精霊伝説
トップページ冒険結果一覧 > E-No.700 (第3回:2012/9/29)

E-No.700

本名:雛神 由依
通称:由依

【過去の冒険結果】【メッセージ一覧】

一言メッセージ
中から声は聞こえない。
もう一度ノックして待ってみるがやはり何の反応も返ってこない。

誰もいないのか。出動命令でもあったのだろうか。いや、それなら今日付けで配属された自分に声が掛からないのはおかしい。

ためしにノブを捻ってみるとカチャ、と音とともにドアが少し開く。

僕はどうすべきかしばらく考え、ここに突っ立っていても仕方ないと腹を括り、荷物を抱え、ドアを開けた。



「失礼……します」

覗き込んだ室内を見て驚いた。今まで自分の部署以外も中を見た事はあったが、どれも職員用の机が並んでそこに備品等が置かれているといった、事務室といった感じだった。
他の特異処理班の部屋がどうなっているかは分からないが、この部屋と同じではない事くらいは予想がつく。

部屋の中央には大きなテーブルがあり、そのサイドに様々な物が乱雑に積まれたソファーが置かれている。右の壁面には巨大な本棚が並び、左側には奥に続く通路がある。
そして、正面には大きな窓の前に書斎机。上には袋に入ったお菓子とティーカップがあるだけ。
その机と対になっているであろう椅子を見て、心臓が跳ね上がる。

一瞬、大きな人形かと思ったが、そこに居たのは子供だった。
年は十代半ばくらい。銀色の髪が窓から入ってくる日の光できらきらと輝いている。
職人の手によって作られた人形のように整った顔。人形かと思ったのはそのせいだ。
見た事のない衣装に身を包み、椅子に深く腰掛け胸の辺りで手を合わせ、眠っている。

じっと見入る。
これは本当に生きている人間なのかと。もしかすると精巧に作られた人形なのかもしれない。
近寄ってみようかと思ったが、眠っているところを起こすのも悪いだろう。
とりあえず手荷物を部屋の中央にある机に置き、小さく息を吐く。

そして改めて、室内を見渡す。
完全に個室だ。ここが自分の職場である事を疑いたくなるほどに。
そういえば部屋に入る前にドアの向こうが異界に繋がってるのではないかと錯覚したが、案外本当に別空間に繋がっていたのかもしれない。
そう考え、即座に否定する。そんなバカな話があってたまるものか、と思いつつも違和感は消えない。
こんなに個人の一室のようになっている部屋で他の班員はどうしているのだろう。
見る感じ、事務処理用の机はお菓子とお茶の置かれているものくらいしか見当たらない。
ふと思い至り、自分が荷物を置いたテーブルを見る。まさか、このリビングテーブルみたいなものを使うわけがないだろう。
それに椅子で眠っている少女は誰なのだろうか。

そこで思考する事をやめた。

視線を感じたからだ。

他の班員か、と思ったがすぐにそれは違うと気づく。
部屋の左手に延びる通路の入り口。

「――――――」

そこに黒い小型犬が僕をじっと見つめていた。
黒いふわふわとした体毛で赤い双眸が僕を捉えている。
微動だにせずこちらを見ている姿は愛嬌がある。

が、何故か僕もその赤い瞳を見つめ返すだけで動けない。

何故か不吉なものを覚える。
この小さな犬すらに違和感を覚え始めている自分は本当にどうにかなってしまったのだろうか。

赤い瞳は何も語りかけてこない。

何を不安に思っているのか。そこに居るのは単なる――単なる何だ?
そこに居る『何か』を確認するために近寄る。
周囲のものが目に入らなくなってくる。
僕は知らない何かを見続ける。

ソレは希薄だと思った。
そこにいるはずなのにいない気がする。
バカな……と思いながら、傍に屈み手を伸ばす。

触れば何かが解るはずだ、と頭の中で誰かが囁く。
それもそうだ。本当にそこに在るかどうかも判るだろう。

赤い瞳は僕の目をもう見ていない。
見ているのは伸ばされた僕の右腕で――――。

「持っていかれるわよ」

「――――――!」

突如、聞こえたその声にハッとして手が止まる。
冷水を頭から被ったかのようにぼやけた意識がはっきりする。
犬は動きを止めた手を見て首を傾けた。

同時に、背中に広がる寒気。
僕は何をしようとしていた?何かとんでもない失敗をしようとしていたのではないか?
心臓が早鐘を打つ。その理由はわからない。僕はどうしてこんなにも安堵している?混乱した頭は最適な答えを出してくれない。

代わりに重要な事には行き着いた。
誰かの声がした。
その事実を思い出した僕は慌てて首を巡らす。

声を発した人物はあっさりと見つかった。
それは椅子で眠っていた少女だった。

まるで獲物を見つけた猫のような爛々とした真紅の瞳が僕を見つめている。
僕は黙ってそれを見つめ返す。

僕を見て、少女はにぃっと笑った。

その姿が可愛らしいと思うのと同時に、何故かとても不吉な予感を覚えた。

お知らせ

登録状況
【クエスト】継続登録、メッセージ登録、戦闘設定登録、プロフィール登録、セリフ登録、精霊術設定登録
精霊術の習得
放出:水冷 を習得!
スキルの鍛練
鍛練によって 放出 のLvが上昇! [3→4]
装備品の強化
同調によって 主力 のLvが上昇! [1→2]
攻撃 が上昇! [7→14]
精度 が上昇! [3→6]
同調によって 補助 のLvが上昇! [1→2]
防御 が上昇! [5→12]
精度 が上昇! [5→8]
同調によって 防具 のLvが上昇! [1→2]
防御 が上昇! [5→10]
精度 が上昇! [5→10]
メッセージ送信
ユミル [194]1件 のメッセージを送信!
シルバ [196]1件 のメッセージを送信!

メッセージ

ロット [101]
「ん... どうだろォな?
俺もあンまし顔とか覚えんの、得意じゃねェもんだから。
ま、互いに覚えてねェなら、失礼も不都合も無ェだろ!」
「お嬢ちゃん、記憶喪失ってェやつじゃねえかい、そりゃ?
大丈夫なのかい。頭とか打ってねェか?」

クエスト

クエスト名
パーティ名
メンバーロット
 [E-No.101]
ユミル
 [E-No.194]
由依
 [E-No.700]
スレイ
 [E-No.940]

プロフィール

クラス
種族
性別女性年齢14歳身長149cm体重45kg
銀色の髪に黒いリボン、東洋の衣装のような法衣が特徴な少女。
さまざまな二つ名を持つと言われるが『魔女』と呼ばれることが多い。

自分が惹かれる事にしか興味を示さず、示したとしてもその状況を楽しむように行動する。
愉快に残酷にがモットーらしく、良くも悪くも純粋。

『教会』と呼ばれる組織の中にある異端や異形物を相手にする『特異処理班』の13班の長を務める。
とはいえ、13班は由依を含め二名しか所属しておらず、異端処理班としても特殊な班とされ、教会関係者からは腫れ物扱いされている。
本人はそんな事を気にする様子もなく、自由気ままである。

配属された青年を良いように使い、今回の任務を楽しんでいるようだ。


■一部の記憶が欠落しているため、忘れてしまってる事があるようです。反応がおかしくてもとぼけているわけではありません。

■アイコンはEno940のPLさんに描いていただきました。絵が壊滅的な私にとって感謝してもし足りないです、ありがとうございます!

アイコン一覧

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サブプロフィール

・クロツ・フォルネス

二十歳の青年。
階級は修道士。
父親も教会所属で司祭である。
七光りとも言われることがあるが、当人は優秀。司祭の地位は約束されていると噂もある。
ただし、戦闘訓練は受けてはいるが実戦経験は皆無。本人も自覚しているほど不向き。

枢機卿からの直々の辞令で教会特異処理13班へ異動。
そこで魔女と呼ばれる少女と出会う。

真面目な彼にとって上司に当たる人物の言動は理解できない点が多く、悩みの種である。

ステータス

HP火MP水MP風MP土MPMP増加量スタミナ素質PGP
1000000010200300
増幅放出治癒結界強化操作具現中和精製
05.030000000

精霊術

術No系統種別MPコスト対象
拡大
対抗
発動
術名
4放出魔力の槍----40--呪針
5放出魔力の刃40------××魔刃
52放出水冷--40----

装備品

主力:遠隔(武器)LvCP攻撃防御精度
扇【月と桜】
骨に月と桜の花びらが描かれている黒扇。
211406
スロット1
スロット2
スロット3
補助:補具(防具)LvCP攻撃防御精度
漆黒リボン
似たものが数種類あり、中にはレースのついたものもあるようだ。
210128
スロット1
スロット2
スロット3
防具:中装(防具)LvCP攻撃防御精度
法衣
東方の巫女装束に似た法衣。
2101010
スロット1
スロット2
スロット3
攻撃力命中力受け
防御力
受け
成功力
防御力回避力
主力1121332527112112
補助0000

所持アイテム (0/25)

No種別装備アイテム名価値
所持アイテムはありません
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