E-No.63
![]() | 本名:システィナ=ソレリアート 通称:システィナ |
- 一言メッセージ
- ――精霊協会内、第一図書館。『大図書館』の呼び名の方が一般的だろうか。
とあるパーティのリーダー、システィナ=ソレリアートが根城としている建物である。
古ぼけた雰囲気の第6開架室に、彼女は今日も読破済みの書物を堆く積み上げていた。
居着いて早二週間、彼女は既に、かなりの量の本を読んでしまったらしい。
その間の外出は、一日1度の食事。そして、クエストの時のみだったようだ。
司書も既に諦めたのだろうか、彼女を追い出そうとさえしなくなっていた。
……何せ、彼女の本を読む様子は、どこか鬼気迫るような物があるのだから。
「……」
一度本を開けば――頭巾のせいで分かりづらいが――絶対に目を離そうとはせず。
恐ろしいまでのスピードでページを捲り続け、長編でもあっさり読了してしまう。
手元の本をあらかた読み終えたら、ふらりと立ち上がってまた本を探し始める。
それを繰り返しているうちに、彼女の周囲に城塞とも言うべき本の山が形成されていく。
あまりにも他人と違う読書スタイルを見て、たった一度だけ司書が尋ねた事があった。
「君はどうして、そうまでして本を読もうとするのか」――と。
これだけの本がある。時間もある。ゆっくり全てを味わうのも良いだろう。
だが、どうして彼女は駆け足で、全ての本を読み下そうとしているのか。
その問いに、システィナはたった一言だけで答えたのだった。
「興味があるから」。
彼女は微笑みながらそう言うと、再び視線を本へと落としたそうな。
■ □ ■ □ ■ □ ■ □ ■ □ ■ □ ■ □ ■
さて。この第6開架室には、そう大きくないが作業をする場所が用意されている。
古びた書斎机。かつてはここで誰かが、文章を書いていたのだろう。
中に入っていた黒インクや紙は、とてもではないが状態が悪くて使えた物ではない。
机その物も、それなりにガタが来ているのか、時折危なげな音を上げる事がある。
埃をかぶっていたそれを、システィナは自分で拭き上げ、勝手に使っている。
――そう。彼女もまた、自らの記録を文章という形で記すために。
彼女はあいにく、魔術式の文書保存法なんてご立派な物は持ち合わせていない。
だから、物を書く時に使うのは、『フリエ・ミレーシン』から持ってきた愛用の万年筆だ。
こちらは丁寧に整備されているのか、書き味が落ちる気配は今のところ無い。
一日の終わり。システィナは此処で、日記を記す。
■ □ ■ □ ■ □ ■ □ ■ □ ■ □ ■ □ ■
「今日は、初めてパーティの皆と一緒に戦闘をした。
多少心配な面もあったけれど、なんとか切り抜ける事ができた。
これからも、この調子で勝てたらいいんだけど。
まだ、たった一回の戦闘しかこなしていないから、皆の特徴を全て理解した訳ではない。
けれど、昨日よりはずっと、パーティメンバーの事が分かった気がする。
これから長いお付き合いになるんだから、皆とはいっぱい話していきたいな。
霧居さん――キリィークさんは、どうやら『情報』に関わるお仕事をしているらしい。
毒の精霊術を使っていたし、あんまり前に立って戦う人じゃないのかな。
あと、私の特集を組んでくれるとか言っていた。いったい何を話せばいいんだろう?
ナジトさんは……なんだか、戦うのが好きそうな人だった。
別の人が精霊兵を倒した時にも「俺の獲物ー」とか言ってたし。
でも、前に立って戦う姿は、すっごく頼りになる。
ユーノさんは、元気いっぱいなヒーラーさん。私よりは年下かな?
彼女が回復してくれるお陰で、皆が全力で戦えるみたい。
パーティ皆で、彼女を守ってあげなきゃ。回復役は重要だし。
……そして、私。
私は『エ・ルーシャ・リーヤ』で、たくさんの相手に攻撃するのが役目かな。
一応リーダーなんだけど……ちゃんとお仕事、出来てるんだろうか。
はじめての戦闘を終わってみて、一個だけ、分かった事がある。
それは、皆でこうやって戦うって事は、『楽しい』って事。
確かに相手から攻撃されるのは痛いし、精霊術の扱いにもまだ慣れてない。
でも、誰かと肩を並べて戦う事が、こんなにワクワクするだなんて、知らなかった。
私の読んだ冒険小説の登場人物たちは、こんな気持ちで戦っていたんだろうか。
だとしたら、ちょっとだけずるいなあ、なんて思ってしまう。
こんなに楽しいことを、私よりずっと前に知っていたんだから。
さて、次は本の事でも書こうかな。
第6開架室に置いてある本の3割くらいは、もう読んでしまったのかな。
結構読み終わったつもりだったけど、まだまだ沢山残ってる。
それでこそ、ここ『精霊協会』まで来た甲斐があるって物だけど。
今まで読んできた本に書いてあった内容だけでも、私が知らない事が沢山あった。
まだ私が詳しくない精霊術の事とか、機械の事なんかは、もちろんだけど。
私が今まで慣れ親しんできたはずの事にも、知らない側面がいっぱいあった。
村に生えてる『フィトラデラ』が薬に使われるなんて、全く想像もできなかったし!
それに、出会った人たち、見かけた人たちも、皆個性的だった。
村にいたら、絶対にこんな人たちと関わりを持つ事はなかったんだろう。
――やっぱり外に出てみて良かったなあと、今のところは素直に思う。
たぶん、今私が見ている部分は、大きな大きな世界のひとかけらに過ぎない。
それでもこんなに面白いんだから、これから出会う『知識』が楽しみだ。
もっとたくさんの『知識』と、早く出会いたい。
それが、私が『フリエ・ミレーシン』を出た意味なんだから。
……そういえばパーティ名が完全にキリィークさんに乗っ取られてたけど。
一応、私がリーダーなんだけどなあ?」
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お知らせ
- 登録状況
- 【クエスト】継続登録、メッセージ登録、戦闘設定登録、精霊術設定登録
- 精霊術の習得
- 放出:水冷 を習得!
- スキルの鍛練
- 鍛練によって 放出 のLvが上昇! [3→4]
- GPの送付
- キリィーク [57] に 100GP を送付!
- 装備品の強化
- 同調によって 主力 のLvが上昇! [1→2]
→ 防御 が上昇! [0→5]
→ 精度 が上昇! [0→5] - 同調によって 補助 のLvが上昇! [1→2]
→ 防御 が上昇! [5→10]
→ 精度 が上昇! [5→10] - 同調によって 防具 のLvが上昇! [1→2]
→ 防御 が上昇! [5→10]
→ 精度 が上昇! [5→10]
- メッセージ送信
- ディン [53] に 1件 のメッセージを送信!
キリィーク [57] に 1件 のメッセージを送信!
ユーノ [325] に 1件 のメッセージを送信!
椎夏 [374] に 1件 のメッセージを送信!
アルド [395] に 1件 のメッセージを送信!
メッセージ
- ヒトセ [24]
「は? ああ、これなあ」
そう言って左手で髪飾りを触る。
指が目に当たる瞬間、少し目玉が動いたような気がした。「あー、一応友人からのもらい物でな、まあ髪も邪魔なので折角だし付けている」
「まあ飾り……かな? 別に物は見えていない」
男は律儀に質問に答えた。「しかし、面白そうなモノ、ね」
その言葉に少し微笑んだ。
「趣味は悪いとは思うが、そんなに珍しいか?」
相手の自己紹介を聞きながら、自分は名乗らずに聞き返した。
- ヨザクヤ [230]
「ん・・・なんじゃお主は・・・」
声をかけられた方に振り向く。「あ、これ、それに触れるでない、怪我するぞ・・・」
この傘は盾となるべきもの。それゆえに強度は高くそして妖力が込められていた。「ちょ・・・お主、やめぬか・・・!耳に触れるでない・・・!」
この子も冒険者であろう。それ故に怪我させることはできない。
ヨザクヤは二本の艷やかな尾でシスティナをはたき、振り払おうとした。
- リエト [314]
「あぁ、全く・・・どこに行ったんだアイツら・・・」
途方にくれた大男は右手を硬く握り、何かを堪えるようにズシンズシンと歩む。
と、見知らぬ少女に声をかけられた。「ん?なんだ?」
何やら好奇心に溢れた眼差しで見つめられている気がする。(フードで見えないが)
背丈はWやRと同じくらいだろうか・・・
・・・あぁ、本当にどこいったんだろうな、アイツら。
と、迷子たちの顔を思い浮かべていた。「あぁ、俺はリエト。技師をやっていた。
今は迷子を捜しているところなんだが、何か用か?」「依頼か?内容によるが・・・話だけでも聞こうか」
丁度すぐそこに、休憩所があった。
- イサナ [496]
ヨモギ
「ほああ!? いきなり何モチ!? ヨモギはお菓子じゃないモチよ!?」イサナ
「あはは……ヨモギが珍しかったのかな? あ、うん。精霊で合ってるよ。
名前はヨモギって言うの。触ると凄くぷにぷにしてるんだよ。……触ってみる?
ああ、形なんて気にしなくていいって。どうせすぐ元に戻るし」ヨモギ
「イサナー! 勝手にヨモギを売らないでモチー!」イサナ
「いいじゃない、別に減るものでもないし。
……そういえば、あなたの名前は? あ、私はイサナ。このヨモギと契約してる、
協会所属の精霊術士なんだ。まだ成り立て、なんだけどね」
- ミイル [662]
- 「……あたし……?」
せわしなく首動かして周囲を見回した後、こてんと頭を傾けながら人差し指を自身へと向けて少女は不思議な来訪者に応じ――
ようとした。
「わわわわわわわっ……ま、まっておねーちゃん、じゅ、じゅんばんに……」
畳み掛けられた質問と尋常ならざるその勢いにさしもの元気いっぱいの子供といえども面食らい。
自然(?)に手に持つ傘を差し出すようにしながらぐわんぐわんと頭と目を回してしまった。
自身にも負けず劣らずの独特な衣装に身を包んだ彼女が落ち着きを取り戻すと、ぶんぶんと頭を振ってすっきりさせてから挨拶を返す。
「あたしはミイルっていうの。よろしくね! システィナおねーちゃん!」
「えーっと、じゃあ順番にこたえるね!」
「この傘は日傘にも雨よけにもつかえるんだけど……ここをこうして、えいっ」
開いたゴスロリパラソルを真横に向け、手持ちの部分でミイルが何か操作すると円形の障壁が発生した。
どうやら元々の形状を生かして結界を張れるように細工が施されたものらしい。
子供に持たせるには、そこそこ利にかなっているといえるだろう。
「――っていうかんじで、ぼうぎょが出来るんだよ! すごいでしょっ」
「あ……名前……。この傘は服と一緒にパパにもらったものなんだけど……そういえば、考えたこと、なかったなあ」
「うーん……せっかくだし……そのうちつけてあげることにしよっと!」
顎に人差し指をあててうんうん悩み始めたと思うと、掌にぽんと拳をあててすぐに納得する。
くるくると表情を変えながら術式発生の効果時間が終わった傘を畳むと、システィナに向き直り。
――ちょうどその時飛び込んできた好意的な彼女の言葉に、じわり、突如として瞳を潤ませた。 - 「うれしい……あたし……こんなおっきな街に出てきたのはじめてで……しんせつなひとたちに拾ってもらえたけど……けど……知り合いとかぜんぜんいないし……ふあん、だったんだ……」
くし、と指で目尻に溜まった滴を払うと恥ずかしげにえへへと笑い声を漏らし。
そっと傘の柄をシスティナへと差し出した。
「はい、これ。あたしにとってとても大事なものだけど――いいよ、さわって」
「だってシスティナおねーちゃんは”おともだち”だもん! 今度は、おねーちゃんの傘のおはなし、きかせてほしいなあ」
- ナジト [758]
- 「おい。」
ドアを乱暴にバン、と開き、室内を見回してから。銀髪の少年と思しき人物は少女を睨み付ける。
何故思しき、かと言えば、原因はこの来訪者の服装にある。
彼の装いはミニ丈のワンピース、そして足元のサンダルのみであったのだ。
「手前ェがこのパーティーの『リーダー』だな?」
ドアを支える手ではないもう片手で、ほらよ、と広げて見せた紙。
先刻まで握り締めていたのかくしゃくしゃになった『それ』は紛れも無く、少女がばら撒いたチラシだった。
「その……まだ、空いてるか?」
ぶっきらぼうに続けて言葉を投げつける。
- ヨゥルク [844]
「ひと雨降る・・・か? 否。」
空も風も――正常だ。そう呟くと、黒い大型犬は周囲の空気を嗅ぎ回った。
鼻先を微かに動かしながら、大きく首を動かしている。
そして暫くした後、目をしっかりと貴女の方向へ向けて、ゆっくりと歩み寄って来る。
何かの後を追跡するように、一直線だ。「・・・貴女か。
貴女は、ヒトか? それとも、雨かね?
単なる冒険者と言うには、些か性質(たち)が違う様であるね。」
臭いを確認するようにもう一度鼻を動かすと、流暢な共通語で声を掛けてきた。
目深に被った頭巾の奥を覗き込もうとするように、じっと反応を待っている。
少なくとも、襲い掛かるような素振りは見えない。――今の所は。
クエスト
クエスト名 | 精霊街道−隊商護衛【戦闘結果】 | |||
---|---|---|---|---|
パーティ名 | ![]() | 霧居幾恵の時事問題解説コーナー [P-No.63] | ||
メンバー | ![]() | キリィーク [E-No.57] | ![]() | システィナ [E-No.63] |
![]() | ユーノ [E-No.325] | ![]() | ナジト [E-No.758] |
プロフィール

クラス | 雨使い | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
種族 | 人間 | ||||||
性別 | 女性 | 年齢 | 18歳 | 身長 | 160cm | 体重 | ???kg |
「雨は天より生まれ、地へと降り注ぎ、命を潤し、再び天へと帰る。
水は全ての母であり、神より齎されし潤沢なる恵みの証である。
あらゆる生命は水から生まれ出で、水によって活きる事が出来る。
空より降り注ぐ雨は、神の手より零れ落ちた恵みの一滴なのだ。
――そうであるが故に、私はこう考える。
雨を統べる者は、神の恵みに最も近しき存在となるのではないか」
――かつて異界にて名を馳せた思想家の言葉より
「雨なんて降ったって、まるで良いことなんて無いじゃない」
――とある少女の日記の片隅
■ □ ■ □ ■ □ ■ □ ■ □ ■ □ ■ □ ■
プロフ絵&アイコンは、白遊様(E-No24のPLさん)より頂きました。
この場を借りて感謝致します。
凸メッセetc.はいつでも大募集してます!
水は全ての母であり、神より齎されし潤沢なる恵みの証である。
あらゆる生命は水から生まれ出で、水によって活きる事が出来る。
空より降り注ぐ雨は、神の手より零れ落ちた恵みの一滴なのだ。
――そうであるが故に、私はこう考える。
雨を統べる者は、神の恵みに最も近しき存在となるのではないか」
――かつて異界にて名を馳せた思想家の言葉より
「雨なんて降ったって、まるで良いことなんて無いじゃない」
――とある少女の日記の片隅
■ □ ■ □ ■ □ ■ □ ■ □ ■ □ ■ □ ■
プロフ絵&アイコンは、白遊様(E-No24のPLさん)より頂きました。
この場を借りて感謝致します。
凸メッセetc.はいつでも大募集してます!
アイコン一覧
1 | ![]() | 2 | ![]() | 3 | ![]() | 4 | ![]() | 5 | ![]() | 6 | ![]() | 7 | ![]() | 8 | ![]() | 9 | ![]() | 10 | ![]() |
---|
ステータス
HP | 火MP | 水MP | 風MP | 土MP | MP増加量 | スタミナ | 素質P | GP |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1000 | 0 | 0 | 0 | 0 | 10 | 20 | 0 | 100 |
増幅 | 放出 | 治癒 | 結界 | 強化 | 操作 | 具現 | 中和 | 精製 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
0 | 5.03 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
精霊術
術No | 系統 | 種別 | MPコスト | 対象 拡大 | 対抗 発動 | 術名 | |||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
火 | 水 | 風 | 土 | ||||||
4 | 放出 | 魔力の槍 | -- | -- | 40 | -- | ○ | ○ | エ・ルーシャ・リーネ |
6 | 放出 | 魔力の矢 | -- | 40 | -- | -- | ○ | × | エ・ルーシャ・リーヤ |
52 | 放出 | 水冷 | -- | 40 | -- | -- | ○ | ○ |
装備品
主力:遠隔(武器) | Lv | CP | 攻撃 | 防御 | 精度 | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|
| 2 | 1 | 10 | 5 | 5 | ||
スロット1 | |||||||
スロット2 | |||||||
スロット3 |
補助:補具(防具) | Lv | CP | 攻撃 | 防御 | 精度 | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|
| 2 | 1 | 0 | 10 | 10 | ||
スロット1 | |||||||
スロット2 | |||||||
スロット3 |
防具:軽装(防具) | Lv | CP | 攻撃 | 防御 | 精度 | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|
| 2 | 1 | 0 | 10 | 10 | ||
スロット1 | |||||||
スロット2 | |||||||
スロット3 |
攻撃力 | 命中力 | 受け 防御力 | 受け 成功力 | 防御力 | 回避力 | |
---|---|---|---|---|---|---|
主力 | 110 | 131 | 25 | 26 | 101 | 123 |
補助 | 0 | 0 | 0 | 0 |
所持アイテム (0/25)
No | 種別 | 装備 | アイテム名 | 価値 |
---|---|---|---|---|
所持アイテムはありません |