精霊伝説
トップページ冒険結果一覧 > E-No.662 (第8回:2012/11/3)

E-No.662

本名:フュンフミール=ゼイレナハト
通称:ミイル

【戦闘結果】【過去の冒険結果】【メッセージ一覧】

一言メッセージ
「ねえねえ、おにーさん」

――首都ハイデルベルクへと続く街道沿い、冒険者ご用達のある宿屋の一室。
簡易のテーブルを挟んだ向かい側の椅子で、いつものように少女が甘ったるい声を上げた。

「これ、一緒にでない?」

机の上に掌を滑らせて投げて寄越したのは一通の招待状。
教会のシンボルマークが印された、『ペアマッチ』の案内であった。
精霊教会では冒険者の技術向上と鍛錬の目標とするために、定期的に実戦形式の大会を主催している。
sの方式は多岐に渡り、此度案内が出ている件の『ペアマッチ』もその一つだ。
二人一組という性質上、PTMを誘うこと自体は決して不自然なことではないが――。

「…………は?」

対面の男――アルド=レイヨンは気のない言葉と共に招待状を受け取り、目を向けて確認する。
いつも通りの気だるげな表情に、怪訝の色が混ざった。

「……何でわざわざ?」

それを机の上に投げ、背凭れから体を起こす。
そもそも何故出るのか。出るのは良いにしても、何故ペアマッチに向かない自分を誘うのか。
若干冷めた茶をすすり、元の姿勢に戻る。やる気があまり無いというのもあるかもしれない。

「おにーさんとなかよくなりたいから、じゃだめなの……?」

潤んだ瞳でアルドの顔を上目遣いで伺い、小首をほんの僅かにかしげてみせる。
あまり強調する気はないらしく、二拍ほどの間をおいてからすぐに砂糖菓子をつ摘み上げた。

「どうせおにーさん、部屋でご本読んでるだけなんでしょ。だったら、いいじゃない。今度の任務は暫く精霊教会に滞在するんだし。カビ生えちゃうよー」

「…………」

若干冷めた目でその様子を見た後、カップを空にし、ため息をひとつ。
確かに協会でやることがそう無いのは事実だが。

「……確かに予定は無いからいいがな。他の奴じゃなくていいのか」

――くす。
くすくす。くすくす。
彼の問いに言葉より先んじて答えたのは、笑い声だった。
普段、大勢に振る舞っている明るく可愛らしいものとは全く性質の異なる。
子供が羽虫を毟るような、純粋さと悪意、興味が同期した、耳に残る音。

「『他の奴』? ふふふ、じゃあ、ここで突然クイズでーす」
「おにーさんに断られたら、あたしは誰を誘うでしょーか?!」

「…………?……あー」

頭を軽く掻きながら、何が言いたいのかを漸く察する。
どうせ出るなら勝ち上がったほうがいいだろうにと思ったが、その辺りも織り込み済みか。

「……出ないという選択肢は」

もうひとつため息。以前にもまして増えた気がする。

「ないよ!」

陰気な吐息を切り裂くように、よびっきりの笑顔で一蹴。
カップを傾けて茶を啜り、満足げに背を椅子に預ける。

「だってその方が、『どちらにしろ』面白いんだもん」
「あたしはあたしが楽しむためにここにいるんだから。――こんな機会、逃したら損だもの」

「……あ、そう」

いい笑顔だ、中和しようにも出来そうにない。引きこもって対処しよう。
じゃあ混沌杯にも出れば良かったのに、とは言わないでおく。反論も想像がつくことだし。

「……まあ、じゃあ、いいよ。お茶」

ゴネる道は初めから無かったと諦めて、了承を出した。
ついでにカップを少女の方に寄せた。

「やったぁ♪ ありがとーおにいさん!」

両手を組んで頬に当て、幸せいっぱいのアピール。
こちら側に侵入してきたカップに視線を落とすとすぐにまた表情を変化させ、目を細めて忍び笑いをし。

「甲斐性ないのね。ふつう、おにーさんが注いでくれるんじゃないの? ……はい、どうぞ」

妙に優雅な手付きでポッドをもたげ、カップの中身を満たすと指先で押し出す。
……とてもじゃないが、この年齢の見ための子供がやる所作ではない。

「……どういたしまして、はぁ」

順調にカウント数の増えるため息。
表情は変わらず気だるげだが、嫌々了承したという素振りが見られないのは面白くないことかもしれない。

「……二人分の茶葉が減っているんだ、それくらいやってほしいな……と、ありがとう」

押し出されたそれを手にし、注がれた中身に口をつける。
まあ、実態はどうであれ困ることではないから良しとする。

「……ちょっとくらい警戒したっていいのに。つまんないの」

むす、と一瞬だけ膨れ面をみせた後で砂糖菓子をほおばる。
おそらく、多少なりとも悪意のある相手から出されたものにためらいなく口をつけたことについて、だろう。

「ふふふ、そんなに溜息ばっかりついてたら、多少なりともおにーさんにもあったかもしれない幸せがなくなっちゃうかもよー」
なお茶葉が減っている件は涼しい顔をしてスルーの模様。

「……その辺は信頼か何かとでも捉えておいてくれ」

などと有り得ない言葉を吐きながら、そっとカップを机に置いた。
ああ、また砂糖菓子が減る。そろそろ仕舞ったほうがいいだろうか。

「…………ああ、少しずつ減っているな。今俺の目の前で吸い取られている」

「今までのあたしの発言から考えて、危険はないと判断したんだろうけど、別に“面白くなる”毒はいくらでもあるんだよー。ワライダケとか媚薬とか媚薬とか」

肩をすくめ、ぞっとしないとでもいいたげに『信頼』という二文字の単語を受け流す。
ああ、やっぱり、お茶請けがあると進む進む。そりゃもう両方とも。

「ふふふ。……Trick and Treat?」

「ああ、まあ流通してるかは知らんが、探せばあるだろうな」

また買い足さなければならない。消費ペースは普段の数倍か。
茶葉は買い足したばかりでありまだ新鮮である。ちくしょうめ。

「……どっちもお断りだ……」

「”いたずらするしお菓子も貰うよ”」

カップを口から離すと零れる吐息の音から察するに、それなりに満足しているらしい。
足を組み、後は帽子でも被ればこのままでも”魔女”として通用するであろう彼女は、すっと目を細めるとにんまりと唇の端を吊り上げた。

「まさに、いまの状況ってカンジ、かな?」

お知らせ

登録状況
【クエスト】継続登録、メッセージ登録、戦闘設定登録、サブクエスト登録
【イベント】ペアマッチ
アイテム換金
狼の牙 を換金! [+25GP]
マーケット出品
アイラ [780]ウェポンブレイク Lv1 を売却! [+260GP]
精霊術の習得
結界:庇護 を習得!
結界:精神防壁 を習得!
→ 素質ポイントが上昇! [0→1]
→ 最大HPが上昇! [1050→1100]
→ スタミナが上昇! [25→30]
→ MP増加量が上昇! [11→12]
→ 戦闘設定枠が増加! [11→12]
→ 精製枠が増加! [1→2]
→ 合成枠が増加! [1→2]
スキルの鍛練
鍛練によって 精製 のLvが上昇! [1→2]
アイテムの購入
抽選に外れたため 匠の技 Lv1 を購入できなかった……
抽選に外れたため アイテム精製の極意 Lv1 を購入できなかった……
抽選に外れたため トレジャーハンター Lv1 を購入できなかった……
【今回の抽選結果を表示】【次回の販売アイテム一覧を表示】
アイテムの精製
霊玉原石 Lv1 [+1] を精製!
→ [+1] … 成功! [110%]
→ [+2] … 失敗 [5%]
風雷耐性 Lv1 [+1] を獲得!
装備品の強化
同調によって 主力 のLvが上昇! [6→7]
精度 が上昇! [30→40]
同調によって 補助 のLvが上昇! [6→7]
精度 が上昇! [30→40]
同調によって 防具 のLvが上昇! [6→7]
防御 が上昇! [40→50]
霊玉の装備
【補助:スロット3】風雷耐性 Lv1 [+1] を装備!
メッセージ送信
システィナ [63]1件 のメッセージを送信!
ユーノ [325]1件 のメッセージを送信!
ミリィ [666]1件 のメッセージを送信!

メッセージ

アルド [395]
「…………」
漸くか、といった風に息をつき、椅子に座る。

「つまらなくて悪かったな……そうしたのはお前の方だろうに」
優雅にカップを口許へ運ぶ少女に視線を向ける。
……今までよりはまともに話す気はあるようだ。
いつもの笑顔で全く違った言葉を吐く彼女に向ける視線は、何故だかいつもとそう変わらない。

「そうか、お前のパパは随分と面倒な人だったんだな」
「……面白いこと、ねえ……」
思ったよりも困った話だ。
……こっちにまともに絡んでくれているうちは、まだいいんだが。
さて、いつ気が変わることやら分からない。

イベント(ペアマッチ)

イベント戦の設定
「イベント登録」で「対戦相手指定設定」「霊玉の装備」などの設定を行えます。
イベント名
パーティ名
メンバーアルド
 [E-No.395]
ミイル
 [E-No.662]

クエスト

クエスト名
パーティ名
メンバールー
 [E-No.198]
アルド
 [E-No.395]
ミイル
 [E-No.662]
ミリィ
 [E-No.666]

プロフィール

クラス
種族
性別女性年齢???歳身長137cm体重???kg
【外見年齢】9〜10
【容姿】
・腰のあたりまで伸びたブロンド。軽くウェーブがかかっている
・子供らしく可愛らしい顔立ち。ぱっちり二重。瞳は右が紫で左が緑のオッドアイ
・黒を基調に桃色をアクセントにしたゴシックロリータで身を固めている。同配色の携帯日傘を所持
・下記の装飾品欄参照
【武器/装品】
○“チャネルリンク”
舌(内側のアレ)が無い鈍色の鐘に紐を通しただけのものを首にかけている
○小さな水晶玉が連なったブレスレット。色がついているものもある
○傘。円形魔法障壁発生機能付き。受け切るのではなく受け流すためのもの
○左手首に嵌めたガーデンクォーツのブレスレット。
その他必要に応じてオカルトグッズ

background
出身は大陸の片田舎。小規模ギルドの長の愛娘。
昨今、情勢の変化により経営が傾き、それに伴い町も寂れていった。
そのことを憂えた彼女が実家を飛び出し、協会所属の冒険者として活躍することでギルドと町の再興を目指している。

……と、いうのが表向きの理由。

実際には”面白いこと”を求めて彷徨い、たまたま精霊協会の試験の期日が近いことを知りそこに潜り込んだに過ぎない。
他人の人生や生き様を”物語”と称し、人間模様を観賞することを何よりの娯楽とする。
ヒトのあまねく言動全てには”悪意”がある、というのが持論。
失意と絶望に彩られた結末を味わうために、彼女は今日も花を育てる。

【能力】
☆”魂響”(たまゆら)
魂を視覚化して捉える能力を持つ瞳。使用時には右目の色彩が小波のように揺れる。
一般的に”負”として認識される感情の強さに依存し、対象の精神的な揺らぎが大きいほどはっきりと捉えることができる。
その特性を彼女は主に肉体という盾を持たない“霊体”――特に悪霊や怨霊と呼ばれるモノを”支配”することに利用している。

アイコン1~6はNo.665プレラ・パレートのPL様、ありおりさんに書いて頂きました!
この場を借りて改めてお礼と感謝を。ありがとうございます!

アイコン一覧

123456

サブプロフィール

幻影のように現れては消える、二本の痩せ細った青白い腕。
ミイルを守るかのような行動をとり、その際にのみ出現する。
大きさからいって成人男性のもののようだ。

ステータス

HP火MP水MP風MP土MPMP増加量スタミナ素質PGP
11000002012301730
増幅放出治癒結界強化操作具現中和精製
0008.3802.32002

素質

素質素質素質素質
土MPアップ Lv1

精霊術

術No系統種別MPコスト対象
拡大
対抗
発動
術名
11結界障壁結界------40
1566結界全体障壁結界------40×
161結界多重障壁------40
1378結界力場結界------40
169結界封壁結界40------
39結界保護結界----40--
139結界精神防壁--40----
56結界防護結界--40----
124結界庇護10101010×
20操作睡眠----40--

装備品

主力:片手(武器)LvCP攻撃防御精度
チャネルリンク
鐘形のアクセサリーに紐を通したネックレス。舌がないため、普段なることはないが……
73102040
スロット1
スロット2
スロット3
補助:盾(防具)LvCP攻撃防御精度
ゴシックパラソル
服と同配色の傘。内部に結界発生機構を搭載している。
7303040
スロット1
スロット2
スロット3風雷耐性 Lv1 [+1]
防具:重装(防具)LvCP攻撃防御精度
ゴスロリミニドレス
黒を基調とし桃色をアクセントとして誂えたボレロとスカートの組み合わせ。
7305020
スロット1土の支配者 Lv1
スロット2土MPアップ Lv1
スロット3
攻撃力命中力受け
防御力
受け
成功力
防御力回避力
主力1221355568154114
補助00130135

同調値一覧

霊玉名(防具)同調値
風雷耐性2
霊玉名(武器・防具)同調値
土MPアップ4
土の支配者4

霊玉名:【青字】同調値は上昇可能/【赤字】同調値は上限に達している

所持アイテム (4/25)

No種別装備アイテム名価値
1霊玉補3風雷耐性 Lv1 [+1](防具)100
2霊玉防1土の支配者 Lv1100
3霊玉防2土MPアップ Lv1100
4素材ゴブリン銅貨25
トップページ冒険結果一覧 > E-No.662 (第8回:2012/11/3)