精霊伝説
トップページ冒険結果一覧 > E-No.48 (第9回:2012/11/10)

E-No.48

本名:ロジェ・カートリッジ
通称:ロジェ

【戦闘結果】【過去の冒険結果】【メッセージ一覧】

一言メッセージ
――Gros bisous,
 Roger


***************************************************************

「……っふぅ」

 ペンを放り出して伸びをする。
 軽く近況を伝えるだけのつもりだった手紙だったが、気が付いたら随分と長くなってしまった。
 しかも一文一文を捻り出すのにやたら苦労していたので疲労感も一入だ。こうして身体を伸ばしていると、ばきばきと骨が鳴っているかのような錯覚を抱く。
 頭を悩ませただけあって、やや強引ながら伝えたいことの大半は詰め込めたと思う。全部じゃないのか、とは自分でも思うところであるが、実際のところ、手紙で伝えたい全てを伝えることなんて出来やしない。

 それでも手紙を書いたのは、それ以外に方法がないからだ。
 遠く在るあのひとと、顔を合わせて話すことなんてできないからだ。

 未だ倦怠感から抜け出せずに、ぼすりと寝台へと転がった。
 背中を受け止める感触が心地良い。
 そうして見上げた天井の色にも、この街での冒険者としての暮らしにも、そろそろ慣れてきた頃である。

 ここはロジェの間借りしている冒険者向けの下宿だ。
 特別貧しくもなく特別高級でもなく、等級としては中の下かそこらといったところか。
 必要最低限を揃えたシンプルな一室を、ロジェはそれなりに気に入っていた。

 身体を横たえたまま掌を挙げて、精霊力を指先に集めて柔らかな光と変える。
 昔――それこそ物心ついた頃からずっと、このようにして精霊力と戯れていたものだった。
 隣にあるものと遊ぶ。それがどういうものかも知らなかったけど、ただそれだけのことで。
 特にこれと言った遊び相手のいなかった幼き日のロジェにとっては、この力は、光の流れは、一種の友人であるかのように思えたのだ。

 そうして遊んでいる様子を見つけられて、驚かれたり喜ばれたりしたような記憶がある。
 最初はどうしてそんな反応をされたのか全く分からなかった。
 当たり前に傍にあって、呼び掛ければ応えてくれる。自分にとって精霊力とはそういうものだった。
 だからその反応を大袈裟と思ったけれど、それでも、喜んで貰えることが、ただただ嬉しかった。

 それがどうしてあんなことになってしまったんだろう。
 自分を見据える瞳がどんどん冷たくなっていったことを今でも覚えている。

 それは酷く幼い日の、恐ろしく遠い記憶なのだけれど。
 朧気に頭の隅に残っているその色が、あの日と寸分違わぬものである自信などはないのだけれど。
 どうしたって、嘗ては慈愛に満ちていたはずのその瞳の色を、思い出すことなどできやしない。

 それでも。
 あのひとと寄り添い愛を唱えるようなことができたなら。
 それは自分にとっては、間違いなく幸いであったのだろう。

 掌を振って光を散らした。
 馬鹿げたことを考えている。取り返しの付かないものを求めてもどうにもならないというのに。
 過去のことばかり綴った手紙を書き終えて思考が引っ張られてしまっているのだろうか。
 どちらにせよ、よくない傾向であることに間違いはない。

 身体を起こし、寝台の隣の大きな窓を開ける。
 緩やかな風が吹き込む。頬を撫でる感触が心地よい。
 その爽やかな空気を深く吸い込んで、窓からハイデルベルクの街を見下ろした。

 この街を訪れて良かったと思う。
 冒険者になれた。今までとは違う生き方ができていると思う。
 色んなひとに会い、色んなひとと色んな話ができた。
 色んなひとの、笑顔も見れた。

 ――嗚呼どうか、その笑顔の奥底に、自分という存在を少しだけでも残せていたらと。
 過去への懸想でなく、現在への希望として、ただそう願う。

 強く吹き込んだ風に結っていない髪を遊ばれる。
 ちりと耳のティアドロップが揺れて、広がる精霊力の波紋を楽しんでいたら、背後でぱさりと軽い音がした。
 紙がはためくような微かな音。
 ――紙?

 もしやと振り向くと案の定である。
 強風に煽られて、机の上に置きっ放しだった手紙が床に落ちている。
 あーあ。立ち上がって最後にもう一度伸びをすると、一枚一枚を拾い上げて封筒に収めた。

 馬鹿な物思いに耽っていないでさっさと手紙を出しに行ってしまおう。
 今回はハイデルベルクでの仕事だったから特別時間に余裕があるだけで、暇なわけでは決してないのだから。



 実を言うとロジェには手紙を書く習慣はない。
 こうして手紙を書いたのも、言ってしまえば思いつきに他ならず、従ってハイデルベルクの郵便局がどこにあるのかも把握していなかった。
 それでも適当に探せばすぐ見つかるだろうと思ったのだが。

「……何処だ一体」

 これがなかなか見つからなかった。
 自分の探し方が悪いのか、ロジェの下宿からは遠く、少し分かりづらいところにあるのか。大方そのどれかだろうが、個人的には一番最後を有力視したかった。
 ハイデルベルクを訪れてからそう長くないとはいえ、一応暇があれば適当に街を練り歩いて露店を覗き込むなりひとに話し掛けたりしているロジェである。
 郵便局を頻繁に見ることがあるのなら、その場所くらい楽に思い出せても可笑しくない筈だ。
 しかし現実として今こうして見つけられないでいる。

 そろそろ誰かに場所を訊いた方が得策だろう。
 こうして自分の足で探し回る時間も別に嫌いではないが、一応は手紙を出すという目的がある。
 どうせならさっさとそれを済ませてしまってから散策に移った方がいい。

 そう思って足を大通りへと向ける。
 適当に通りすがりのひとでも捕まえよう。それが何かの縁になれば上々だし。
 などと微妙な期待を胸にひとを探す途中で、地面に蹲る黒い姿を目の端に認めた。

 貴婦人然とした黒いドレスに、同色のシスターがするような長いヴェール。
 喪服を思わせる黒さが気にかかったがこの状況では瑣末である。
 ヴェールを深く被ってしまっている為に顔色は窺えないものの、こうして道でしゃがみ込んでいるということは具合が悪いのだと考えて間違いないのだろう。
 掌を差し出す。

「どうかしたの、大丈夫?」

 声を掛けたが反応がない。
 俯いたまま、相手の表情も未だ見えない。
 これはいよいよ医者か治癒術師かを連れて来た方がいいか、むしろこの女性を連れて行った方がいいのか。
 そう思考を巡らせたあたりで手袋越しの掌がロジェの手を取った。
 掌そのものの柔らかな感触の一方、縋るように握ってくるその力はやけに強い。

「具合が悪いんなら、誰か呼んでくるけど。それとも行きつけの医者さんとか――」

 一人の時に具合が悪くなって心細くなっているのだろうか。
 体調の悪いときは人間誰しもそうなるものだし、と自分を納得させながら女性に話しかける。
 そうして上げられた彼女の面に、

「――いる、なら」

 息が、止まった。

 ゆるく頬を流れる艶やかな長い銀髪、雪のように透き通る白い肌。
 ヴェールに覆い隠されたその下から、
 大きく見開かれた、赤い赤い美しい瞳が、

「―――」

 形の良い紅唇が震える。
 凍り付いた世界の中で、スローモーションがかかったように緩慢に動いて、
 その唇がなぞる先を、最後まで見届けることなど、出来はしなかった。

 掌が離れる。足が石畳を蹴り駆け抜ける。
 ――その場から、そのひとから、逃げ出す。

「――ロジェ」



 ――嘘だ。
 嘘だ、嘘だ、嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ、嘘だ、嘘だ、嘘だ。
 早鐘を打つ心臓は休みを求めて悲鳴を上げて、
 けれどそれ以上にその深く、奥底にある心が叫んでいる。

 どうして。どうして今、どうしてこんなところで、どうしてあなたと。
 撹拌されて渦巻く思考じゃ問いばかりが忙しなく、答えなどどこにも見つかりはしない。
 ただ遠くへ遠くへと、心に従い心を無視して。
 足ばかりは留まり知らず、機械仕掛けのようにくるくる回る。

「――はッ、ぁ」

 けれどひとの身、やがては限界。
 耐え切れずに膝を付き、身体の重さに頽れる。

 そうして蹲るその様が、彼女のそれと酷似していることに、気付ける者などいなかった。

お知らせ

登録状況
【クエスト】継続登録、メッセージ登録、戦闘設定登録、プロフィール登録、精霊術設定登録
【イベント】大武術会
精霊術の習得
放出:榴弾 を習得!
素質の開花
HPアップ Lv2 を開花! [-1P]
→ 最大HPが上昇! [1150→1200]
スキルの鍛練
鍛練によって 放出 のLvが上昇! [9→10]
アイテムの送付
ユハ [257]霊玉原石 Lv1 を送付!
アイテムの精製
霊玉原石 Lv1 を精製!
水の加護 Lv1 を獲得!
霊玉原石 Lv1 [+2] を精製!
→ [+1] … 成功! [200%]
→ [+2] … 成功! [100%]
風雷付加 Lv1 [+2] を獲得!
装備品の強化
同調によって 主力 のLvが上昇! [7→8]
攻撃 が上昇! [35→40]
精度 が上昇! [35→40]
同調によって 補助 のLvが上昇! [7→8]
精度 が上昇! [70→80]
同調によって 防具 のLvが上昇! [7→8]
防御 が上昇! [16→21]
精度 が上昇! [54→59]
霊玉の装備
【主力:スロット2】水の加護 Lv1 を装備!
【主力:スロット3】風雷付加 Lv1 [+2] を装備!
【補助:スロット2】水の加護 Lv1 を装備!
【補助:スロット3】風雷付加 Lv1 [+2] は「防具」には装備できなかった……
【防具:スロット2】水の加護 Lv1 を装備!
【防具:スロット3】風雷付加 Lv1 [+2] は「防具」には装備できなかった……
メッセージ送信
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メッセージ

シンシア [44]
「…〜。」
「……ぅ…。」

ロジェが思いの他喜びの感情を見せたせいか、混乱したように視線を伏せる。
両手で頭の上の帽子を押さえると、縮こまる様にまた朽木の王の背後に身を隠そうとする。
『…なるほど、な…――…シンシア…。』
「…。」
『…偶然の一致、それだけの事だが…お前は人を喜ばせる事ができたのだ。
 …何の非もありはせぬ。悠々と構えていれば良い。』
「…。」
「…う、ん……。」

『…もっとも…「素敵なひと」というには、だいぶ役不足かもしれぬが…。』
「…〜。」
マリー [82]
「兄は……、まだ、背負う辛さを知りません。
 祖父、そして父に責任ばかりを押し付け、ただ気ままに振舞うばかり」

主が、貴族たる資格があるかのように、何処か尊敬する節すら相手がにおわせるものだから。
僅かに声を強張らせ、感情をより深く押し込めようと気をつけながらも、未熟な存在である事を訴えようと。
どうも、語りすぎの気があると、また言ってから気付き、咳払いを一つ。
眉を寄せれば、俯き加減に、前髪の間からちらりと相手の表情をうかがうような仕草を。


「そうですか。では、ロジェと。
 ……御家事情など聞いてもつまらないでしょうに、
 こんな話ばかり振ってしまい申し訳ありません」
「……、とはいえ。ロジェの気の引くような話題も思いつかないのですが」

元々、口数自体が多くなく。
愛想も決して良くはない。雑談相手としては最も適さぬ相手の類。
自覚があるだけに、重苦しくなるである自身、または兄の会話を避けようとするがそれもできず、途方にくれたように、また、小さくため息が零れた。
ハルト神父 [129]
「ふむ……君は神に感謝をしないか」

咎めるような言い方ではなく、受け入れ、それを己に含むような口調だった。
相変わらず淡々とはしていたけれど。

「…ああ、責めているように聞こえたならすまない。
 信心は人それぞれだというのは把握しているし、それについて私があれこれ言う事も無い。
 神をどう思い、感じるかは人それぞれだ。それでいい」

真面目で生きるのが大変そう、という言葉には。

「…昔、友人にも似た事を言われた事はある。
 その時も同じことを答えたのだが…
 私もずっとこの生き方をしてきたからな。負担もある程度は理解しているし、利点もそれなりに理解はしているつもりだ。
 これまで生きてきたのだ。今更、曲げられんよ」

そう言い放つ口元は、何所か吊り上っているようにも見えた。
笑っているのかもしれない。
ニーネ [163]
「結果って全然ついてこないんですよねぇ……この前なんか、やっと頑張ってちょっと品質のいい霊玉を作れたんですけど……でも、それってなんだかあまり需要のない石の種類だったみたいで……」
「でも、そう言っていただけると嬉しいです。少しずつでも腕を磨いて、いつかは……うん、いつかはみなの役に立てるよう頑張ります」
「あ、ロジェさんはやっぱり戦闘技術方面の方なんですね。放出術とか……なのかな。なんだかそんな感じがします。身体の線は細いけれど、どこかしなやかな、ばねのある感じがするっていうか……」
「コロシアムとかで戦うことになったらめっためたにされてしまいそう。いつか組み合わせで当たることがあったら、お手柔らかにお願いしますね?」
「あはは。怒られる姿、ちょっとみてみたいです。……仲が良いんですね。
 精製に関してはやっぱり経験と技術ですからねー……精製術に関してなにも学んでいない方だと、どうしても感覚が掴めないなんてことはあるみたいですね。少しだけでも術を学べば、多少は違うみたいなんですけど……やっぱり難しいですし」

青年の悩みを知ってか知らずか、心配そうな表情で様子をみつめ……
「あ、あの、大丈夫ですか? 私、困らせちゃったりしてるんじゃ……」
(…………いいのかな?)
「……ありがとうございます、先輩!」
「ロジェ先輩って凄く不思議な方ですよね。ついこの間初めてあってお話させて頂いたばかりのはずなのに、なぜだかそんな気がしないんです。
 歳が近いから、なのかな? ……あ、でも、耳の長い種族の方って見た目と歳が一致しない場合のほうが多いんでしたっけ」
「……あの、もしかして、実は物凄い年上の方だったりしないですよね?
 もしそうだとしたら私すごいなれ慣れしかったりするんじゃ……」
アルヴィオレ [165]

「…そうとも、でなくては私達が生きている意味を探す最初のきっかけにはならないからね。
少なくとも私はそうだったよ。聞き慣れた言葉が、一体どんな意味を持っているのだろう、と考えた時から、
私の思考は始まったかな?漠然とだけれどね」

男の言動は、先ほどまでの高く張り上げたそれではなく、
どこか懐かしむようにゆったりと語られる。懐古。そんな言葉が充てられるような。

「まぁ、私の場合は親は特に何も考えてなかったみたいだけどねっ!☆☆☆
言葉の響きっていうのにも、いろんな美しさがあるとおもうよ。名前はその最たるものさ!
でも、世の中には名前を適当につけると○ーマ神殿とかで改名する時に怒られたりするらしいよ?
とんだとばっちりだね!でもある程度適当に名前がついてても、呼ばれ慣れたら別に良くなっちゃうのかな?
それも美しさかな??ううーんっ!試してみよう!

よし、ロジェ、今から少しの間、君は「ろろろろ」だっ!
なんかすごく呪われそうな名前だけど、よくよくみるとなんとなく可愛いような気がしてきたよ?
ハハハッ、それもロジェ・・・おっと、ろろろろの魅力かな!?あぁん、素敵だ、素敵だよっ!!」
さくら [237]
「…つまり、あなたもそういう感じなの?」
じーっと顔を見てみる。肌を見せて勘違いされてそうかどうか。
「巫女っていうか、なんていうか。家は神社なんだけど、私はどちらかというとイタコ系に近いからー…?」
「ところで、まだ名前を聞いてないですよね。
 私は姫榊さくら。あなたは?」
メル [324]
「ええ、本当に驚くことばかりで。
 そうですか、かしまで話しかけて……かし?」
「菓子って、……まさか食べるやつですか?
 甘かったり子供が好きな……?喋るんですか?
 それは……すごいですね……」
「血――ああ、ロジェさんの耳は少し純粋な人とは違いますね。
 もしや精霊族やエルフの方なのでしょうか。
 もしかすると私などより遥かに長く生きていらっしゃるのかな。
 ……なるほど。冒険者のお知り合いの方がいらっしゃったのですね。
 その方の影響もあってこちらに所属されたのでしょうか」
「はい。改めてよろしくお願い致します、ロジェさん。
 何かの際は是非情報交換や相互に協力させていただければと存じます」
「……そうですか。
 もしよろしければ制度についてなどお伺いできればと思ったのですが。
 伝聞程度でも十分参考になりますのでご迷惑でなければ――」
「ああ、そうだ。絵本や物語といえば。
 ロジェさんは先日の仮装パーティには参加されたのでしょうか?
 私は少しだけ見て回っただけなのですが、
 国にはない風習でしたのでなかなか面白かったです」
先程の騎士家系出身だと述べた時の反応や、今回の対応を見て
興味はあるものの、やはりあまり踏み込まれたくない話題だと判断したようだ。
少し反省しているのか、わかりやすく話題を変えてきた。
カヤ [355]
「手段か…具体的にどうするのだ?
何も本当に遊び歩くだけで金が手に入るわけではなかろう?」
「楽しそう、のお‥‥‥なんとも呑気なものだな。
依頼を受けて人に感謝される事もままあるだろうが、いつもそんなことばかりではないだろうに・・・」
「まあそうだの。…人間じゃなさそうなのもちらほら居るがな。
しかしここは本当に人が多いな…こう人混みばかりだと流石に少し息が詰まるのう」
「ふふん、よくぞ聞いてくれたの。
我は一族では『神足り得るもの』と呼ばれておる。
生身でありながら神を宿すに値する人間・・・こっちでは生き神、というんだったか」
「ほーお。呪言をものに付与するというのは初めて聞いたのう・・・
宙に現れたその燐光に、少し驚いたように目を見開く。
おお・・・我は印を描く時には血を使うが・・・きさまのは何もない所でも印を刻めるのだな」
「まあな。故郷からここまで来るのは、流石の我でもちと骨が折れたわ」
「兎はよく狩っとったの・・・罠さえ張れれば簡単に捕れるからな。あとは野鳥などかの」
トレゾア [498]
「ん?ああ…確か、秩序杯の」
かけられた声に振り向き、思い出したように応える。
人懐っこい少年の笑顔を見下ろしながら、先日の話に大人しく耳を傾けていたが、後に続く言葉に少々渋い顔を浮かべた。
「余計なお世……いや、まあ…腐れ縁みたいなもんだ。
あんまり気にするな。僕がいろいろあって面倒みてるだけだ」
苦虫を噛んだような口調で、それ以上の追及を制した。
取り繕うように顔を上げると、少年の周りを軽く見渡す。
「パーティーのやつらは?
お前一人なのか?」
モンブラン [563]
・・・にゃーん
割と頑張ったものの、猫の鳴きマネで丸見えのウサギの耳を誤魔化すのは無理があった。
声の主もそれを察したらしく、渋々と物陰から姿を現す。

「ワタシのケハイに気付くとは・・・
サスガは天才のワタシが敗れた男、かなりのやり手なのだ」
本人なりには完璧に気配を消して尾行したつもりだったらしい。

「でも安心するのだ。ワタシはフイウチなんてヒキョーなマネはしないのだ。
ただちょっとケンキューしてただけなのだ」
スージー [615]
こんにちは、吸血鬼さん。
パーティ来てくれてありがとう。また会えて良かった。
すごい賑やかだったよね。楽しんでもらえたなら何よりよ。
一緒にいた女の人も楽しんでくれたかな?
ユージュ [711]

「生まれ育った環境や、血によって様々、だろうな」

「……火、か」
──彼の言う“旦那”を想像する。 一考するうち、難しい顔をして。
もしかしたら、人間ではない、別の種族なのではないか、と。
根拠らしい根拠は無く、ふと、そう感じられただけだが。

「……限らないのだとしても、俺にはそう思えた、というだけの話だ」

「……変に気遣われるより、ずっといい」
──と、言って返した後。
ぽつり、彼が零した言葉に軽く目を瞠って、ゆるく、首を傾いだ。

「……?」
──続く言には「ああ、」と、頷きを一つ、返しこそすれ。
「あんたはちゃんと、」と言った彼に、何かが引っ掛かった。
トゥルプ [726]
「………いや……
 ますます何の話かわからんが……
 精霊協会が恐ろしいってことは理解した……」
「ン……そうだなあ……確かに呼吸するみたいに嘘つきそうなようにも見えるな。
 俺は確かに嘘をつくこともある。でも嘘ついたら大体あとで面倒なことになるからな、
 あんまり言わねーようにはしてんだよ、これでも」
「一応拾われた命なんで、こうなっても死ぬつもりはねーんだよ。
 だから生き汚ぇとか言われても俺は頑張って生きますわ。
 とはいえお酒と煙草は手放せませんけれども」
「精霊協会がどーだとか言われても、俺行ったことねーからわかんねぇっての。
 変わった奴らが多いのかどうかしらんが、俺の人生の中では相当変わってるよアンタ。
 とりあえずその評価は受け止めておいてくれ、反論とかせず。人の感想につっかかってもしょうがねーんだから」
「なんでも楽しめるのはいいことだな、才能と言ってもいいぐらいだね。
 楽しいことにしておける、―のも、もちろん才能だ。
 俺はそのへん器用じゃねーから」
「賭け、弱そーには見えないのにな、アンタ。
 まあ俺もうまくはないよ。そんなに上手だったらこんな路地裏で酒あおってねえしな…
 ポーカーやトランプ遊びなら自信あるが、大金はあまり儲けないしな」
義覚 [727]
いくら殴っても脅威のタフさでアゲイン要求すんだぞ。誰が構いたいんだよそんな輩。
こっちはプレイに付き合ってんじゃねぇっつーの。
…あー、精神的に罵倒されたいとかそういうの?あんまり変わんねーと思うんだけど。
女の学者なら別に泣かせてもいいぜ。野郎の学者はどうでもいいしな。
まあでも海洋学者で吸血鬼ぶっ倒したこと在るような奴とかも探せば居るだろ、多分。男だし。
…男じゃない?にーちゃんさ、脱がしたら実はねーちゃんだったとかそういう話なのか?
健気に男のふりしてんならそれはそれでおもしれーしな。
ヨゥルク [844]
「・・・男女問わず、そちらで呼びたがる物なのだな。
 理由も把握した。飽く迄、喋るものは人物として扱うと言う事かな。
 まあ、構わないさ。どちらの呼び方でも、己は己だ。それに違いは無い。
 
 尤も、育ての親とでも言う者から貰った名だ。
 その視点からでは、両方の名は同程度の重要性であると判断できよう。」

 何か不思議な物でも見るような瞳でロジェを見つつ、事務的に答えた。
 ともあれ、どう呼ぶかは自由裁量に任されたようだ。

「しかしまあ――確かに君が重々しく喋ってみた所で、頭でも打ったか、その他の
 体調不良を真っ先に疑われるだろうね。
 
 だがきっと、身軽に、すり抜けるように生きる身上も一つの在り方だろうね。
 気が付けば仲間が自分以外全員女性だったと言う森妖精も知ってはいるが、それと似た
 雰囲気も感じられる。まあ、彼は歴とした騎士だったが。

 その方が生きやすかった、か。面白い物だね。
 己は今のような在り方しか知らん。いつか、詳しく聞いてみたいものだ。」

 少なくとも自分のような者では軽く立ち回れそうには無いなと付け加え。
 どこか楽しそうな声の響きで、受け答えをする。


「しかしだ、そんな具合だった君が、何故協会に?
 己らには簡単なものだったとは言え、世間的には試験突破も難しい。
 見聞を広めるためなら、協会付きの冒険者たる証は必ずしも必要ないはずだ。

 誰かを助けたいとか、何か、差し迫った目的が有るのかとも考えたが。
 ・・・秘密にしておきたい事情でも無い限りは、後学のために聞いてみたいね。」

 すっと目を細めて、ロジェを見つめる。
ケサ [1026]
(肩をを竦める様子に、瞳を閉じ、やや思案した後呟く)
「想い出、少ないのですか。でも、ゼロじゃない、大事なコトです」
「ニヒツブルク、ニヒツブルク……ケサは、知らない、所です」

(語られる街の話を聞きながら、あこれこ想像をめぐらす)

「忙しい、一生懸命な、ワケアリさまの、街。
 ケサは、興味、あります。……スメバミヤコ、魔法の言葉、です」
「ハテ?ロジェさんは、どうして、ソコから、ココに?」

イベント(ペアマッチ)

イベント名
パーティ名
メンバーロジェ
 [E-No.48]
ユハ
 [E-No.257]

イベント(大武術会)

イベント戦の設定
「イベント登録」で「対戦相手指定設定」「霊玉の装備」などの設定を行えます。
パーティの編成
ランダムにイベントパーティを結成した!
イベントでの連絡用に、パーティメンバー限定の「掲示板」が自動作成されました!
※自動作成された掲示板はログインしないと表示されません。
イベント名
パーティ名
メンバーロジェ
 [E-No.48]
セノア
 [E-No.59]
伊織
 [E-No.128]
フィオ
 [E-No.253]
ユハ
 [E-No.257]
椎夏
 [E-No.374]
ジン
 [E-No.440]
リン
 [E-No.645]
メイデン
 [E-No.667]
エリィ
 [E-No.695]
チルカ
 [E-No.740]
葉月
 [E-No.753]
フィー
 [E-No.787]
シャクナ
 [E-No.797]
拓斗
 [E-No.900]
山田
 [E-No.957]

クエスト

クエスト名
パーティ名
メンバーロジェ
 [E-No.48]
ユハ
 [E-No.257]

プロフィール

クラス
種族
性別男性年齢22歳身長178cm体重66kg
Roger Cartlidge
身軽さ任せに跳び回り、刃に呪言を載せて術式を放つ戯剣士(ギケンシ)。

赤みの強い金髪を後ろでひとつ縛りにした青年。
落ち着きのない紅玉の瞳を転がさんばかりの好奇心旺盛な気性の持ち主。
基本的に懐く先、優しくしてくれる褒めてくれる相手を求めてうろついている。

服装は赤いジャケットに同色の腰マント、左腕に紺色のバンダナ。
チェーンを通して銀のリングを胸に。
左耳には青の二連ピアスと3つのリングピアス。

地味に料理上手だったりする。

※※凸メッセ・既知設定等々大歓迎です※※

アイコン一覧

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51525354555657585960
616263646566676869

ステータス

HP火MP水MP風MP土MPMP増加量スタミナ素質PGP
1200000012300345
増幅放出治癒結界強化操作具現中和精製
4.3410.440000000

素質

素質素質素質素質
HPアップ Lv2

精霊術

術No系統種別MPコスト対象
拡大
対抗
発動
術名
1増幅強打40------××
4放出魔力の槍----40--
6放出魔力の矢--40----×
132放出榴弾----40--××
51放出火炎40------
52放出水冷--40----
54放出土重------40
157放出魔闇--30--30
181放出狙撃10101010×
211放出魔力の大槍----40--×
163放出零距離射撃40------××

装備品

主力:両手(武器)LvCP攻撃防御精度
chien do chasse
斬るためのだけの剣ではない。持ち手の吟詠を受け止め、媒介となって術式を放つそれ。
8440040
スロット1不意打ち Lv1
スロット2
スロット3風雷付加 Lv1 [+2]
補助:補具(防具)LvCP攻撃防御精度
larme
ティアドロップは耳に揺れる。ただ静かに密やかに、周囲の精霊へと働き掛ける。
840080
スロット1治癒活性 Lv1
スロット2
スロット3
防具:軽装(防具)LvCP攻撃防御精度
mensonge
彼が身にまとうもの。重苦しい防具など必要ない、ただ、戯言ひとつあれば十分だ。
8402159
スロット1HPアップ Lv1
スロット2水の加護 Lv1
スロット3
攻撃力命中力受け
防御力
受け
成功力
防御力回避力
主力1591375070122161
補助0000

同調値一覧

霊玉名(武器)同調値
混乱付加4
火炎付加2
風雷付加2
霊玉名(防具)同調値
HPアップ5
治癒活性4
霊玉名(武器・防具)同調値
水の加護2
不意打ち5

霊玉名:【青字】同調値は上昇可能/【赤字】同調値は上限に達している

所持アイテム (5/25)

No種別装備アイテム名価値
1霊玉主1不意打ち Lv1100
2霊玉主3風雷付加 Lv1 [+2](武器)100
3霊玉補1治癒活性 Lv1(防具)100
4霊玉防1HPアップ Lv1(防具)100
5霊玉防2水の加護 Lv1100
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