精霊伝説
トップページ冒険結果一覧 > E-No.82 (第9回:2012/11/10)

E-No.82

本名:マリー・バーンシュタイン
通称:マリー

【戦闘結果】【過去の冒険結果】【メッセージ一覧】

一言メッセージ
「マリー様でいらっしゃいますね?」

協会の仕事を終えて、その、帰り。
兄とは諸事情で別行動を取る事となり、一人きりでの帰路はとても気楽なもの。
そんな中、かけられた声に足を止め、声のした方へと目線を向ければ、声の主は、見知らぬ男性。

この街の性質か、それとも他国より冒険者が多数集まるという事の所為か。
見知らぬ人物に声をかけられる数が飛躍的に増えたように思う。

何をどう勘違いしたか、それを兄に”男漁り”等と咎められもしたが、それならば兄は、女漁りに忙しい日々という事になる。
もしや、別行動の理由も知り合った冒険者の女と会う為だろうか、と邪推が働くもそれを止める気も私にはさらさらなく。
彼は貴族で、バーンシュタイン家のの正統なる後継者。
お父様ならば兎も角、あの兄の、あの性格で、女遊びの気配がない事は意外であり。
むしろここまで妾の一人も作らずにいるのが信じられないぐらいだ。決して女を好まぬといった性質でもないだろうに。


「はい。マリーに相違ありません。何か?」

意識の中では、そんなどうでもいい事を考えながら、心の篭らぬ返事を相手へと向ける。
私が、私であると確認が取れれば、男は懐より何かを取り出し――……、それを見て、声をかけられた理由を理解した。


「どうぞ、お受け取りください」
「ありがとう御座います」

男とのやり取りは短く、渡されたものを即座に受け取り、別れの挨拶もなく男は直ぐに街の景色へと、…通行人へと混ざり、姿を消す。
私もまた、男を引き止める気配もなく、渡されたものを懐に仕舞えば、帰路を、急いだ。





渡されたものは、一枚の、手紙。
薄い草の色と、手紙を近づければ感じる森の香り。

街中で渡された手紙を、今、自室まで戻り、一人きりで見つめている。
封を開けば、そこは真っ白で、何一つ文字すら書かれておらず、中に同封されたものはなく。
まさしく白紙の手紙を目の前に、瞳を閉じる。

シン、と静まり返った部屋の中、数秒、そのままの姿勢を崩さず。
想いをはせた後、立ち上がれば――……、即座に、その手紙を燃やす為、火口箱を手に取った。






「マリーさん!」

今日はよく声をかけられる日のよう。

手紙を燃やし終わり、再び外へと買い物の為に出て、暫く。今度は聞き覚えのある声に呼び止められた。
此方へとぱたぱたと駆け寄ってくるのは、メアヴァイペル・ザフィーアスタイン。
言葉遣いや仕草、その中世的で若干幼い印象を与えるその姿見といったところのみではとても判断できないが、名家ザフィーアスタイン家の子息であり、同時に私と同じ冒険者でもある。


「ペアマッチ、一緒に出てほしいんです…!」

彼が言うペアマッチとは、定期的に開催される2人1組の対人戦であり、個人の腕を競い合うもの。
他にもいくつか種類があるのだが、少なくてもペアマッチについては特に何も考えていなかった、というのが正直なところ。
ギリギリになって、あの気まぐれな兄から『準備しろ』なんて言われてもどうにかなるよう、予定を空けておいたせいもあるけれど。

正直なところ、彼からの申し出は意外でしかなかった。
メアヴァイペルは何故か兄に懐いている印象が強く、正直なところ、私との交流は余り多くない。
幼い頃――私が、養子としてもらわれたばかりの頃、何度か会った事はある筈だが記憶も薄い。当時は、同年代の子と遊ぶ事自体、稀だった筈だ。
そんな人物が私と共に組む理由は私には見当もつかず。
慕っている兄と出場するなりして、交流をはかれば良いだろうに。ただでさえ、冷たく当たられているのだから。


「……折角の、大会。
 兄と出たほうが、お互いの誉れともなりますし、
 私など、力不足でメアヴァイペル様の足を引っ張ってしまうかと…」

建前と本音が入り混じった、遠まわしの辞退の台詞。
貴族という立場にしては気弱な態度が時折垣間見える彼ならばこれで引き下がるであろうと思いきや、その首は横に振られ。
真っ直ぐに此方を射抜くように見てくるものだから、目線を、ついそらしてしまう。メアヴァイペルの瞳は、得意ではないものだから。


「にい様に勝負を挑んだんです。今のにい様に一泡吹かせるため、お願いします。」

より、意外な答えが返ってきた。
冷たくあしらわれ、小馬鹿にしたような反応をされても尚、兄にべったりといった風だったのに。
何かの心境の変化か、……それとも。


「……兄に、何かされましたか?」

もしかしたら。
暴力なり、暴力よりも更に酷い何かをされたのではないかと勘繰ってしまうのは仕方のない事。
けれど、また先程と同じく再び首は横に振られ。


「いえ、何かされたとかじゃ、なくて。
 ちょっとでも、にい様よりも上回る力があるって認めてもらえば、
 色々、悩みとか……分かち合えるかも……しれないし」
「だって、おかしいって、思いませんか?
 昔は、だって、にい様、とっても優しくて、たくさん遊んでくれて。
 きっと、……きっと、何かあるんです。人には言えないような、辛い、何か」

ようやく、納得がいった。過去の美しい記憶に、……昔の優しかった兄に縋りたいという事か。
まだ子供の意識の抜けないままに、甘える相手を探しているといったところか。
やはり、程度は違えど人間の貴族様というのは面倒。それを顔に出さずに済むのは、普段からの能面の賜物。
一応、相手は名門様。ご機嫌を損ねては厄介で。けれど子供の面倒なんて、私には到底無理な話なのだから、言葉を選ばなければいけない。


「一泡ふかせると仰いますが、それでは具体的な被害はとくにはないと?」
「恐れ入りますがメアヴァイペル様。昔は昔。今は今。
 違って、当然では?」
「それとも、過去に縋りたい理由でもあるのですか?」

兄に甘えてありし日の想い出に浸りたいと本音を語るなど貴族のプライドが許さない筈。
語れないだろうから、こうやって聞くのが一番適した答えのはず。
けれど。言いづらいであろう問いかけであろう筈なのに、メアヴァイペルの瞳はやはり真っ直ぐに此方へと向けられ。
……本当に苦手だ。あの瞳。曇りもなく、綺麗で真っ直ぐだから。


「人は変わる、それはいいんです。
 でもにい様がああいったものになる、貴族は全て”あの人たち”のような”貴族”になる。
 それだけは認めたく…ありません。どうして、何があったのか。それが、知りたいんです」

あの人たち。
あくまで予想だけれど、多分、メアヴァイペルの身内。
おそらく現当主――彼の父親か、それとも後継者…兄上にあたる人物の辺りといったところ。
よくある御家騒動の一環。そう、話は一言で片付けられてしまうもの。……具体的に何が起こっているのか、なんて、私は聞いたりしない。
たかが一言で片付けられてしまう事でも、触れてほしくない事は、人それぞれに存在する。

彼の親族と私の兄が同じ存在だと認めたくないのだろう。想い出が綺麗ならば、余計に。
けれど、現実は想い出のように美しくはなく、メアヴァイペルの慕っているバーンシュタイン家の後継者は……おそらく、きっと、そいつら以下。


「兄は、ヘルムフリート・バーンシュタインは、ああなるべくして、なった存在です。
 貴族?とんでもない。あの人は気まぐれな、ただの子供。誇りすら感じられない!
 ……傍に仕える、私がそう言っても、それでも、貴方は、信じると?」
「信じるとか、そうでないとか…よく、わかりません。わからないんです。
 わからないから、試すような真似をする。ボクも、子供です。
 ああはなりなくないと思う…子供です…。」

頭を下げてくる。……見つめないでほしいと思っていても、そんな空気も読めず彼は綺麗な瞳で此方を見上げてくる。
話を聞くんじゃなかった。会話の内容、手法、様々なものを間違えた。
間違いなく彼は道に迷っており、今、手を差し伸べれば私は厄介ごとに足を突っ込む事になる。
兄は決して彼の思うような人ではなく、彼は彼でまた、もう大人となるべき時期であるはずなのに。


「貴方はもう、子供である事を許されない立場です。
 ……早く大人になる事をおすすめします。メアヴァイペル様。」

真っ直ぐに向けられた瞳をそらす。彼を置いて一人で歩き出す。
夢物語のような綺麗な道は、彼の生きる世界には存在しない、見つかる筈はない。背中から痛いほどに感じる目線に私は振り向こうともせず。


「――ペアマッチ出場の申請をしに参りましょう。
 書類を協会に提出してしまえば、主とて撤回できませんから」

この行為は、彼の行動を認めた訳ではなく。無論、助ける為でもなく。
今行おうとしている行為がいかに無意味かを出来るだけ早く悟ってもらう為の、手段。
勝てた上、それでも兄の意識がまるで変わらなければ、兄がいかなる存在かを思い知る事になるだろうし、勝てなければ――力無き者に一体何が出来るというのか。
だとしたら、きっと、早いうちがいい。面倒ごとは出来るだけ小さいうちに潰してしまったほうがいい。


「あ、……はいっ!」

けれど、きっと、打算などと疑ったりもしないのだろう。子供故の純粋さで、好意とすら信じるのだろう。
後ろから駆けてくる、軽い弾むような足音を聞きながら、私はまた、いつものように下を向く。出来るだけ、綺麗なものに劣等感を抱かずにすむように。

精霊協会へと向かう道の途中、冷たい秋風に髪が流れ、視線もまた風に飛ぶ落ち葉に流される。
斜め後ろを歩いていた彼の唇は、


「……大人に……っ」

そう、小さく呟いていた。






* 本日の日記は
ENo.50 メアヴァイペル・ザフィーアスタイン様
をお借りしています。

お知らせ

登録状況
【クエスト】継続登録、メッセージ登録、戦闘設定登録、プロフィール登録、セリフ登録
【イベント】ペアマッチ、大武術会
GP送付
ヘルム [109] から 20GP を受け取りました!
マーケット出品
ロイ [927]霊玉原石 Lv1 を売却! [+190GP]
サーシャ [11]霊玉原石 Lv1 を売却! [+190GP]
精霊術の習得
強化:攻撃能力強化 を習得!
スキルの鍛練
鍛練によって 強化 のLvが上昇! [1→2]
アイテムの購入
火炎付加 Lv1 を購入! [-400GP]
GPが不足しているため 土重付加 Lv1 を購入できなかった……
抽選に外れたため 水冷付加 Lv1 を購入できなかった……
【今回の抽選結果を表示】【次回の販売アイテム一覧を表示】
装備品の強化
同調によって 主力 のLvが上昇! [7→8]
攻撃 が上昇! [23→30]
精度 が上昇! [47→50]
同調によって 補助 のLvが上昇! [7→8]
攻撃 が上昇! [23→30]
精度 が上昇! [47→50]
同調によって 防具 のLvが上昇! [7→8]
防御 が上昇! [21→24]
精度 が上昇! [49→56]
霊玉の装備
【主力:スロット2】火炎付加 Lv1 を装備!
【防具:スロット1】かばう Lv1 を取り外した!
メッセージ送信
フラガラッハ [14]1件 のメッセージを送信!
いのち [15]1件 のメッセージを送信!
フォル [26]1件 のメッセージを送信!
ロジェ [48]1件 のメッセージを送信!
エローシオ [90]1件 のメッセージを送信!
ヘルム [109]1件 のメッセージを送信!
ミナミ [127]1件 のメッセージを送信!
ルーミ [135]1件 のメッセージを送信!
アナスタシア [156]1件 のメッセージを送信!
オズ [344]1件 のメッセージを送信!
ニキータ [380]1件 のメッセージを送信!
ジャン [387]1件 のメッセージを送信!
レンツ [429]1件 のメッセージを送信!
ラヴィ [647]1件 のメッセージを送信!
拓斗 [900]1件 のメッセージを送信!
ロイ [927]1件 のメッセージを送信!

メッセージ

イヴァン [7]
「あぁ…それはいいんだが…君、具合とかは悪く…ないか…?」

「……おねーさん、だいじょうぶ?
 どっかいたい??」
サーシャ [11]
普通の解釈をすれば不快感を表してもおかしくないのかもしれない。
だが、少女は
表情ひとつ変えることなく女性の質問に答える。
それは
完全な興味のなさから来るものなのか。或いは若干ながら呆れのニュアンスも混ざっているのか。
その声色からはどちらとも取ることができる。

「…汚れた包帯を身に付けているだけで、値引きなんてできるものなの?
同情をもらうにしたって、下手なやり方じゃないかしら」
「まあ、それはともかく。そういう目的じゃないわ。
変えても変えてもすぐに汚れてるだけ。
これでも、すぐに新しいものに取り替えてるのよ」

少女がおもむろに包帯を解いてみせる。
傷口には薄皮が張り、は止まっている。
それを軽く確かめるように見たあと、少女は
新しい包帯を取り出し、くるくると手に巻き始めた。

「念のための保険…といったところ。
でもこれ、逆に
人避けになってるのかしら?」

「どう思う?」とは言ってこないようだ。行動を含め、これが彼女なりの処世術なのだろうか?
少女は歩く速度を少し遅めながらも…慣れた手付きで包帯を巻きつつ、次の言葉を紡ぐ。


「…気のせいかもしれないけどね。
貴女、歩く速度を
本来のものより意図的に遅めてるように見えたから」

少女の目線は、いつの間にか包帯を巻く手先ではなく。
やや後方に位置する女性の全身へと注がれていた。
じろじろと全身を眺めるその様は、
疑問というよりは興味のニュアンスに近いのかもしれない。
メーア [50]
「そういうなら、マリーさんだってバーンシュタイン家のひとなんでしょう?
…それともボクの立場が、それほどの身分に見える?」
純粋そうな微笑みを浮かべて、マリーさんのほうを見つめる。

過度の評価にザフィーアスタイン家は領地を持たない、などと言えば
騙せるかとも思うが、嘘をつくことになる、とすぐに考え直す。
軍事力に特化したその家は、家柄としては都市国家連合の根幹に関わる部類にはなるのかもしれない。


話す、という様子にわずかに前に乗り出す。語る言葉を聴き終えて。
「…平凡、というのがボクにはわかりません。
でもたぶんその平凡、は…言葉通りの意味じゃなさそうですね。」

「嬉しかったこと、嫌だったこと、哀しかったこと、楽しかったこと。
過去とはその積み重ねだとすれば…マリーさんにとって嬉しいことを教えてくれますか。」

そう問いかけると無理に覗き込むことはせず、
視線を落としたマリーのことをまっすぐにじっと見つめていた。
ペアマッチ――登録を終え、いざ。
「がんばりますから、よろしくお願いします!
…マリーさんに傷を残さないように、気をつけますね。」

目的を忘れたのか、それとも演技か。屈託のない笑顔のままに、
もりちん [111]
そうなんですお嬢さん!
愛が無いと外に出られないんです!
というわけで私に愛をくださいませんか?
いえいえ、こちらこそ。
私、もりちんとお呼びください。
マリーさん。素敵な響きでらっしゃる。

おや?いかがしました?
今の、あれ、とは?
何かありましたかな?
ネロ [176]
「うーん、ご存知ないですかー。残念です」
「なるほど、言われてみれば確かにそうかもしれませんね!
 でもですね、口頭でアレコレと「こういう人ですよ」って説明しても
 皆さん「知らない」っておっしゃるもので、
 どうしたものかと悩んだ末の決断な訳ですよ!」
「んー、しかし、実際にこうですよーって説明するとして、
 どう説明したものですかね……」
「今言われたものですと、背丈はこれくらい
 >と、手を挙げて、掌は地面と水平に。
 でですね、
 顔付きは、こう、ビシッ! て感じで、
 服装は、どうなんでしょうね、出るときの服を見てないので何とも言えません。
 よく立ち寄る場所……は、どうなんですかね、
 正直いつもお家に居て、あれこれと研究してましたし
 あとアレですよ、信じて頂けないかもしれませんが、
 私も母さんも、別の世界から来てしまった身の上ですので
 母さんなら恐らく、あちこち見て回ってると思われるんですよね。
 行動力のある学者さんですので、
 知的好奇心を刺激されるものがあったりとかしますと、
 あれこれ調べまわったりするんじゃないでしょうか。
 というわけで、立ち寄る場所と言われましてもイマイチ分からない感じですね!
 言葉遣いは、こう、キッチリしてる感じで、
 雰囲気は、こう、天才肌というか実際天才なんですが、
 そんな感じだと思います」
「……とまぁ、こんな感じなんですが、
 どうでしょうかね」
「あ、図解とかしてみると良いんでしょうか。
 この絵にちょっと書き加えてみるとかでも良いんでしょうかね」
「しかしなるほどですよ!
 持ち得る情報は訊かれれば幾らでも出す所存だったんですけどね、
 最初からそれを明記しておく、っていうのは妙案かも知れません!」
アウラ [205]
「言いたいことがあるのに、諦めてるって聞こえるけど……?
 マリーは、それでいいの?
 言えることは言わないと…次の機会にって回してると、どんどん辛くなるよ…。」
後半は自分へ呟くように訥々と話す。何か思うことがあったのか、子供の杞憂でしかないのか。
マリーの様子が思いつめたものになった様に感じられ、少し頭を振る。
「でも、主夫妻の傍におくなら…見劣りしないよう、綺麗な人を置きたがるかなって…
 以前捕まえた人がそんなことを言ってたから…。
 ん、ごめんね…。マリーだって傷つくのに…。」
「獣混じりだとか、妾の子だとか…“貴族”も大変…。
 私は、そんなめんどくさいのよりマリーが好きだから。
 …その、お爺様もマリーを好きだったの?」
リュータロー [216]
「あ、そういえばそんな事言ってたっけ……誰かの従者だとかどうとか」
「そ、そういうことならいいんだ、無理言ってごめんなさい……実は、」

 言い終わる前に竜太郎の腹がぐ〜ぐわらぐわらぐわき〜ん、と鳴った。

「あの、三日ぐらい何も食べてなくて……あ、いや、大丈夫。他に当てとかもあるし、」
「それでもダメなら……未だ誰も到達していないという四日目に挑戦すればいいだけだし、うん」

 そういって次はもうちょっと元気なときにでも、と告げるとふらふらとその場を去ろうとして、また倒れた。

ビス [220]
そうです、人よりも大きくて、知性も高くて。
ドラゴンは、場所によっては様々な呼び方をするので、通じないかもしれないと思ったのですが、言ってみて良かった。

多分、私とマリーさんは違う場所の出身だと思うのですけれど、それでも、こうして共通して知っているものがあると興味深いです。
世界は広いようで、案外狭くもあるのかな、なんて思えて。
しかも、お互い実際に見たことがないものなんですから、なおさら興味深い。

あ、ううん。
逆なのかもしれませんね。
実際に見たことがない……お伽話や、神話の中に出るような、あいまいなものだからこそ、こうしてお互いの認識に重なったのかなもしれません。


そういえばマリーさんも、先日精霊協会の冒険者になったばかりだとおっしゃってましたよね。
旅自体にも、まだそれほど慣れてらっしゃらなかったんですね。

でも、そんなに大変な思いをして、どうしてこの街に?
やはり、精霊術に興味がおありだったのでしょうか。
それなら、精霊協会のあるこの街はうってつけですものね……ああ、ごめんなさい、興味本位で訊いてしまって。


え、マリーさん。
アクマ……今、「悪魔」とおっしゃいました?
悪魔って、あの、悪魔ですよね。
夜の世界の住人にして、叶えるつもりのない願いをちらつかせることで人心をかどわかし、魂を奪う、あの慈悲なき闇の眷属――
ユーノ [325]
「改善が気になるって言われるとちょっと『それに』悩んじゃうですよー。」


「えっと、この街にはそうゆう専門家さんがいるのですか〜?
見習いの人だとしても立派な専門家だと思うですから、お金があるときに考えてみるのですよ
マリーお姉さん教えてくれてどうもありがとうです♪」


「実際マリーお姉さんの言うことは間違ってなかったりすると思うのですよ。
でも、マリーお姉さんにはそうゆう事情があるように、ボクにはボクなりの精霊協会に来た理由が・・・・・・あっ。」


「あれっ今、もしかして『ボク』って言ってたですか。えー・・・とマリーお姉さんがそんなことを気にする人じゃないと思うので『ボク』って言ったことは忘れるのですよ!!」


「えっと、話がずれたです。確かに私は精霊協会の冒険者には向いてないかもしれないですけど、
私の場合は生きていくことに大きく影響しているのですよ、仕方なかったりするのですよー。」


「逆に言えばマリーお姉さんだってお兄さんに付き従わないといけないって理由もないはずです。きっと理由があるわけですよ??」
[360]
可愛らしいと言われて、バレンシアと名乗る従者は目を細めて、軽く頬を染め照れたように言葉を返す。

「可愛いだなんて、そんな照れますよ
それにそういう事を素直に言えるマリーさんも綺麗で美しいと思いますよ?」
「私が思春期真っ盛りの男性でしたら、放ってはおけないと思います。
少なからずそう思ってる方は多いんじゃないでしょうか、ね?」

自分のことでも自慢する勢いでマリーの事を評する従者は、
背丈こそ同じくらいだろうが幼く感じることだろう。
その後のやり取りでのマリーの反応を見た二人は、

「そんなに心配しなくても大丈夫だと思うわよ……?」
「全く大丈夫じゃないなー?はたかれた後頭部が原因で頭痛目眩に吐き気が……」
「軽い障壁張って受け流しておいてよく言うわよ……」

呆れたように言う紡。
叩かれる寸前に後頭部と手が触れる直前で従者は薄い結界を張っていたらしい。
それも相手の叩く力に合わせて両者に痛みを感じず接触することがない適度の強度で、精密に。

「流石に感触は誤魔化せませんでしたかー…」

少し残念そうにそうつぶやくバレンシアは、顰めっ面のマリーの瞳を優しく覗きこみ微笑みながら。

「だから大丈夫ですよ。
私は喧嘩では『何も出来ませんけど』こういうおふざけならなんとかなるんですよ」
「ちょっと悪ふざけたが過ぎたかも知れませんが、許していただければ幸いです。
他人に心配されたりするのは妹以来で久しぶりなので少々嬉しくもこそばゆい感じがしますね」
「……私は居ないほうが話も話題もうまく行きそうな気がしてくるわね…」
「はい!残念ながら」

バレンシアに即答されて一瞬紡の雰囲気が刺々しい感じに変わるが爆発することなく収まる。
恐らくは、先程のマリーの様子を見て抑えたのだろう。

「癪だけど、私は適度に見守ってることにするから情報交換とかは任せるわ」

と告げて、少しばかし距離を開けた距離に紡は離れていく。

「と、情報交換と言っても私は先日こちらに来たばかりであまり詳しくはないんですけどね。
詳しいのはこの周辺の街で美味しい甘味カフェとか安くて新鮮な農家さんの直売所とかですかね」
クラージュ [690]
一度の瞬きを見てとり、笑顔を作って返し。
「はい、それで結構です。まあ、人生何があるかわかりませんし。劇的に状況が変わる、なんてこともあるかもしれませんし」
「思ったことを口から素直に出しているだけなんですがね」
そう言って、小首をかしげ。
「さて、出来るだけご要望にはお答えしたいところですが、本音で、となると残念ながら慣れていただく他は」
「と、そういえばまだ名乗っておりませんでしたね。失礼致しました。精霊協会所属 NO.690 クラージュ・フレユールと申します。以後、お見知りおきを」
ゆるり、とした動きで右足を後ろへと引き、右手は体の前に添え。
義覚 [727]
そりゃもったいねぇ、ほぐしてやろうか。あいにく顔面マッサージはうまくねーけどな。
バチ、なー。本当に当たるのかアレ。本人が食当たりする可能性のほうが高そうだぞ。
っていうかあの手はもともと寄付行為してんだろ?
神父に奢られてアタるならそいつらまで対象になるんじゃねぇか?
……だめだな。考えるだけ無駄な気がしてきた。
ぶっ 何も言ってねーんだがそんなにハニィはいやか。おっけー、留意しといてやるよ(けたけたけた
ま、せいぜい地雷踏まないように気をつけるわマリー。コレ以上額にシワ刻み込んで責任取れ言われても困るしな。
ああそうだ、そういやひとつ聞きたかったんだが。首の赤いそれ、流行ってんのか?
白狼 [752]
 あー、違和感持たれたなーとか思いつつも。
 とりあえずは話を続けておこうかという感じに言葉を連ねる。

「気位の高さはどうにも名前負けしちまったようでね、鳴りを潜めちまったよ。
 しかしまぁなんだ、好きなのか動物? 随分と熱がこもってるが」

 近づかれている事はあまり気にせず、そこは年季の為す余裕というあたりか。
 今更色気にうつつを抜かせる程若くもないらしい。悲しいことに。


「人生死ぬまで勉強でな。見る事聞く事全て糧にできるかどうかって感じか?
 まぁ考え方次第でどうにでもなる話さぁね……そうだな、何事にも余裕はある方がいい。

 近くを見て、遠くを見て、また近くを見る。比較するモノがあれば見方も変わる。
 万事総じて極端から極端に走るのはよろしくない、って事でいいのかな」
ミア [779]
「おや、そうだったのか」
「お互い頑張っていきたいものだな」

「間違いはないが、どうやら道に迷っているようだ・・・」
「あの子はまだこの街の地理に疎くてね、慣れるにはもう少し時間がかかりそうだよ」

「まあ、もうしばらくしたら来るだろうし、気長に待つことにするよ」
「探しに行って行き違いになると困るしな・・・」

イベント(ペアマッチ)

イベント名
パーティ名
メンバーメーア
 [E-No.50]
マリー
 [E-No.82]

イベント(大武術会)

イベント戦の設定
「イベント登録」で「対戦相手指定設定」「霊玉の装備」などの設定を行えます。
パーティの編成
ランダムにイベントパーティを結成した!
イベントでの連絡用に、パーティメンバー限定の「掲示板」が自動作成されました!
※自動作成された掲示板はログインしないと表示されません。
イベント名
パーティ名
メンバーメーア
 [E-No.50]
ケイト
 [E-No.72]
マリー
 [E-No.82]
ヘルム
 [E-No.109]
ルーミ
 [E-No.135]
レン
 [E-No.284]
†レイゼイ†
 [E-No.323]
マヤー
 [E-No.358]
ニキータ
 [E-No.380]
ネグローク
 [E-No.384]
ロバート
 [E-No.406]
クロヴィス
 [E-No.463]
ミゼリア
 [E-No.464]
ミヅキ
 [E-No.512]
マヤ
 [E-No.682]
精霊兵『青龍』
 [NPC]

クエスト

クエスト名
パーティ名
メンバーフラガラッハ
 [E-No.14]
メーア
 [E-No.50]
マリー
 [E-No.82]
ヘルム
 [E-No.109]

プロフィール

クラス
種族
性別女性年齢21歳身長163cm体重54kg
今は没落した由緒ある名門、バーンシュタイン公爵家の一人娘。
ただし養子であり本当の血族ではない。
現在は、兄の従者(召使)的な立場をとっている。

化粧ッ気は薄く、公爵家の淑女としての煌びやかさは欠片も見受けられないが、僅かながら髪の手入れに香油を使っているようで、動けばムスクの香がする。

従者としての動きはほぼ完璧であるものの、それ以外の事となるとまるでやる気はない。
事なかれ主義で、荒波を起こさない為なら嘘も平然とつく。秘密主義。基本、笑わず、叫ばず、泣かず、怒らない。
礼儀はわきまえてはいるが、愛想がいいわけではなく、口数も少ない為に雑談には適さない。

領地は遠い昔、獣人の国。
後に人間の支配化に置かれ、今に至るものの、領地に住まう人々は獣の血が混ざっている事が多い。
マリーもまた純粋な人間ではなく、獣(マリーの場合は猫科の何か)が混ざっている。
人よりほんのすこし瞬発力が高く敏捷。また怪我の治りも微々たるものではあるが早い。が、その反面、人がかかる病気には余り強くないらしい。

腰につけた鞄の中に、多量の種類の解熱鎮痛剤、軟膏、傷薬、治療道具の類が入っている。



*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*

当方のキャラは無愛想の気があり誰とでも仲良くというロールは出来ないです。
平気で人を嫌ったり怒ったりします。険悪になります。注意。

また、基本は兄(Eno.109)と行動を共にする事が多いです。
個人メッセ(会話)に混ざってくる事は基本ありませんが、メッセの内容が兄に聞えている可能性が多々あります。
お嫌な場合は一人の際にと一言付け加えてください。

アイコン一覧

12345678910

ステータス

HP火MP水MP風MP土MPMP増加量スタミナ素質PGP
1100000012801315
増幅放出治癒結界強化操作具現中和精製
12.3600020000

素質

素質素質素質素質
スタミナアップ Lv1

精霊術

術No系統種別MPコスト対象
拡大
対抗
発動
術名
1増幅強打40------××
1増幅強打II80------××
122増幅突撃40------××
250増幅憤怒40------××
2増幅連撃----40--××
2増幅連撃II----80--××
212増幅乱撃----40--××
128増幅神速----40--×
129増幅超神速----60--×
131増幅回避--40----×
3増幅防御------40×
15強化攻撃能力強化20--20--

装備品

主力:二刀流(武器)LvCP攻撃防御精度
シュヴァルツリーリエ
義理の父よりの贈り物。片刃の短剣で、盾、剣、百合が入った紋章が刻印されている。
8430050
スロット1連撃 Lv1
スロット2火炎付加 Lv1
スロット3
補助:二刀流(武器)LvCP攻撃防御精度
ミセリコルデ
刃は細く棒状。見た目は十字架に似ている。何処にでも売られている一品。
8430050
スロット1
スロット2
スロット3
防具:軽装(防具)LvCP攻撃防御精度
ボロマント
細く伸ばした鋼線で輪を作り、それらを互いに連結して布にしたもの。
8402456
スロット1
スロット2風雷耐性 Lv1
スロット3
攻撃力命中力受け
防御力
受け
成功力
防御力回避力
主力1081164058118151
補助1081164058

同調値一覧

霊玉名(武器)同調値
火炎付加2
連撃5
霊玉名(防具)同調値
風雷耐性5
かばう4

霊玉名:【青字】同調値は上昇可能/【赤字】同調値は上限に達している

所持アイテム (9/25)

No種別装備アイテム名価値
1霊玉主1連撃 Lv1(武器)(二刀流のみ)100
2霊玉主2火炎付加 Lv1(武器)100
3霊玉防2風雷耐性 Lv1(防具)100
4精製霊玉原石 Lv1(精製するとランダムに霊玉を入手)100
5霊玉かばう Lv1(防具)100
6素材狼の牙25
7素材狼の牙25
8素材精霊兵の破片75
9素材ゴブリン銅貨25
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