E-No.989
![]() | 本名:蘆屋・徹 通称:アシヤ |
- 一言メッセージ
- 旅は道連れ、世は情け。
この言葉を聴いた時、蘆屋・徹は素直にいい言葉だと思った。
世とは人生であり、人生は道に、そして旅に通ずる。
旅も人生も、一人でやっていくのにもまたそれ流の楽しみはあるが、
他人と時を共にすることが本分である、ということだ。
アシヤがパーティを組んだのは、無意識にしろその言葉が理由だったのかもしれない。
=====
無事精霊協会に登録され、カテリーナと名乗る職員から説明を受けた直後。
アシヤは建物の中をあてもなくうろついていた。
――自分は父を探すために冒険者が最も近道だと考えた。そして実際に精霊協会に所属することとなった。
さて、これからどうするべきだろう?
先ほどの説明は半分くらい耳から通り抜けてしまったので、そもそもここでは何が出来るのかわからなかった。かろうじて耳に残っていた、精霊術の研究、くらいしか思いつかない。
もしくはいっそのこと、恥を忍んでまた説明を聞きなおすのもいいかもしれない。
メモを取るためにペンと紙を準備せねばならないが。
ポケットの中で会員証を弄びつつ、よしなにごとを考えながら歩いていると、一つ先の角の向こうから人々の声が漏れてきた。何か興味深いものでもあるのだろうか。歩調を速めて角を曲がる。
角の先の通路は、大きな広間に繋がっていた。
やけに人が多いのは広いからというのもあるだろうが、一番の理由は壁一面に設置されている掲示板のようだ。多くの人がそれを見上げている。
先の説明会で、重要なお知らせはそこに張り出されると聞かされたのはどうにか覚えていた。
最も人が集まっているところまで行くと、精霊協会への依頼が張り出されているのが見えた。両手の指では足りないほどの数の依頼書にはそれぞれ、依頼の概要と、協会がはじき出した難易度が記されている。
精霊兵の戦闘テスト。隊商からの護衛要請。街近くの森の怪物退治。エトセトラエトセトラ。
アシヤが眺めた限りでは最初の二つ以外は新参者に任せられるような軽い任務はないようだ。
改めて読み込むと、その二つは一番下の欄に『新米冒険者に最適』の文字が書かれていた。
選択肢を2個追加。最適と書かれているのを無視するほどアシヤはひねくれてはいない。
しかし、道が増えただけではただ迷ったも同然だ。改めて考える。
どうしようか。
考えても考えても同じ道をぐるぐる回るばかり。
何かヒントになりはしないかと潮騒のようなざわめきに耳を傾けてみた。
音を立てていた無意味な雑音が、色とりどりの言葉の群れへと変貌していく。
どの依頼を選ぶかという相談。自分と組んでみないかと呼びかける者がちらほら。精霊術の話。あそこにいる子が可愛い。連撃が全然成功しない。なら一緒に訓練しないか。強化に手を出すのもいいかな。
人々の言の葉が細波となって脳みそを浸す。アシヤは思考する。
――選択肢がどれも等価であるために選びがたいのであれば、即ちどれを選んでも同じということだ。
ならば、次に聞こえた誰かの声で何かしらを決めよう。そう思った。
瞬間、ざわめきの中から鈴をころがすような声がアシヤへ飛び込んできた。
ついとそちらを見やれば、遠くからでも妙に目立つ妙齢の女性が声の主であるらしい。
声の内容はありふれたパーティメンバー募集の呼び掛けだが、多種多様な者達がひしめく中で、その女は一際異彩を放っていた。
その理由は何個か挙げられる。例えば、艶やかな黒髪。例えば、燃える陽のような両眼。
例えば、蛇の尾の如き下半身。
昼食を選ぶような気安さで、アシヤはその女とパーティを組もうと決めた。
そうとなれば、特に躊躇う理由も無い。女の方までゆっくりと歩いて、簡単に自己紹介をする。
その後に少しだけ話した印象では、見た目よりも年齢が高いように思えた。
それも十や二十ではない、口調などは老成した者のそれである。ともかく奇妙な人間?であった。
=====
蛇女――ファーランと名乗った――と世間話をしている内に、帽子を被った女性が近づいてきた。
絵本の中の魔女が被るようなつば広のとんがり帽子に描かれている模様は、壁についた染みのようにどこか顔を思わせる形。歩きながら女が何事かを呟くと、帽子の模様がうごめいて歪んだ。
妙な帽子だなと考えつつ眺めていたら、女性はぴたりと立ち止まって、困ったような顔でアシヤとファーランを交互に見た。そして、溜息をひとつ。
「いやはや参ったね。どうしたものか」
小さく呟いたその声は、微かにだがアシヤの耳に届いた。どうやら、彼女もあの募集を聞いてやって来たらしい。何に参っているのかはこちらを見る彼女の視線から明白で、およそ見られない珍妙ななまものであるファーランと、上背で鋭い目つきの(それで昔子どもを泣かせた)アシヤの姿に戸惑っているのだろう。
アシヤは声をかけるべきか考えてみたが、口下手の自分が話しかけるよりも黙っていた方がマシだと判断する。来ないとしても、それはそれだ。
「あ、ねえ、あたしも一緒してもいい? ひとり、寂しくって……って、わ、あなた、蛇さんなの!? 初めて見た! ……きれいだなぁ」
あまり他人を見続けるのも失礼かと思い視線を逸らしたら、いつの間にか青い髪の少女が球状の何かをふよふよ漂わせながらファーランに話しかけていた。
帽子の女とは違って、こちらは物珍しさを好奇心に変換しているらしい。紫の瞳をきらきらと輝かせて、ファーランの周りをうろちょろしながら、黒い尻尾に視線を注いでいる。物怖じしないその様子は、アシヤにここが「冒険者」の協会なのだということを思い出させた。
彼女の方は決定としてもう一人は、と向き直ると、観念したように帽子の女がこちらに歩いて来る最中だった。
結局、二人とも仲間となるらしい。反応が対照的な二人を一度だけ見比べて、ふと気づく。
精霊協会のパーティの人数は、原則4名まで。どうやら、これで全員のようだ。
改めて見回せば、年寄り言葉の蛇女、妙な帽子を被った女、好奇心の強い少女、そして自分。
統一感の欠片も見えない。妙な連れ合いになったものだ、と思った。
ともあれ、まずは自己紹介だ。
お知らせ
- 登録状況
- 【クエスト】継続登録、戦闘設定登録、プロフィール登録、サブプロフィール登録、セリフ登録、精霊術設定登録
【イベント】武術会【秩序杯】、ペアマッチ、大武術会
装備品の初期化
- 精霊術の習得
- 強化:縮地 を習得!
強化:流水 を習得!
- スキルの鍛練
- 鍛練によって 増幅 のLvが上昇! [0→1]
- 装備品の強化
- 同調によって 主力 のLvが上昇! [0→2]
→ 攻撃 が上昇! [0→10]
→ 精度 が上昇! [0→10] - 同調によって 補助 のLvが上昇! [0→2]
→ 攻撃 が上昇! [0→10]
→ 精度 が上昇! [0→10] - 同調によって 防具 のLvが上昇! [0→2]
→ 防御 が上昇! [0→10]
→ 精度 が上昇! [0→10]
- パーティの編成
- ファーラン [884] から誘われて、第1016パーティを離脱して、第884パーティに参加した!
クエスト
クエスト名 | 精霊街道−隊商護衛【戦闘結果】 | |||
---|---|---|---|---|
パーティ名 | ![]() | 旅の者 [P-No.884] | ||
メンバー | ![]() | ファーラン [E-No.884] | ![]() | キリィ [E-No.897] |
![]() | アシヤ [E-No.989] | ![]() | メディ [E-No.1003] |
プロフィール

クラス | 旅人 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
種族 | 『アシ』の一族 | ||||||
性別 | 男性 | 年齢 | 21歳 | 身長 | 192cm | 体重 | 71kg |
『アシ』の一族の末裔。脚が長い。戦闘では足技を多用する。
いなくなった父親を探すために力と情報を求め、精霊協会に足を運んだ。
ぶっきらぼうな性格だが、そこそこ繊細で空気を読む能力に長けている。他人は大好き。
自分の状態は気にはするものの最終的には「まあどうでもいいや」
だいたいのものが食えるし、だいたいの道を踏破できる。
唯一の弱点は乗り物アレルギー。
父親の影響で何事につけて道に繋げる癖があるが、本人は気がつかない。
悪意無く容赦無く道を塞ぐものを蹴飛ばす。
そういう種族で、そういう血筋である。
いなくなった父親を探すために力と情報を求め、精霊協会に足を運んだ。
ぶっきらぼうな性格だが、そこそこ繊細で空気を読む能力に長けている。他人は大好き。
自分の状態は気にはするものの最終的には「まあどうでもいいや」
だいたいのものが食えるし、だいたいの道を踏破できる。
唯一の弱点は乗り物アレルギー。
父親の影響で何事につけて道に繋げる癖があるが、本人は気がつかない。
悪意無く容赦無く道を塞ぐものを蹴飛ばす。
そういう種族で、そういう血筋である。
サブプロフィール

『アシ』の一族についてのレポート
・『アシ』の一族は生物学上は人間である。
ただし、何らかの混血種である可能性は存在する。
・道、或いは移動に関連する限り比類なき性能を発揮する。
・ただし、『アシ』の一族の力は一世代につき一人にのみ受け継がれる。(以下、力を持つ個体を『アシ』と表記する)
・『アシ』となる可能性は、一族の血が混じっている全ての者にある。
・先代『アシ』は蘆屋・昇。数年前から行方不明。
・『アシ』の一族は生物学上は人間である。
ただし、何らかの混血種である可能性は存在する。
・道、或いは移動に関連する限り比類なき性能を発揮する。
・ただし、『アシ』の一族の力は一世代につき一人にのみ受け継がれる。(以下、力を持つ個体を『アシ』と表記する)
・『アシ』となる可能性は、一族の血が混じっている全ての者にある。
・先代『アシ』は蘆屋・昇。数年前から行方不明。
ステータス
HP | 火MP | 水MP | 風MP | 土MP | MP増加量 | スタミナ | 素質P | GP |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1000 | 0 | 0 | 0 | 0 | 10 | 20 | 0 | 100 |
増幅 | 放出 | 治癒 | 結界 | 強化 | 操作 | 具現 | 中和 | 精製 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 0 | 0 | 0 | 3.51 | 0 | 0 | 0 | 0 |
精霊術
術No | 系統 | 種別 | MPコスト | 対象 拡大 | 対抗 発動 | 術名 | |||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
火 | 水 | 風 | 土 | ||||||
15 | 強化 | 攻撃能力強化 | 20 | -- | 20 | -- | ○ | ○ | 特殊歩行術・序式 |
40 | 強化 | 縮地 | -- | -- | 40 | -- | ○ | ○ | |
41 | 強化 | 流水 | -- | 40 | -- | -- | ○ | ○ |
装備品
主力:二刀流(武器) | Lv | CP | 攻撃 | 防御 | 精度 | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|
| 2 | 1 | 10 | 0 | 10 | ||
スロット1 | |||||||
スロット2 | |||||||
スロット3 |
補助:二刀流(武器) | Lv | CP | 攻撃 | 防御 | 精度 | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|
| 2 | 1 | 10 | 0 | 10 | ||
スロット1 | |||||||
スロット2 | |||||||
スロット3 |
防具:軽装(防具) | Lv | CP | 攻撃 | 防御 | 精度 | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|
| 2 | 1 | 0 | 10 | 10 | ||
スロット1 | |||||||
スロット2 | |||||||
スロット3 |
攻撃力 | 命中力 | 受け 防御力 | 受け 成功力 | 防御力 | 回避力 | |
---|---|---|---|---|---|---|
主力 | 88 | 88 | 40 | 44 | 99 | 121 |
補助 | 88 | 88 | 40 | 44 |
所持アイテム (0/25)
No | 種別 | 装備 | アイテム名 | 価値 |
---|---|---|---|---|
所持アイテムはありません |