精霊伝説
トップページ冒険結果一覧 > E-No.11 (第3回:2012/9/29)

E-No.11

本名:サーシャ・フォルクス
通称:サーシャ

【過去の冒険結果】【メッセージ一覧】

一言メッセージ
サーシャは退屈していた。
先日行った人型機械のようなもの(精霊兵というらしい)との対戦は、雇用主のヤオ代将曰く『戦闘訓練』
それと、護衛能力の程度を図るテストを兼ねていたそうだ。
そして、その後すぐに次の目的地と依頼内容を言い渡されたわけだが…。これがまた、護衛
しかも依頼契約書とは全く無縁の内容だ。
当時、当然ながらサーシャはその点に疑問を覚え、食い掛かるような態度でヤオ代将に質問を投げ掛けた。




「…そんな話、聞いてないんだけど」
「聞いてないのかい?
精霊協会の新人は協会から一定期間、戦闘教練を義務付けられているんだ。
精霊武具に慣れる為との事らしいが、初期費用分程度は強制的に働かせようという事だろうね」

あー……。そういう目で見られてるわけね。といっても、仕方ないか。
私が暗殺者になった時だって、最初は徹底的に基礎を仕込まれた。それと同じこと。

それに、どういうわけかさっきの精霊兵達には
精霊術以外の攻撃はあまり効果がなかった
この世界では、精霊術を使いこなせねば生き延びるのは難しい…そういうことなのかもしれない。
ただ、これって私の育成のためだけにやってる行為なの?なんか、違和感を覚えるけど……ともかく。
そんな経緯で…私達はこの国(世界?)の
首都ハイデルベルクに足を運び、隊商の護衛をすることとなった。



パカラッ。パカラッ。パカラッ。馬の蹄の乾いた音が辺りに響く。
その音に併せるかのように、馬車内部の荷物がゴトゴトと揺れる。

軽く補足をしておくと…。
私達が護衛しないといけない馬車は複数あるため、男2人と女2人で乗り込む馬車を変えることになった。
そして、護衛を開始してから早数日…特に何もなし。暇でしょうがないわ。
一応、非常時に備え馬車の中で待機している分、体力の回復は図れるけれど…。
ここ、お世辞にもくつろげる環境とは言えないのよね。
生活必需品を郊外へと運ぶのが目的であるこの馬車は、とにかく荷物だらけで狭いわ…。

サーシャは同じ馬車に乗っている同行者の少女…
リュカに目線をやる。
リュカは膝を折り畳み、荷物と荷物の間にちょこんと座っている。行儀のいいことだ。
次に、サーシャはリュカの右手と自分の手を照らし合わせるようにしながら交互に見る。
本格的に彼女に興味でも持ったのだろうか。サーシャはリュカに声を掛けてみた。


「ねえ……」

話は再び数日前へと戻る。



精霊兵との戦闘が終わり、淡々と事後処理を済ませる。
わざわざ遠くから呼び寄せておいてこれだけとは…随分と馬鹿にされたものだ、とサーシャは思った。
しかし、それを口に出すほど彼女は愚かではない。
仕事に私情を持ち込まないのは彼女の世界では基本中の基本であり、彼女もそれをよく知っているからだ。
まだまだ幼いとはいえ…彼女は、自分の行う仕事に誇りを持っているのだ。


「…満足してもらえたかしら?」

サーシャは目の前の男…ヤオ代将に話し掛ける。
彼はサーシャの方を見ると、軽く微笑みつつ言った。


「精霊兵を四機、連続撃破認定……
これで満点でなかったら、どうすれば満点を取れるのか解答が欲しいところだよ」
「…それはどうも」

正直、こういう言葉はもっと歯応えのある相手と戦った時に掛けてもらいたいなあ。
これじゃああまりにも拍子抜けすぎてやる気も起きないわ…。

サーシャは一度包帯を締め直し、パンパンと服に付いた埃を払う。
その後、改めて…つい先程共に戦った、2人の方を見る。
1人目。
比較的若そうな黒髪の男。身に纏っている鎧とも服ともつかないものも、黒が基調となっている。
それでいて、剣だけは
やたら豪華で派手なものを装備している。
ハッキリ言って、
怪しい人物にしか見えない。
かといって…相手のことを何も知らないのも問題だと考えたサーシャは、男に声を掛けることにした。


「こんにちは。貴方も今後の同行者なの?」
「ん?ああ、先生が言っていた件の?そだよ」
「それならお手並み拝見…といきたかったのだけれどね。力を振るうのは嫌いなのかしら?」
「いやー、そう言うわけじゃないんだけどさー、最初っから本気出すのってなんか好きじゃ…
ああ!よく見ると君可愛いね!後で食事でもどう?その時に話そうよ、うんそれが良いな!」


…なんか、すごく軽そうな人だ。別にいいんだけどね。
経験上…こういう人が傍にいると、色々できることが多いし。


「…そうね。次の依頼が片付く頃には、一度ゆっくりしたいわ」
「おーけーおーけー、んじゃそのときにっ」

軽そうな男が握手を求めてきたので、差し出された手を軽めに握る。
うん、嫌いじゃない…裏がなければ、だけど。
(余談だけど…後に確認したら、名前は
ロイで合ってた)

2人目。サーシャと同程度の年齢に見える、
黒髪で褐色肌の非常に細身な少女
細身だと分かるのは、
露出の多い服装をしているからだ。
…貧相な印象は拭えない。尤も、これは似たような服装をしているサーシャが言えた義理ではないのだろうが。


(…うん?)

ふと、少女の右手に目をやる。戦闘時は慌しくて気が付かなかった。
骨が透けて見えているのかな…と思ったけど、違う。
これは
異形だ。私のいた世界だと、このようなものは人ならざるものの証
殺傷能力の有無は問わず、本人に悪意があろうとなかろうと。ただひたすらに化け物と言われ、迫害される。
…そんなゴミのような連中に囲まれ、この少女は生きてきたのかしら?
右手をヴェールで包み、なるべく隠そうとしている所からもそんな背景があったように思えて…
まるで、他人じゃないみたい。


「こんにちは」
「こ、こんにちわ」
「貴女も同行者?」
「は、はい先生のところで助手をしてます…リュカと申します」
「…サーシャよ。よろしく」
「あ、はい…よろしくお願いします」

なんだか、あまりいい反応をもらえないみたい。
もしかしたら
怯えてるのかもしれないわね…。
そこに、ヤオ代将がフォローを入れてきた。この人…リュカの保護者か何かなのかしら?


「……年長者としては女の子同士仲良くやって貰いたいところだけどね。
まぁ、プライバシーや波長もあるものだ。お互いが過ごしやすい距離を模索してくれると助かるよ」
「…そうね」

サーシャはひとまずリュカに話しかけるのはやめ、このヤオ代将という男のことを今一度見てみることにした。
穏やかな顔つきで
煌びやかな軍服らしきものを身に纏い、腰には美しい装飾が施された銃を据えている。
その外見からは、物腰柔らかく素養も充分といった様子が伺える。
ただ、どうにも
何を考えているのかが分かりにくいという印象をサーシャに与えていた。
実際にそういう人物であるのかは、もう少し長期間接してみないとなんともいえないのだろうが…。
サーシャとしてはあまり詮索したいタイプではないらしく、ただ淡々と要件を言うに留まった。


「それじゃあ、次の目的地に向けて準備をしてくるわ」
「よろしく頼むよ」

こうして、サーシャの初日は幕を閉じたのであった。
……話を現在へと戻す。



パカラッ。パカラッ。パカラッ。馬の蹄の音が鳴り続ける。
馬は足並みを乱すことなく走り続けているようだ。
リュカはサーシャの呼び掛けにすぐには答えない。
…というよりも、聞こえていないのかもしれない。
サーシャがもう一度呼び掛けると、リュカはピクリと反応した。


「は、はい。なんでしょうか?」
「ちょっと話でもしようかと思って…構わないかしら?」
「え?えーと、どうぞ」
「…もう少し肩の力抜いたら?」
「あ、すみません…」
「別にいいわ。それより…その態度は、貴女の右手も関係してるのかしら?」
「えっ」

サーシャがそう尋ねた直後、リュカは押し黙ってしまう。
だが、その態度はサーシャに意図を伝えるには充分だった。


「…そう。苦労してるのね。私も昔はそうだったわ」
「えっ、そうなんですか?」
「ええ。こういう体質だと、どうしても…ね」
「そういえば、サーシャさんのあの戦い方は……」

突如、進行方向の方から大きな音と慌しい声が聞こえてくる。
それとほぼ同時にサーシャ達が乗っている馬車が急停止し、荷物も大きく揺れた。
中年男性の大きな声が聞こえてくる。
隊商責任者の
アルベルトが既に馬車の外に降り、各々に指示を出しているようだ。
…どうやら、盗賊が現れたらしい。


「リュカ、行きましょう。…話はまた後でね」
「そうですね。またあとでお願いしますっ」

馬車を降りてみると、周囲は人気のない山林だった。
…流石に盗賊行為をするだけあって、襲撃場所は心得ているみたいね。
さてと。精霊兵はあんなだったけど…今度は楽しませてくれるかしら?

お知らせ

登録状況
【クエスト】継続登録、メッセージ登録、戦闘設定登録、プロフィール登録、セリフ登録、精霊術設定登録
精霊術の習得
放出:魔力の矢 を習得!
スキルの鍛練
鍛練によって 放出 のLvが上昇! [2→3]
GPの送付
ロイ [927]100GP を送付!
装備品の強化
同調によって 主力 のLvが上昇! [1→2]
攻撃 が上昇! [5→10]
精度 が上昇! [5→10]
同調によって 補助 のLvが上昇! [1→2]
防御 が上昇! [2→4]
精度 が上昇! [8→16]
同調によって 防具 のLvが上昇! [1→2]
防御 が上昇! [10→20]
メッセージ送信
いのち [15]1件 のメッセージを送信!
アンドレイ [17]1件 のメッセージを送信!
マリー [82]1件 のメッセージを送信!
エローシオ [90]1件 のメッセージを送信!
フリーレ [100]1件 のメッセージを送信!
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キサラ [207]1件 のメッセージを送信!
クリス [222]1件 のメッセージを送信!
つみれ [278]1件 のメッセージを送信!
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[360]1件 のメッセージを送信!
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ラナ [828]1件 のメッセージを送信!
拓斗 [900]1件 のメッセージを送信!

メッセージ

ヘルム [109]
距離を詰められれば少し警戒をして身構える。
声をかけられてもその姿勢に変化はない。

「服装が随分と豪華?フン、貴様よりはそうだな。
確かに私は貴族の出ではあるが
このハイデルベルクの出身ではない」

チッチッチッと人差し指を振った。

「しかしまあ、その様子だと貴様よりは
私の方が詳しそうだな。庶民に情けをかけてやろう。
具体的には何が知りたいのだ?」
イクス [146]
「ん、おれか?嬉しいな、御洒落と評価されるのは」
「おれの身に着けているものは、ほとんどはここの世界のものじゃないよ。別のところで仕入れたもんだ。なんじゃ、気になるかい?」
「――はて、あんたも精霊協会の登録者かね。名前は何と言うんだい?おれはイクスマキナ。イクスマキナ・パズィラヴールっていうんだ」
ユナ [270]
「(・・・あ、床に血・・・)」

「あの、すみません。どこかケガしてないですか? 血が・・・
 向こうに救護室があったと思いますけど、よかったら一緒に。」
ほむら [297]
「………こんにちは。…せやね、あまり普通やないけどこれが私の獲物よ。本業は鍛冶屋でね。自分のええように作ったらこうなったんよ。…見目にゴツすぎて宿を取るにも門前払い食らうようなやんちゃくれなのがたまにキズだけどね」
「…これはただの飴ちゃんよ。棒つきキャンディーってやつね。…遠目にはタバコに見えるのかしら?それとも別の何か?

それはそうと…良かったら飴ちゃん、舐める?」
そう言いながら、ごそごそと手荷物を物色する。

次に差し出した手のひらには 緑 青 茶 の3色の飴があった。
「…それにしても、お嬢ちゃんえらく血の匂いがするわね。…ぃゃ、私の勘違いかしら。………ま、好きなのをどうぞ? 警戒して食べないってのでも構わへんけどね」
夕緋 [976]
少し酒臭いのと赤と黒の服でどこか甘い血の匂いを漂わせる女がそこに居た。
歳は20の前半と言ったところだろうか、されどその雰囲気はその年代に醸し出せるような空気では無いように見えたのは気のせいだろうか
貴女の姿を捉えるとふらふらと千鳥足で、しかし隙無く貴女の前へと歩いてきた

「おや、そこなお嬢ちゃん可愛いねぇ。お姉さんとお酒飲まない?」

近くに寄ってきてやっと気付いたのか、腕の血の滲んでいる包帯を一見してふぅんと何か納得したように
手に持っていた一升瓶をぐいっと飲んだ。

「うーん、お嬢ちゃんにはお酒より…血の方が欲しいかな?お姉さんの飲む?200mlくらい?にゃはは」

その代わり―――と言いながら

「お姉さんに抱きしめられてナデナデさせてー!」

…にこにこと、とても上機嫌の様子だ。多分何しても可愛いと認識される事受け合いだろう

クエスト

クエスト名
パーティ名
メンバーサーシャ
 [E-No.11]
リュカ
 [E-No.151]
ヤオ代将
 [E-No.845]
ロイ
 [E-No.927]

プロフィール

クラス
種族
性別女性年齢15歳身長???cm体重???kg
異世界から飛ばされてきた、先天性の異能者(イレギュラー)。
その能力故、幼い頃に両親に愛想を尽かされ身売りされてしまった。
後に、彼女の能力を見込んだ暗殺組織に拾われて現在に至る。

彼女のいた世界だと異能者は迫害の対象とされるため
今日までに数々の辛酸を舐めてきた。
そのせいもあって、あまり他人に心を開こうとはしない。
喜怒哀楽の感受性や表現も控えめ。
また、自分の名前は基本的に相手に問われなければ教えようとしない。

自らの肉体を傷付け、その傷口から流れ出る血液を主な武具として使うため
肌の露出が多い。
尤も、それだけが理由ではないようだが……。

また、補給用として液体入りの瓶やパックを持ち歩いている。
彼女にとっては非常に重要なものらしい。

現在は精霊協会上層部の依頼により、ヤオ代将リュカを護衛中。
護衛任務は彼女にとって相反する代物なので、少々ふてくされ気味。

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突撃メッセ歓迎中です。
絡みにくいかもしれませんが、お気軽にどうぞ!
気分次第でこちらからも突撃するかもしれません。

プロフ絵・アイコンはぱんださんに描いていただきました。
最高に可愛いです。ありがとうございます!

設定は随時追記予定。

アイコン一覧

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サブプロフィール

■血呪―ブラッド・ペイン―
サーシャが生まれ付き持つ、異能の力。
自らが流す血液の『形』を糸状にしたり、網状にしたり、小塊にしたり。
『硬度』を高めたり、逆に柔軟性を持たせたりすることで様々な状況に対応可能。

今のところ、自分の身体から出てくる血液しか操ることができない。
また、その関係上戦闘時は常に血液を大量に流すため
補給行為が言葉通り命綱となる。

補給は人間(又はそれに近い生物)の血液もしくは体液を体内に取り込むことで完了する。
これの効率化を図るため、サーシャは自分なりの工夫をしている(つもり)。

■補給の制約等
・死体からはあらゆる体液による補給ができない。

・血液による補給が一番有効なのだが、相性が非常に大きく出る。
相性の悪い血液では殆ど補給の意味を成さない。
よって、サーシャが血液で補給をすることは稀。
(ただし、それでも趣味で飲むことはある)

・補給の際に顔が赤くなる。
これは体内で血液を高速生成しているが故の副作用であり、
サーシャが恥じらい等を感じているわけではない。

■備考
サーシャの成長・変化に伴いこれらの項は追記・編集される。

ステータス

HP火MP水MP風MP土MPMP増加量スタミナ素質PGP
1000000010200100
増幅放出治癒結界強化操作具現中和精製
03.820001.31000

精霊術

術No系統種別MPコスト対象
拡大
対抗
発動
術名
4放出魔力の槍----40--血塊―foro―
6放出魔力の矢--40----×
20操作睡眠----40--血霧―somnus―

装備品

主力:片手(武器)LvCP攻撃防御精度
血呪―ブラッド・ペイン―
彼女の身に刻まれし異能の名。血液の性質を変化させ、自在に操ることができる。
2110010
スロット1
スロット2
スロット3
補助:盾(防具)LvCP攻撃防御精度
ボウイナイフ
精霊武具。これで身体を傷付け、術を発動する。血液を纏わせ擬似的な盾としても使う。
210416
スロット1
スロット2
スロット3
防具:重装(防具)LvCP攻撃防御精度
ラバースーツ
露出の多い全身服。彼女にとっては、これでも重装備なのだ。
210200
スロット1
スロット2
スロット3
攻撃力命中力受け
防御力
受け
成功力
防御力回避力
主力110110505512694
補助00107113

所持アイテム (1/25)

No種別装備アイテム名価値
1素材精霊兵の破片75
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