精霊伝説
トップページ冒険結果一覧 > E-No.238 (第8回:2012/11/3)

E-No.238

本名:クテラレーテ・ポラリス
通称:クテラ

【戦闘結果】【過去の冒険結果】【メッセージ一覧】

一言メッセージ
 人の手がほとんど入っていない平野の、背の高い草をかき分けて走る。
 どうして走っているのかはよく覚えていない。小さな子どもの手足をばたばたと振り回すようにして、無我夢中で走る。
 真昼の青空は涼やかだったが、渡る風が草原の草をなでる度に自分の姿が見つかってしまうんじゃないかと不安になった。

(はやくしないと、はやくしないと)

 屋敷の衛兵も、付き人も、先生も、どうやって振り切ったのか分からない。ただ、気が付いたら一人で平野を走っていた。
 目指す先には崖があった。平野から切り立ったその崖の上には狼が一匹、空に向かうように威風堂々と遠吠えを上げている。普通の狼ではない、遠目に見ても人か、人よりも更に大きいかもしれない。
 見上げる先には、大きな真ん丸の月が浮かんでいた。

(……おひるなのにおつきさまがでてる……?)

 何がなんだかよく分からない。けれど、よく分からない内に後ろの方から物音や、人の声がしはじめて、いよいよ屋敷の人間が自分がいないことに気が付いたのかもしれないと思い至る。早くあそこまで辿り着かないと、捕まれば連れ戻されてしまう。
 こんな時は心底、重くて不器用な自分の身体を恨めしく思った。

(どうして、)

 どうして自分には黒の森の人たちのような、素早くて軽い身体がないのだろう。自分の身体の何倍もの大きさの岩を持ち上げる怪力がないのだろう。魔法のように器用な指先がないのだろう。どうして自分の足はこんなにも遅く、手には力もなく、野原を駆け抜けるにも苦労するのだろう。綺麗な毛皮も、満月のような瞳も、鋭い爪も、自分は持っては生まれなかった。

(はやくしないと、はやくしないと)

 背の高い草原の影から、誰のものともしれない腕が伸びてくる。捕まえられるかもしれない、という恐怖で足がすくみそうになる。早くあの崖まで、と思うのに、少しも走る速度は上がらない。
 訳も分からずに、ただただ必死に手を伸ばした。崖も狼も、とても届くような距離ではないと分かっていたのにそうせずにはいられなかった。
 手を伸ばした先には満月がぽっかり、灰色の雲間に浮かんでいる。

◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇

 布団の中でもぞもぞと、眠れずに何度も寝返りを打つ。何度か、浅く夢を見た気もするのだが、よくは思い出せなかった。散漫なのだ。記憶力も集中力もなく、疲労はあるのに上手く眠れない。

「……うるせぇ」
「!」

 とうとう、隣のベッドと言う至近距離での騒音公害に耐えかねたのだろう。腹にすえかねると言うようにぼそりと投下された爆弾に、決して大きな声ではなかったにも関わらず、クテラの動きがピタッと綺麗に硬直した。
 そのまま、もぞもぞと動く布団の中から顔を覗かせたクテラが、申し訳なさそうにナインの眠るベッドの方へこそこそと頭を下げた。

「……す、すみません……」

 そのまま、クテラが頭を再び布団の中に潜らせる。釘をさされたのが効いたのか、数秒ほど身じろぎ一つない沈黙が部屋の中を包み込んだ。
 だが、残念なことにそこから健やかな眠りへ、とはすんなりいかなかったらしい。

「あ、あの……」

 結局、再びもぞもぞとうごめく布団から、ナインの反応を伺うように恐る恐るクテラが頭を出す。

「……ナイン、まだ起きてますか……?」
「……なんだよ」

 背を向けられているせいで、クテラの方からナインの表情は伺えない。眠りを邪魔されているのだからもちろん、機嫌が良いはずはないのだが、返事をしてくれたと言うことは話くらいなら聞く気がある、と言うことなのだろう。
 ナインから明確な返事が返ってきたことにホッとしながら、気が緩んだようにクテラがそろそろと口を開いた。

「……そ、そっちに行っても、いいですか……?」

 せっかく緩みかけた気配が再び硬直するくらい、しん、と部屋の中が静まりかえる。
 返事の帰って来ない部屋の居心地の悪さは、例えるなら針のむしろに近い。やっぱり、いくら返事が返ってきて気が緩んだからと言って、遠慮なく甘え過ぎたのだろうかと途端に自分の発言が恨めしく思えてくる。

「……あんたな、ガキじゃないんだから……いや、ガキなのか?」
「こ、子供じゃないです! ただ……ちょっと、その……」

 案の定、返ってきたのは呆れたような、それどころかもう何かを諦めたような境地の、自分に理解できない生き物を胡乱げに観察するような一種の冷静さすら感じられるような疲れた声音だった。
 大慌てでがばっと布団の中から起き上がり、なんとか誤解を解かなければと思うのだが、どう言えば上手く伝えられるものなのか、クテラの言葉は必死になれば必死になるほど迷走する。

「……こ、こんなに眠れないのは初めてなんです、どんなに寝付けない時でも、目を閉じているだけでこんなにソワソワすることなんてありませんでしたし……」

 今までだって、正直に言えば寝付きは悪いことの方が多かった。
 屋敷ではずっと二メートル近い巨体を誇るぬいぐるみが隣で眠っているのが当たり前だったせいで、一人で寝なければならないのはそれだけで違和感があったし、ナインと初めて同じ部屋で眠るときは、それこそ生きた心地がしなかった(が、結局、慣れない道行きの疲れもあって、ナインの眠りを確認する前に意識が落ちた)
 眠れたとしても夢見は悪いし、じわじわとした不安が抜けないせいで全体的に眠りも浅い。初めて野宿した商隊護衛の同行依頼でさらした醜態など、未だに顔から火が出そうになるほど恥ずかしい。
 それでも、ハイデルベルクに着いてから、そこそこの時間も経つ。
 うまく噛みあわないことだってあるなりに、ナインとの生活にもだいぶ慣れてきていたのだ。

「……今日は、満月なんですね」

 ベッドの上で所在なく座っているクテラが、見たくないものを見るかのようにこわごわと、窓から覗く真ん丸の月へ目を向ける。

「……なんだか、窓から月が覗いてるのがすごく気になって、うまく眠れないんです……」

 自分でも、あんまりすぎる理由だと言う自覚はあるのだろう。だが、これが率直な本音である以上、ほかに言葉が出てこないのだ。ただただ月が気になる。心が落ち着かずざわめいていて、意識がどんどんと穏やか眠りから遠ざかっていく。
 けれどもそういうのは全部、クテラにしか分からないただの感覚の話だ。
 一通り話を聞き終わったナインの口から、はあ、と言う明らかに人に聞かせるためにこぼれたような重いため息がもれる。

「……いいさ、好きにしろよ。言っただろ、どうせ俺にゃ決定権なんざねぇんだって……」
「そ、そういうつもりじゃなかったんです、すみません……」

 一緒に旅に出ることになってから今日まで、『命令』をしたつもりは一度もなかったのだが、それも自分の傲慢なのだろう。希望や望みを口にするだけで強制力を持つと言うのなら、口にした当人がそれを自覚していないと言うのはただの迷惑の乗算にしかならないに違いない。
 いつもこうだ。
 クテラとナインの視界は常にすれ違っていて、感じ取る感覚には大きな隔たりがあり、課せられた権利と義務は平等ではない。
 クテラにとって居心地の良いことや嬉しいことが、ナインにとっての窮屈さや面倒さの上に成り立っていたとしても、ナインにはそれを拒否するだけの権利は与えられていないのだ。

「ご、ごめんなさい、やっぱり、今のは忘れてください……お、おやすみなさい……」

 座ったまま頭を下げたクテラが、そのまま被るように布団の中に潜り込む。窓を見ないようナインの寝台に背を向けて、何かから身を守るように背を丸めて枕を抱え込んだ。
 不自然なほどに急速に静かになった部屋の中に、しんしんと沈黙が降り積もる。クテラは身じろぎの音一つももらさないよう、じっと丸まっている。
 だが、その沈黙のハリボテじみた滑稽さがいよいよ、腹に据えかねたのだろう。
 苛立ちのままに起き上がるナインの「だー、クソッ!」と言う毒づきに、布団の中で丸くなっているクテラの身体がぎょっとしたようにビクリと揺れた。

「だから、好きにすりゃぁ良いっつってんだろ! こちとら明日も仕事なんだよ、っていうかお前もだお前も! 護衛だか訓練だか知りゃあしねぇが、依頼受けに行くんじゃなかったのか!? 寝られないなら寝る努力をしろ!! そうやってグダグダされる方が迷惑なんだよ!!」
「すっすすすすみません、すみませんすみませんすみません!!」

 苛立ちのままにまくし立てるナインの怒鳴り声に、飛び上りそうな勢いで身体を起こしたクテラがあわあわと頭を下げながら寝台から降りる準備をしようとして転げ落ちる。
 そりゃあそうだ。言うだけ言っておいてやっぱりいいです、なんて言われたってナインだって良い気はしないだろう。
 そう言う所はなんと言うか、本当に驚くほど良い人なのだ。そう思うと、すごく性格の悪いことをしてしまったと思う。
 まあ、純粋に迷惑だと言うのも多分に含まれてはいるのだろうが、それでも返事を返して話を聞いてくれる辺り、ナインは本当に律儀だ。

(うう……やっぱり、言わなければ良かった……)

 ハイデルベルクに来て、言ってしまってから後悔した発言の数のなんと多いことか。もっと思慮深く相手を思い遣らなければと思うのに、自分が至らないばかりに迷惑ばかりかけてしまっている。
 結局、盛大に迷いはしたもののこのまま隣でもぞもぞし続けるのも申し訳なく、床に鼻の頭を思いっきりぶつけながらも何とか立ち上がり、ナインの寝台の方へなるべく足音を立てないよう、そろそろと歩み寄った。

「……ご、ごめんなさい、お邪魔……します……」

 不機嫌そうに横になるナインが端の方へ身を寄せて、寝台のスペースに空きを作る。その隙間に潜り込むように布団の中に混ぜてもらいながら、ちょっと狭いスペースのやりくりに苦心するように寝台の中央に身を寄せる。こちらに背を向けたナインの背中が腕にあたって、布団の中が自分以外の体温で暖かい。

「……わ!」

 ちょっと驚いたのは、布団の中にふわふわとした尻尾の毛の感触があることだった。
 考えてみれば当たり前なのだが、ナインがこちらに背を向けているということは尻尾がこちら側にある、と言うことだ。これは尻尾のないクテラには想像していなかった事態なのだが、嬉しいのか嫌なのかと聞かれれば当然のごとく、断然、嬉しい。

「ナインの尻尾、ふわふわですね……」

 思わず抱き締めようと、魅惑の感触に魅入られたようにふらふらと手を伸ばせば、手厳しい速度でびし、っと尻尾に手を叩かれる。

「わ!」

 ぎょっとしてナインの方を振り返りかけたが、当然ながらこちらに背中を向けている相手の顔など、伺えるはずもない。
 思わず、何度もナインの背中と布団の中の尻尾とを見比べてしまう。

「……な、ナインって、尻尾も自分で動かせるんですか……!?」
「……いいから、さっさと寝ろよ……」

 そう釘を刺されてしまえば、反論の言葉など出てくるはずもない。
 仕方なく、横になったナインの背中と尻尾に寄り添うようにして、朝起きたらベッドの端から転げ落ちていました、なんて言うことにならないよう祈りながらゆっくりと目を閉じる。
 暖かい背中の感触にすり寄るように頬を寄せているだけで何だか、安心したように瞼が重くなってくるのだから、人の体温は偉大だ。

お知らせ

登録状況
【クエスト】継続登録、メッセージ登録、戦闘設定登録、プロフィール登録、サブプロフィール登録、精霊術設定登録
精霊術の習得
精製:精製皆伝 を習得!
精製:合成皆伝 を習得!
→ 素質ポイントが上昇! [0→1]
→ 最大HPが上昇! [1050→1100]
→ スタミナが上昇! [75→80]
→ MP増加量が上昇! [11→12]
→ 戦闘設定枠が増加! [11→12]
→ 精製枠が増加! [1→2]
→ 合成枠が増加! [1→2]

精製:武器魔力付与II を習得!
スキルの鍛練
鍛練によって 精製 のLvが上昇! [11→12]
アイテムの購入
抽選に外れたため 匠の技 Lv1 を購入できなかった……
抽選に外れたため アイテム精製の極意 Lv1 を購入できなかった……
【今回の抽選結果を表示】【次回の販売アイテム一覧を表示】
アイテムの精製
霊玉原石 Lv1 を精製!
→ [+1] … 成功! [60%]
→ [+2] … 失敗 [30%]
猛毒付加 Lv1 [+1] を獲得!
→ 精製したアイテムを ナイン [570] に送付!
装備品の強化
同調によって 主力 のLvが上昇! [6→7]
攻撃 が上昇! [30→35]
精度 が上昇! [30→35]
同調によって 補助 のLvが上昇! [6→7]
攻撃 が上昇! [40→50]
同調によって 防具 のLvが上昇! [6→7]
防御 が上昇! [30→35]
精度 が上昇! [30→35]
メッセージ送信
ロジェ [48]1件 のメッセージを送信!
メーア [50]1件 のメッセージを送信!
キヤ [263]2件 のメッセージを送信!
ウェラフ [285]1件 のメッセージを送信!
カエデ [312]1件 のメッセージを送信!
セレン [353]1件 のメッセージを送信!
トレゾア [498]1件 のメッセージを送信!

メッセージ

アム [334]
アム
「あ? 別に謝るような事じゃねーよ、それ以前に、謝罪の意図もよく分かンねーけどな
 要は悪気がなきゃそれでいーンだよ、最初は相手の事情なンてよ、知ったこっちゃねーもンな」
(特に何を気にしている様子もない、どうやら細かい事は面倒で嫌いなようだ)

アム
「っと、クテラレー……ナントカリスっつー名前なンか、俺ァよ、アム=グリモワールっつーンだ
 ただの箱だっつーのによ、大袈裟な名前だな、我ながら、ヒヒッ
 移動は面倒だけどよ、【魔法】使やァある程度動けるンだわ
 接地面との摩擦係数を極端に低下させンのと、ベクトルの強制一極集中だな
 ま、これだけじゃ分かンねーだろうけどよ、そンなモンだと思ってた方がいいかもな、ヒヒッ」

アム
「にしても、ニーチャンでもネーチャンでもねー、ってなら何て呼べばいいンだ?
 まぁ呼ぶ必要もねーだろうけど、会話する上では不便なモンだな、ヒヒッ
 そもそもよ、普段会話するような事がねーからよ、新鮮つっても過言じゃねぇなぁ」
カヤ [355]
あまりにものんびりとしたクテラの対応に、毒気を抜かれたのか、
「‥‥‥きさまは…なんというか…もうちっと相手の言葉に合わせて喋れんのか…?」
はあ、と呆れたように溜息をつく。
「…ああ、もうよい。なんだかぬしの反応を見とると怒るのも阿呆らしくなってくるわ」
「貴族…とはちと違うの。我は綿々と連なりし大地の血脈を宿す者…
要するに神を宿すに値する器ということだ」
「‥‥‥ふむ、きさまの言う事も確かに一理ある。しかしな、そのようにふらふらと悩んだり迷ったり甘えたくなるような弱い精神の持ち主に、皆を導き、正しく神託を与える役が務まると思うのか?
我だったらそんな奴の言うことを信じようとは思わんがな」
「ほう?…きさまの土地にも神がいるのか?どんなものか…少し興味があるの」
「言われんでもそんな奴と関わり合いになったりせんわ。
まったく、あのような不審者をのさばらせておくとは…この街は管理がなっとらんな…」
アルド [395]
「いや、別に。全く読まないのもいるし、あるんじゃないか、そういうのも。
 ……ん、ああ、そうだよ。全部正解だ。……まあ、内容が身になるかどうかはまた別だが」
気にしていない様子で話を続けながら、軽く表紙をとんとん、と叩く。
本自体は若干古く、しかし保存状態は良いらしい。
もっとも、ぼろぼろになった本を見たことが無ければ分からないかもしれないが。
「大丈夫、それで合っている。……まあ実際にどんな場所かは、一度行ってみるといい。
 ……本は暇潰しのためと、勉強とで読んでいるよ。魔術関連以外にも色々とな」
「……まあ、図書館は色々と置いてあるから、大丈夫そうなら手を出してみるのも良いだろう。
 分からなければ、その連れに聞いてみても良いんじゃないか」
オッズ [547]
(・・・・さっき、"僕"って言ったような・・・・。
あ、俺もしかしてミスった?
いやいやでもその辺掘り返すのもアレだし・・・・)

「ン・・・・あーまァちょっとお世話になったンでね、お礼がしたいなーなんて思ってよ。
好きなものとか、食べ物とかで全然構わねェ、何か知ってるかィ?」
ユージュ [711]

(……懐かしい、か。)
──彼に対する印象が、少しずつ変わり始める。
大人しいかと思えば、その表情と言葉はころころと豊かに、明るく感じられて。

「……ああ、フードか」

「……少しばかり、陽の光が苦手でな。
 何か、知られては困るようなものを、隠しているワケではないよ」
──緩く、一度だけ首を横に振った。
問い掛けに対し、丁寧に答えてくれる彼の言を黙ったまま、聞く。
相槌を打つことこそしないものの、促すでもなく、ただ、ただ静かに。聞く。

「……成程」
──家族、か。 と、伏せた目、小さく呟いて。

「……環境などに影響されるのか分からんが、“人狼”にも、色々あるのかも知れんな」

「……この世界ではない、別の世界から来た。
 そういう意味では、遠く、だな。 この世界には、迷い込んだと言うのが正しい」
──リーナとは、その世界で出会った。と、続ける。
傍らの彼女を横目に一瞥した後、続く彼の問いに軽く目を瞠って、

「……そうだな。 ずっと、一緒だ」
──から、その目を細めた。
とは言え彼が、リーナと自分の距離や関係をどう思っているかなんて、分からなかったが。
リーナ [712]

「ふうん……そういうことね。」
(時折控えめな笑顔を浮かべて語る相手をじっと見上げた。今更だけど、気の弱そうな人だなあなんて。)

「意地汚い、ってことはないと思うけれどね。」
「弱い人間は一人では生きていけないわ。だから、生きる為に誰かの力を借りるのは当たり前のことよ。
 そうして、力が欲しいからって、何も与えないで無理矢理言うことを聞かせる人間だって居る。」
(自分みたいに、というのは、心の中の言葉であって、口には出さないが。) 
「それに比べたら、クテラは、……クテラの一族はよっぽどいいとわたくしは思うわ。
 等価交換がしっかり成り立っているじゃない。
 それにね、クテラに何も無いなんて、そんなことはないんじゃないかしら。」
「貴方は優しいわ。
 鎖付けて人を連れて歩いてるからわたくしと同じようなそれかと思ったけれど、……全く正反対。
 綺麗な色の心を持ってるの、ぴかぴかっていうか……、そういう人って、皆優しいのよ。」
「そして、貴方はその優しさをきっと、ナインにも向けているんでしょう?
 じゃあ、きっと何も差し出していないことはないわよ。
 眼に見える、形あるものではないかもしれないけれど、でも、それってとってもあったかいものだわ。」

「そういうのってね、人を救うものだって、穏やかにさせるものだって、わたくし、思うの。」
(決して大事だから、と答えなかった相手に対して、そこまで話してから、問いには一つ頷いて。)

「一緒に始めてからどれくらいになるかはわからないけれど、まあ、それなりにね。」
「これが心配性なのはいつものことよ。後ろに立って眼ぇ光らせてるんだから。
 クテラが申し訳なく思う必要なんてこれっぽっちもないわ。」
「にしても、……やっぱり、この世界でも、魔族は珍しいものなのかしら?
 それにしては、割と、どんなヒトも普通に話してくれるけれども。」

トレード

プリノ [244]
風雷付加 Lv1 [+1] を受け取りました!
「霊玉削ってみたのはいいものの、なーんかパッとしたものできないわね…」
「持っていても仕方ないし……ちょっとそこのあなた。」
「これ、いらないからあなたにあげるわ。捨てるなり売るなり好きにするといいわよ。」

イベント(武術会【混沌杯】)

イベント名
パーティ名
メンバーキリス
 [E-No.223]
クテラ
 [E-No.238]
モリオン
 [E-No.738]
竜斗
 [E-No.877]

イベント(ペアマッチ)

イベント戦の設定
「イベント登録」で「対戦相手指定設定」「霊玉の装備」などの設定を行えます。
イベント名
パーティ名
メンバークテラ
 [E-No.238]
ナイン
 [E-No.570]

クエスト

クエスト名
パーティ名
メンバークテラ
 [E-No.238]
ナイン
 [E-No.570]

プロフィール

クラス
種族
性別不明年齢16歳身長157cm体重45kg
■出身
辺境都市からやって来た、冒険者志望の巫子。
ある程度の年齢に達すると性別が男女に分化するアークルード族の出身。
まだ性別は未分化(無性別)のままで、これは平均的な種族の分化年齢から考えると大分遅く、当人もそのことは非常に気にしている。

■性格
明るく、いたって健康的で人好き、話好き。
物知らずで世事、特に恋愛事にうとい。
振り回されてもついつい付き合ってしまう性分のせいで、いつも同行者の強制従属刑・受刑者No9(ENo.570)に振り回されている。
典型的なノーと言えない性格。

■事情と目的
強力な魔物と共生関係を結ぶことで都市を維持する辺境都市の出身。
魔物と人間の信頼関係を証明する儀式のために、代々一族の中から選ばれる巫子として小さい頃から育てられた。
が、その儀式の最中に自分の魂の半分ほどを何者かによって強奪される形で失っている。

今は都市の魔物たちの統治者である『守護者』に無理やり、足りない分を補われている状態。
このままの状態が続くといずれは完全に魂も身体も魔物化してしまうため、何者かに奪われた行方不明のままの自分の魂の半分を探している。

■その他
同行者の強制従属刑・受刑者No9(ENo.570)は初めて都市の外に出るために与えられた護衛であり、彼の首輪に繋がった鎖のグリップを常に握っている。
グリップは手にも持ちやすいよう、鉄の輪型をしている。
必要な場合を除いて一人で行動することはあまりなく、「常に鎖を手放さない、側を離れない、目を離さない」が与えられた基本方針。

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※ENo.570の強制従属刑・受刑者No9さんと物語・設定共有型のペアロールをしています。
※メッセ・交流大歓迎!

■お礼
※アイコンの40番はENo.836の大妖精さんのPLさんに描いて頂いたものです、可愛いミニっ子をありがとうございます!
※アイコンの41・42番はENo.263のキヤちゃんのPLさんに描いて頂いたものです、可愛いアイコンをありがとうございます!

アイコン一覧

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サブプロフィール

■横のイラスト
サブプロフィールイラストはENo.263のキヤちゃんのPLさんに描いて頂いたものです、可愛いイラストをありがとうございます!

■分かりやすい今までのいざこざまとめ
・ナインと一緒に故郷から出てきた
・故郷は北にある『白の里』、お隣の『黒の森』は魔物たちの暮らす都市
・白の里と黒の森は今のところ共生関係
・白の里から外に出たことが一度もなかった
・ずっと『お屋敷』育ち、里に降りられるようになったのもここ数年
・物知らず、本は教科書と図鑑・絵本くらいしか知識がない
・魂が半分ない?
・黒の森の現在の統治者(守護者)は人狼一族
・黒の森の王様をクテラは『御霊さま』と呼んでる
・御霊さまに育てられた?

ステータス

HP火MP水MP風MP土MPMP増加量スタミナ素質PGP
1100000012801860
増幅放出治癒結界強化操作具現中和精製
0000000012.78

素質

素質素質素質素質
スタミナアップ Lv1

精霊術

術No系統種別MPコスト対象
拡大
対抗
発動
術名
28精製魔力回復10101010×アヴェ・マリス・ステラ
29精製魔力譲渡10101010万色の神託
1458精製火の魔力譲渡40------マールス・クレッシェンド
237精製増幅10101010×祈りのキリエ
30精製武器魔力付与20--20--革命の行進曲
30精製武器魔力付与II40--40--革命の行進曲
31精製防具魔力付与--20--20英雄の交響曲
49精製模擬効果10101010屑星のオーダー・カンタータ
256精製魔力集積15151515××四つ葉のアンティフォナ
1374精製精製皆伝--------××
1376精製合成皆伝--------××

装備品

主力:遠隔(武器)LvCP攻撃防御精度
聖者のオラトリオ
故郷に伝わる小さな聖譚曲の楽譜。宙に陣を描いて式を成す。
7335035
スロット1混乱付加 Lv1
スロット2
スロット3
補助:補具(防具)LvCP攻撃防御精度
薔薇編みのレース
魔力を込めて丁寧に手編みしたクロッシェレース。数少ない趣味の一つ。
73501010
スロット1
スロット2
スロット3
防具:中装(防具)LvCP攻撃防御精度
ソレムニスの結界
密かに首からかけている指輪には、何者かによる不可侵領域の加護がかかっている。
7303535
スロット1
スロット2
スロット3
攻撃力命中力受け
防御力
受け
成功力
防御力回避力
主力1371552533137137
補助0000

同調値一覧

霊玉名(武器)同調値
混乱付加5

霊玉名:【青字】同調値は上昇可能/【赤字】同調値は上限に達している

所持アイテム (4/25)

No種別装備アイテム名価値
1霊玉主1混乱付加 Lv1(武器)100
2霊玉風雷付加 Lv1 [+1](武器)100
3素材狼の牙25
4素材ゴブリン銅貨25
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