
ハイデルベルク市内の商業区画。
その賑やかな通りに面した並びにどこか一風変わった雰囲気のある店が建っている。
近隣住民の噂に曰く、
「なあ、知ってるか?あの店」
「ああ、いつも閉まってるとこだろ?【OPEN】札が掛かってる割にいつも鍵が掛かってんだよなァ…」
「カーテンも閉まってるから、中のようすも判らないしねェ」
「単に商売やっていないんじゃないのか」
「いや、でもあそこの店で買い物をしたという話もちらほら聞くんだよ。変わった動物とかがいるらしい」
「そもそも何屋なんだよ」
「さあ………?」
───《柘榴石の瞳》亭という名のその店は裏口からしか入る事が出来ない。
商業区域の片隅、いくつかの細い路地を入っていった先。
昼間でも変わらず薄暗いその場所に地下へと下る階段がある。
階段を下りた先は古い石造りの洞穴そして奥には赤み掛かった古木造りの扉。
扉の上部には紋章か───さもなくば何かの抽象画にも似た───焼印が施されてある。
焼き印のすぐ下には無造作に鋲が打ち付けてあり、白い板切がぶら下がっている。
階上から入り込む冬風に煽られ、板切がばたばたと揺れ回っている。
その板切には手書きの文字で何か書かれているようだった。
【CLOSED】
ちなみに当然ながら裏側は【OPEN】だ。
…こう風が強くては実は開いているのか本当に閉まっているのかも判別出来ない。
試しにドアノブに手を掛け、押し込むように力を込めれば、ぎぎぎぎ、ばたん。
錆びの剥がれるような音と共に何の抵抗も無く扉は内側へと開くだろう。
君は扉を開けて中に入り案内の不親切さに文句を言ってもいいし、縁が無かったと諦めて踵を返してもいい。
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