精霊伝説
トップページ冒険結果一覧 > E-No.48 (第28回:2013/3/30)

E-No.48

本名:ロジェ・カートリッジ
通称:ロジェ

【戦闘結果】【過去の冒険結果】【メッセージ一覧】【Twitter】【Link】

一言メッセージ
 来訪に前触れはなく。
 離去にも先触れなどありはしない。

 喧しいノックの音は今日は窓からでなく扉からであった。
 それだけで誰が訪れたのかが分かり、けれどその理由までは察せられない。
 いつもは忍ぶためかはたまたただの習慣からか、窓を叩いて自分を呼ぶのが彼女の通例であった。

「おーいー、いるー?」
「……セレン? 珍しいね」
「んー、今日はちょっとね……」

 遠慮とは少し違うか。彼女の口調がこうも煮え切らないのは珍しい。
 断言できない何かを抱えるような性分ではないと思っていたから。
 そんな彼女がこうなるのだから、自然、自分もどうも、気が向かなくなってしまう。

 とはいえ立ちぼうけに放っておけるわけもない。
 開けてよ、と彼女の促す声に逆らう理由もないのだから。
 ベッドから降りて扉を引く。その向こう側、彼女と彼の姿を認める。

 それで、なんとなく分かった。

「……そっか」

 語る言葉は必要ない。彼女に届ける必要もない。
 ただ一歩、ほんの一歩を引くだけだ。
 線引を後ろに。預けかけた心を指先で捕まえて引き寄せる。
 手元にあるべきそれを引き寄せる。

 その術をどうにか思い出そうとしていた。

 自分とセレンの様子を見て何か察したのか。
 彼は至って穏やかな様子と口振りであった。

「私はただの調整役だよ」
「何の?」
「あたしと、ロジェのことさ」
「詳しくは何も聞いていないがな」

 大体の想像通り。
 セレンと彼を部屋に招き入れて椅子を促す。

「……調整しなきゃいけないようなこと、あったっけ」

 自分の方はベッドに腰掛けた。微妙に乱れていたシーツの裾を引いて皺を直す。
 その間も視線は恐らくこちらに注がれているのだろう。
 自分を見ている。

「あるけど、あたしじゃ分からないから……旦那に、来てもらったんだ」

 ……正直なところ、彼とセレンが個人的にそういう話をする程に親交を深めていたのは意外だった。セレンが何かと彼の精製師としての腕を当てにしている様子は見たものの、そもそもの第一印象がお互い良いものとは思えなかったから。
 なにせ自分たちの最初の繋がりと言えば、彼に炎をけしかけていたセレンを自分が収めたのが発端である。それから幾度か関わりを持ったけれど、彼らの間でこういった、プライベートな話題を持ち出される理由も切っ掛けも思い浮かばない。

 大方セレンが何かボロを出したかといったあたりが妥当か。彼は無闇矢鱈に立ち入るようなことはしない――どころか、ひととの関わりを意図的に避けている様子ではあるが、かといって知己の異変をどうでもいいものとして放置する不親切は持ち合わせていない。
 助力を求められれば乞われるまま自分の力を尽くす、その様はいっそ懇篤であると言い表してもいいかもしれない。少なくとも、自分は彼のことをそのように認識していた。

 そうして今、目の前に彼と彼女が並んでいて。
 ふたりを見て心の奥、密かひとりで嘆息する。
 必要ないじゃないか。

 おまえなど。



「ロジェとの会話が足りないんじゃないかって、旦那がさ、教えてくれて」
「……」
「ロジェがどうしたいのか、もう一度聞いてみたい」

 態々彼を呼んだ割には、随分と今更のことを聞くのだと思った。
 自分は恋人になりたいなどとは言わないし、もしそういったものを望まれるのならばそれは筋違いだからと、勘違いさせたのならば申し訳ないと。
 だから諦めて、去ってくれるのが一番いいのだと、特別などとは叶わないのだからと。
 それでセレンも了承してくれた筈だった。

「……オレは別にどうだっていいよ。セレンがしたいようにすればいい」

 だからそれを繰り返して、言葉は最小限に留める。
 お互いのしたいようにしようと、そういう風に結論付けて決着を付けて、それでもう終わったのではなかったか。
 もう離れろなどと吐かなくてもよいのではなかったか。
 傍がいいと叫ばなくともよいのではなかったか。

「……なるほど、ロジェに話を聞くつもりとするつもりがないというわけか」

 すぱりと。切り込むでも割り込むでもない、傍観の立ち位置を崩さぬまま、ひどく冷静な響きだった。
 少しだけ疎ましくなって向けた視線は身勝手の自覚に勝手に下がる。
 どうしてこんなことになっているんだか。

「会話を望む相手に対してその態度は、些か誠意に欠けると思うが、相応の理由があるのか?」
「……」

 理由。
 掲げられたそれはどうにも鈍い。
 これ以上無為に言葉を交わしたくないというのがそれか。
 これ以上不意に心根を揺らされたくないというのがそれか。

 最初で既に違えていたから。
 覚悟が裏打つ恋慕など、募らせるべきものではないと思ったから。
 ――違えたままに噛み合わぬままに、ふたり歩んで致命的な訣別を待つよりは、立ち止まって突き放してしまった方がいい筈だからと。
 語って聞かせるには彼女は頑なで、語って聞かせるには自分がそれを認めたがらない。
 傍に。

「言いたいことはもう、大体言ったつもりだから、これ以上言いたくない」
「ならセレンから聞くが、構わないということだな、ロジェ」

 セレンから聞く、ということの意味は考えるまでもなかった。
 線をもう一本。ここまで持ち込んで彼を呼んだのだから、彼女の側に包み隠すものはもうないように思えた。
 であれば恐らく、全てを。

「――いいよ」

 全てを諦める。
 こんなに早くに破綻してしまうものとは思わなかった。
 それで過去、傍にいるひとを喪ったとき、自分はどうしていたか思い出そうとして、

 ――空白。

 何か空虚を掠めた違和感。
 誰もいない。
 誰もいなかった。
 誰もいない筈だと、そう背を向けられる。

 自分は何を思い起こそうとしていたのか。



 これは自分にとっては意外なことだったが、セレンは全てを話してしまうことはしなかった。
 あくまでも自分と彼女の関係だけに留まるその口上を、自分はどこから聞いていたのだったか。
 頭を埋める白が、疼痛のような存在感を以て思考を遮る。

 いない。誰も。

 それでもその中、涙混じりに彼女の吐いた、

「……ロジェが、こっちを、見てくれないんだ」

 その言葉ばかりは酷く刻まれる。
 見られるわけないじゃないか。こんなにも鮮烈なものを。
 それでいていつか遠ざかるものを。

「セレンの言い分に間違いはないのか?」
「今更異論を言うつもりはないよ」

 ここで嘘を言うような人格ではないだろう。
 嘘を言われていたとしても、今更言い訳すべきこともない。
 ……きっと言い訳をして上塗るよりも、事実の方がよほど酷いから。

「なら、ロジェ。セレンにお前の機嫌伺いをさせたいのでなければ、お前の言いたいことをもう一度言うべきだ」
「……別に、どうだっていいんだ」

 だから離れてしまったほうがいい。
 何を言ったって何を願ったって、自分はここから動けない。
 進まないために縫い留めた足で、引くことだって出来やしない。
 突き放す力も弱いまま。

 言いたくないと泣いている。

「セレンが嫌なら、オレに執着する理由、ないだろ」
「ロジェ」
「……っ」

 叱責にも似た響きに声が詰まる。
 けれど続けるべきなど元からなかった。押し留めるだけで精一杯だから。

「向き合うつもりがないのなら、そう伝えることも誠意だ。相手に全てを委ねることは、自らの責任を自らで負わないということだ」
「――あたしは」

 見兼ねたのかセレンが口を開いた。
 こちらを見ている。

「ロジェがこっち見てくれないのは嫌だけど、でも、ロジェとこうしてるのは嫌じゃないよ」
「……なら、」

 あのままでよかったのに。掠れ声は返答とは程遠い。
 あのまま決裂を恐れて足は動かぬままでも、そこに温もりが熱があったなら、それは幸せとは程遠いけれど、それでもどこかで、満たされるものがなかったから。
 虚ろで実体がなくても。どうしようもなく未来がなくても。
 暖かさがそこにあったなら。

 それをそのままに望むのが我儘なのは分かっているから、どうか早く離れて欲しいって、それだって我儘だ。
 だから許されないし、彼だって自分のこの様を咎める。

「ロジェ。これは会話とは言わない。お前はセレンの言葉を、何一つ受け取らず返していない」

 今度はセレンも割り込まない。ただ彼の言葉が続く。

「お前が話すのは私が促してはじめてだ。それも、セレンに向けての言葉ではないな。先にも言ったが、取り合うつもりがないのなら、それを伝えることも誠意だ」

 誠意。伝えること。
 全てを伝えた上でならば許されるのだろうか。
 全てを伝えられぬままならば許さなくてもよいのだろうか。

 それが何のことか分からない。
 伝えること。離れること。手放すこと。
 どうしてこれが重なるのか。

 大切なものはなんだったろうか。

「それさえできないなら、私はお前を見損なうよ」

 大切なものをどうすればいいのだろうか。



「……まだ、見損なってなかったんだ?」
「正直なところ、失礼な話、私にはお前が歳相応には見えなくてな。まるで幼い子供がどうすればいいのかわからずに立ちすくんでいるようにしか見えない」

 幼い子供など。自分はもう十分に成長しきって、一人でだって生きて。生きられなくても。
 けれど似たようなことを前に言われたかもしれない。述べられた小さな掌。子供みたいですと彼女の声、笑う笑顔。
 あの子は今どうしているだろうか。

「だからか、まだ望みはあると思っている」

 それは置かれた慈悲なのか、彼なりの厚情なのか。
 そうやって望まれて、何かを願われて、それに応えるにはどうすればいいんだったか。
 望まれていた筈なのに。

 筈なのに、望まないひとたちがいたから。
 何を望まれているかも、分からなくなってしまう。

「……どうすればいいんだよ。教えてよ、……オレ、だって」

 もう嫌だと、否定に身を預けて沈んだ。

「ロジェ……」
「何が、だ?」

 胸の奥に刻まれた背信が嗤うのだ。
 お前は馬鹿だと蔑んで、どうにもならないのだとそう言って。
 何もかも叶わないんだって攫っていく。

「置いてかれんのだってひとりだって、もう、たくさんなのに」

 縋ろうにも伸ばす先がなくて、胸元で掌が空を握る。
 何も掴めない。あなたはいない。
 大切なものが、たいせつな、


「もう、分かんないよ……」


 割れるように頭が痛む。
 軋む耳鳴りが嘲笑によく似た不快を帯びていて、耳を塞いだって意味がないと知っている。
 なのに分からない。何もかもが分からない。


 喪ったものはなんだったろうか。



(セレン(353)ちゃんとPTMのユハ(257)さんお借りしました)

お知らせ

登録状況
【クエスト】継続登録、メッセージ登録、戦闘設定登録
アイテム換金
精霊兵の破片 を換金! [+75GP]
精霊兵の破片 を換金! [+75GP]
マーケット出品
カエデ [312]火炎付加 Lv1 を売却! [+200GP]
クナウ [1167]水冷付加 Lv1 を売却! [+200GP]
リッド [170]攻撃力アップ Lv1 を売却! [+250GP]
だむう [588]アイテム精製の極意 Lv1 を売却! [+1,200GP]
レムエル [513]精霊兵認識票 を売却! [+140GP]
精霊術の習得
放出:魔力の大槍V を習得!
放出:零距離射撃V を習得!
増幅:属性攻撃耐性増幅II を習得!
→ 素質ポイントが上昇! [1→2]
→ 最大HPが上昇! [1500→1550]
→ スタミナが上昇! [60→65]
→ MP増加量が上昇! [18→19]
→ 戦闘設定枠が増加! [18→19]
素質の開花
火MPアップ Lv2 を開花! [-1P]
→ 火MPが上昇! [20→40]
スキルの鍛練
鍛練によって 放出 のLvが上昇! [30→31]
GPの送付
ベルベロッテ [764]1,200GP を送付!
アイテムの購入
霊玉原石 Lv1 を購入! [-200GP]
霊玉原石 Lv1 を購入! [-200GP]
霊玉原石 Lv1 を購入! [-200GP]
霊玉原石 Lv1 を購入! [-200GP]
霊玉原石 Lv1 を購入! [-200GP]
【今回の抽選結果を表示】【次回の販売アイテム一覧を表示】
アイテムの送付
ユハ [257]鉄壁 Lv3 [+1] を送付!
ユハ [257]鉄壁 Lv1 を送付!
ユハ [257]治癒力アップ Lv1 を送付!
ユハ [257]不屈 Lv1 [+2] を送付!
アイテムの精製
霊玉原石 Lv1 を精製!
睡眠付加 Lv1 を獲得!
霊玉原石 Lv1 を精製!
アイテム精製の極意 Lv1 を獲得!
霊玉原石 Lv1 を精製!
治癒活性 Lv1 を獲得!
霊玉原石 Lv1 を精製!
素早さアップ Lv1 を獲得!
霊玉原石 Lv1 を精製!
水冷耐性 Lv1 を獲得!
アイテムの合成
素早さアップ Lv1素早さアップ Lv1 [+4] を合成!
→ [+1] … 成功! [200%]
→ [+2] … 成功! [100%]
素早さアップ Lv2 [+2] を獲得!
素早さアップ Lv2 [+2]素早さアップ Lv1 [+1] を合成!
→ [+1] … 成功! [166%]
→ [+2] … 成功! [66%]
素早さアップ Lv3 [+2] を獲得!
→ 合成したアイテムを ユハ [257] に送付!
治癒活性 Lv2 [+2]治癒活性 Lv1 を合成!
→ [+1] … 成功! [133%]
→ [+2] … 失敗 [33%]
治癒活性 Lv3 [+1] を獲得!
→ 合成したアイテムを ユハ [257] に送付!
装備品の強化
同調によって 主力 のLvが上昇! [26→27]
攻撃 が上昇! [130→135]
精度 が上昇! [130→135]
同調によって 補助 のLvが上昇! [26→27]
防御 が上昇! [98→102]
精度 が上昇! [162→168]
同調によって 防具 のLvが上昇! [26→27]
防御 が上昇! [114→118]
精度 が上昇! [146→152]
霊玉の装備
【補助:スロット1】精霊の祝福 Lv1 [+2] を取り外して 猛火MPアップ Lv1 [+3] を装備!
【補助:スロット2】属性攻撃耐性 Lv12 [+2] を取り外して 精霊の祝福 Lv1 [+2] を装備!
【補助:スロット3】精霊の支配者 Lv3 [+2] を装備!
【防具:スロット1】HPアップ Lv5 を取り外して 属性攻撃耐性 Lv12 [+2] を装備!
【防具:スロット2】鉄壁 Lv4 [+3] を装備!
メッセージ送信
サーシャ [11]1件 のメッセージを送信!
マリー [82]1件 のメッセージを送信!
ロット [101]1件 のメッセージを送信!
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レンツ [429]1件 のメッセージを送信!
モンブラン [563]1件 のメッセージを送信!
ユージュ [711]1件 のメッセージを送信!
レト [741]2件 のメッセージを送信!
ヨゥルク [844]1件 のメッセージを送信!
アトデ [871]1件 のメッセージを送信!
ケサ [1026]1件 のメッセージを送信!
フユリカ [1105]1件 のメッセージを送信!

メッセージ

マリー [82]
何事もなく日常が過ぎた、とある日の事。
精霊協会にて佇み、知人の姿を探す一人の女の姿。
いつもの姿と異なり、外套のマントはほんの少しだけ良いものになり、また、首元にあった首輪もなくなっていた。

「先日ぶりです。ロジェ。……あの、今日は、……お別れの挨拶に。
 折角、色々誘っていただけたのに…そのどれも叶わずのままで……
 ロジェの焼いた菓子、一度、食べてみたかったのですけれど」

いつものように、深々と頭を垂れた後、顔を上げれば若草色の紙と、筆記用具を取り出し。


「色々、旅をして、様々な土地を見て回りたいと思っています。
 ご迷惑でなければ、故郷までの道のり、貴方が見た素晴らしい国、景色……
 何でも構いません。行き先の一つとして、教えてくださいませんか?」

紙に何か書いてもらえたならば喜んで何度も礼を言うだろうし、
たとえ書いてもらえなくとも、挨拶が出来た事を喜ばしく思うという旨を伝えた後に女は足早に去っていくだろう。
その足取りは、以前より、ずっと軽やかであった、筈だ。
リビ [164]
約束、守れない人もいるから
でもロジェは違った
ありがとう

おっきな犬みたいな生物
でも僕よりすごく大人で
すごく、理知的

白く染まった髪
大きくて太い指
でもとってもお節介

大金を落としたのに全く気がつかない
おっちょこちょいな女の子
騎士みたいなお付の犬

僕を子ども扱いする
酒癖の悪い
お節介なおじさん

一緒にお仕事もしたんだ
どこまでもお節介だった
僕もう子供じゃないのに

それにね

僕、新しいご主人ができるの
その人がね

”愛される方法を教えてくれるって”

リビドの目は少しだけ虚ろになった。
しかしその表情はとても恍惚の色を浮かべて。
それは異様だったかもしれない。
プリノ [244]
「まあ、お似合いなのかしらね。できれば私もそうありたいものだけど。」
「そうよ、私はやればできる子なのよ……って能天気となによ!失礼ね、馬鹿にしてるでしょあなた。」
「馬鹿にされても仕方ないと思うけどなあ…」


「…こっちの話って言ってるでしょう、あなたには関係ない話よ。」
「あぁ、そうだ。もうすぐ私は首都を離れることになったわ。今までお世話になったわね。」
「じゃ、また縁があったら会うこともあるでしょうけど。」
エリーゼ [313]
「ふふ、ありがとうございます」

「ロジェさん…ですね、冒険者の…」
「私ですか?私は…そうですね、人と関わりながら、人を信じられるように努力しながら、
ついでに自分の力で戦えるようになりたかったのです」
アム [334]
アム
「何を以って、励ましてる事になンのか分かンねーけどな
 面倒な事は見てても面倒なンだ、そーいうのはサッサと解決しちまえ
 ……ったく、見た目の割に行動力がねーな
 ま、人の事言えねーがな、見た目にァよらねー事はいくらでもあるしな」

アム
「取り返しがつかねー、っつーのは、単に諦めた結果だろ
 どンな状況であれ、やれる事はいくらでもあるしな
 最善を尽くしてどーにもなンねーなら、そーいうモンだったって事だな」

アム
「要は、失くすのが怖いンじゃねーのか?
 ま、そういうモンだろーけどよ
 つっても、ニーチャンの両手に抱えられるモンにァ、限界があンだ
 どーせ大した量持てねーンだろ、なら持てる分だけ持ってりゃ十分だ
 欲張っても、ちょっとした拍子でボロボロこぼすンだ
 それならそれで諦めて、空いた手でサッサと新しいモン掴めって話だな」

アム
「それを含めて、覚悟が足りねーって事なンだけどよ
 ま、言われたところでサクっとできてりゃ、今うじうじしてねーだろな、ヒヒッ」
セレン [353]
布団にぽっふり身体を沈め、枕に頭を埋めたまま話を続ける。
背中の炎はランプの如く、壁も天井も焦がさない灯火を保ったまま揺れている。
「んー?
なにさ、一言ありがとうくらい言っても良いんじゃないの?」
「まっ、あたしもお返しはちゃんとして貰うけどねっ
ふふん、どうやってお返しして貰おうかなーっ」
ふと顔を上げて見れば、ロジェが茶を淹れようとしてることに気付き。
相変わらずベッドに横たわったり、足をばたばたさせながら、声を掛ける。
「おっと、あたしはお茶が良いなー
あんまり苦くないヤツで、角砂糖は3つ入れてよね」
「お茶の温度は、なるべく熱いのでお願いね
ああー、こないだ行った3番大通りにある出店のお茶も美味しかったなー」
「そーだ! 今度ロジェも一緒に出かけようよっ
バレンタインのお返し、ということにしても良いからさ!」
「んーでも、ただ食べに行くだけじゃつまんないし……
アクセサリー選びでも手伝ってもらおうかな?」
「実は前からアクセは欲しいと思ってたんだけど、選び方が分からなくてさ
ロジェなら詳しそうだし、肝心のセンスも悪く無さそうだからねっ」
満足げにそこまで話すと、再び頭を枕に預ける。
「それが終わったらー
次はあたしのイチオシのクッキー屋に案内してあげるよっ」
「あー、でも2番通りで飲んだジュースも美味しかったしなー
うーん、それともロジェにはドーナツとかの方が合うのかなぁ……」
あーでもないこーでもないと、ベッドに横になったままぶつぶつ呟き続ける。
その呟きは次第に音量を小さくしていき、やがて代わって静かな寝息が聞こえる。
枕を顔の下に抱き寄せ、ベッドの真中に真っ直ぐ横たわりながら、セレンは眠りに就いた。
セレティル [390]
「んー……。
 そういうものなのですか。
 難しいものですね」
「私も、ロジェさんとの出会いは大切な思い出にしたいです。
 ふふ。素敵な方と知り合えたと、帰ったら自慢しちゃいます」

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

「なっとうはたしか、東の方の食べ物で、豆を発酵させたものだとか。
 ……あの独特の匂いにはちょっと、参りましたね。
 まぁ、食べたら美味しかったのですけども」

「食うか食われるか……あ、あまり笑えませんね。
 え、ええ。これくらいにしておきましょう。
 私もなんだから寒気がしてきました」

 なにを想像したのか、引きつった苦笑に冷や汗を浮かべていた。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

「何かをするのに、明確な理由なんていらないんですよ。
 ただ、こうしたい、ああしてみたい。
 そういうのでいいんです」

「ええ。
 これからも追いかけて行きたいですね。
 そうしたらきっと、いつか追いつけるかも知れませんから……」
アルド [395]
「何と言うか、ちぐはぐだよな。よく分からないけど。
 俺達とは常識が違うのかもしれないな」
「そうだな、実際俺も最近はどれに手を伸ばすのがいいのか分からなくてさ。
 足りないものは見えてる気がするけど、自分がやりたいことと区別が付き難いと言うか」
「……それでも一応結果は出るには出るみたいだけどな。
 そっちもいい感じだったみたいじゃないか?
 ……まあ、対策が取れてない相手ばかりみたいだったけど」
「強い相手と弱い相手がはっきりしているよな。
 防御札が多いほど弱くなる。俺みたいに多少用意した程度じゃすぐやられる。
 ……勝てない相手には全く勝てないみたいだけど」
ナギ [446]
キィア「あらやだ。
    俺さんくれぇ、器がおっきく深くなると人々に癒しを与える事に
    なーんも抵抗が無くなるのよ(・∀・) ♪」
キィア「火喰鳥はなぁ…その名の通り、火を喰う鳥よ。
    …この世界に居るのかどうかは定かじゃねぇけど。
    まぁ、喰うんだよ。
    それも、純度の高い、穢れていない炎をな。」
ナギ「穢れのない炎?」
キィア「おうよ。
    世界によっては炎そのものが穢れちまってる所もあるからなぁ。」
※なお、「ヒクイドリ」という鳥は実在しますが、多分キィアが言ってるのは別の幻想性鳥類。
 幻想性鳥類じゃないヒクイドリは脚力が強くて人も殺せるらしいので要注意なんだぜ!(
*****
キィア「そりゃあ、星界のイケメンテラメン魔法剣士ことマルコキィアス様だからよぉ?(ケケケケケ)
    剣位使えますよ(・∀・) ☆そんじゃー、試しに剣戟でもしてみっかい?(ケケケケケ)
    そんじゃー、ナギっち魔力よろ(・∀・) ノ」
キィアの周囲に星の青白い炎が集まり、白猫の姿が人型に転じて行く…!
キィア「っつーわけで、真の姿解放!(・∀・) イケメンテラメンさを思い知るが良いぜッ(・∀・) /」
ナギ「真の姿って割には結構気軽に姿晒しているような気もするけどね。」
キィア「うっせ(・∀・)
    ナギっちの魔力を十分に受けて無ェもんだから、
    スピードや腕力自体は元の力の1/10にも及ばねぇが…
    技の冴え自体はそこそこ再現性あるぜぇ?10回に9回は直撃する位には。(メタ発言) 
    やる?(・∀・) やっちゃう??(・∀・)
    ナギっち剣技の授業受けてくれねぇモンだから、ぶっちゃけ暇だったんだよなぁ(ケケケケケ)」
*****
ナギ「……何か問題でも?」
エルレ [661]
「気づいてしまったものは記憶をなくしでもしない限り取り返しがつかないものさ」
「火力こそ正義みたいな世の中になったら世界は殺伐としてしまうからな、
そういう状況を止めるためにも防御型が頑張っているとなんだか安心してしまうね。」
「精霊術の威力が低かった頃は本当に通常攻撃のほうが強いんじゃないか みたいな戦い方も多かったしね。道具をうまく使えなければ慣れているもののほうが便利 みたいなものか。」
「ある程度合理的なものじゃないと廃れていくし、生き残るにはそれなりの利点はあるんだろうね」
「わがままを叶えたくなるお姫様なら大変でも充実感とかはあるんじゃないかい?
長い時間やってると流石に大変そうだがね…。」
ベルベロッテ [764]
「貴方も元気そうで何より。
 ロジェも冒険者なのよね。冒険は順調?」
(視線を感じてその本を一瞥して、)
「……ちょっと緊張しているのかもしれないし、
 いきなり動いてお客さんが驚いたから、遠慮しているのかもしれないし。」
「積もる話……でもないけど、ロジェはこの先どうするの?
 冒険者として依頼を探して受けるのもあるだろうけど……。」
(奥に消える手前で振り向いて、えぇ、と小さく微笑んで、)
「紅茶ね。私も紅茶にするつもりだったの。
 ちょっと待ってて。」
キーア [835]
(遠くから砂煙を巻き上げながら小さい塊が突進してくる)
ロジェおにーーさーーん、こんにちはーーーーーーぁ!(勢い余ってこけた)
・・・いたたっ、にゃははは!(膝に付いた砂を払って何もなかったように立ち上がり)
ごぶっ、ごぶた?・・・ごぶさたしてましたっ。
ひさしぶりに、おはなししよーとおもって、これもってきたよ!

よいしょ、と。(背中のリュックから三色のお花見団子を取りだし)
だって、さくらがこーんなにキレイですしっ!!

(指さした先には、ちょうど満開の桜並木が広がっていた。
 お祭りのぼんぼりが緩やかな風に揺れる間から、ピンクの花びらがふわりと舞っている)
サヴィー [993]
エルフの森、にはこくと頷いて。
変わり者が多かった…というか……
「…人の話を聞かない……」
「…まぁ……警戒体制だったみたいだから……仕方ない、のだけれど」
「……エルフって、初めて見たんだけど、…本当に耳が長いのね……ってのは、ちょっと…驚いた」

「…それも、そうね……」
「……自分には、自信を持ちたいものね…」
ロジェの言葉にこくこくと頷いて。治癒や結界は苦手。
「…先にこっちのスタミナが尽きちゃうのは…大変」
「でも……私は、毒にしたり……そっちの方が、苦手」
「気持ち悪くなったり、眠くなったり…どうにも、戦いにくくて」
「………トラウマしかない…」
 操作のことを言っているようで。

「…ぺあまっち……」
「それなら、出ると思う。…多分」
あなたの苦手な結界治癒と一緒にね、なんて考えながら。
でもあの大槍には勝てる気がしない。

「…まぁ…」
「……当たると…いいわね」
 だんなー?と首を傾げて。きっとこの人の相方か何かなんだろうなぁ、と漠然と考えながら。

「…よろしくね、ロジェ。」

トレード

ユハ [257]
素早さアップ Lv1 [+4] を受け取りました!
治癒活性 Lv2 [+2] を受け取りました!
治癒活性 Lv1 を受け取りました!
鉄壁 Lv4 [+3] を受け取りました!

イベント(武術会【混沌杯】)

イベント名
パーティ名
メンバーロジェ
 [E-No.48]
カーロヴァ
 [E-No.680]
ぴか
 [E-No.814]
ミーシャ
 [E-No.1169]

イベント(ペアマッチ)

イベント戦の設定
「イベント登録」で「対戦相手指定設定」「霊玉の装備」などの設定を行えます。
イベント名
パーティ名
メンバーロジェ
 [E-No.48]
ユハ
 [E-No.257]

クエスト

クエスト名
パーティ名
メンバーロジェ
 [E-No.48]
ユハ
 [E-No.257]

プロフィール

クラス
種族
性別男性年齢22歳身長178cm体重66kg
Roger Cartlidge
身軽さ任せに跳び回り、刃に呪言を載せて術式を放つ戯剣士(ギケンシ)。

赤みの強い金髪を後ろでひとつ縛りにした青年。
落ち着きのない紅玉の瞳を転がさんばかりの好奇心旺盛な気性の持ち主。
基本的に懐く先、優しくしてくれる褒めてくれる相手を求めてうろついている。

服装は赤いジャケットに同色の腰マント、左腕に紺色のバンダナ。
チェーンを通して銀のリングを胸に。
左耳には青の二連ピアスと3つのリングピアス。

地味に料理上手だったりする。

※※凸メッセ・既知設定等々大歓迎です※※



精霊術「零距離射撃」の演出絵はEno.164のリビドさんのPL様に、
85番アイコンはEno.1220のティキさんのPL様に、
86〜90番アイコンはEno.712のリーナさんのPL様に描いて頂きました。
美麗イラストやかわいいアイコンありがとうございます。
この場を借りてお礼申し上げます。

アイコン一覧

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ステータス

HP火MP水MP風MP土MPMP増加量スタミナ素質PGP
1550400100019651940
増幅放出治癒結界強化操作具現中和精製
16.4232.180000000
混乱耐性猛毒耐性睡眠耐性麻痺耐性火炎耐性水冷耐性風雷耐性土重耐性
50010000000

素質

HPアップ Lv2火MPアップ Lv2風MPアップ Lv5混乱耐性 Lv1
睡眠耐性 Lv2

精霊術

術No系統種別MPコスト対象
拡大
対抗
発動
術名
1増幅強打40------××
210増幅瞬斬----40--××
131増幅回避--40----×
3増幅防御------40×
3増幅防御II------80×
50増幅状態異常耐性増幅10101010×
50増幅状態異常耐性増幅II20202020×
58増幅属性攻撃耐性増幅10101010×
58増幅属性攻撃耐性増幅II20202020×
269増幅対空斬--40----××
4放出魔力の槍----40--
4放出魔力の槍II----80--
4放出魔力の槍III----120--
6放出魔力の矢--40----×
132放出榴弾----40--××
132放出榴弾II----80--××
132放出榴弾III----120--××
51放出火炎40------
51放出火炎II80------
51放出火炎III120------
52放出水冷--40----
52放出水冷II--80----
52放出水冷III--120----
53放出風雷----40--
54放出土重------40
54放出土重II------80
54放出土重III------120
156放出聖光40--40--
157放出魔闇--40--40
157放出魔闇II--80--80
157放出魔闇III--120--120
181放出狙撃10101010×
181放出狙撃II20202020×
181放出狙撃III30303030×
211放出魔力の大槍----40--×
211放出魔力の大槍II----80--×
211放出魔力の大槍III----120--×
211放出魔力の大槍IV----160--×
211放出魔力の大槍V----200--×
163放出零距離射撃40------××
163放出零距離射撃II80------××
163放出零距離射撃III120------××
163放出零距離射撃IV160------××
163放出零距離射撃V200------××
227放出異界の火炎60------

装備品

主力:両手(武器)LvCP攻撃防御精度
chien de chasse
斬るためのだけの剣ではない。持ち手の吟詠を受け止め、媒介となって術式を放つそれ。
27131350135
スロット1猛風MPアップ Lv5 [+1]
スロット2風MPアップ Lv1 [+2]
スロット3風の支配者 Lv1 [+1]
補助:補具(防具)LvCP攻撃防御精度
larme
ティアドロップは耳に揺れる。ただ静かに密やかに、周囲の精霊へと働き掛ける。
27130102168
スロット1猛火MPアップ Lv1 [+3]
スロット2精霊の祝福 Lv1 [+2]
スロット3精霊の支配者 Lv3 [+2]
防具:軽装(防具)LvCP攻撃防御精度
mensonge
彼が身にまとうもの。重苦しい防具など必要ない、ただ、戯言ひとつあれば十分だ。
27130118152
スロット1属性攻撃耐性 Lv12 [+2]
スロット2鉄壁 Lv4 [+3]
スロット3睡眠耐性 Lv2 [+2]
攻撃力命中力受け
防御力
受け
成功力
防御力回避力
主力21018850117187214
補助0000

同調Lv一覧

霊玉名(武器)同調Lv
攻撃力アップ0.5
混乱付加0.5
火炎付加0.2
風雷付加0.2
チャージ1
シールドブレイク2
霊玉名(防具)同調Lv
素早さアップ0.5
HPアップ2.4
スタミナアップ1
睡眠耐性1.3
風雷耐性0.2
土重耐性0.2
属性攻撃耐性2.2
鉄壁1.8
治癒活性0.5
霊玉名(武器・防具)同調Lv
風MPアップ1.2
精霊の祝福0.8
猛火MPアップ0.2
猛風MPアップ2.2
火の加護0.2
水の加護0.5
風の加護1.4
火の支配者0.4
水の支配者0.5
風の支配者0.8
精霊の支配者2.5
不意打ち0.5

霊玉名:【青字】同調Lvは上昇可能/【赤字】同調Lvは上限に達している

所持アイテム(19/25)

No種別装備アイテム名価値
1霊玉主1猛風MPアップ Lv5 [+1]1,000
2霊玉主2風MPアップ Lv1 [+2]100
3霊玉主3風の支配者 Lv1 [+1]100
4霊玉補1猛火MPアップ Lv1 [+3]200
5霊玉補2精霊の祝福 Lv1 [+2]200
6霊玉補3精霊の支配者 Lv3 [+2]600
7霊玉防1属性攻撃耐性 Lv12 [+2] (防具)2,400
8霊玉防2鉄壁 Lv4 [+3] (防具)400
9霊玉防3睡眠耐性 Lv2 [+2] (防具)200
10霊玉睡眠付加 Lv1 (武器)100
11霊玉チャージ Lv1 [+1] (武器)100
12霊玉素早さアップ Lv1 (防具)100
13霊玉HPアップ Lv5 (防具)500
14霊玉水冷耐性 Lv1 (防具)100
15霊玉治癒活性 Lv1 (防具)100
16霊玉風の加護 Lv1 [+2]100
17霊玉水の支配者 Lv1100
18霊玉アイテム精製の極意 Lv1100
19素材精霊兵の破片75

所属コミュニティ(4)

【コミュニティ一覧】

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