E-No.874
![]() | 本名:”灰色の”ラーウム 通称:ラーウム |
- 一言メッセージ
- color 003 −サニーオレンジ−
精霊協会員の資格を得たばかりの冒険者たちに与えられる仕事は、実の所そう多くはない。協会のおひざ元であるこの首都ハイデルベルクには腕利きの先達が多く集まっているのだ。
地方都市へと足を伸ばせば駆け出しの彼らの力を必要とする細々とした案件も見つかるのだろうが、地道に小さな依頼をこなして腕を上げる方が遥かに信頼と実績を積み上げるのには有利だろう。無論依頼人からも、協会からも。
掲示板には、二つの依頼書が並べて貼り出されている。どちらも多くの手を必要としているようだった。
「精霊兵研究所、と……隊商の護衛……」
掲示板に群がる人の群れから少し離れ、ラーウムは目を細めるようにして依頼書の小さな文字を辿った。
どちらも単独の冒険者を受け付けているようだったが、研究所は多くの精霊兵の戦闘経験を欲していると言う事、街道にはゴブリンの集団が現れると言う情報が見て取れた。
前者はともかく、後者の依頼を請けた場合、依頼人との交渉や道々でのやり取り、対複数戦を想定すると少々難易度が高いようだ。
他の新米冒険者らも同様に考えたのだろうか、掲示板には依頼書の他に同行の仲間を募る多数のメモが貼り出されていた。
幾多の紙片が並び、またスペースが足りなくなったのだろう、上から重ねて貼り出されている様子は魚の鱗模様にも見える。
その一つ一つに書き出した人物の残した気配の残り香のようなものが宿っているように、ラーウムには感じられた。
「あれは、赤、……ううん真紅、かな。好戦的な人かな……?
あっちは、そうだな…琥珀色って言うところかな……柔軟な考え方をしてそうな、…」
人にはそれぞれ、持って生まれた”色”がある。ラーウムの灰色の瞳にはそれを見分ける力があった。
”色”とは、他の言葉で言い換えれば持って生まれた性格や特質、長所や短所、オーラだとか、属性のようなもの。それらは人々の周囲にきらきらと光る粒のように纏わりついており、その粒がラーウムには一つ一つ違った色彩の精霊を呼び出す鍵であった。
扉は、色彩を持たない己自身──どのような色を持つ人物と組むか、と言う事はそのまま彼がどのような力を揮えるかと言う事につながる。
だから、同行者を選ぶのであれば慎重に選択する必要がある。のだが。
風に吹かれ、カサリと音を立てて紙切れの群れが翻る一瞬に、ラーウムは目を奪われた。
それは、随分早くに貼り出されていたのだろう、何枚も上に重なったメモの下敷きになってしまっていたらしく、先程までは見えない位置にあった。
眩しい太陽の光にも似た橙色が紙片に踊っている。
「あの、ちょ、ちょっとすみません…、通していただけますか。すみません、失礼します」
突き動かされるように人波を掻き分けて、前へ出た。
突然割り込まれた不満を漏らす人々に、目深にフードをかぶり直しながら頭を下げつつ、ようやく掲示板の元へと辿り着いて、紙片を剥がした。
同行者を募集する旨書かれた簡素な文字列と、協会の会員番号、そして募集者の名の書かれたそれを素手で触ってしまわぬように襤褸と見まがう外套越しに摘まんで、人ごみを離れる。
「会員番号5番、ボニーさん、か」
秋の野を埋め尽くすキバナコスモス。豊かな果汁を湛える柑橘、その酸味の利いた甘さ。昇り始めた日の光──紙片から伝わる色彩を映すように、ラーウムの暗色の瞳は橙色に色付いていた。
待ち合わせに指定された場所へと、足早に向かいながら如何声を掛けようかと思案を重ねる。人付き合いは久々だが、挙動不審にならないだろうか。見てくれもおかしくないだろうか、と胸に湧き上がる不安めいた、しかしどこか期待にも似た感情。
やはり”色”に触れる瞬間は素晴らしい。力強く、己を惹き付けるこのサニーオレンジ色の人物の顔を早く見てみたい。
願わくば募集を打ち切ってしまっていないように、と願いながら雑踏を抜け出した。
+++
「ええと…ボニー、さん?」
「ラーウムと言います。よろしければ、皆さんとご一緒させて下さい」
お知らせ
- 登録状況
- 【クエスト】継続登録、メッセージ登録、戦闘設定登録、セリフ登録、精霊術設定登録
パスワード変更
- 精霊術の習得
- 具現:風の行使 を習得!
- スキルの鍛練
- 鍛練によって 具現 のLvが上昇! [3→4]
- GPの送付
- クラージュ [690] に 100GP を送付!
- 装備品の強化
- 同調によって 主力 のLvが上昇! [1→2]
→ 攻撃 が上昇! [8→16]
→ 精度 が上昇! [2→4] - 同調によって 補助 のLvが上昇! [1→2]
→ 攻撃 が上昇! [3→6]
→ 精度 が上昇! [7→14] - 同調によって 防具 のLvが上昇! [1→2]
→ 防御 が上昇! [5→10]
→ 精度 が上昇! [5→10]
- メッセージ送信
- クラージュ [690] に 1件 のメッセージを送信!
クエスト
クエスト名 | 精霊街道−隊商護衛【戦闘結果】 | |||
---|---|---|---|---|
パーティ名 | ![]() | 第5パーティ [P-No.5] | ||
メンバー | ![]() | ボニー [E-No.5] | ![]() | ケイト [E-No.72] |
![]() | クラージュ [E-No.690] | ![]() | ラーウム [E-No.874] |
プロフィール

クラス | 色使い | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
種族 | 竜人 | ||||||
性別 | 男性 | 年齢 | ???歳 | 身長 | 180cm | 体重 | 67kg |
色彩を持たない灰色の竜の化身。
裾がボロボロのマントを纏った少年の姿で世界を放浪している。
世界に溢れる彩りには様々な精霊力が宿っており、一時的にその力を引き出す事が出来る。
あまり引き出しすぎるとそのものの色を全て奪い、灰色にしてしまうので接触には慎重。
集めた鳥や魚の姿の色彩の精霊達をマントの裾に飼っている。
魚の姿の精霊は纏めて全部コロル・ピスキス、鳥の姿の精霊は纏めて全部コロル・アウィス。
「あなたの色を、見せてください」
裾がボロボロのマントを纏った少年の姿で世界を放浪している。
世界に溢れる彩りには様々な精霊力が宿っており、一時的にその力を引き出す事が出来る。
あまり引き出しすぎるとそのものの色を全て奪い、灰色にしてしまうので接触には慎重。
集めた鳥や魚の姿の色彩の精霊達をマントの裾に飼っている。
魚の姿の精霊は纏めて全部コロル・ピスキス、鳥の姿の精霊は纏めて全部コロル・アウィス。
「あなたの色を、見せてください」
アイコン一覧
1 | ![]() | 2 | ![]() |
---|
ステータス
HP | 火MP | 水MP | 風MP | 土MP | MP増加量 | スタミナ | 素質P | GP |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1000 | 0 | 0 | 0 | 0 | 10 | 20 | 0 | 100 |
増幅 | 放出 | 治癒 | 結界 | 強化 | 操作 | 具現 | 中和 | 精製 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 5.03 | 0 | 0 |
精霊術
術No | 系統 | 種別 | MPコスト | 対象 拡大 | 対抗 発動 | 術名 | |||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
火 | 水 | 風 | 土 | ||||||
22 | 具現 | 精霊召喚 | 10 | 10 | 10 | 10 | × | × | |
1393 | 具現 | 風の行使 | -- | -- | 40 | -- | ○ | ○ | |
23 | 具現 | 魔剣具現 | 10 | 10 | 10 | 10 | × | × | 魔剣具現 |
装備品
主力:二刀流(武器) | Lv | CP | 攻撃 | 防御 | 精度 | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|
| 2 | 1 | 16 | 0 | 4 | ||
スロット1 | |||||||
スロット2 | |||||||
スロット3 |
補助:二刀流(武器) | Lv | CP | 攻撃 | 防御 | 精度 | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|
| 2 | 1 | 6 | 0 | 14 | ||
スロット1 | |||||||
スロット2 | |||||||
スロット3 |
防具:軽装(防具) | Lv | CP | 攻撃 | 防御 | 精度 | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|
| 2 | 1 | 0 | 10 | 10 | ||
スロット1 | |||||||
スロット2 | |||||||
スロット3 |
攻撃力 | 命中力 | 受け 防御力 | 受け 成功力 | 防御力 | 回避力 | |
---|---|---|---|---|---|---|
主力 | 90 | 85 | 40 | 42 | 99 | 121 |
補助 | 86 | 89 | 40 | 44 |
所持アイテム (1/25)
No | 種別 | 装備 | アイテム名 | 価値 |
---|---|---|---|---|
1 | 素材 | ゴブリン銅貨 | 25 |