精霊伝説
トップページ冒険結果一覧 > E-No.260 (第3回:2012/9/29)

E-No.260

本名:螻ア逕ー蜷帙€€
通称:Φ

【過去の冒険結果】【メッセージ一覧】

一言メッセージ
「……」
 
「……」
 
「……」




 精霊協会の試験中。
 4人?の少女たちが無言で顔を突き合わせていた。
 というか、一人は人間ですらなかった。性別など分かりようもない。
 数ある試験内容の中で彼女たちが対象となったのは、フォーマンセルーー四人一組での目的遂行能力を問われる試験であった。
 誰しもが口裏を合わせたようにお互いを牽制しあう。
 それぞれが沈黙を保っている事情は違うものの、埒が明かぬとばかりにピンク髪の少女が一歩、前に出て口火を切った。


 
「ワタクシの名前はフリーレ。fleur=mysterium。下賎なる民であるアナタ方に、この偉大なるワタクシにハイエツする名誉と、名前を捧げる栄誉を与えてあげてもよろしくてよ?」
 
「……」
 
「……」




 場が凍り付く。
 薄い胸を反らして、精一杯の威容を見せようとしているだろう彼女は、高めのブーツを込めてもこのメンバーの中で一番低い身長でしかなかった。
 彼女の言葉から形容するに、今まで沈黙を守っていたのは周囲の人間が自分に対して名を献上すべき、とでも言わんばかりだった。
 銀髪の少女の目が冷たく窄まり、茶髪の少女は目を点にしている。


 
「……」
 
「御座します天が低すぎて、下民の私達には理解し得ない言葉を使っているようね」
 
「!!」
 
「?」




 茶髪の少女が顔色を蒼くする。
 フリーレは一瞬何を言われたのか理解出来なかったらしく眉を顰めたが、続く巨大な芋蟲の忍び笑いのような音に、顔を赤くした。
 身長をネタに馬鹿にされた、ということに気がついたのだ。


 
「なっ、なっ!」
 
「貴方は、何が出来るの?」
 
「えっ……わ、私はーー」
 
「闍ア隱�: 」


 顔を赤くするフリーレをよそに、各々の戦力を確認していく銀髪の少女。
 巨大な昆虫ーーの言語をなんとなく理解してしまった様子で、目を細める。
 ひと通りそれを終えた上で彼女はフリーレを振り向き、見下ろす。
 そしてーーすべきこともわからないのか、とばかりに嘲笑った。


 
「ーー!」


 おろおろと見守る茶髪の少女ーー花梨。
 憤激するフリーレの背中を、芋蟲のようなモンスター?が野太い脚でばしばしと叩いた。


 
「いった! いったいですわよアナタ!」


 フリーレは涙目で昆虫に抗議したが、取りも直さず。
 彼女はそれで気を取り直したようで、歩み寄るように再び対峙する。


 
「それで? アナスタシアさん。アナタには何がお出来になるのかしら?」
 
「蒙昧な偉大様に語る舌は持ちませんので……」
 

 

 閑話休題。

 幾つもの衝突、摩擦、紛糾を積み重ね、アタッカー、ガード、ヒーラーといった役割では比較的バランスのとれたPTは、必要以上の労苦を繰り返しながらも何とか試験を突破することに成功した。
 もう会うこともないだろう、お前たちとは懲り懲りだ、という捨て台詞を残して。



 ーー精霊協会本部前。
 4人? の少女たちが微妙な表情を突き合わせていた。
 ピンク髪の少女は面白くなさそうに液体を啜り、茶髪の少女はオロオロとそれぞれの表情を伺い、何かを言葉にしようとしては虚空に投げていた。
 銀髪の少女は場にまるで興味がないとばかりに透徹に我関せずを貫き、大型の芋蟲?は何を考えているのか杳として知れなかった。


 
「偉大なるフリーレ様に掛かれば下僕の一人や二人、すぐに見つかるんじゃありませんでした?」
 
「そ、それは……ってアナタも一人じゃありませんの。当然ですわね? その歪んだ性根ではいかに下賎といえど誰かと組もうなんて夢物語ですわ」
 
「え? お呼びではないんですけど。嘴を挟むのは止めてくださるかしらねえ花梨」
 
「えっ、えっ……わ、私??」




 またも始まりそうになるところを、低い唸り声のような音が場を制した。
 Φの口元に光が集まり始めている。
 ぎょっとして硬直する三人。
 Φの口から出される謎のビームが、多大な破壊力を持って試験中何度か危機を救ったことも記憶に新しい。
 静まったことに満足してか、淡い燐光は陽の光に霧散した。




 
「アナタたち、隊商護衛のクエストを受けてるんですって?」
 
「えっ、そ、そうなの、かな?」
 
「ま、妥当なところですわね。今受けられる依頼の中では、多少時間がかかりますけども、その分リターンが期待できるものですから」
 
「……」




 ごそごそと慌てて携帯を確認しようとする花梨。
 それをよそに、フリーレは言葉を綴った。
 アナも思うところがあるのか、口を挟まない。
 
「ワタクシが調べたところによると」




 前置きをおいて今回のクエストの情報を羅列していく。
 カルフへ続く精霊街道の隊商護衛任務。
 隊商の規模からそのリーダー、現れるであろうゴブリンについてもよく調べてあった。
 花梨などは感心したように口を小さく開けて頷いている。


 
「ワタクシ達はお互いの戦力を把握している……ま、このワタクシが協力してあげないこともないですわよ?」
 
「……」
 
「……」
 
「阪r譛峨☆」
 
「……そうね。全く役立たずって訳でもなさそうだし」
 
「!」


 ぱっと顔を輝かせる花梨。
 フリーレもどこかホッとした様子で、けれどそれを見せぬように胸を逸らした。
 今回に限っては、アナもすました様子でそれに突っ込もうとはしない。
 が。
 Φがぶん、と脚を振るうと、フリーレの背中に叩きつけられる。


 
「いった!? マジいった刺さった!?」
 
「あ、アナタねえ! それヤメテくださる!? 服が傷むんですのよ!?」
 
「ォ陬∵イサ讓ゥ」


 ぎゃーぎゃーと騒がしくやり始める少女たち。
 取り敢えずは、精霊術師のスタートラインには立てた、ということだろうか。


 
「え、えーと、えーと!あ!その!あの!」
 
「ふっ!不束者ですが!宜しくお願いします!」

お知らせ

登録状況
【クエスト】継続登録、メッセージ登録、戦闘設定登録、プロフィール登録
精霊術の習得
放出:魔力の刃 を習得!
スキルの鍛練
鍛練によって 放出 のLvが上昇! [3→4]
GPの送付
フリーレ [100]100GP を送付!
装備品の強化
同調によって 主力 のLvが上昇! [1→2]
攻撃 が上昇! [10→20]
同調によって 補助 のLvが上昇! [1→2]
攻撃 が上昇! [10→20]
同調によって 防具 のLvが上昇! [1→2]
防御 が上昇! [10→20]
メッセージ送信
ミナミ [127]1件 のメッセージを送信!

クエスト

クエスト名
パーティ名
メンバーフリーレ
 [E-No.100]
アナスタシア
 [E-No.156]
Φ
 [E-No.260]
花梨
 [E-No.290]

プロフィール

クラス
種族
性別不明年齢???歳身長???cm体重???kg
いつの間にか精霊協会に所属している謎の生命体。
巨大な芋蟲?を思わせるそのフォルムは、見るものに不快感を与えるかもしれない。
6本の成虫のような脚を所持しており、疣足と両方を使用して器用に蠢く。
本人の喋りや動作を鑑みるに、どうやら女性体らしい。

意思疎通は言語にて執り行っている……ようなのだが、どう聞いても理解不能な雑音が鳴っているようにしか聞こえない。
しかし、貴方が彼女とコミュニケーションを取ろうと試みるなら、なぜか彼女の言葉のニュアンスを理解することが出来るだろう。


因みに、びっちである。
彼女と一晩過ごしたいという勇気ある男性諸氏は声をかけるといいだろう。



なお、背後のやる気は保証しないので、気楽にどうぞ。

アイコン一覧

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ステータス

HP火MP水MP風MP土MPMP増加量スタミナ素質PGP
1000000010200200
増幅放出治癒結界強化操作具現中和精製
05.030000000

精霊術

術No系統種別MPコスト対象
拡大
対抗
発動
術名
4放出魔力の槍----40--
5放出魔力の刃40------××
37放出魔力の槌------40××

装備品

主力:遠隔(武器)LvCP攻撃防御精度
霊鏡
腔内に仕込んである謎の鏡。彼女の精霊術はここから発射される。
212000
スロット1
スロット2
スロット3
補助:補具(防具)LvCP攻撃防御精度
エスパターニャ
前脚の両基節部分に嵌められている腕輪状の構造物。
212000
スロット1
スロット2
スロット3
防具:重装(防具)LvCP攻撃防御精度
甲殻装甲
体躯は芋蟲のように柔軟だが、敵の攻撃に合わせて硬質化することも可能である。
210200
スロット1
スロット2
スロット3
攻撃力命中力受け
防御力
受け
成功力
防御力回避力
主力117130252612695
補助0000

所持アイテム (0/25)

No種別装備アイテム名価値
所持アイテムはありません
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