E-No.397
![]() | 本名:ヤスナ 通称:ヤスナ |
- 一言メッセージ
- 「息子よ。お前、幾つになった」
父上の擦る墨の音は規則正しい。硯に満ちていく黒を見つめながら、俺は正座した膝に置いた拳に力が入るのを感じていた。
この厳格な父は、何か苦言を呈する際に、絶対にこちらを見ない。それはきっと、父上なりの心の落ち着け方なのだと思う。あの墨を持つ手は、いつでも握り拳に変わる事が出来、俺を殴りつけるのに何ら苦はない。つまりは、それ程の事ではないということを示しているのだけれど、当の俺は、殴られたほうがよっぽど気楽だった。
頭を少し垂れて、自分でも解るような緊張の面持ちを隠す。父上が墨を置き、筆を取るのが目端にちらついた。
「八つになります、父上」
ヤスナの一つ上、イツカとは二つ程違う。
守り刀を帯びて歩くようになってから、何年が経っただろう。腰に帯びる必要は無いけれど、俺は身分を顕示するように腰に差し続けて来た。
刀を持てば、皆の視線が変わる。いつも俺は街の子供達の中心に居られたし、それはこの身に背負う武門の重さを思い出させてくれた。
それは最初はとても心地が良いもので、喜びだった。でも、次第に、苦痛へと変わっていった。
刀は、俺には重すぎる。そう気付いてから、俺は父上にとって、あまり良い子供では無くなったのだと思う。
「…お前は我が家の長男だ。元服すれば大名家に仕える名門の長として、家名を背負う」
「承知しております」
試し書きに筆を走らせる父上の手元と静かな声を眺めながら、俺は息を呑む。
冷たい汗が背筋に流れていく。
「餓鬼大将も結構だが」
「はい」
「先日、遅くまで遊び呆けて、寝坊して稽古に遅れたそうだな」
「………」
この話が来ることは解っていた。
その日は前の晩までヤスナやイツカと虫取りをしていて、すっかり疲れ果てたせいもあってか、朝を寝過ごして剣の稽古に間に合わなかった。
刀の師である岡部殿は父と懇意にしている勇壮な猛者で、何かと俺に気を掛けてくれる義理に厚い人だけれど、何もかも父上に伝わってしまうせいもあってか俺は苦手に感じている。
何も言い訳する事など出来ない。
さらに深く頭を下げると、俺は下唇を噛んでから、瞼を強く閉じた。
「…申し訳御座いません父上…!二度とこんな事は――――」
「良い」
――――
意外な父上の一言に、俺は思わず顔を上げる。
良い。良いと言ったのか、あの父上が。
驚きに見開かれた眼に飛び込んで来たのは、いつからなのか、俺をじっと見据える父上の厳しい顔だった。
僅かでも、喜んだのは違っていた。父はそんな無様を許しなどしない。
さっきまでよりもずっと冷たい視線と声が俺を刺す。それは、針のむしろに座らされるような痛みとなって体を駆け巡っていく。
「……言い訳を聞く気は無い。良いか奇童丸。お前はそこらの子供とは違う」
「………っ」
「生まれが、血が違う。責任が違う。……掛かる期待も違う。生まれ持った刀のさだめもだ」
……。
そんな事解ってる。解ってるけど。
解ってる、けど、解りたくなんか無かった。まるで鉄の牢獄、何重もの堀に囲まれた鉄壁の城のように、家名が圧し掛かって来るんだ。
「あまり失望させるな。蛍胤も案じておったぞ」
「……肝に、命じておきます」
浮かぶのはヤスナの、イツカの顔。
一番の友人だけど、俺があいつらの顔を思い浮かべる時、それは決まって許し難い感情に基づいて、だった。
なんて嫌な奴なんだろう。俺は。そしてなんて小さいんだ。
腰に鎮座する守り刀が、まるで呪われた道具のように、部屋に差し込む光を照り返している。
「くそっ!」
留め紐を解いた守り刀は、地面に叩き付けられると鞘から外れ、転がる。
「くそっ、くそっ、畜生!父上の馬鹿者!」
なんて滑稽な話だろう。叫ぶ声は父上に届くはずも無い。第一、父上を責めるのなんて御門違いも良い所だ。
全部解っているんだ。悪いのは俺だ。
武家に生まれた事は恵まれている。貧乏しているヤスナや、安物の菓子を配って喜ぶ街の連中を見ていれば、そんな事は解りきっているじゃないか。
誰よりも素晴らしい環境にありながら、なんでこんなに満たされないんだろう。
どうしてもっと、強くなれないんだろう。父上のように。岡部殿のように。
何故、この血の運命をこうも呪ってしまうのだろう。
…何故、恵まれぬ筈の友を、最も羨んで居るのだろう。
しぼみはじめた彼岸花の群れを眺めながら、いつも皆で幹にもたれる大きな楠木に一人で体を預け、顔を押さえた。
最低だ。最悪だ。こんな生き方がしたい筈無いじゃないか。
放り出した武士の魂を見つめて、どれ程の時間が経っただろう。
陽は落ちかけて、茜色に染まり始める空が遠くにあり。烏が声を上げる。
何も考えない時間を過ごし、漫然と何の結論も出ない思考にふける。
すっかり迷路へと迷い込んだような頭を放り出していると、ある瞬間、不意に自分とは違う影が、自分に重なったのに気付く。
そしてその影は少し屈み込んで、俺の前に落ちていた刀と、鞘を拾い上げた。
ぱっ、ぱっ、と、土汚れを払う音。その足元を見れば、呆然と顔を上げ、不貞腐れた面を見せ付ける。
「ヤスナ」
「…駄目だよアシヤ。刀、こんな風に置いてたら危ないよ」
ぱちんと鞘に収め、俺に差し出してくる。いつもと変わらぬ、何を考えているのかよく解らないぼんやりとした顔。
無性に、腹が立って仕方なかった。お前に俺の何が解るものか。
刀を受け取ることなく、顔を背ける。どうやらイツカは来ていないらしい。好都合だ。
……いや、本当は違う。あの子ならきっと、こんな嫌味な俺を叱ってくれた筈なのに。
しくりと刺す胸の痛みを堪えながら、胸を張る。
「…要るもんか、そんなもの」
「え?」
きょとんとしたヤスナの目に、流し目で様子を見る俺の顔が映っていた。
「そんなわけないじゃない」
「要らないったら、要らない」
「侍が刀を要らないなんておかしいよ」
「…俺は元服してないし、侍なんかじゃない!」
下らないやり取りと自覚していても、止められない。
そうさ。せめてこんなところでくらい、武門の運命を忘れられたら。それでいいじゃないか。
俺はお前らと違わないんだぞ。一緒なんだぞ。誰も聞いていないのに、俺自身ですら本当は聞いていないのに、心でそう呟いて、もやもやした気持ちに蓋をする。
「売れば二束三文にはなるだろ。お前にやるよ、そんなの」
「……アシヤ、あのさ」
まだ何か言おうとするヤスナに詰め寄り、その口を手で塞ぐ。
むぐむぐと口元を動かして身を捩るのを押さえ付けて、俺は間近にあるその顔を睨んだ。
「うるさいな!やるって言ったんだから、持っていけよな!」
……やっぱり、俺は最低だった。
もし本当にヤスナがそれを売ったら、すぐに問題になるのは解っていた。
でも、もし問題が起きたって、身分の差のせいでそれは俺の責任にはならない。
俺は刀を握らなくてもいい。鬱陶しいものから離れられる。
全部、浅はかで一時的な考えだ。本当は、これ自体を捨てたって、離れられるわけないのに。
それが、血の運命なのに。
何時の間にか少し目に涙が溜まってたようで、じんわりと視界がぼやけていくと、慌ててヤスナの口から手を離して目元をぬぐい、鼻を啜った。
「苦しいよアシヤ……」
少し非難めいた目線を向けてくるヤスナから、また顔を背けた。
今度は、違う苛立ちが胸にある。それは自己嫌悪と、罪悪感から。
「ふん。やるって言ったんだから素直に受け取ればいいんだ」
「…………」
手に取った守り刀を見つめて、また、何だかぼうっとしている。
きっと農民の子であるヤスナは、刀なんか手にした事は無いんだろう。こいつの細腕では、脇差程度の長さしかないその刀ですら、かなり重たく感じるに違いない。
すらりという音がして、俺は視線をそちらに戻す。
抜いた刃を眺めて、神妙な顔つきになるヤスナ。よほど珍しいのか、あちらこちらしげしげと眺めている。
お互いに、何も言わない時間が過ぎていく。
段々と落ち着かない気持ちになっていった俺が、耐えかねて口を開こうとすると、それに先んじたようにヤスナの唇がうごいた。
「あのさ」
「な、何だよ」
不恰好に正眼のような構えを取ってみせるヤスナを眺めて、目を丸くする。
「僕にも、出来るかな」
「はあ?」
「アシヤみたいに、侍みたいに強くなれるかな」
………。
それまでの色々が吹っ飛ぶような、あまりにも意外な言葉。
またたっぷりと間を取って、それから、俺はあまりの馬鹿らしさに口元に笑いがこみ上げるのを我慢する事が出来なかった。
「……っは、あはは、あはははは!」
何を言うかと思ったら。こいつ、本気なんだろうか。
ひとしきり笑って、いつものように腰に手を置く。肩を竦めて、尊大に胸を張る。
なんだか、あまりのしょうもなさに、悩むのがあほらしくなってしまった。
真顔のままで刀を見ているヤスナを指差すと、下目に見遣りながら、ふん、と鼻を鳴らした。
「なれるなれる。ああ、もちろんだとも」
「本当?」
疑いの無い眼差しが、きらきらと輝いている。俺は、いい気になって、続ける。
「第一、お前の言ってる”女の子”だって弱っちいやつなんて嫌いなはずさ。女は強い奴が好きなんだ」
「そうなの」
……たまに例外も居るけどな。誰かさんを思い浮かべながら、俺は頷く。
「刀を持ったんだから、お前も俺くらい強くなればきっと、その女も振り向いてくれるぜ。それに侍は…」
「……侍は?」
「侍は一番、黄泉に近い職なんだからな」
刀を持てば、斬る覚悟と斬られる覚悟も持つ事になる。そう言ったのは、岡部殿だったか。
ヤスナの丸くなった瞳に、また、俺は少し笑った。
この時は、ヤスナがああも純粋にその言葉を受け止めているだなんて、全然知る由も無かったけれど。
+ ―――― + ―――― + ―――― + ―――― + ―――― + ―――― + ―――― +「……ここと、ここも怪しいな」 「…あとは本棚の上くらいか。よし」
あちらこちら、小さな包み紙を置いて回る。
出来るだけ、狭いところなど、小さなものが入り込みそうなところを中心にだ。
こうもうろうろしていて見当たらぬという事は、奴らはよほど小さい生き物なのだろう。そう思っている。
ここの住民共には世話になっている。悪戯も多いが、去る前に最大限礼を払っておくべきだろう。
一通り仕込み終わると、俺は腕を組んで部屋をぐるりと一瞥し。
やや声を張り、奴らへと声を投げかける。「…おい妖精ども。聞いているか。祭の土産を置いておいた。好きに取って食え」 「良くは知らんが、南瓜の焼き菓子だそうだ。口は渇くが中々うまいぞ」 「俺は今から畑を見に行くからその間が狙い目だ。じゃあな」
庭に出ると、ヒョイと足を持ち上げて落とし穴を避け。
少し進んで、木の上から落ちてくるタライをかわしながら、鍬を拾い上げて畑に向かう。
いつ去る時が来てもいいように、花を植えた畑の雑草取りはしっかりとやっておこう。
ゲンゲの花は良い蜜を作る。
残しておけば、あいつはきっと、喜んでくれるはずだ。
お知らせ
- 登録状況
- 【クエスト】継続登録、メッセージ登録、戦闘設定登録、サブプロフィール登録、セリフ登録、精霊術設定登録
- 精霊術の習得
- 強化:均衡能力強化 を習得!
→ 素質ポイントが上昇! [1→2]
→ 最大HPが上昇! [1050→1100]
→ スタミナが上昇! [25→30]
→ MP増加量が上昇! [11→12]
→ 戦闘設定枠が増加! [11→12]
→ 精製枠が増加! [1→2]
→ 合成枠が増加! [1→2]
増幅:瞬斬 を習得!
- スキルの鍛練
- 鍛練によって 強化 のLvが上昇! [1→2]
- アイテムの送付
- アルテ [162] に 水の支配者 Lv1 を送付!
- アイテムの精製
- 霊玉原石 Lv1 を精製!
→ 土重付加 Lv1 を獲得!
- 装備品の強化
- 同調によって 主力 のLvが上昇! [6→7]
→ 攻撃 が上昇! [42→49]
→ 精度 が上昇! [18→21] - 同調によって 補助 のLvが上昇! [6→7]
→ 防御 が上昇! [12→14]
→ 精度 が上昇! [48→56] - 同調によって 防具 のLvが上昇! [6→7]
→ 防御 が上昇! [18→21]
→ 精度 が上昇! [42→49]
- 霊玉の装備
- 【主力:スロット2】土重付加 Lv1 を装備!
【補助:スロット1】土重付加 Lv1 は「防具」には装備できなかった……
【防具:スロット1】土重付加 Lv1 は「防具」には装備できなかった……
- メッセージ送信
- もりちん [111] に 1件 のメッセージを送信!
アルテ [162] に 1件 のメッセージを送信!
アウラ [205] に 1件 のメッセージを送信!
アルマ [249] に 1件 のメッセージを送信!
ナッツ [376] に 1件 のメッセージを送信!
ジャン [387] に 1件 のメッセージを送信!
ナギ [446] に 1件 のメッセージを送信!
イリス [858] に 1件 のメッセージを送信!
メッセージ
- メーア [50]
「…家が…ザフィーアスタイン家は軍侯爵家の一員に当たるんです。
剣に生きることを定められ、騎士として都市を守る刃たる。ゆえに一度は戦いに身をおくのが、慣わし。」
誇りと迷う優しさの入り混じった、複雑そうな表情を見せる。
「その答えは…じゃあやっぱりヤスナさんは珍しいお方だと認めているような。
まるで事情があってこことは別のものだというみたいです。
ボクから見ても珍しいものばかりですけどね。いろんな個性的な人が集まってる場所だと、思います。」
「エリにソデシタ…???ううん、やっぱり素材も違う気が。たぶんそうだったんだと思います。
肌寒いというのならコソデも寒そうに見えますけれど、なにかオリエンタルパワーか何かがあるんでしょうか。」
ニンジャとかゲイシャとかそういう謎知識が教えられているようだ。
「人の世界なんて、その人自身が見れる世界だけのものなんです。
だからたとえそれが…箱庭…だったとしても、知らないということは無いと思います。」
「ボクの…趣味。ボクの趣味は… たぶん、誰かと話すこと。目に見えない精霊たちでも、人間でも。」
少し悩んで、己に問いかけるように、呟きがもれるように。
- ヘルム [109]
「くだらなくはないだろう?
戦いは常に先手必勝だ。侍は兵法を学ばないのかね」
小馬鹿にした顔でヤスナを見る。「悲しき事にこの世界は
高貴さのみでは生きてはいけぬのだ。
金稼ぎは貴族の本分では、ない」
嘆息の後に首を左右に振った。「そういう貴様はどうなのだ?
此処でよく見かけるがね」
ヘルムもほぼ毎日精霊協会に出入りし
依頼を探しに来ている。
- ライナス [119]
「どうも初めまして。僕はライナス、ライナス=ハシュナ。
"教会"に属する、修道士の一人です。
こちらこそ、よろしくお願いします」- 差し出す手。交わされる握手。
こちらに派遣されて以降、人間同士での初めての1on1に、覚えるのは期待と不安が入り混じった複雑な気持ち。
気を引き締めるように、自分の手を強く握りこんだ。 - ―――――――――――――――――――――――――――――z____________________________________________
- 終了の合図が、コロシアムに響き渡る。決着を告げる鐘の音、同時に観客席から上がる歓声と拍手の雨を、耳に捉えて。
「お手合わせ、ありがとうございました。
それは、刀……でしょうか? 速く、重い一撃でした。
これほどの使い手に会ったのは初めてです」
- アルテ [162]
「そうですか…。
できる、とは断言できませんが、向こう側からも望まれていれば、或いは。」「ヤスナ様がお望みになるのなら、できる限りのお力添えをさせて頂きます。
けれどそのときは、確実に、指の一本も失わず、お元気にお帰り頂きたいのです。
…度々口煩いかと思いますが、どうかご容赦くださいませ」「この羽織ですか?ヤスナ様のは、マントで御座いますね。
私のは、ポンチョといいます。」「螺子は…Frankenstein's monsterのパーツです。
人の死体をつなぎ合わせて造られた怪物で
孤独に耐えられず、自らを創りだした人間に、命の限り復讐を行いました」
「………そういう、物語。物語ですわ。」
- リュータロー [216]
「や、ややっ!?」 「ちょいとそこのお兄さん! その刀に着物……、もしかしなくても“ジャパニーズSAMURAI”ってやつじゃない!?」 「“NINJA”とか”SAMURAI”とか、もういないと思ってたのに……外国にはまだまだいたんだなぁ。くーっ!!」
独りでなにやら感動しているようだ。
- いろり [251]
「むぅ、昔というよりは…。まぁ細かいことは良い。
少なくとも儂の居ったところはそうじゃった。」「ここらで聞いた話じゃここに集まった者は
もともとそれぞれ違う”世界”に居った可能性もあるとかなんとか。
儂とぬしでは元居った世界が違うのかもしれぬの。」「む?なんじゃな?
儂が知っておることでよければ答えるぞ。」「…同族?神?
儂は狐であって神ではないぞ…?それとも妖というくくりで、という話かの?」「さぁのう…。
黄泉が絡む神といえばイザナミやイザナギなぞは知識として知っておるが…。」「すまぬな、よく分からん。
というのが正直なところじゃ。」「よいよい、次から気をつければ、の♪」
まだ先程の余韻を残しているのか、少し笑い気味に取り繕うさまを笑いを堪えながら全て聞いたのち 「くく、あはは!
おぬし、よっぽどその方面に弱いのじゃな!」
堪えきれず、ぷはぁ、と息を吐きながら「すまぬすまぬ。
そうじゃの。世辞のひとつでも入れてやれば良いのではないか?
褒められて怒るやつも珍しかろう。」「うむ、そうか。
ぬしがそういうなら気にせんことにするわい。
もともと『誰にどう見られておるか』なぞ、くよくよ考えるのは性に合わんしの。」
- フィオ [253]
「うん。今日も明日も、末来の果てまでずっと、この夜を照らしてくれると願って、ね」 【勿論、永遠だなんてこの世界の中には殆ど無いのだろうけれど、少女は無邪気に笑ってそう言葉を繋いだ】 「――ん」 【と。目を覗き込まれれば、少女は身じろぎ一つしない。
その海の色の瞳に、どこまでも静かな夜と青年を映して】「ねえ、わたしの中に何が見えた?」 【そして暫しの時を経て離れたのならば、少しおどけた様子でこう言葉を紡ぐだろう】 「それでいいよ、ヤスナ。あなたと出会えたこの夜に幸を」 【追い出されたという青年に、「どうして、って聞いて良いかな?」と少しだけ首を傾げると、
その髪が風に揺れて夜の群青に融けて行く】「そう、それまでは、ね。いつかは解からないけれども、ここでの時が終わったら、またどこまでも歩いてゆくの」 【そして、向けられた問いには――】 「わたしはね、広がり続ける無限の世界を見たいの」 【其処のの景色を見て――
彼処の音を聞いて――
そして詩にして歌にし語り継ぎたいの、と。】「途方もない話かもしれないけれどさ。
荒唐無稽と笑われるかもしれないけれどね。
でも――わたしの出来得る限りは、それをするつもりだよ」「永遠に――ね」
イベント(ペアマッチ)
- イベント戦の設定
- 「イベント登録」で「対戦相手指定設定」「霊玉の装備」などの設定を行えます。
イベント名 | ペアマッチ(組み合わせ) | |||
---|---|---|---|---|
パーティ名 | ![]() | 第221パーティ [P-No.221] | ||
メンバー | ![]() | アルテ [E-No.162] | ![]() | ヤスナ [E-No.397] |
クエスト
クエスト名 | カルフ鉱山−新米宝石ハンター (2) [+3]【戦闘結果】 | |||
---|---|---|---|---|
パーティ名 | ![]() | Stigma meets "Lover & Fairytail" [P-No.397] | ||
メンバー | ![]() | アルテ [E-No.162] | ![]() | ヤスナ [E-No.397] |
プロフィール
クラス | 剣客 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
種族 | 人間 | ||||||
性別 | 男性 | 年齢 | 20歳 | 身長 | 181cm | 体重 | ???kg |
人の情けに寄り竹の
賤が苧環 繰り返し
縒れつ縺れつ 君が思ひのかねごとは
宿る暇なく くるくると
きりきりはたり ちやうちやうと
織る機布こそ やさしけれ
――――――――――――
藍染の小袖に草鞋、髷も結わぬぼさりとした薄暗い髪。
悪し様に言えば、人相と気色を悪く見せている三白の双眸。
その身形身分にそぐわぬ、引き抜けば青白く照り返す美しい太刀を一つ、腰に帯びる。
脇差はなく、紋の付いた袴も無く。ともすれば浪人か狂人か。
その男、ヤスナは、どちらとも示し難い。
ヤスナの生家は決して裕福とは言えぬが、
日々の糧に困る程の貧乏は無い。
右を向けば右に、左を向けば左に。そんなどこにでもある農家だ。
その家の戸口には、誰かしらに貼り付けられた一枚の符がある。
『誘ゐ神立入禁ず』
――――。
ヤスナは、忌み子であった。
人に憑き、人を誑かす魔性の祟り神。
村の人々、近隣の町衆が皆一様にそう語り継ぎ、避けてきたものを。
あろうことか。ヤスナは、愛しているのだ。
或る日、ヤスナは神隠しにあった。
「それ見たことか」 皆、口を揃えて、そう言った。
その通りなら、ヤスナにとってどれ程焦がれた瞬間だったろうか。
彼は今、愛した神の傍では無く、驚きと幻想が支配する、この地に立っている。
誓いの太刀が持つ、変わらぬいつもの重みが、これは夢で無いとヤスナに告げているようだった。
※演出イラストは [268]リスティ=トリスタン さんのPL様に描いて頂いたものを、許可を得て加工しています。
超カッコイイ!イケメン!ありがとうございます!
賤が苧環 繰り返し
縒れつ縺れつ 君が思ひのかねごとは
宿る暇なく くるくると
きりきりはたり ちやうちやうと
織る機布こそ やさしけれ
――――――――――――
藍染の小袖に草鞋、髷も結わぬぼさりとした薄暗い髪。
悪し様に言えば、人相と気色を悪く見せている三白の双眸。
その身形身分にそぐわぬ、引き抜けば青白く照り返す美しい太刀を一つ、腰に帯びる。
脇差はなく、紋の付いた袴も無く。ともすれば浪人か狂人か。
その男、ヤスナは、どちらとも示し難い。
ヤスナの生家は決して裕福とは言えぬが、
日々の糧に困る程の貧乏は無い。
右を向けば右に、左を向けば左に。そんなどこにでもある農家だ。
その家の戸口には、誰かしらに貼り付けられた一枚の符がある。
『誘ゐ神立入禁ず』
――――。
ヤスナは、忌み子であった。
人に憑き、人を誑かす魔性の祟り神。
村の人々、近隣の町衆が皆一様にそう語り継ぎ、避けてきたものを。
あろうことか。ヤスナは、愛しているのだ。
或る日、ヤスナは神隠しにあった。
「それ見たことか」 皆、口を揃えて、そう言った。
その通りなら、ヤスナにとってどれ程焦がれた瞬間だったろうか。
彼は今、愛した神の傍では無く、驚きと幻想が支配する、この地に立っている。
誓いの太刀が持つ、変わらぬいつもの重みが、これは夢で無いとヤスナに告げているようだった。
※演出イラストは [268]リスティ=トリスタン さんのPL様に描いて頂いたものを、許可を得て加工しています。
超カッコイイ!イケメン!ありがとうございます!
アイコン一覧
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ステータス
HP | 火MP | 水MP | 風MP | 土MP | MP増加量 | スタミナ | 素質P | GP |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1100 | 0 | 0 | 0 | 0 | 12 | 30 | 2 | 0 |
増幅 | 放出 | 治癒 | 結界 | 強化 | 操作 | 具現 | 中和 | 精製 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
10.78 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 |
精霊術
術No | 系統 | 種別 | MPコスト | 対象 拡大 | 対抗 発動 | 術名 | |||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
火 | 水 | 風 | 土 | ||||||
1 | 増幅 | 強打 | 40 | -- | -- | -- | × | × | 上段壱の型 - 雷刀 - |
122 | 増幅 | 突撃 | 40 | -- | -- | -- | × | × | 中段壱の型 - 紐貫 - |
2 | 増幅 | 連撃 | -- | -- | 40 | -- | × | × | 中下段壱の型 - 文銭流し - |
210 | 増幅 | 瞬斬 | -- | -- | 40 | -- | × | × | |
128 | 増幅 | 神速 | -- | -- | 40 | -- | × | ○ | 打技壱の型 - 鹿威し - |
129 | 増幅 | 超神速 | -- | -- | 60 | -- | × | ◎ | 奥義 / 播種 - 無拍子 - |
130 | 増幅 | 命中 | -- | -- | 40 | -- | × | ○ | 助の位 - 梟 - |
131 | 増幅 | 回避 | -- | 40 | -- | -- | × | ○ | 打捌き壱の型 - 月波 - |
36 | 増幅 | 治癒 | -- | 40 | -- | -- | × | ○ | |
93 | 増幅 | 敵対心増幅 | 10 | 10 | 10 | 10 | × | ○ | 助の位 - 扇立 - |
14 | 強化 | 均衡能力強化 | 10 | 10 | 10 | 10 | ○ | ○ |
装備品
主力:両手(武器) | Lv | CP | 攻撃 | 防御 | 精度 | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|
| 7 | 3 | 49 | 0 | 21 | ||
スロット1 | 火の支配者 Lv1 | ||||||
スロット2 | 土重付加 Lv1 | ||||||
スロット3 |
補助:補具(防具) | Lv | CP | 攻撃 | 防御 | 精度 | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|
| 7 | 3 | 0 | 14 | 56 | ||
スロット1 | |||||||
スロット2 | |||||||
スロット3 |
防具:軽装(防具) | Lv | CP | 攻撃 | 防御 | 精度 | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|
| 7 | 3 | 0 | 21 | 49 | ||
スロット1 | |||||||
スロット2 | |||||||
スロット3 |
攻撃力 | 命中力 | 受け 防御力 | 受け 成功力 | 防御力 | 回避力 | |
---|---|---|---|---|---|---|
主力 | 160 | 127 | 50 | 64 | 121 | 155 |
補助 | 0 | 0 | 0 | 0 |
同調値一覧
霊玉名(武器) | 同調値 |
---|---|
土重付加 | 2 |
霊玉名(防具) | 同調値 |
---|---|
自爆 | 2 |
霊玉名(武器・防具) | 同調値 |
---|---|
火の支配者 | 5 |
水の支配者 | 2 |
霊玉名:【青字】同調値は上昇可能/【赤字】同調値は上限に達している
所持アイテム (10/25)
No | 種別 | 装備 | アイテム名 | 価値 |
---|---|---|---|---|
1 | 霊玉 | 主1 | 火の支配者 Lv1 | 100 |
2 | 霊玉 | 主2 | 土重付加 Lv1(武器) | 100 |
3 | 精製 | 霊玉原石 Lv1(精製するとランダムに霊玉を入手) | 100 | |
4 | 精製 | 霊玉原石 Lv1(精製するとランダムに霊玉を入手) | 100 | |
5 | 精製 | 霊玉原石 Lv1 [+1](精製するとランダムに霊玉を入手) | 100 | |
6 | 霊玉 | 自爆 Lv1(防具) | 100 | |
7 | 素材 | 狼の牙 | 25 | |
8 | 素材 | 狼の牙 | 25 | |
9 | 素材 | 精霊兵の破片 | 75 | |
10 | 素材 | ゴブリン銅貨 | 25 |