精霊伝説
トップページ冒険結果一覧 > E-No.46 (第9回:2012/11/10)

E-No.46

本名:ディアン=I・オーシッド
通称:ディー

【戦闘結果】【過去の冒険結果】【メッセージ一覧】

一言メッセージ
「トリックオアトリート! ディー兄! ツエル兄!」


 先のハロウィンナイトから少し経過した、ある日の茶会時。
 時間より少し遅れてやってきた早々にそんな事を言い出した少女を、彼らは不思議そうな顔を引っさげて出迎えた。

「どうしたぇ、嬢。急に」
「ハロウィンはもう終わったぞ。
 この場合は”flyingstart”ならぬ”tardiness”だな」
「あ、あのねっ? 
 よく考えたら、わたし、ハロウィンに何も出来なかったから……
 だから、少し遅れたけれど」

 しずと両手を差し出すライラ。その手には小さな小袋が載っている。
 どう見ても手作りの焼き菓子。
 丁寧にラッピングが施された2袋は、これまた御丁寧にリボンの色も変えてあった。
 ――――どうやら、本日の遅刻の理由はこれらしい。

「クッキーはすぐに作れたんだけど、リボンが無かったの。
 それで、ちょっと街まで買いに行ってて…………ええと、迷惑だった、かな?」
「真逆。嬢が心込めて作ってくれた物だろう? 嬉しいに決まっているさね。
 今茶を淹れ直すから、嬢は座って待っていておくれだぇ」

 笑って席を促すツエルトリーテ。
 程なく、彼は紅茶セット一式と共に戻ってきた。

「ゆっくりお飲み。冷えた身体を温めると良いさね」
「ありがとうツエル兄、いただきます!」

 寒気にかじかんだ指先に紅茶の温もりが優しく染み込む。
 こちらも人肌に温めてくれているたっぷりのミルクを落として、砂糖をさらさらと蒔いてゆっくりと掻き混ぜる。
 一口二口と優しい甘さと柔らかな香りが身の裡に沈んで行くのが心地好い。

「……ふむ、ジンジャークッキーか? 懐かしいな」

 その隣、受け取った小袋から中身を手に取るディアン。
 早速お茶請けとして摘むつもりらしい。幾分懐かしむように、彼は竜胆の目を細めた。

「うん。昨日お店で見かけて美味しそうだったから」

 一口囓ると、生姜やシナモンのぴりっとした香りが鼻に抜ける。

「ジンジャークッキーと言えば、わたし、初めて焼いた時生焼けになっちゃって。
 お兄ちゃんは、それでもおいしいよって食べてくれたけど……」
「あいつは妹に甘いからな。私とは大違いだ」

 くすくすと思い出し笑いが零れてしまった。

「うん、そう! 
 『食べられなくはないけどおいしいとは言えないな、焼き方足りないんじゃないか?』
 って、ディー兄ったら一口しか食べてくれなかった」
「おやおや。それは酷い男だねぇ、ディアン?」
「知らんね。そんなことは覚えてない」

 笑いながら水を向けるツエルトリーテから顔を背け、ディアンは短く切り捨てる。
 そ知らぬ顔で紅茶を啜る横顔に、ライラはちらりと視線を投じた。

「…………」

 食べて貰えなかったのが悔しくてその後試行錯誤を重ね、快心の作を再び持って行った。
 『旨いな、良くここまで頑張ったものだ』と頭を撫でられてどんなに嬉しかったか。
 やはり、覚えていないと嘯くのだろうか? 
 それは、とても彼らしく。思わず口元が緩んでしまうライラだった。


 変わらない笑顔に他愛のない会話。
 何の変哲もない一日は、こうして今日も過ぎていく――――。





 ……。
 …………。
「それはともかく。
 ”トリックオアトリート”と言いながら菓子を渡された場合はどうしたら良いのやら。
 生憎手持ちの菓子はないし、よもや悪戯の方を御要望かね? ライラ?」
「えっ? いや、これは、
 悪戯されたくなければこんなお菓子をーって意味で……
 きゃあああああああああ!!!?
「…………茶が美味しいねぇ」

お知らせ

登録状況
【クエスト】継続登録、メッセージ登録、戦闘設定登録、精霊術設定登録、サブクエスト登録
精霊術の習得
放出:魔力の槍II を習得!
素質の開花
スタミナアップ Lv1 を開花! [-1P]
→ スタミナが上昇! [30→80]
スキルの鍛練
鍛練によって 放出 のLvが上昇! [12→13]
アイテムの送付
ツエル [702]霊玉原石 Lv1 を送付!
ツエル [702]霊玉原石 Lv1 を送付!
装備品の強化
同調によって 主力 のLvが上昇! [7→8]
攻撃 が上昇! [35→40]
精度 が上昇! [35→40]
同調によって 補助 のLvが上昇! [7→8]
防御 が上昇! [35→40]
精度 が上昇! [35→40]
同調によって 防具 のLvが上昇! [7→8]
防御 が上昇! [35→40]
精度 が上昇! [35→40]
霊玉の装備
【主力:スロット1】混乱付加 Lv1 [+1] を装備!
メッセージ送信
アキアカネ [92]2件 のメッセージを送信!
伊織 [128]2件 のメッセージを送信!
ツエル [702]2件 のメッセージを送信!
リマ [716]1件 のメッセージを送信!
ヨゥルク [844]2件 のメッセージを送信!

メッセージ

ラシェル [43]
「なるほどね。普通の人間には聞き取れない声なのね。
それに? ……あら。」
見せられた背中には、たしかに普通の獣とは異なる鉱石状の翅。

「……その翅の形状、あなたの正体や由来に関係するものなのかしら。」


「……そう。
襲いかかるつもりがないなら、まあいいわ。
それなら、オトモダチのほうも問題ないわ。」
「属性持ちのマナの匂いは、そんな風に感じるのね。
布の匂いも、素材や染料による独特のものはあるけれど、そう強い香りのものは少ないから。
人間が香りだけを後付けしたものは、別だけど。」

「あたしは、主に糸から布、その先の服や鞄とかを作る裁縫が得意ね。
ちゃんと人間サイズのものでも作れるわよ。」
ヴォルフ [61]
相対する青年の笑みが何だか自嘲めいたものであった気がして、少年は不思議そうに小首を傾げる。
そういえば先程の動揺といい、己はもしやこの青年の地雷を踏んでしまったのだろうか。


oO(個性… 【竜胆色の瞳】…、か?)

なんて思い至った所でそれ以上不躾に踏み込むようなつもりもなく。
まして己が目前の相手に対し好感を持っているようなのだからそれはなおのこと。


「まあ、実際のところそうして声を掛けて頂けるのはありがたい限りだよ。
態々売り込みにいかずとも御客側のから興味を持って話し掛けてくれるということだもの。
───こちらが望んだ個性ではないけれど、その付加価値を否定することは出来ない」
「いいじゃないか、ぼくが彼と話したいと望んだのだよ?
───フフッ。はじめまして、ダスク。よかったら触れてみても構わないだろうか?」

前半の言葉は青年に向けて、後半は黒紫の柴犬に対し好奇も露に。腰を落として手を差し伸べようと。

「本当に、御自慢のだけのことはある… ああ、まるで紫水晶のように美しい翅だね。
…しかしぼくが勝手に抱いていた闇精霊というもののイメージとは真逆の存在だなあ君は」



「ああ、いやいや構わない。聴くばかりで答えないというのは失礼な話だし、それに知的好奇心には正直であるべきだ。───欲望にその身を喰われぬ限りは」

「とはいうものの興味を持って頂く程大したものでもない。
ぼくはただの半妖精さ───ほんの少し、人の願望を映す力があるだけの。尤も、こんな制御具を付けなくては実体も保てないような出来損ないだけどね」

真っ黒な仮面を指で叩き何故か少し心許ないような笑みを浮かべた。
「なるほど…?容姿が胡散臭いという点については親近感が溢れて留まる事を知らないのだけれど。
しかし君の御仲間ということは精霊協会所属の冒険者でもある訳だろう。
一先ず暮らしに苦慮しない程には稼げているということじゃないのかい?店を構えているというであれば維持費なんかの問題もあるだろうけれど…」

ちらりとディアンに視線を向ける。先程この青年の口からは"露天"という言葉が出ていた筈。
であれば協会或いは街側から見ヶ締め料など取られていない限りその辺りの心配とは無縁のように思われた。




青年の言にこちらは何故だか妙に感心した素振りをみせる。

「へぇ、"偽り"とは中々的を得たことを言う。
けれど少々外聞が悪いね、そこは"夢"とでも言って頂きたいところだよ。
何! 御心配召されずとも先程の囀りは偽ではない。
───但し私の口からは真とも申せない。何故なら、それを偽とするも真とするも御客様の御心一つで御座いますゆえ」

「その通り、当店の"幻獣"たちは顧客の"願い"を映す姿見だ。喰うと思えば喰うし、喰わないと思えば喰わない。別に喰わせずとも勝手に大気のマナを取り込んでいるからね」

そんな説明をしながら。相手の興味を引けたようであることにほんの少し気を緩めていたのかもしれない。
一瞬「え?」という顏でぽかんとした後己も慌ててしゃがみこみ、拾おうとしてくれる青年に礼を言う。


「す、すまないありがとう…
あ、素手で触れると危険なものもあるから薬草類にはなるたけ触れない方がいいかと」
ユミル [194]
「ん?」
 視線を感じ、ついとその方向へと視線を向ける。
 黒色に身を包んだ青年と──肩に乗る小さな子犬を見て、少し目を輝かせた。

 問いかけに返答しようとする前に、口早に何かの否定の言葉を述べる青年に思わず。
( 可愛い子だなあ… )
 そんな感想を抱いてクスクスと笑みを零し。

「そんなに慌てなくても大丈夫だよ、お兄さん。
 お世辞としてありがたくいただいておこうかな」
「初めまして、かな?
 オレの名前はユミル。
 お兄さんの問いかけ通り、一応協会に登録している身の上だよ」

「ん?ああ……匂い、してるのかな、コレ」
 喋る子犬にさして驚く様子も無く、舞い落ちる花びらを一つ指で摘む。
 が、自分では麻痺してしまっているのか匂いは感じられず、ふむ?と首を傾げる。

「ふふ、好奇心旺盛なお二人だね。
 コレは仕組みというか…まあ身体に咲いている華から散っているモノなんだよ。
 とは言っても普通の花びらじゃないから」
 摘んでいた花びらを指で軽くすり合わせる、と、花びらは光る粒となって空気中に散っていった。
「…ね?マナっていって…魔力みたいなものだと思ってくれれば良いかな」
「しかし可愛いね二人とも。
 ねえねえ、頭撫でていい?抱っこしていい??」
 目を輝かせながらそう『二人』に言った。
ライラ [439]
「あっ……」

全て見透かされていたことに、ライラは今度こそ言葉を喪った。
綻びを繕おうと、琥珀色の瞳を歪ませてあちこちへ必死に泳がせるが、未熟な少女には限界がある。

「ディー兄、ま、待って…!」
(嘘、気付いてて、嘘だから、ディー兄、信じられないって…)
(いやだ、違うんだよ、ディー兄…っ)

迷いに迷った小さな手が、漆黒の服の一番端に伸ばされる。
生地の丈夫な感触が指先を擦ると共に、ずっと張りつめていた糸が、ぷつんと切れる音がした。
己とは相反する色を宿した瞳が、優しく向けられる。
溢れ出る感情を抑えられず、視界はあっという間に滲んで見えなくなった。

「私、わたし…お兄ちゃんが、いなくなっちゃって…
家中の、どこを探しても、呼んでも、叫んでも、出てきて、くれなくて…
屋敷に、もう誰も、いなくてっ、急に、ひ、一人ぼっちに、なっちゃって…
何にも、全然、分かんなくて、でも、怖くて、悲しくて…っ
寂しかった…すごく、すごく寂しかったよぉ……っっ」

闇夜に染まる服の端を申し訳程度に掴んだまま、ライラは幼子のように声を上げて、ぐしゃぐしゃに泣き出した。

トレード

ツエル [702]
睡眠耐性 Lv1 [+2] を受け取りました!
御依頼に感謝だぇ、御客様?またの御利用を(くすくす、と笑いながら精製した霊玉を手渡し)

クエスト

クエスト名
パーティ名
メンバーディー
 [E-No.46]
ライラ
 [E-No.439]
ツエル
 [E-No.702]

プロフィール

クラス
種族
性別男性年齢19歳身長167cm体重56kg
闇魔術を得意とする家柄でありながら、その素質が全く無く生まれてしまった少年。
両親の落胆の目が幼少時の古傷。
ならせめて他をマスターしてやろうと思い立ち、13で家を出て他国の魔道学校に入学。飛び級を経て17で大学を卒業。
ただ闇属性の魔術だけはやはり使えず、コンプレックスとなっている。

見下されることが嫌いでプライドは高いが、「できないこと」を克服する為の努力は惜しまない努力家でもある。
己の腕を自負はしているが、人前での魔術披露は古傷の為に苦手。

卒業後は適当に旅をしつつ、旅路で出会った【自称闇精霊】を連れて。
各地で地道に依頼をこなして名声をあげることが当面の目的。

※メッセは既知PLのPCさんが優先ですが、どこかで御縁ありましたらば。
※アイコン29、30、41〜68は自作。
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精霊術アイコンはロジーヌ・リアブチンスカ(281)様作成物を。
プロフ&アイコン1〜5、11〜15、21〜25は【紅月様@LUCIA】より。
其々使用させて頂いております。多謝。
URL(LUCIA):http://lucia.kagennotuki.com/

アイコン一覧

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サブプロフィール

【ダスク(DUSK)】
鉱石状の翅を持つ、自称・闇精霊。
ディアンについてきたのは、彼の魔力のお零れを貰うため。
昼間――太陽の出ている間は黒柴の子犬の姿をしているが、
黄昏時――日が落ちてからは12歳前後の少年の姿に転じる。

身長:143p  体重:38s
好物:マナ&魔力、美味しいもの、かまってくれるひと
嫌物:まずいもの、かまってくれないひと

無邪気で人懐っこい。気に入った人にはべたべた纏わりつく傾向。
やや人間の常識知らず。天衣無縫で好奇心旺盛だが、気分屋。自分の興味を引く話題や、メリットのあることにしか興味を示さない。
マナ&魔力が大好物であり御馳走。彼の主食(えいようか)。
栄養にはならない”食事”も大好き。おいしいものには目がない。


□プロフ&アイコン16〜20、26はトレちか様より。
 アイコン6〜10は魔術商会(41)様より頂きました。
□基本的にメセはディアンのみ対応しますが、
 呼びかけて頂ければダスクでも応対します。

ステータス

HP火MP水MP風MP土MPMP増加量スタミナ素質PGP
1150000012800200
増幅放出治癒結界強化操作具現中和精製
014.360000000

素質

素質素質素質素質
HPアップ Lv1スタミナアップ Lv1

精霊術

術No系統種別MPコスト対象
拡大
対抗
発動
術名
4放出魔力の槍----40--セレス・カプリコーン
4放出魔力の槍II----80--セレス・カプリコーン
5放出魔力の刃40------××ナイヴァス・アーレス
6放出魔力の矢--40----×アブソリュート・ゼロ
37放出魔力の槌------40××ゼウス・クルーエル
132放出榴弾----40--××セレス・リーブラ
51放出火炎40------ナイヴァス・マルス
52放出水冷--40----ミスト・プルウィリアス
53放出風雷----40--トナンス・ヴォルト
54放出土重------40ユピテル・クルーエル
157放出魔闇--30--30ニクテリノン
181放出狙撃10101010×イリス・アルビオリックス

装備品

主力:片手(武器)LvCP攻撃防御精度
黒ノ石刃 -black material-
黒曜石で出来た短刀型の魔術媒体。魔術発動時、属性に沿った光を放つ。
8440040
スロット1混乱付加 Lv1 [+1]
スロット2
スロット3
補助:盾(防具)LvCP攻撃防御精度
虹ノ天灯 -starry sevens-
魔力を封じた円柱状の刻印石。本来全八色だが、紫色だけが欠けている。
8404040
スロット1
スロット2
スロット3
防具:中装(防具)LvCP攻撃防御精度
夜ノ外套 -nightingale-
軍服染みた黒色のコート。特殊な魔術糸で編んでいる為、見た目の割に頑強。
8404040
スロット1
スロット2
スロット3
攻撃力命中力受け
防御力
受け
成功力
防御力回避力
主力1371375070144137
補助00137137

同調値一覧

霊玉名(武器)同調値
混乱付加2

霊玉名:【青字】同調値は上昇可能/【赤字】同調値は上限に達している

所持アイテム (2/25)

No種別装備アイテム名価値
1霊玉主1混乱付加 Lv1 [+1](武器)100
2霊玉睡眠耐性 Lv1 [+2](防具)100
サブクエストポイント
精霊兵研究所(ヘルミーネ)50
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