」
「……猫とか?」
「猫!?」



「ともかく、シトリちゃんは自分のことをドワーフと言っても問題ないと思いますよ。自己紹介もその方が楽でしょうし」
「そ、そっかぁ……」


そんなどうこうがありまして。
シトリはこれから自分の種族を、『ドワーフ』と自称することにしたのでした。

お知らせ

登録状況
【クエスト】継続登録、メッセージ登録、セリフ登録、精霊術設定登録、サブクエスト登録
精霊術の習得
増幅:強打 を習得!
スキルの鍛練
鍛練によって 強化 のLvが上昇! [0→1]
装備品の強化
同調によって 主力 のLvが上昇! [1→2]
攻撃 が上昇! [10→20]
同調によって 補助 のLvが上昇! [1→2]
攻撃 が上昇! [5→10]
精度 が上昇! [5→10]
同調によって 防具 のLvが上昇! [1→2]
防御 が上昇! [8→16]
精度 が上昇! [2→4]
メッセージ送信
ラシェル [43]1件 のメッセージを送信!
クエル [124]1件 のメッセージを送信!
ことわ [157]1件 のメッセージを送信!
ナギ [187]1件 のメッセージを送信!
アウラ [205]1件 のメッセージを送信!
アリィ [705]1件 のメッセージを送信!
ヒメ [850]1件 のメッセージを送信!

メッセージ

エローシオ [90]

「そう! あなた達に倒されたの! それともやっつけられた?
 ……うぅん、それよりもっといい表現があるわね? そう! 殺された、のよ♪」

「でも、残念でした! わたしは死んでないの! がっかりしたかしら?」

「体はねー……んー……」

「ぐるるるるるるる……」

(じーっ)

「前に会ったときより、強くなったわよ? それに、今のわたしは精霊術があるもの!
 シトリちゃんも冒険者になったなら、精霊術の力は分かってるよね?」

(ざわざわざわざわ)

「ふーん……『悪いことしないなら、冒険者をやってもいいと思う?』ねー。
 シトリちゃんって、一度わたしをやっつけたから、自分のほうがえらいって思ってる?」

(にゅる……)

死角から背後に回り込んでいた触手の一本が、ポンチョの隙間から背筋に入り込む。
冷たい感触がぞわりと首筋を撫でると、すぐにしゅるしゅるとエローシオの元へ引っ込んでいく。


「えへへー、驚いた? 前より細かく、同時にいっぱい出せるようになったの。
 たとえば……いっぱい束ねて、簡単に斬れないようにしたりね?」

「もちろん、今のはただのイタズラだよ? ね、面白かった?」
ユーノ [325]
「お姉さん、こんなところでなにしてるんですかーー??」
たまたま、あなたが一人のところに話しかけてきたらしい人物は、腰辺りまで髪の毛がある女の子だった。
「おっきーぃ斧ですね〜、こんなの扱えちゃうってことは、お姉さんすごく力持ちなんですね!!」
純粋にかっこいいと思ってるらしく、女の子は目をキラキラさせていた。
「私、『ユーノ=トラウム』っていいます、お姉さんのお名前はなんていうんですかー??」
ナッツ [376]
「ええ、これさえあればここでは色々と都合がいいですわ!」
「この精霊石というのも、今までの武具が強くなっていくようですわね、この剣はとても大切なものですからちょうどよかったですわ」
「シトリもその武器は大事そうですわね、形もなんか変わりますし」


一緒に旅を続けてそろそろ一年、しかしいまいちシトリの武器の構造は理解できていない様子だ。

「どうしましたの?そんなに顔赤くして、ここはそんなに熱くもありませんわよ?それにシトリはただでさえ寒がりなのに…」


そう言いながらシトリの顔をじーっと見つめるのであった。

クエスト

クエスト名
パーティ名
メンバーシトリ
 [E-No.99]
プリモ
 [E-No.102]
ナッツ
 [E-No.376]
サヨ
 [E-No.751]

プロフィール

クラス
種族
性別女性年齢35歳身長122cm体重34kg
正面像
http://ice-blue-33.sakura.ne.jp/cg/etc/citry_rough.png

【概要】
地下で暮らす一族の出身。
火山帯近くの地下に集落があり、そこで暮らしていたため熱さには滅法強い。
逆に寒さにはとても弱く、常に防寒具を全身に着こんでいる。夏でも長袖。
冬はひきこもって活動したがらない。

半分家を飛び出してくる形で冒険者的なものに。

【容姿など】
水色のセミロングヘアを前方に、もみあげとまとめて三つ編みにしている×2。
目は紅く、右目は人間同様だが、左目は瞳孔が縦に割れ、猫目のようになっている。
褐色の肌をしている。日焼けではなく、生まれつき。
耳はやや尖っている。
長命かつ低身長な種族のため、年齢は高いが見た目も性格もまだ子供の範疇。
身長に比して、体重がやや重め。筋肉密度、骨密度が種族的に高めなため。
地上に出てからのコンプレックスにもなった。

【趣味・特技・嗜好】
好物はきのこ。
そこらに生えてるものとか、虫とか、そういったものを食べるような種族だったため、サバイバル能力は低くない。

得意なことは刺繍、石細工の装飾品作り。

【性格など】
やや臆病で、積極的ではない。

一人称は「ボク」、仲間への二人称は「○○ちゃん」とちゃん付け。
世間を知らないせいか、敬語はほとんど使わない。(少しずつ改善されつつある)
ただ、人見知りはあまりしない。
仲間になった相手にはよく懐く。

びっくり系アクシデントに弱い。
パニックが一定値を振りきれると、記憶がトぶほどの暴走状態になる。
この状態になると何をするか予測がつかず、トラブルの種になることもしばしば。

パニックに限らず感情が高ぶりすぎると暴走することもある。

一緒に冒険をしているエルフの貴族の女の子に恋をしている。
当然、相手は気付いていないし、自分も隠すつもりでいる。


【武装など】
・大斧
「機構斧"ルナイクリプス"」
一族の謎技術による謎機構搭載により謎変形機能を実現。
両刃・両手斧形態「フルムーン」と片刃・片手斧形態「ハーフムーン」に変形可能。
他にも隠された機能があるとかないとか。
http://ice-blue-33.sakura.ne.jp/cg/etc/citry_axe_change.png

・小斧
手斧。こちらは何の変哲もない、シンプルな手斧。
投擲にも使うことができ、破損や紛失、回収不可能になることも多いことから敢えて量産品を使っている。

・服
寒がりなので防寒具を着込んでいる。
鎧のようなものはほとんどまとっていないが、防寒のために厚手で、かつ特殊な線維のため結構丈夫。
http://ice-blue-33.sakura.ne.jp/cg/etc/citry_wear.png

※装備ドット絵はENo.187のPLのキリ2さんに作ってもらったぞ!ありがたや!

【戦闘】
とりあえず生来の身体能力でどうにかします。


<<PL的補足など>>
・凸メッセなど大歓迎!頑張って返します!
・HPアドレスからはプロフ絵の全身像が見れるぞ!

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71727374757677787980

ステータス

HP火MP水MP風MP土MPMP増加量スタミナ素質PGP
1000000010200200
増幅放出治癒結界強化操作具現中和精製
4.0300010000

精霊術

術No系統種別MPコスト対象
拡大
対抗
発動
術名
1増幅強打40------××
2増幅連撃----40--××振り降ろし×4
36増幅治癒--40----×

装備品

主力:二刀流(武器)LvCP攻撃防御精度
機構斧"ルナイクリプス"
謎技術で作られた謎変形斧。片手・両手形態があるがシステム上片手斧形態メイン。
212000
スロット1
スロット2
スロット3
補助:二刀流(武器)LvCP攻撃防御精度
量産型手斧
何の変哲もない手斧。
2110010
スロット1
スロット2
スロット3
防具:中装(防具)LvCP攻撃防御精度
防寒着
全身をまとう防寒着。厚手。あったかい。
210164
スロット1
スロット2
スロット3
攻撃力命中力受け
防御力
受け
成功力
防御力回避力
主力92844042113107
補助88884044

所持アイテム (0/25)

No種別装備アイテム名価値
所持アイテムはありません
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