精霊伝説
トップページ冒険結果一覧 > E-No.235 (第3回:2012/9/29)

E-No.235

本名:アジコ・ヴェリ
通称:アジコ

【過去の冒険結果】【メッセージ一覧】

一言メッセージ
別に孤独を好んでいるわけではない。
ただ、そうするより仕方がないのだ。


幼かった頃は父と母も生きていた。
彼らは善良であり、世の中の多くの両親たちと同様に愛情深かった。暖かい羽毛に優しく包まれた雛鳥のように育てられた日々を時折思い返しては、アジコは祈りに似た想いを胸に深緑色の眼を柔らかに閉じる。
やがて不幸にも両親を喪い、少年はまだ幼さの残るその足を戦場へと踏み入れた。
麻糸が縺れるがごとく乱れてゆく世界では、傭兵が暇を持て余すことはなかった。次々に熾る都市国家間の争い。己が身を灼く業火に惹寄せられる夜蛾のように、戦火に群がる傭兵たちは決して満たされることのない空腹をそれでも満たそうとただただ喰らい合う。
そんな果てなき闘争の波間を漂い続けること15年。決して短くはない歳月は到底独りで生き延びられるほど生温いものではなかった。
幾度、命を救われただろう。共に戦う仲間のありがたさは充分すぎるほど知っている。
それでもこの街に流れ着いたアジコは、独りだった。
協会は所謂「パーティ」を組むことを強く推奨しており、実際に事務局からは同行者も幾度か斡旋されている。だが、今日もアジコは掌をひらひらと翻してそれを断ると、未だ陽も高いうちから喧騒に溢れかえる大衆酒場の粗末なカウンターで独り、歪なグラスを弄ぶ。

別に孤独を好んでいるわけではない。
ただ、そうするより仕方がないのだ。

誰にとも知れぬ弁明を、深緑色の薬草酒と共に喉の奥へと流し込む。
「――っ、てぇな」
前触れもなく鋭い痛みが頬に弾け、アジコは取り落しそうになったグラスを舌打ちしながら掴み直す。それは一度でなく反対の頬、腹部、そしてまた頬といった具合に身体を次々に奔る。
不可解な痛みの要因は、アジコがその澱んだ眼を向けた先にあった。そこには酒場の中央に陣取り、怒号を撒き散らしながら拳を交える酔漢がふたり。このような場所では大して珍しいものでもない、ありふれた喧嘩だ。
数枚の硬貨をカウンターに置きながらぎしりと軋音を鳴らすスツールからゆっくりと腰を上げ、アジコは浴びせられる痛みに時折僅かに歩調を乱しながらも酔漢たちへ真っ直ぐに歩み寄る。
そして拳を振り上げたひとりの肩に背後から掌を置くと、振り返る顔に向けて薄い唇の端を持ち上げながら短く告げる。
「余所でやれ」
酒場に、鈍い音がひときわ大きく響いた。


「――我ながらいい拳だわ」
そう投げ遣りに吐き捨てると、アジコは未だ痛みの余韻が残る己の顎に手を添えながら様々な人で賑わう通りを歩く。だがこうしてただ歩くだけで、擦違う見ず知らずの他人の様々な痛みを拾うこともある。二日酔いの鈍痛から、時には意識を断ち切られるほどの激痛まで。
これが日常なのだ。理不尽に背負わされる痛みの数々。いや、その要因を辿ればそう理不尽なものではないのかもしれないが――
とにかく、これ以上余計な痛みを背負う気には到底なれないのだ。
「けれど今更、剣を捨ててどう生きろって?」
だからアジコは孤独に戦い続ける。


あの不思議な少女に、出遭うまでは。

お知らせ

登録状況
【クエスト】継続登録、メッセージ登録、戦闘設定登録、セリフ登録
精霊術の習得
増幅:強打 を習得!
スキルの鍛練
鍛練によって 増幅 のLvが上昇! [3→4]
装備品の強化
同調によって 主力 のLvが上昇! [1→2]
精度 が上昇! [10→20]
同調によって 補助 のLvが上昇! [1→2]
精度 が上昇! [10→20]
同調によって 防具 のLvが上昇! [1→2]
精度 が上昇! [10→20]
パーティの編成
コトダマちゃん [981] をパーティに誘った!
メッセージ送信
サエトラ [108]2件 のメッセージを送信!
コトダマちゃん [981]1件 のメッセージを送信!

メッセージ

パピィ [300]
「え!?あ、あの…こ、これは…!ち、ちがうの!あぶないけど…あ、あぶなくないように気をつけるから…だ、だから!ご、ごめんなさい…危ないこと、しないから…気をつけるから…だから…ご、ごめんなさい…」
顔を真っ赤にして、銃器を隠そうと背中に回すが、その大部分がハミ出ている。
「ぶ、ぶん回す…というか、あの…えと…は、反動が大きいから、振り回されないよう押さえつける、というか。あの、これ、銃器…なの。てっぽう。やっぱり、こんなの、お、おかしい…よね?」

クエスト

クエスト名
パーティ名
メンバーアジコ
 [E-No.235]
コトダマちゃん
 [E-No.981]

プロフィール

クラス
種族
性別男性年齢28歳身長179cm体重???kg
「貴方は他人の痛みを知るべきよ」

涙を浮かべた若い魔女は、雨の季節の終わりと共に姿を消した。
そう、彼女は魔女だったのだ。


生まれついての女好き

やがて親とは死に別れ

12の頃から傭兵稼業

拾った命で女を愛し

愛した数だけ恨まれて

ついには魔女に呪われた



呪いは、魔女が残した言葉の通りであった。
『痛みを知る』
つまり他者の痛みを強制的に共有してしまう。
反面、己の肉体そのものは痛みを感じなくなった。
どれほど傷を負っても、そこに痛みは存在しない。
そして共有できるのは肉体的な痛みだけ。
心の痛みまでは分からない。

「あの馬鹿、肝心なものが分からねぇよ」

以来、アジコは魔女を捜している。

サブプロフィール

■補足的説明・アジコについて
・銀灰色の髪は渡り歩く戦場に色褪せている
・深緑色の瞳は退廃的な澱みを浮かべている
・躊躇いなく刃の前に身を晒す
・身体には大小様々な疵痕が重なる
・女を愛するたびに剣を新調し、その名を刻む
・口説き文句は「たとえ戦場でも、君と共に」
・でも二刀流
・今ではかつての女の名が己に苦痛を与えるという皮肉
・病院、診療所の類には決して近付かない
・ニガヨモギのリキュールを文字通り溺愛している
・煙草はジャグ(手巻き)派
・コーヒーはサイフォン派
・肉は鳥の類を好む
・雨が嫌い
・魔女を探している

ステータス

HP火MP水MP風MP土MPMP増加量スタミナ素質PGP
1000000010200200
増幅放出治癒結界強化操作具現中和精製
5.0300000000

精霊術

術No系統種別MPコスト対象
拡大
対抗
発動
術名
1増幅強打40------××
2増幅連撃----40--××
3増幅防御------40×

装備品

主力:二刀流(武器)LvCP攻撃防御精度
マティルド
16の頃に愛した名。指の綺麗な人だった
210020
スロット1
スロット2
スロット3
補助:二刀流(武器)LvCP攻撃防御精度
エルビラ
19の頃に愛した名。もうあまり想い出せない
210020
スロット1
スロット2
スロット3
防具:軽装(防具)LvCP攻撃防御精度
シカトリス
重なる疵痕
210020
スロット1
スロット2
スロット3
攻撃力命中力受け
防御力
受け
成功力
防御力回避力
主力8492404694125
補助84924046

所持アイテム (0/25)

No種別装備アイテム名価値
所持アイテムはありません
トップページ冒険結果一覧 > E-No.235 (第3回:2012/9/29)