E-No.845
![]() | 本名:ユベール・ヤオ・フェッセンデン 通称:ヤオ代将 |
- 一言メッセージ
- ヤオの講義は開講の挨拶も短ければ、閉講の挨拶も極めて短い。
数秒で終わる閉講の挨拶の間に帰り支度を終え、鐘が鳴り終わる前に退散しているのが常だ。
通常であれば質問の殺到で拘束される時間帯であるが、各国の武官達も既にこの男の奇態には慣れたようだ。寄り付こうとする人間は稀である。
そもそも、この男、楽をする為の手間は惜しまないところがある。
口頭で説明が可能な程度の資料は事前に準備を終えている。口を動かすのも億劫というくらいに。
そんなヤオ講師だが、今日は珍しく質問者が教壇に近付いてきた。
アカデミアに在籍する女生徒達の一団だ。
その佇まいと姿容を一瞥すれば、都市の上流階級の出身と分かる事だろう。
お供を何人か連れた貴女が優雅に歩み寄る。
アカデミアは一般市民にも門徒を開いてはいるが、大学全体の割合で見ればよほど優秀でない限りは入学できるものではない。
まして、女生徒となると男女同権の思想が比較的進展している先進都市リオ・アーベントといえど、尚更少ない。大抵は旧貴族階級出身の子女である。
「ヤオ先生――」
二十歳前のあどけなさを残した中心人物がゆったりと口を開く。
同じ貴族階級出身でも没落貴族と東方人混じりのヤオとは気品の質が違う。
感心させられるものである。
この朴念仁でなければ、大抵の男性諸氏を翻弄できる微笑だろう。
天性の整った容姿に加え、それを武器にできる駆け引きを身につけた者の笑いだ。
「なんだい? ……ええと……」
脳細胞に電流を走らせても名前が出てこない。聞いた事はあったはずだが。
誰何に詰まったヤオに対して、取り巻きが不快感を浮かべるのが露骨に見えた。
「アーベント家のエリニュスですわ。お忘れになって?」
聖アーベントの遠縁の子女、都市の名門貴族の御令嬢だったか。
父親はリオ・アーベント市の議員をしていたように思えるし、このアカデミアにも多額の出資をしている名士らしい。都市の名前を冠された一族だ、名門中の名門である。
「ああ、昨年の戦勝パーティで……この前の論文も中々に優秀だったよ、エリス君」
既に父君の顔は忘れてしまったが、戦勝の晩餐会の馳走が美味であった事はよく覚えている。
短角牛と鴨肝のソテー、この辺りでは余り採れない香茸がアクセントになっていた。リュカの奴への土産にしたかった位だ。
学業成績の方も極めて優秀。整った論文を書く子ではあった。よく調べてあるし論理も明確だが、独創性はない。
ヤオの研究する歴史学の中で世間に評価を受けているのは戦史研究――より正確にいえば、戦史の戦闘解析の背景に存在する隠れた人間心理学の探求である。
軍の練成に極めて有効な効力を持つからこそ、この男は一定の評価を受けていたし、若くして代将という最低位とはいえ提督の地位を授かっているのだ。
都市国家間の軍略を学ぶ婦女子も珍しい。だから、脳細胞の片隅には名前を記録していた。
「都市の英雄、ヤオ代将に小娘を覚えて頂いて光栄ですわ。
それで先程の講義なのですが、わたくし、少々、分からない所がありまして、
どうでしょう? これからテラスでお茶がてらに……」
ヤオも若い独身男性、美人のお誘いを嫌うという事もないはずだが……
この青年将校は輝かしい軍績と裏腹に、そちら方面の成績が芳しいとは噂になった事がない。
高官に媚びる事もないが、軍閥に付く事もないゆえ、苦々しくも中立派としての出世は維持できていた。
「悪いね、これから軍務省の方に顔を出さないといけないんだ。
優秀な生徒のお誘いは出来の悪い講師としては嬉しいところだが、時間がなくてね。
紅茶で一服する余裕もないくらいなのさ。悪いね」
断られるという選択肢を想像していなかったのだろう。
先程の失念の無礼は受け流しせた令嬢でも、一瞬、感情が浮き出るのをヤオは気付いたかどうか。
しかし、感情を操作する術を身に付けているのだろう。
不快感どころか睨眼で罵詈を紡ごうとした取り巻き達の前を手を遮って制する。
「それは残念ですが、軍務とあれば仕方ありませんわね。またの機会に……」
「そうだね、楽しみにしているよ。それでは失礼」
社交辞令であろうか、それだけぎこちない笑顔で返すとヤオは講堂を後にする。
教壇付近に取り残された女生徒達を振り返る事はなかった。
取り巻きの刺すような視線も鈍感なこの男の背中には突き刺さらない様子であった。
主講堂からロビーへと抜け、正面玄関から大学前通りへと抜ける。
付近は昼食前の生徒達で賑わっているが、ヤオは空腹を満たすより先にやるべき事があった。
通りを市街中心の方へ数分歩けば、市内を南北に走るメインストリートへと支道はできる。
ある程度の短距離移動であれば運河や河川の貨客船に乗り込むより、乗合馬車か馬車鉄道でも捕まえた方が早い。古本屋や東方料理店の前を突き進み、大通りを目指す。
ここから一本奥の通りやメインストリートに面した本屋街が、ブッカーストリートなどと呼ばれる区画だ。
アカデミアの学生や教職員狙いの書店や古本屋が立ち並ぶ一大本屋街である。この書店街は世界有数の規模で、彼の住居兼事務所もこの一角に構えていた。
「やれやれ……なんとか乗り込めたが、昼食に戻る余裕もありやしない」
区内最大規模を誇る高層式大型書店の前で馬車鉄道を一台捕まえる事に成功した。
ジャンクの屋台を尻目に乗り込み、目指すは軍務省――都市軍の政治中枢。
司令部に面した軍務省は、他の官庁と同様に都市中央の官庁街に立地している。
このブッカーストリートから、そう離れた距離ではない。
時間さえあれば歩いても、小一時間かかりはしないだろう。
軌道を伝わって響く蹄の音にまどろんできた頃、馬車が静止して身体が前のめりとなり、頭を前にぶつける寸前にヤオの意識は覚醒した。
ばつの悪い顔で運賃を支払い、石畳の上に降りる。
軍務省は旧時代の宮殿といってもいい広い屋敷を接収した施設で、市内の一等地に立地する。
衛兵の検問を顔で素通りしながら、それなりに広い屋敷の庭の歩道を歩き、昼間は開門されたままの正面玄関を潜る。
目的地は会議室でも執務室でもなく、応接室だ。
ヤオは一人の男をそこに待たせていた。
「よう、遅かったな……」
階級相応のソファーに身を沈めた男は来訪者に対して、左手の紅茶の茶碗はそのままに敬礼の代わりに右腕を上げ、席へと招いた。
略式敬礼を返したヤオは招かれるままに席へと腰を下す。
眼前の男は彼より高位の将官である。
在学中何かと世話になった士官学校の先輩という事もあり、人間関係に無頓着なヤオが珍しく頭の上がらない数少ない一人だ。
軍理論や戦績で昇進を重ねたヤオと異なり、完全な文官であるにも関わらず少将の地位に就く文官エリートの秀才。
窓際族の冷や飯喰らいの誰かと違って、出世街道の花形である。
「要領の悪いお前さんの事だから昼食もまだだろう。簡単な物を用意してある」
東方からの輸入品の質のいい紅茶に、ヤオ邸で焼かれる黒パンとは大違いの白パンで挟んだサンドイッチ。具はオーソドックスながら質のいい物が並んでいて、一切れごとに味の違いを楽しめそうだ。
先輩は珈琲党の筈であるが、紅茶党であるヤオの香りの楽しみを妨げない為、自身も合わせて紅茶を淹れている。何事も気の効く男という訳だ。
「お気遣い、感謝」
「食べながらでいいので……さっそく用件に入らせて貰うぞ」
執務室で行われる対談、それは近頃に市への浸透を狙う宗教結社に対する密談であった。
敵は秘密結社と言っても過言ではない犯罪結社で、暗殺組織も兼ねていた。
都市間の接触が表向きは存在しないはずので隔絶空間の里が擁する実行部隊である。
この世界では製図が進んでいない地域は珍しくない。
地図作製を行えない非友好都市や精霊協会の勢力圏外では、そういった暗黒地帯は数多が存在するのが現実だ。
その異郷の名前は――【アーラムズ・ロット】。
細かい所在は定かではないが、辺境の高山地域のどこかに存在する隠れ里。
里の活動が活発化するにつれ密偵を放ってはいたが、その多くは消息を絶ち、殺害されたと推測されている。
多大な犠牲と貴重な情報提供者の証言である程度の立地は絞り込めていたが、軍を派遣できるだけの材料は集っていない。
この里は【ベナンダンテ】と呼ばれる二名一組の異能者を複数擁し、その存在によって隔絶空間の治安と不可侵は維持されているらしい。
その戦闘力は極めて高く、精霊協会や軍組織の擁する戦闘員の質を遙かに凌駕している。
連中の目的からして謎というのが実情だ。
里からの逃亡者の証言を元に、歴史学・考古学的に里の情報を収集したのはヤオだった。
ヤオの調査を元にした実行部隊の派遣で、作戦段階が進展したのは確かである。
しかしながら、それは当然、里を刺激する事となり、水面下の対立は日に日に熾烈化していた。
里からの逃亡者を始末して、情報秘匿を図るというのが里の本来の目的だった事は疑いない。
里の詳細位置を秘匿する為と言うよりは、【ベナンダンテ】と呼ばれる異能者の『製法』を秘匿したいというのが真実だろう。
国力に劣る隠れ里では、中核を担う独自技術が解析されてしまえば、遙かに規模に勝る組織からの圧力に屈する事は目に見えている。
それまでに逃亡者を抹殺、回収するのが連中の行動原理のはずである。
しかし、それが里への介入を招くのだから皮肉な話だ。
秘密の維持の為、さらなる秘密を派遣せねばならないのも本末転倒。
彼らにもそう上手い選択肢はないのだろう、とヤオは予測していた。
矛盾と欺瞞を抱えた里のやる事。それが正統ではない以上、無理が出るのは自明だった。
状況を聞きながら、皿の上の胃袋へと放り込み、紅茶を流し込んだ辺りで会話は本題へと辿り着く。
「それで逃亡者、お前さんの保護しているお嬢さんだが、これからどうするんだ?」
本人は治療法を探して外の世界に飛び出したつもりで逃亡者の自覚のない逃亡者、それがリュカ・アシナサダルである。
偶然の出会いで保護され、現在はヤオの事務所の居候をしている少女こそ、里が付け狙う暗殺対象であった。
単純な効率だけで述べるなら、この少女を差し出してしまえば、これ以上の介入は止まる事だろう。
しかしながら、人権意識の発達した近代や正義を標榜する精霊協会において、そのような行為は許されるのだろうか?
異能を解析する足掛かりにしたいという軍部の黒い意志もない訳ではない。
「安全だけを考えれば遠方に亡命させるか、海上の戦艦にでも軟禁するのが一番、確実でしょうね。
手元に置いておきたいという上層部の意向的に亡命は難しいでしょうし、後者は話が大きすぎる。
引き続き、私のところで保護させて頂きますよ」
諜報部の情報収集の功績もあり、数度の暗殺の事前防止には成功して来た。
この優男がどう暗殺者を始末してきたのやら。
「しかし、お前さんも暇な身ではないだろう。これ以上熾烈化して護り続けられるかね?」
「……では、先輩にお願いを幾つか。軍の手練の戦闘員を一人、それから、精霊協会経由で護衛を一人手配して貰いましょう。蛇の道は蛇、暗殺者崩れを一人。できればリュカに年の近い同性を一人」
言い終えると、ヤオはすっかり冷えてしまった紅茶の残りを飲み干した。
お知らせ
- 登録状況
- 【クエスト】継続登録、メッセージ登録、戦闘設定登録、プロフィール登録、セリフ登録、精霊術設定登録
- 精霊術の習得
- 治癒:再生 を習得!
- スキルの鍛練
- 鍛練によって 治癒 のLvが上昇! [3→4]
- GPの送付
- ロイ [927] に 100GP を送付!
- 装備品の強化
- 同調によって 主力 のLvが上昇! [1→2]
→ 攻撃 が上昇! [5→10]
→ 精度 が上昇! [5→10] - 同調によって 補助 のLvが上昇! [1→2]
→ 防御 が上昇! [5→10]
→ 精度 が上昇! [5→10] - 同調によって 防具 のLvが上昇! [1→2]
→ 防御 が上昇! [5→10]
→ 精度 が上昇! [5→10]
メッセージ
- メーア [50]
「メアヴァイペル・ザフィーアスタインです。メーアと呼んでください。
たしか…」
自己紹介をしつつ儀礼的に一礼を返す。
途中で言葉をとめたのは、代将の名前を思い出そうとしているようで。
「ボクにもさわりくらいしかわかりませんけれど、
テスト機の出力上の問題もあるみたいで…。
それでも能力をまだ全て発揮できているわけじゃないみたいです。
高位精霊との接触が叶えば、このデータをもとに本格的なものを作るらしいですけれど…。」
テスト機に愛着があるかのような雰囲気が、言葉の最後に残る。
「そういう手を借りる形の詳しい話はフューティリアさんに…。
ボクはただの操機士として、それなりの成果をだすだけですから。」
騎士の家系らしいきっぱりとした口調で、そう答えた。
- フィアナ [482]
初めまして、新人のフィアナ・エルゼです。 軍人さんだったんですか、なるほど、協会へはお仕事でいらっしゃったんですか。
差し支えなければ、今はどのようなお仕事をなさってるんですか?ふふっ、お上手ですね。
ヤオさん、お仕事でお世話になる時もあるかもしれません、そのときはよろしくおねがいします。
- ユウ [791]
アンリエット
「はい、かしこまりました! ミルクティーワンポット、スコーンにサンドイッチ…が…え?」
「お客様! 当店ではただいまサンドイッチのパンの耳をカットしなくていいと
仰られた方にはもれなくパンの耳をカットして差し上げるサービスをですね!!」
別のウェイトレスにお盆で殴られた、いい音がした。
「……ただいまおもちいたします…」
クエスト
クエスト名 | 精霊街道−隊商護衛【戦闘結果】 | |||
---|---|---|---|---|
パーティ名 | ![]() | 異世界の暗殺者 [P-No.965] | ||
メンバー | ![]() | サーシャ [E-No.11] | ![]() | リュカ [E-No.151] |
![]() | ヤオ代将 [E-No.845] | ![]() | ロイ [E-No.927] |
プロフィール

クラス | admirante | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
種族 | 人間種 | ||||||
性別 | 男性 | 年齢 | 27歳 | 身長 | 177cm | 体重 | 64kg |
リオ・アーベント都市軍の将校にして精霊協会出向中の学者。
東方人混じりの黒髪は人目を引くが、それ以上に軍服が似合わない線の細い、気だるげな優男。
落ちぶれた都市貴族の母と交易商人であった東方人の父を持つ。
遠い異国での海上事故で父とその商社を失い、ただで高等教育を学べながら俸給を貰えて妹を養える士官学校に入学した。
数奇な運命と探究心から、若くして軍高官(代将)の地位に就く。
精霊協会とアカデミアの合同で新設された辺境調査艦隊の提督も兼ねる(といっても実動艦艇のない書類上の艦隊である)。
軍人としてはお世辞にも正道と言い難く、嫉妬と東方人蔑視も相まって、現在は市内の大学(アカデミア)や士官学校で教鞭を執りながら、精霊協会に出向させられている(武人から見れば)閑職の身。
都市中央をやや外れた学生街に接したブッカー・ストリートに事務所を構え、アカデミアと軍部、そして協会との折衝を行っている。
本人に閑職の自覚はなく、むしろ学究の徒を公費で没頭できる事に喜びを感じているようだ。
術的な知識はともかく、文化人類学・史学な精霊学に関しては、周辺都市で右に出るものはいない。
過去の功績から軍内に理解者がいない訳でもないが、その軍人的覇気のなさは周囲を嘆息させるものである。
実務能力としては、武より智に傾きすぎているきらいがある。
人格者ではあるものの、組織への忠誠心は高いとは言い難く、滲み出る態度も反感を加熱させる。
……給料以上の功績は上げているが。
なお、両親は亡くしているが、年の離れた妹が一人いる。
妹はアカデミアの優秀な練金術師らしい。
ローランド・レクス・アートルムとは士官学校時代の先輩後輩の間柄。
独身貴族。最近、従卒代わりに住居兼事務所に一人、出身の怪しい少女メイドを雇ったようだ。
東方人混じりの黒髪は人目を引くが、それ以上に軍服が似合わない線の細い、気だるげな優男。
落ちぶれた都市貴族の母と交易商人であった東方人の父を持つ。
遠い異国での海上事故で父とその商社を失い、ただで高等教育を学べながら俸給を貰えて妹を養える士官学校に入学した。
数奇な運命と探究心から、若くして軍高官(代将)の地位に就く。
精霊協会とアカデミアの合同で新設された辺境調査艦隊の提督も兼ねる(といっても実動艦艇のない書類上の艦隊である)。
軍人としてはお世辞にも正道と言い難く、嫉妬と東方人蔑視も相まって、現在は市内の大学(アカデミア)や士官学校で教鞭を執りながら、精霊協会に出向させられている(武人から見れば)閑職の身。
都市中央をやや外れた学生街に接したブッカー・ストリートに事務所を構え、アカデミアと軍部、そして協会との折衝を行っている。
本人に閑職の自覚はなく、むしろ学究の徒を公費で没頭できる事に喜びを感じているようだ。
術的な知識はともかく、文化人類学・史学な精霊学に関しては、周辺都市で右に出るものはいない。
過去の功績から軍内に理解者がいない訳でもないが、その軍人的覇気のなさは周囲を嘆息させるものである。
実務能力としては、武より智に傾きすぎているきらいがある。
人格者ではあるものの、組織への忠誠心は高いとは言い難く、滲み出る態度も反感を加熱させる。
……給料以上の功績は上げているが。
なお、両親は亡くしているが、年の離れた妹が一人いる。
妹はアカデミアの優秀な練金術師らしい。
ローランド・レクス・アートルムとは士官学校時代の先輩後輩の間柄。
独身貴族。最近、従卒代わりに住居兼事務所に一人、出身の怪しい少女メイドを雇ったようだ。
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サブプロフィール

【リオ・アーベント都市軍】
リオ・アーベント市が擁する自衛軍。
フリーアイランズと呼ばれる諸島域の自由都市同盟に加盟しており、連合軍の一角を成す。
十年ほど前の技術革新ではない、ある種の思想的な一大軍革命により急激に勢力を伸ばしつつある。
島嶼の立地と河川・運河の多さから、高い海軍力と船舶保有数を誇る。
水上作戦の多さから、一応は陸軍と海軍的な組織区分けに近いものもあるが、実質的には水陸両用の海兵的な組織構造を持つ(都市国家である為、総戦力自体が寡兵である事もある)。
軍事的な野心が乏しい事から、精霊協会とは比較的良好な関係を結んでおり、技術力は高い。
近年は帆船に替わる新世代の船舶を整備しつつある。
【代将】
小規模な水上部隊が編成される際、一般には佐官である先任艦長が指揮官を勤める事が多いが、その指揮官に与えられる職位。
陸上においては師団未満の臨時編成諸兵科連合の指揮官に与えられる役職。
一定の規模を持つ組織管理者に与えられる事もある都合、その階級にあるものが配下に実戦・実働部隊を擁さない場合も存在する。
超都市規模の研究機関や調査機関の代表がまさにそれである。
【古式銃-Caster-】
特殊な精製をされた銃弾に《術》を儀式装填し、それを詠唱なしに機械的に撃ち出すデバイス。
術者と使用者を切り離して使える都合、その汎用性・利便性は極めて高い。
反面、術者と精霊力と呼ばれる元素なくして弾切れ時の再装填は不可能な特性を持つ。
本来的には術者を指す単語であった。
術体系に沿ってある程度の規格化された弾種番号が存在するが、技術の衰退に伴い素材・知識的な欠落により欠番となった番号も少なくない(13番、17番等)。
近年はより運用が容易な火薬式の銃火器の高性能化により過去の遺物となりつつあり、ゆえに旧世代の古式銃等と呼ばれる。
元素不足で不発になる準欠番、発動に足る元素は残存しているが供給不足ゆえに発砲の術解凍時に術者の精気を大量消費する特殊番号等も存在する。
【戦術アーティファクト】
Tactical-Artifact。精霊協会とアカデミアの協同で開発された個人用戦術装備。
スロットに換装可能な規格化霊玉の特殊効果により使用者を輔弼するデバイス。
換装による高い汎用性とカスタム次第で尖れる拡張性の高さが売り。
【アカデミア】
広義の大学的高等教育機関。理系に関しては科学ではなく錬金学(アルケミア)が主流。
文理が完全に分離した訳ではないが、総体として見れば理系寄り。
立ち位置的に文系に近いはずの史学であるが、精霊術の関係から理系にも必須の学問である。
その為、士官学校では史学を専門とする課も存在するが、民間の大学に入る学費がなく、
基本的には合格さえすれば無料の士官学校の教練で代用を試みる不届き者がでる事もある。
【中央工廠】
ハイデルベルク中央工廠のこと。
同盟都市の中央工廠は差別化の意味合いを含めて衛星工廠などと呼ばれる。
アカデミアと精霊協会の管理の下、工廠同士の技術共有は進んでおり、この時代、既にライセンス生産の概念も成立している。
アーベント市近郊にはアカデミアの聖地の一つたる研究学園都市が存在する。
聖地は国際協定的に基本的に不可侵領域(アジール)とされている。
【戦艦】
戦艦、戦列艦、海防艦など各都市で名称は異なるが、広義の主力艦。
中央工廠の建造した技術立証を目的とした新時代モデル艦ドレッドノートがこの時代の最先端。
この世代の艦艇は先端技術国でも殆ど擁していない。
世界水準で見れば木造船に装甲を貼った戦闘艦でも先端技術の部類。
一般的に小型艦で技術の試験運用を行った後に主力艦へと反映される。
【巡洋艦】
防護巡洋艦と装甲巡洋艦の二種が存在。
前者が旧式、後者が新式。世界的には双方、先端兵器。
【城塞】
都市国家の中央に位置する城塞に囲まれた中枢区。
本来は軍事的な砦であったが、発展の過程で自然と都市の中枢へと進化した。
城壁の外の衛生農村部までが都市国家の勢力圏。
多重の城壁や河川沿いの防御線を持つ都市も存在する。
【要塞】
海上艦と陸上の砲台間の砲撃戦では命中が不安定な艦艇が不利。
軍港や海路の要衝には要塞砲を擁した要塞が築城されている事が多い。
勢力圏の変動は少ない為、国境線に要塞は多い。
【街道】
都市国家ゆえの国力不足から大都市以外は街道整備は消極的。
基本的に河川や運河、海上ルートが主な交通路。
街道の整備・維持、また治安維持は極めて高コスト。
例外は鉱山と都市の連絡線程度。
リオ・アーベント市が擁する自衛軍。
フリーアイランズと呼ばれる諸島域の自由都市同盟に加盟しており、連合軍の一角を成す。
十年ほど前の技術革新ではない、ある種の思想的な一大軍革命により急激に勢力を伸ばしつつある。
島嶼の立地と河川・運河の多さから、高い海軍力と船舶保有数を誇る。
水上作戦の多さから、一応は陸軍と海軍的な組織区分けに近いものもあるが、実質的には水陸両用の海兵的な組織構造を持つ(都市国家である為、総戦力自体が寡兵である事もある)。
軍事的な野心が乏しい事から、精霊協会とは比較的良好な関係を結んでおり、技術力は高い。
近年は帆船に替わる新世代の船舶を整備しつつある。
【代将】
小規模な水上部隊が編成される際、一般には佐官である先任艦長が指揮官を勤める事が多いが、その指揮官に与えられる職位。
陸上においては師団未満の臨時編成諸兵科連合の指揮官に与えられる役職。
一定の規模を持つ組織管理者に与えられる事もある都合、その階級にあるものが配下に実戦・実働部隊を擁さない場合も存在する。
超都市規模の研究機関や調査機関の代表がまさにそれである。
【古式銃-Caster-】
特殊な精製をされた銃弾に《術》を儀式装填し、それを詠唱なしに機械的に撃ち出すデバイス。
術者と使用者を切り離して使える都合、その汎用性・利便性は極めて高い。
反面、術者と精霊力と呼ばれる元素なくして弾切れ時の再装填は不可能な特性を持つ。
本来的には術者を指す単語であった。
術体系に沿ってある程度の規格化された弾種番号が存在するが、技術の衰退に伴い素材・知識的な欠落により欠番となった番号も少なくない(13番、17番等)。
近年はより運用が容易な火薬式の銃火器の高性能化により過去の遺物となりつつあり、ゆえに旧世代の古式銃等と呼ばれる。
元素不足で不発になる準欠番、発動に足る元素は残存しているが供給不足ゆえに発砲の術解凍時に術者の精気を大量消費する特殊番号等も存在する。
【戦術アーティファクト】
Tactical-Artifact。精霊協会とアカデミアの協同で開発された個人用戦術装備。
スロットに換装可能な規格化霊玉の特殊効果により使用者を輔弼するデバイス。
換装による高い汎用性とカスタム次第で尖れる拡張性の高さが売り。
【アカデミア】
広義の大学的高等教育機関。理系に関しては科学ではなく錬金学(アルケミア)が主流。
文理が完全に分離した訳ではないが、総体として見れば理系寄り。
立ち位置的に文系に近いはずの史学であるが、精霊術の関係から理系にも必須の学問である。
その為、士官学校では史学を専門とする課も存在するが、民間の大学に入る学費がなく、
基本的には合格さえすれば無料の士官学校の教練で代用を試みる不届き者がでる事もある。
【中央工廠】
ハイデルベルク中央工廠のこと。
同盟都市の中央工廠は差別化の意味合いを含めて衛星工廠などと呼ばれる。
アカデミアと精霊協会の管理の下、工廠同士の技術共有は進んでおり、この時代、既にライセンス生産の概念も成立している。
アーベント市近郊にはアカデミアの聖地の一つたる研究学園都市が存在する。
聖地は国際協定的に基本的に不可侵領域(アジール)とされている。
【戦艦】
戦艦、戦列艦、海防艦など各都市で名称は異なるが、広義の主力艦。
中央工廠の建造した技術立証を目的とした新時代モデル艦ドレッドノートがこの時代の最先端。
この世代の艦艇は先端技術国でも殆ど擁していない。
世界水準で見れば木造船に装甲を貼った戦闘艦でも先端技術の部類。
一般的に小型艦で技術の試験運用を行った後に主力艦へと反映される。
【巡洋艦】
防護巡洋艦と装甲巡洋艦の二種が存在。
前者が旧式、後者が新式。世界的には双方、先端兵器。
【城塞】
都市国家の中央に位置する城塞に囲まれた中枢区。
本来は軍事的な砦であったが、発展の過程で自然と都市の中枢へと進化した。
城壁の外の衛生農村部までが都市国家の勢力圏。
多重の城壁や河川沿いの防御線を持つ都市も存在する。
【要塞】
海上艦と陸上の砲台間の砲撃戦では命中が不安定な艦艇が不利。
軍港や海路の要衝には要塞砲を擁した要塞が築城されている事が多い。
勢力圏の変動は少ない為、国境線に要塞は多い。
【街道】
都市国家ゆえの国力不足から大都市以外は街道整備は消極的。
基本的に河川や運河、海上ルートが主な交通路。
街道の整備・維持、また治安維持は極めて高コスト。
例外は鉱山と都市の連絡線程度。
ステータス
HP | 火MP | 水MP | 風MP | 土MP | MP増加量 | スタミナ | 素質P | GP |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1000 | 0 | 0 | 0 | 0 | 10 | 20 | 0 | 100 |
増幅 | 放出 | 治癒 | 結界 | 強化 | 操作 | 具現 | 中和 | 精製 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
0 | 0 | 5.03 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
精霊術
術No | 系統 | 種別 | MPコスト | 対象 拡大 | 対抗 発動 | 術名 | |||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
火 | 水 | 風 | 土 | ||||||
7 | 治癒 | 回復 | -- | 40 | -- | -- | ○ | ○ | 東方符術《水門の冬天》 |
8 | 治癒 | 再生 | -- | -- | 40 | -- | ○ | ○ | |
38 | 治癒 | 活力 | 40 | -- | -- | -- | ○ | ○ | 東方符術《火門の夏天》 |
装備品
主力:遠隔(武器) | Lv | CP | 攻撃 | 防御 | 精度 | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|
| 2 | 1 | 10 | 0 | 10 | ||
スロット1 | |||||||
スロット2 | |||||||
スロット3 |
補助:補具(防具) | Lv | CP | 攻撃 | 防御 | 精度 | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|
| 2 | 1 | 0 | 10 | 10 | ||
スロット1 | |||||||
スロット2 | |||||||
スロット3 |
防具:中装(防具) | Lv | CP | 攻撃 | 防御 | 精度 | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|
| 2 | 1 | 0 | 10 | 10 | ||
スロット1 | |||||||
スロット2 | |||||||
スロット3 |
攻撃力 | 命中力 | 受け 防御力 | 受け 成功力 | 防御力 | 回避力 | |
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主力 | 110 | 135 | 25 | 27 | 112 | 112 |
補助 | 0 | 0 | 0 | 0 |
所持アイテム (0/25)
No | 種別 | 装備 | アイテム名 | 価値 |
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所持アイテムはありません |