精霊伝説
トップページ冒険結果一覧 > E-No.712 (第8回:2012/11/3)

E-No.712

本名:リーナ・ゾイル・ヴァレフォール
通称:リーナ

【戦闘結果】【過去の冒険結果】【メッセージ一覧】

一言メッセージ
「なあ、レヴィー」
「なんでしょう、王」
「腹が減る、というのは、どういう感じなのだ」
「? そう、ですね。お腹の辺りが、何か物足りなくなる、といいますか。口で説明するのは少し、難しいですね、申し訳ありません」
「そうか、……ふむ」
「……なせそのようなご質問をされたのか、尋ねても?」
「いや、お前が来る前のことだが、母親が居ない時に、リーナがおなかがすいたと泣いたことがあってな」
「ああ、食事はいつも、姉さんが作ってますからね」
「我は食事を必要としない身体だ。あの子の気持ちがわからなくてな、料理の出来る使いを見つけて頼んだが。……で、今、それをふと思い出して、空腹とは、泣くほど辛いものなのかと思ったのだ」
「食欲は、ヒトの三大欲求にも分類されます。空腹時には、何故か思考も暗くなりがちだという調査もありました。食事を取らねばヒトは生きていけませんし……泣く、とまではいかなくても、辛いものではありますね」
「成る程な」
「王ほど上位の魔族になると、食事も睡眠も必要とされませんし、理解出来なくても仕方のないものだとは思いますが」
「今までの我だったら、そんなこと気にもかけなかっただろうがな。子が出来ると、また違ってくるものだ」
「……王であっても、丸くなるのですね」
「元より我は、ヒトに危害など与えたつもりはない。まあ、丸くなったのも、事実だろうがな」
「もっと怖いものだと思っていました、魔王は」
「それもヒトの想像に過ぎんさ、ヒトは自分たちと違う存在を排除したがる、どうもな」
「……あの子が、そのような悪意に触れることがなければいいんですが」
「安心しろ、その程度のものに屈するような弱い子にはならん、我とアイツの子どもだ」
「なんというか、……親馬鹿、ですよね」
「なんとでもいえ」

***

 とある依頼を終えた後。
 街に戻ってみれば、妙に賑やかな雰囲気。もう日も暮れているというのに、だ。
 いつも通り彼の肩の上で、日が落ちたからフードを外しその髪を堪能していたのだが、流石に気になって顔を上げ、珍しいその光景に首を傾いだ。

「何かしら?」
「ああ……――ハロウィン、じゃないのか」
「あら、なんで知ってるの、ユウ?」
「依頼を受けるとき、精霊教会へと足を運んだら、張り紙がしてあった」

 成る程。それなら知っていてもおかしくはない。
 しかし、――ハロウィン。
 確か、子どもたちが仮装して、大人にお菓子をねだるイベント、だったような気がする。
 といっても、そんなイベント事には今まで参加したことがない。元の世界では、人間の行うイベントに参加できる筈がなかったから。
 だから自分の知識は、あの人が聞かせてくれた話と、外の世界の本でしか知らないそれだけ。

「ということは、ユウ」
「?」

 しかし、ここでは別である。
 宿屋の前まで辿り着いてから、ぴょんっと肩から降りて着地し、笑顔で相手を見上げた。
 仮装はしてないけれど仮装っぽいし、相手より年上だけれど見た目は子どもだし許されるだろうと。

「――Trick or treat?」

 それは、小さいころに憧れた、魔法の呪文。
 口にしたのは多分、初めて。

「……何を言うかと思ったら」
「何よ、そういう催しなんでしょう? 今から遊びに行く元気はないけれど、折角のイベント、参加しないのは勿体無いわ。……で、お菓子」
「……持っているわけがないだろうよ」

 はあ、と相手が溜息を付く。予想はしていたがその姿が妙にいらついたので杖で相手の腹を突いた。勿論、相手の身に付けている防具によってダメージは殆ど与えられないが。

「知ってたんなら用意ぐらいしときなさいよ、……でも、ってことは、お菓子ないんだから、悪戯よね、悪戯?」
「あー、……リーナ、先に部屋に戻っておけ」
「は? ――ってちょ、どこいくのよ!」

 突然自分に背を向け、歩き出した彼。
 一瞬呆けてから追いかけようと手を伸ばしたが、いつにも増して多い人込みの中、彼の姿はすぐに消えてしまった。

「ったく、なんなのよ、折角悪戯しても責められない日だっていうのに」

 逃げ出すなんて。
 深い深い溜息をついてから、しかし突っ立っていてもしょうがない。背伸びをしてドアノブに手を伸ばして、宿屋に入る。
 受付で部屋の鍵を受け取ってから、この世界でずっと世話になっている部屋の鍵を開けた。
 中は出かける前と同じそれで綺麗に片付いている。ごちゃごちゃした部屋は自分が嫌いだから。
 
 けれど今日は疲れているので、ぽいっとポーチを適当に隅に放り投げた。中が少し飛び出してしまったかもしれないが、まあいい。
 そんなものは気にせず、すぐさま、お目当てのものへと倒れこむ。

 ――ぼふっ。

「あー、やっとベッドで寝れるー……」

 離れるたびに恋しくなる存在。シーツは依頼に出る前に洗濯させた綺麗なそれ。
 ふかふかのそれに寝転ぶと、なんともいえない幸せに心が満たされる。
 そうやって幸せに満たされれば、自然と眠気が身を襲った。
 人間の血を受け継いでいる自分は、完全な魔族と違って、どうしても食事と睡眠が必要だ。
 しかし、それを不幸だと思わない。寧ろ、こんな心地良い時間を味わえないなんて、魔王様も可哀相なものだ。

「……ユウ、……どこいったのかしら」

 襲い掛かる眠気に身を任せながら、人込みに消えた彼の背中をふと思い出し、ぼんやりと呟いた。
 今まで自分から逃げることなんてしなかったのに。いや、それにショックを受けているわけでは、決してないが。
 まあ、その内帰ってくるだろう。気に掛けるほどでも、ない。どうでもいい、ことだ。

――そうしてはっきりしない意識の中、何故か思い出す。昔のこと。
  それは、眠りに落ちる瞬間が怖かった頃のこと。
  寝ている自覚がなかった。ただ眼が覚めればいつも一日の半分以上が終わっていた。
  知らないうちに時が経つ恐怖。知らない間に進んでいく世界。
  嫌がっても嫌がっても、気付けば意識を手放していた。
  もうそれが嫌なのだと、泣いてぐずった、自分の手を握った、のは――

*

「――あ、れ、」

 ぱち、眼を覚ます。どうやら本当に意識を手放していたらしい。
 今が何時かどうかなんてわからない、とりあえず身体を起こす。
 すると、視界の端に映る、見慣れないオレンジ色。

「……?」

 不思議に思ってその正体へと眼をやった。
 それは、かぼちゃのおばけの籠に入った、たくさんのお菓子。

「――これで、いいだろう」

 後ろから降りかかった声に振り返る。
 いつの間にやらラフな格好に着替えた彼が、自分を見下ろしていた。
 ということは、これは。

「……アンタ、もしかして、これ買いに行ってたの?」
「そうだよ、……欲しいんじゃ、なかったのか」

 首を傾げてお菓子を指差す彼は、どこか不思議そうにしていて。
 ああ、全く、これだから。

「……ぷっ」

 堪えきれず吹き出した自分に、彼が眉根を寄せる。

「なんだ、お前が頼んだんだろう」
「ええ、そうね、そうだわ、……ま、仕方ないから、ちょっと遅れたけど、受け取ってあげる」

 にしても、このいつだって仏頂面な彼が、可愛らしいこれを持って宿屋に帰ってきた姿を思い浮かべる。
 ――うん、十分だ。出来ることならこの眼で見たかったけれど。

「ね、ユウ」
「?」

 そうして自分の隣に腰を下ろした彼を見つめて、袖を少しだけ引っ張って。 

「アンタって、馬鹿ね」

 律儀にお菓子を買ってきた彼を、不覚にも、可愛らしいなんて。

「……そんなこと、知っているさ」

 口にしたら、どんな反応をするだろう。

お知らせ

登録状況
【クエスト】継続登録、メッセージ登録、戦闘設定登録、プロフィール登録、セリフ登録、精霊術設定登録、サブクエスト登録
【イベント】ペアマッチ
精霊術の習得
操作:劇毒 を習得!
→ 素質ポイントが上昇! [0→1]
→ 最大HPが上昇! [1050→1100]
→ スタミナが上昇! [25→30]
→ MP増加量が上昇! [11→12]
→ 戦闘設定枠が増加! [11→12]
→ 精製枠が増加! [1→2]
→ 合成枠が増加! [1→2]
スキルの鍛練
鍛練によって 治癒 のLvが上昇! [0→1]
アイテムの送付
ユージュ [711]挑発付加 Lv1 を送付!
アイテムの精製
霊玉原石 Lv1 を精製!
火炎付加 Lv1 を獲得!
装備品の強化
同調によって 主力 のLvが上昇! [6→7]
攻撃 が上昇! [24→29]
精度 が上昇! [36→41]
同調によって 補助 のLvが上昇! [6→7]
防御 が上昇! [17→22]
精度 が上昇! [43→48]
同調によって 防具 のLvが上昇! [6→7]
防御 が上昇! [30→40]
メッセージ送信
ロジェ [48]1件 のメッセージを送信!
ハルト神父 [129]1件 のメッセージを送信!
クテラ [238]1件 のメッセージを送信!
エリーゼ [313]1件 のメッセージを送信!
ユナ [354]1件 のメッセージを送信!
えんび [556]1件 のメッセージを送信!
ナイン [570]1件 のメッセージを送信!
アメリア [777]1件 のメッセージを送信!
ケサ [1026]1件 のメッセージを送信!

メッセージ

セレン [353]
「んん? 飴が出てくる杖を持ってるのに、飴好きじゃないの?
ふーん… まあ、好き好きは勝手だから別に良いけど、なんだか勿体無いね」
「そうだっ! それじゃあさ、その杖あたしにくれない?
もちろんお金は払うからさ! 悪い話じゃあないでしょ?」
「苦い飴ばっかり出てくる変てこ杖だけど…
でも、何度も振ってれば、甘〜い飴だって出てくるかもしれないじゃん?」
物欲しそうにリーナの杖を眺めていたセレンであったが、故郷の話題に戻ると再び向き直った。
ばつが悪そうに目を泳がせながら、リーナの質問に答えていく。
「ん、んんー… まぁその通りだよ
でも、妖精の中でも、あたしくらい盛大に背中を燃やしているやつはいないね!」

「てゆーか、みんなあたしよりも、ずっと身体が小さいっていうだけなんだけど……」
リザ [698]
「あ、あたしも思います。特に、ここに来てからは。
 分からない力も多いですけど、不思議なひとも沢山いますもの、ここ。
 だから、毎日色んな発見があって、楽しいですねっ」
「そう、ですねえ。テオくんは家族みたいなものですし……できれば、知りたいです。
 冒険者になったら、情報も色々入ってくるかとは思ってたんですけど、なかなか手がかりは」
 テオドロを見ながら、苦笑を浮かべた。でも、と言葉を続ける。
「テオくんと一緒にいられるだけでも、あたしは嬉しいんですけどねっ」
(何でリザはいつもこうしれっと言うンだろうなマジ……マジで……)
 テオドロは黙りこくってた。照れてるのか何なのか。とりあえず魔剣の表面上は変化はない。
「そ、そうですかね?
 ……なんていうか、リーナちゃん、しっかりしてますよねっ。あたしの方が、年上っぽいのに」
 感心したような声音で、彼女をまじまじと見ながら言った。
「漫才ですか? ええと、ありがとうございます……?」
「いやちょっと待てこれ褒められてンの? 馬鹿にされてねェ!?」
「でも賑やかですって」
「だからそれ褒め言葉ァ!?」
「パーティでは、テオくんが一番お喋りだと思いますね」
「まァそれは認めるわ!」
「いらつく……だと……?
 生まれてこの方そんなことを言われたのは初めてだぜ……ぐふッ」
 無駄に大袈裟に、喋るという手段だけで、精神ダメージを受けてますアピールをしてた。
「まあ、戦う時は頼りになりますよっ。
 ……あと、テオくんがいないと、寂しいですから」
 一応、持ち主からもフォローは入った。
ユージュ [711]

「……首輪に呪いを宿した本人が言うのだから、逃げられるのだとして」

「……俺が、俺の意思で、お前の傍を離れないことが疑問か?」
──彼女には、確信があるのだろうと思う。
根拠や理由は無く、言うなればそれが、信用ではなく、思い込みだとして。
それはそれで、構わないのかも知れなかった。

「……及第点、か」
──やれやれと言わんばかり、溜息混じりの。
立ち上がろうとするよりも先に、彼女が笑みを浮かべた、なら。

「……ごほう、び?」
──そんなもの欲しさに、こんなことをしたつもりはなかったのだけれど。
中途半端に立ち上がれないまま、フード越し、頭に乗せられる手に硬直する。

「……、」
──どうしたらいいか分からず、じっと、動かなく、なる。

トレード

ユージュ [711]
風MPアップ Lv1 を受け取りました!

「……ホラ」

「魔力の消費は、リーナの方が激しいだろう」

イベント(ペアマッチ)

イベント戦の設定
「イベント登録」で「対戦相手指定設定」「霊玉の装備」などの設定を行えます。
パーティの編成
ユージュ [711] をパーティに誘ったが断られた……
イベント名
パーティ名
メンバーリーナ
 [E-No.712]
精霊兵『白虎』
 [NPC]

クエスト

クエスト名
パーティ名
メンバーユージュ
 [E-No.711]
リーナ
 [E-No.712]

プロフィール

クラス
種族
性別女性年齢148歳身長121cm体重22kg
とある世界の魔王の娘。悪魔と人間のハーフ。
ハーフのため、角と羽が退化しており、飛ぶことがほぼ出来ない。
魔王の父親に何か恨みを持っているらしく、打倒父親の為、強くなるために家を飛び出した。
ふらふらとしていた所出会った男(No.711)に自分に逆らうと死ぬ呪いがかけられた首輪をつけ、自らの僕とし、共に旅をしている。

性格は悪魔らしく、悪戯が大好き。それに加えて弱い者虐めや人を陥れることに喜びを感じる。
純粋に誰かが苦しんでる姿を見るのが好きなよう。
そんな性格で他人を好くことがあまりないがずっと前に亡くなった母親は大好きらしい。

旅の最中、トラブルでこちらの世界へとやってきてしまった。
精霊術に興味を持ち、僕を引き摺り共に覚えることにした様子。
当面の目的はこの世界を楽しみながら精霊術を覚え、打倒魔王。

振ると飴が出るロリポップと名付けた杖を片手に、お遊び道具の茨の鞭を腰に携え、今日も僕を従え旅を続ける。

***
凸メッセ・既知設定等、お気軽に。
但し悪戯する場合がございます、ご注意を。

アイコン一覧

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ステータス

HP火MP水MP風MP土MPMP増加量スタミナ素質PGP
11002000012301650
増幅放出治癒結界強化操作具現中和精製
03.671008.32000

素質

素質素質素質素質
火MPアップ Lv1

精霊術

術No系統種別MPコスト対象
拡大
対抗
発動
術名
4放出魔力の槍----40--
51放出火炎40------пламенный  ночь
18操作混乱40------くるくるキャンディ
19操作猛毒--40----ポイズンキャンディ
20操作睡眠----40--すやすやキャンディ
224操作劇毒--40----
280操作減速------40とろとろキャンディ
42操作状態異常耐性低下10101010
59操作属性攻撃耐性低下10101010
67操作標的集中10101010×どろりんキャンディ

装備品

主力:遠隔(武器)LvCP攻撃防御精度
ロリポップ
振ると飴が飛び出る不思議な杖。飴の効果は持ち主の希望で変わるとか。
7329041
スロット1
スロット2
スロット3
補助:補具(防具)LvCP攻撃防御精度
茨の鞭
使い古された鞭。棘、痛そう。
7302248
スロット1土の加護 Lv1
スロット2
スロット3
防具:軽装(防具)LvCP攻撃防御精度
薔薇のお守り
母親からのお守り。言いつけで肌身離さず付けている。
7304030
スロット1
スロット2
スロット3
攻撃力命中力受け
防御力
受け
成功力
防御力回避力
主力1301572534129147
補助0000

同調値一覧

霊玉名(武器・防具)同調値
土の加護4

霊玉名:【青字】同調値は上昇可能/【赤字】同調値は上限に達している

所持アイテム (3/25)

No種別装備アイテム名価値
1霊玉補1土の加護 Lv1100
2霊玉火炎付加 Lv1(武器)100
3霊玉風MPアップ Lv1100
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