精霊伝説
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C-No.61

《柘榴石の瞳》亭 裏口
作成者:ブランカ=A=ヴォルフラート [61]

【Link】

コミュニティ

ハイデルベルク市内の商業区画。
その賑やかな通りに面した並びにどこか一風変わった雰囲気のある店が建っている。

近隣住民の噂に曰く、

「なあ、知ってるか?あの店」
「ああ、いつも閉まってるとこだろ?【OPEN】札が掛かってる割にいつも鍵が掛かってんだよなァ…」
「カーテンも閉まってるから、中のようすも判らないしねェ」
「単に商売やっていないんじゃないのか」
「いや、でもあそこの店で買い物をしたという話もちらほら聞くんだよ。変わった動物とかがいるらしい」
「そもそも何屋なんだよ」
「さあ………?」


───
《柘榴石の瞳》亭という名のその店は裏口からしか入る事が出来ない。


商業区域の片隅、いくつかの細い路地を入っていった先。
昼間でも変わらず薄暗いその場所に地下へと下る階段がある。


階段を下りた先は古い石造りの洞穴そして奥には赤み掛かった古木造りの扉。
扉の上部には紋章か───さもなくば何かの抽象画にも似た───焼印が施されてある。
焼き印のすぐ下には無造作に鋲が打ち付けてあり、白い板切がぶら下がっている。
階上から入り込む冬風に煽られ、板切がばたばたと揺れ回っている。
その板切には手書きの文字で何か書かれているようだった。

【CLOSED】

ちなみに当然ながら裏側は【OPEN】だ。
…こう風が強くては実は開いているのか本当に閉まっているのかも判別出来ない。
試しにドアノブに手を掛け、押し込むように力を込めれば、ぎぎぎぎ、ばたん。
錆びの剥がれるような音と共に何の抵抗も無く扉は内側へと開くだろう。
君は扉を開けて中に入り案内の不親切さに文句を言ってもいいし、縁が無かったと諦めて踵を返してもいい。





◆◇◆◇◆◇◆
:御案内:
RP上でアイテムの売買をするコミュニティです。ロール推奨。
 
実際の御支払いは発生致しませんので、御安心ください。
・商品目録はリンク先にあります。一部の御客専用くさい品もありますが取り立てて制限は設けておりません。
・買わずに冷やかしたり長居してだべっててもおーけーです。だが残り更新数にはくれぐれも気をつけろ。
・店主とメッセで交流のある方はそちらでの会話を出して頂いても構いません。出さなくても構いません。

:ルール:
・【一見さんお断り】というわけでも【身内コミュ】でもありませんが、かなりマイナーなお店でめっきり噂など流れてない
 ということになっておりますので、「噂を聞いてきた」などの御声掛けはご遠慮下さいませ。
・当然ながら他のプレイヤー様に迷惑を御掛けするような真似は御止め下さい。

コミュニティメッセージ

ヴォルフ [61]
実際今か今かと待ちの姿勢でいた訳だが余裕の笑みを貼付けて口上を述べた所、少女が真顔で退室したものだから店主の少年はそりゃあ焦って立ち上がった。…しまった、すべったか。
呼び戻そうかどうしようか悩んでたら胡乱げな目をした少女が戻って来たのでほっと一息ついて、



「やァ、どうしたのかと思ったよ。……え?あんな札??」

少女の問いにはてなと首を傾げた。
冷やかし対策…? 言われてみれば、これまで店番している時に来客があったためしは無い。
不思議に思ってはいたものの、この店の場所が解り難いか、単にタイミングが悪いのだろうと納得していたのだが。


「うん?……ああ、うん。
はいはい、何かな。ああ、火廻りの。
それと…?ふむふむ、御勧めの御菓子ね───」
ちょと待ってね、と言いおいて椅子から立ち上がり、奥の棚へと歩いて行く。
正面の硝子戸を開けると、そこから取り出したいくつかの紙箱を持って戻ってきた。


「ホワイトデー用、ってことならキャンディやクッキーなんかが定番だけれど。
ああ、マフィンなんかもいいんじゃァないかなァ」

両腕に抱えた色とりどりのそれを少女の目の前に並べて置くと、ひとつひとつ順番に開けていった。カットされた宝石にも似た滑らかな輝きを放つ大粒のキャンディ、チョコレートとプレーンがパズルのように組合わさったクッキー、そしてとても体に悪そうなマーブル模様のマフィンセット。

「見た目はちょっとアレかもしれないけれど、味の方は保証するよ。ああ、でも素材の詮索はしないでね。ちょうど3つあることだし、それぞれ1つずつで構わないかな?」

種は別途で白い紙袋に入れ、御菓子をそれぞれ青いリボンで包んだ。

参加者一覧(3)

E-Noキャラクター名Twi
tter
Link
61
ブランカ=A=ヴォルフラート
55
パイロープ
263
キヤ・カバヤ
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