精霊伝説
トップページ冒険結果一覧 > E-No.6 (第9回:2012/11/10)

E-No.6

本名:サイハス
通称:サイハス

【戦闘結果】【過去の冒険結果】【メッセージ一覧】

一言メッセージ
(ややグロテスクな表現があります)



そもそも、サイハスに実子は居ない。育て子は何人か居る。
青灰色の毛並みの猫の獣人の子供をほんの少しの間育てていた事もあった。
名前をヴィカタと言って、サイハスはその時のヴィカタの育て親と同じようにヴィク、と呼んでいた。
それは今サイハスのそばをうろちょろしている小さな子供と同じ名前で、似た姿形をしている。
しかし、ヴィカタはもう子供ではない。年は30になり、年を取らないサイハスと並ぶとヴィカタの方が老けて見える。
今サイハスの側にいる”ヴィク”と初めて会ったのは悪魔退治の時の事だった。







手応えは思ったよりも軽かった。
まず一度に足を落とし、次に腕を一本ずつ落とすと首に剣を突き付けた。
ジャンが打った一撃で悪魔は額を割ったのか血が派手に溢れている。
仮面の下に絵物語にあるような悪魔らしい特徴はなかった。強いて言えば色素の薄い髪が多少珍しい色味だな、と思った程度だ。

「契約は破棄だ」

剣を持つ手に力を込める。
悪魔は泣きそうな顔をしているが、感情が籠っていないようにも見えた。

「悪いね、契約そのものは私とした訳じゃアないんだよ」

サイハスは命乞いもせず震えもしない声を聞いて表情は地顔かと頭の隅で思った。
横に居るジャンに視線を向けたがこちらも絆される様子などはない。

「破棄だ」

「継続だよ。ただね、こちらも……まあ新人がやったから色々誤解とかさ、あったんだよね。
 へたくそに小間切れに出して悪かったよ。私が来た時はもう遅くってさ」

「……」

「猫ちゃんに言ってくれる?パパに泣きつかないで自分でおいでよ、って。
 そうしたらちゃんと君のお願い叶えてあげるよ、って」

サイハスは腕に力を込めた。切っ先は肉に食い込み首元のリボンが血に染まる。

「これを、外せ」

サイハスは視線で左腕を示した。
剣を握る右腕と違い、左腕はまるでインク壺に浸したように黒い。
服の下はその半身を同じように蝕まれている。

「こっちの商売邪魔しておいてペナルティを帳消しにしてくれってのも都合がイイね」

サイハスは剣を横に滑らせリボンをた。切っ先は帽子を留めるリボンを裂いたが肉の脂で鈍ったのか全てを切りきらず帽子ごとリボンを引っかけたまま空を舞う。悪魔の首には一筋赤い傷が残った。

「猫ちゃんから移したんだろうけど、それが消えても帳消しにはならんよ。
 借用証明みたいな……一種の枷だから。
 しかし、まあ、それだけでもしんどいのに、移しをしたなんて酷く辛いだろうに」

「もう一度言う。契約は破棄だ。枷とやらを外せ」

「だから出来ないんだって。猫ちゃんと契約した奴は連れてきてないからね。
 王手をかけたと思ったろ?ざーんねん、セリルちゃんはキングじゃなくってクイーンでした」

悪魔の青みがかった薄灰色の瞳は確かにサイハスを見ているのだが意識が薄らいでいるのか、どこか遠くを見ているようにも見えた。

「じゃあ息子想いで我慢強いパパちゃんと私の手落ちに免じて枷は外してあげちゃおうかな。
 ……勘違いするなよ。これでめでたしですみやしない。
 お前の子供を縛っているのは私らじゃアない。
 お前の子供自身だよ。仮に私たちが諦めたって、お前の子供は失意の道を歩くだろう」

サイハスは何も答えなかった。
目の前で倒れている悪魔よりも更に表情の変化が無い。
感情が表情が無いのではなく、単に何とも思っていないのかもしれない。

「おいジャン」

不意に呼ばれてジャンは武器を持ち身構えた。

「お前は確かに私という悪魔には勝ったがその勝利を後悔するなよ。
 自分で決めてしまったのだから」

それから悪魔は小さく、何かをつぶやくように口を動かしたがそれは声にならず二人には届かなかった。
ジャンは何かする気かと訝しげに悪魔を眺めているがただそれだけで何もする様子がない。

「潰せ」

ひとつ息を吐くと抑揚なく悪魔は声を漏らした。

サイハスは歩み寄るとそのまま剣を振り下ろした。
一撃で首を落とすと間髪を開けずにもう一度振り下ろした。
丸太を相手にするのとなんら変わりない仕草でそれを行う。
頭蓋を砕きもう一撃で更に粉砕する。
何度も機械的に先ほどまで喋っていたそれを執拗に叩き潰した。

「サイハスさん」

「ん?ああ、大丈夫。片付けはやる」

「いや、そうでなくって」

「ああ……」

腕を止め血で汚れた自分の得物をしげしげと眺めた。

「剣が潰れたな」

サイハスの持つ剣は斬り合いや、肉を骨ごと砕いたり地面に叩きつけたせいで刃がすっかり潰れてしまっていた。

「後は片付けておくよ」

ジャンはそれを聞くとそれ以上何か言う事をやめその場を後にした。



サイハスの手元には悪魔の肉と、やたらに布を使った服と、幾つかの装身具と、ひしゃげた鉄仮面、それに幾つもの皮を繋ぎあわせ、鳥の翼をぶら下げた悪趣味なケープが残った。
知らぬものが見てもはそれが何かを知るよしもないが、百匹のけだものと千の飛ぶ鳥で出来ている。
触ればその生き物たちの体温を感じるが、特定の用途にだけ作られた仕立てのものなのでそれを使う者以外が持っていても生温かい位で意味がない。
サイハスは悪魔を相手にする前に、装身具や持ち物はなるべく傷つけずにとっておくようにと言い含められていた。
頭をたたきつぶした後、それを思い出し衣類を脱がせて既に血で汚れていたケープで肉を幾つか包んでおいた。
ふと気付くとそれらはなくなり、いつのまにか見覚えのある顔の、小さな子供がじっと肉を潰すサイハスを見ていた。



今ヴィクと呼ばれるサイハスの傍にいる獣人の子供は、悪魔の肉に百匹のけだものと千の飛ぶ鳥の皮を着た生き物ではないなにかである。

お知らせ

登録状況
【クエスト】継続登録、メッセージ登録、戦闘設定登録、プロフィール登録
精霊術の習得
増幅:治癒II を習得!
素質の開花
スタミナアップ Lv1 を開花! [-1P]
→ スタミナが上昇! [30→80]
スキルの鍛練
鍛練によって 増幅 のLvが上昇! [12→13]
アイテムの精製
霊玉原石 Lv1 を精製!
精度アップ Lv1 を獲得!
霊玉原石 Lv1 を精製!
風雷付加 Lv1 を獲得!
装備品の強化
同調によって 主力 のLvが上昇! [7→8]
攻撃 が上昇! [49→56]
精度 が上昇! [21→24]
同調によって 補助 のLvが上昇! [7→8]
防御 が上昇! [14→16]
精度 が上昇! [56→64]
同調によって 防具 のLvが上昇! [7→8]
防御 が上昇! [52→60]
精度 が上昇! [18→20]
霊玉の装備
【主力:スロット3】精度アップ Lv1 を装備!
【補助:スロット1】風雷付加 Lv1 は「防具」には装備できなかった……
メッセージ送信
パイロープ [55]2件 のメッセージを送信!
猫様 [118]1件 のメッセージを送信!
ベルク [338]1件 のメッセージを送信!

メッセージ

フェーンとレア [83]
「やめてください! その哀れむような目をやめてくださいお願いですから!!」
「ううう…やっぱりここしばらくきちんと鍛錬しなかったのが響いてるのかなあ…
 それとも年のせい? どっちにしてもやだなあ…こんな様見られたら怒られちゃう…」

(ぶつぶついいつつ猫じゃらしを受け取り)
「というかどうしてこんなの持ってるんですか…そんなに猫好きなんですか…」
ヘルム [109]
「ハッ!
重々しい男と軽薄な男で
ちょうど釣り合いが取れているのだな」

と、そこまで言って違和感に気づく。

「ちょっと待て。
誤解はないとは思うが私は男だぞ。
それに、自分用の薬とも限らんし、直筆ならとは」

理解に苦しむという顔を
隠そうともしなかった。

「確かに、面倒そうな薬師のようだ」
ネロ [176]
「あの、すいません、ちょっと良いですか!」

何やらその辺をキョロキョロしていた女の子が、
後ろからトテテと駆け寄ってきましたよ。
その手には、一枚の紙切れ。

「いきなりでちょっと申し訳ないなって感じではあるのですが、
 少々訊きたい事がありまして」

言いつつ、顔の前で紙切れをぱっと広げます。
そこに書いてあったのは、何やら「似顔絵」らしきもの。
あんまり上手とは言えなさそうです。

「あのですね、私今、母さんを探しているのですよ。
 というわけですので、こんな感じの緑色の髪のエルフさん、
 どこかでお見かけしませんでしたでしょうか。
 もし「あ、どこかで見たなー」とか記憶にありましたら、
 教えて頂けるとありがたいなっていう気持ちです」
リーファ [510]
パーティーの時はほとんどマスク被ってたから
分からなかったアルカ?
こんな顔してたアルヨw
貰った飴玉、PTのメンバーに1つ分けてあげたので
どんな事になるのか楽しみアル
悪戯の結果が出たら、また報告するアルヨ♪
ガラハド [580]
「強い、か。そういった事は今まで考えたこともない。
 俺にとっては強いか弱いかは戦った後の結果でしかない。」
「寝首を掻く、だと。それはただ事ではないな。
 何故そのような事をしようとしている。」
「ふらふらするなと言われているから、ふらふらしている、だと?
 理解出来ん発言だな。」
「誰がお前にそう言ったかは知らないが、
 それはお前の身を案じてそう言ったのではないか?」

イベント(ペアマッチ)

イベント名
パーティ名
メンバーサイハス
 [E-No.6]
パイロープ
 [E-No.55]

イベント(大武術会)

イベント戦の設定
「イベント登録」で「対戦相手指定設定」「霊玉の装備」などの設定を行えます。
パーティの編成
ランダムにイベントパーティを結成した!
イベントでの連絡用に、パーティメンバー限定の「掲示板」が自動作成されました!
※自動作成された掲示板はログインしないと表示されません。
イベント名
パーティ名
メンバーサイハス
 [E-No.6]
パイロープ
 [E-No.55]
猫様
 [E-No.118]
シュラル
 [E-No.132]
椿
 [E-No.145]
ニーネ
 [E-No.163]
シュピーゲル
 [E-No.221]
さくら
 [E-No.237]
エメ
 [E-No.248]
琥毬
 [E-No.254]
リリーエ
 [E-No.298]
ジャン
 [E-No.387]
クイ
 [E-No.1015]
ラズ
 [E-No.1022]
ケサ
 [E-No.1026]
ユエ
 [E-No.1044]

クエスト

クエスト名
パーティ名
メンバーサイハス
 [E-No.6]
パイロープ
 [E-No.55]
猫様
 [E-No.118]
ジャン
 [E-No.387]

プロフィール

クラス
種族
性別男性年齢???歳身長178cm体重250kg
鋼で出来た剣を振るうどこのものとも知れない男
黒い髪を乱雑にまとめ振る舞いに似合わず装身具を過剰に身につけている。見た目の数倍ほどに体は重く術者や理力のあるものの側に寄りたがらない。
半身を呪いに蝕まれてはいるが、呪いそのものというより、蝕まれた印が身体に出る事を嫌い解呪の為に奔走している。
動物から極端に嫌われる体質をしており獣の血を持つ者からすると不快感を得るかもしれない。
要領を得ない話し方をし、言葉よりも力を好む。黒い瞳は淀んでいる。





ハロウィン用のプロフィールイラストはふじもとさんに頂きました
プロフィールイラストは古山稚遊さん(http://chiyu.chu.jp/)に頂きました
アイコンは1番は古川さん、2〜6はやきうどんさんに頂きました!
ありがとうございますぺろぺろ

アイコン一覧

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サブプロフィール

栄養失調気味の獣人の子供の姿をしている。
ヴィクと呼ばれている。
サイハスにいつもくっついている。
でも、サイハスが傷つく事が大好き。

ステータス

HP火MP水MP風MP土MPMP増加量スタミナ素質PGP
1150000012800345
増幅放出治癒結界強化操作具現中和精製
14.3600000000

素質

素質素質素質素質
HPアップ Lv1スタミナアップ Lv1

精霊術

術No系統種別MPコスト対象
拡大
対抗
発動
術名
1増幅強打40------××ぶった斬る
1増幅強打II80------××ぶった斬る
122増幅突撃40------××
2増幅連撃----40--××ぶった斬って殴る
2増幅連撃II----80--××ぶった斬って殴る
212増幅乱撃----40--××
210増幅瞬斬----40--××
130増幅命中----40--×
3増幅防御------40×
36増幅治癒--40----×一息休む
36増幅治癒II--80----×一息休む
50増幅状態異常耐性増幅10101010×

装備品

主力:両手(武器)LvCP攻撃防御精度
鋼の剣
打ち鍛えられた一振りの剣
8456024
スロット1攻撃力アップ Lv1
スロット2ウェポンブレイク Lv1
スロット3精度アップ Lv1
補助:補具(防具)LvCP攻撃防御精度
耐魔の腕輪
色も装飾も統一のない連なる幾つもの腕輪
8401664
スロット1
スロット2
スロット3
防具:重装(防具)LvCP攻撃防御精度
布の服
刺繍などが施された、何の変哲もない布の服。しかし、布の下の肉体は頑強である。
8406020
スロット1
スロット2
スロット3
攻撃力命中力受け
防御力
受け
成功力
防御力回避力
主力1651305066157129
補助0000

同調値一覧

霊玉名(武器)同調値
攻撃力アップ5
ウェポンブレイク4
霊玉名(武器・防具)同調値
精度アップ2

霊玉名:【青字】同調値は上昇可能/【赤字】同調値は上限に達している

所持アイテム (7/25)

No種別装備アイテム名価値
1霊玉主1攻撃力アップ Lv1(武器)100
2霊玉主2ウェポンブレイク Lv1(武器)(両手のみ)100
3霊玉主3精度アップ Lv1100
4霊玉風雷付加 Lv1(武器)100
5霊玉睡眠活性 Lv1100
6素材狼の牙25
7素材精霊兵の破片75
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