精霊伝説
トップページ冒険結果一覧 > E-No.344 (第28回:2013/3/30)

E-No.344

本名:オズワルド・フォン・エーレンベルグ
通称:オズ

【戦闘結果】【過去の冒険結果】【メッセージ一覧】【Twitter】【Link】

一言メッセージ
※この話はマリー・バーンシュタイン(82)さんの日記の続きとなりますので、そちらを先にご覧になってからお読み下さい。

桜・ツツジ・ミモザなどの花を咲かせた樹木やチューリップ・スミレ・パンジー・スノーフレーク・水仙・サクラソウ・マーガレットetc.
ハイデルベルグの屋敷内にある美しく手入れをされたイングリッシュガーデンは、今が盛りとばかりに春の花々が見事に咲き誇っている。
蝶はその優美な翅をふわりと拡げて蜜を吸う為に花々の間を飛び回るのに忙しく、春の訪れに鳥たちは音楽のように美しい鳴声を空高く響かせ。

麗らかで、穏やかな春の昼下がり。

その美しい庭園の一角にある、西洋蔦の絡んだ白いギリシャ風の石造りの東屋で、夜明けの空のような藤色のドレスを着た美しい黒髪の女性が腰掛け、その傍には黒いスーツを身にまとった男が一人佇んでいる。
遠くから見たならば美麗な一枚の絵画のような光景にしか見えない。

しかしもし近くで見る者がいたなら、その妙な違和感にすぐ気付いたことだろう。
暖かい春の明るい陽光の中で、そこだけ暗い影を落としている…とでもいえばいいのだろうか。
その東屋からは明らかに通常とは違う異質な、魔的で禍々しいオーラが溢れ出していた。







「契約の破棄が貴女の望みならば、私はそれを受け入れましょう」

その言葉に安堵したように私を見上げたマリーを真紅の魔眼に変えた瞳で捕えれば、一瞬その瞳が驚いたように見開かれ。
魔眼で呪縛され、自分の意思では身体を動かすことさえ困難な状態になっているのを確認した後、マリーの手の中のレモネードのグラスを取り上げ、東屋に横付けされているワゴンの上へと置く。

「言葉による不安定な契約など、あって無きが如しだからね。
もっと明確で確実な、新たな契約を貴女にプレゼントしよう――――」

「……オズ、様? っ…あの、私、……」

まだよく状態が理解できていないマリーが言いかけた言葉がそこで止まる。
自身の身体が動かせなくなっていることに気付き、困惑の表情を浮かべながら彼女が訴えようとする様を正面から見つめると妖艶に微笑み。
身体はほとんど動かせなくしたものの、カタコトならばある程度の言葉を発することはできる。
彼女の意識はそのまま残しておいたので、今自分が何を言われているのか、そしてこれからその身に起こる出来事も理解できるはずだ。
最も全てが終わった後には、彼女の記憶は跡形もなく消去しなければならないだろう。
が、どんなに丁寧に消し去ったところで、魂に刻まれた恐怖は完全に消え去ることはない。
それは深層心理に深く刻まれ、夜の夢の中で、そして闇に邂逅する度に何度でも蘇るのだ。

「『差別をなくし、誰も傷つける事なく、人と獣人が真の意味で平和に共存できるのが望み』?」

マリーの隣に腰掛けると抱き寄せ、頬から唇、首筋、そして鎖骨を指でゆっくりと指先でなぞりながら耳元でくすくすと笑い。

「そんなおとぎ話のような世界を本気で目指すと?
所詮この世が弱肉強食の上に成り立っていることくらい、今までの貴女の人生で嫌というほど知っているだろうに」


耳を優しく甘噛みして囁く。
マリーが平静を保とうと懸命に耐えているその姿が愛らしいと思いながら、艶やかで美しい彼女の黒髪を軽く指でかき上げ。
ようやく私が彼女が思っていたような「優しく物分りのいい男」などではないと――――それどころか人間ですらない忌まわしい悪魔であるということを理解したマリーの瞳が、みるみる恐怖の色に染まっていく。

「弱者は常に虐げられ、誰にも省みられることなく使い棄てられる。
そしてその数多の弱者の屍の上に王国は成り立っているものなのだよ」

マリーの決意を嘲笑うかのように冷めた瞳で見下ろすと、彼女の柔らかい唇に唇を寄せ。
華奢なその身体を東屋の椅子に置かれたクッションに横たえながら、最初は軽く、そしてだんだん深く口付けてゆく。
暫く彼女の甘い唇を楽しんだ後にその口付けを次第に下へと滑せて行くと、マリーの首に巻かれたチョーカーを片手でこともなげに引きちぎり。

「―――しかし私は貴女のそんな世間知らずで甘いところが大好きですよ、マリー」
「ぃ、や……」

微かに抵抗の言葉を口にするのを無視して、椅子に横たえられた彼女の身体の両脇に手を突くと上から見下ろす。

「知っているかい?マリー。
一度吸血鬼に噛まれた者は、身体に吸血鬼の贄であるというしるしが刻まれるということを」

首筋に優しく触れながら一番温かくて柔らかく、そして血脈が脈打っている部分を探り当てると、何度も甘噛みを繰り返し。

「勿論外傷としての吸血痕は数日で癒える。
……が、身体と魂に刻まれた闇の刻印は、貴女の命が尽きる時まで消えることはないのだよ」

くすくすと楽しげに低く笑いながら言葉を続ける。

「私の力が及ぶ範囲内にいれば、貴女を私の元に呼び寄せ、再び吸血することもできる。
そうして吸血を繰り返せば繰り返すほど快楽の中毒度が増し、いずれは呼ばれなくとも獲物として自ら私の元へ―――」

通うようになるのだ、と優しく告げ。
今度は容赦なくその白く柔らかい首筋に己の白い凶牙を突き刺す。
その瞬間マリーの身体がびくんっと大きく後ろに仰け反ると、彼女の瞳から一筋の涙が零れ落ち。
牙で穿った二つの穴から零れ落ちる甘く芳しいその血を、そして信じていたであろう相手に生きながらにして貪り食われる彼女の計り知れない恐怖心と哀しみの波動を、零さず全部受け取れるように、啜る。

「あっ…ん…っ……オズさ……っ……」

深く突き立てられた牙に最初は恐怖と緊張のあまり身体を強張らせていた彼女が、次第に熱い吐息を漏らし甘えたように私の名を呼び始める。
やがて吸血されることによって与えられる極限までの快感に、その恐怖すら凌駕するほどにマリーの思考が甘く溶けてしまったなら、魔眼による身体の呪縛を解くだろう。

そうなってしまえば、もうあとは――――――

お知らせ

登録状況
【クエスト】継続登録、メッセージ登録、プロフィール登録
精霊術の習得
放出:土重III を習得!
操作:睡眠II を習得!
→ 素質ポイントが上昇! [1→2]
→ 最大HPが上昇! [1650→1700]
→ スタミナが上昇! [60→65]
→ MP増加量が上昇! [18→19]
→ 戦闘設定枠が増加! [18→19]
素質の開花
土MPアップ Lv1 を開花! [-1P]
→ 土MPが上昇! [4→24]
スキルの鍛練
鍛練によって 操作 のLvが上昇! [11→12]
装備品の強化
同調によって 主力 のLvが上昇! [26→27]
攻撃 が上昇! [132→138]
精度 が上昇! [128→132]
同調によって 補助 のLvが上昇! [26→27]
防御 が上昇! [130→135]
精度 が上昇! [130→135]
同調によって 防具 のLvが上昇! [26→27]
防御 が上昇! [130→135]
精度 が上昇! [130→135]
霊玉の装備
【主力:スロット2】火の支配者 Lv1 [+2] を取り外して 睡眠付加 Lv1 [+1] を装備!
【補助:スロット2】火の支配者 Lv1 [+2] を装備!
アイテムの使用
生命の秘薬 を使用!
→ 最大HPが上昇! [1700→1710]
メッセージ送信
ロザリー [1]1件 のメッセージを送信!
イヴァン [7]1件 のメッセージを送信!
サーシャ [11]1件 のメッセージを送信!
ラシェル [43]1件 のメッセージを送信!
ヘルム [109]1件 のメッセージを送信!
ミナミ [127]1件 のメッセージを送信!
レナ [337]3件 のメッセージを送信!
ライム [345]1件 のメッセージを送信!
うさぎ [403]1件 のメッセージを送信!

メッセージ

ミナミ [127]
霊玉の精製の依頼を受けた際、依頼人が彼であることには随分と驚いた。
同じ協会の所属なのだ、ありえない話ではなかったが、自分はあまり頻繁には、依頼を受け付けていないし、彼のような立場の人間なら、お抱えの職人すら、いそうだったからだ。
こういう分野で顔を合わせるのは初めてであったから、最初は妙な緊張はあった。


「…その、職人さんに、よっても違うようです。
 玉と玉を、物理的に融合させる方も、一度、溶かしてしまう方も、いらっしゃいますし…」
「私の精霊力は、物に干渉する力は…殆どありません。
 ただ、ここに宿っている精霊力の形だけ、見えるので…それを掬い上げて、
 もう一つの玉に均一になるように、ゆっくりと、馴染ませていくんです。
 そうして丸くなった物を、最後にもう一度磨いて、一番、適した形に」

「霊玉一つ一つは、その内に秘めている力の大きさが、異なります。
 合成は、限りなく均一に、混ぜますから、総量が異なると困ります…ですので、
 こちらの、抜かれた霊玉にはまだ少し…余った分の力が宿っているんです」
「ジェムピース、という通貨や、精霊兵の欠片といったものと、同じです。
 これは精霊力を持った破片になるので…、協会で許可をいただいてから、崩して、
 精霊術士の方の為の道具…術の媒介などに、加工します」
「という、用途なのですけれど…あ、あの、解り難くは、ない、でしょうか…」

自身の仕事に関することとなると、饒舌になって行く。
どのように言えば彼に伝わるだろうかと考えながら、丁寧に説明をし。
そういえば、彼の従者から贈られただろうタイピンも、彼宛だと決まっていたので虹色の破片を仕込んだのだったと、思い出しながら。





星は、明滅する。

 その光の強さも、宿す力も変わりはしないが、
    地に在る者と天の狭間の揺らぎを受けてその姿を変えてみせる。

    冬の終わり、短いその季節、その地点、
       瞬く星は、青とも緑とも金ともつかぬ、夜の虹に染まる。

       土地の人間はそれを願いの星と呼び
          常とは異なる音色の瞬きを、そこに見る――。



その時彼らは聞いただろう、遠く響く旋律を。耳傍の風の音を。

星の囁きが それ を喚び、
   天の歪みは異界の異物へと紐付き
      一筋の、金の糸が地上へと垂れ落ちる。

それは、獣達には、金の洪水のように見えたろう。
それは、無垢なる者には、白金に輝く竜のようにも見える。
それは、精霊に近しいものには、音の帯のようであり、
それは、それを知る者には、長身の青年のように見えた。
それは、それを知らぬ者には、自らの心に一番近しき何かに、見えた。


それは、黒き者に問う。







                         「―――――――君は、ヒナキ、か?」

それは彼の知る姿の、彼の知らぬ何かだった。

………何故、ヒナキの願いの匂いがする。
君は、誰だ?


言葉は、その姿が発するに相応しい形になって、その姿がとても言わなかったであろう内容に、紡がれる。

ここは、どこだ?
誰が、私の天と、この世界を、繋げたのだ。


……異界の星が重なったか。
制約は――――弱いが、生きているようだな。
…早く戻らねば、…私は、 
***** に向かう途中だった筈だ。

****の呟きは、時折、聞き取れぬ旋律に崩れる。
それは世界の規約のようだった。
****はその世界にないものを発音できず、それを不思議とは思わぬようだった。
独り言のように呟いてから、表情のない、恒星のような光の強い目が、男を見る。

…ヒナキに繋がる者、君からも、願いの匂いがする。

星に願った者よ、
私は 
************ ……名乗れぬようだな。
私は 
********… …これも、駄目か。

ならば願い手よ、その心に映そう。


****の手が、オズワルドへと伸びる。
手は少し透き通っても見え、その内に金の筋が血脈のように流れているのが、見える。
幻が広がる。
柔らかな金の糸の洪水。光の属の、それは闇の友たる光。星の光だ。

光が言葉なく、語りかける。
自身が
願いを掬い祈りを護りへと導く者であると。
彼は、それを理解できるだろう。

気付けば彼の目前には金の絨毯が広がっている。
上質なベルベットのような、柔らかな光沢。
如何様にも変化し得るような、可能性の気配。
それは揺り籠によく似ている。形状としては何一つ、一致していないのに。

温かな気配を持ちながら、無機質な、それは彼の願いの為だけの、意思なき器。

オズワルドは光に触れることが出来る。光を拒否することも出来る。

光は、彼が触れようとしなければ、ただの金の毛束となって、霧散する。

光は、彼の願いを受け止めたならたちまち受け止める形へと姿を変え、包み、
願いに加護と力を与え、

そこに、願いの形を見せるだろう。



それは彼女の知る姿の青年だった。
輪郭の曖昧な、存在の希薄な、背に荷を負わないことが何よりも奇妙な、彼女の学友だった男だ。


………君の願いの匂いが、確かにするが。

姿は異なるようだな。 …成長したのか、ヒナキ。

なぜ、異界にいる。君はつい先ほどまで……。 ……?

青年がふっと自分の首元に手をやる。出かかった言葉を遮られた様な、そんな違和感を覚え。
次に、そこにある筈の荷物の感触を探した。
…それは姿こそ見えないが、確かに感触があるのを確認し、天の、願いの星を仰ぎ見る。
星の瞬きをその強い光の目で見詰めてから、少女に視線を移した。


…傷つけられているな。
以前、君を護っていた加護は、失われたのか。

ドラゴンの手が、雛姫へと伸びる。
手は少し透き通っても見え、その内に金の筋が血脈のように流れているのが、見える。
皮膚の直ぐ傍に異界の風を纏っていた。
雛姫が逃げなければ、その小さな額へと指先が触れ、風は一時、あの肥沃な世界の空気で彼女を包むだろう。

同時に、幻が広がる。
ほの暗い、黄昏の紫。そこを無邪気に飛び回る、金の光。寄り添う幾つかの灯火。祭の喧騒。指輪。王冠。白い小鳥。

それらの周りに星が降る。
よくよく見れば、それは星ではなく、細く、長い、一本の金の糸だ。

糸は幾重にも、レースを編むように折り重なり、絡み合って行き、幻を包み込んでから、
その先端を彼女の胸に差し入れた…ように感じる。



君の息吹を、少し、返しておこう。ヒナキ。
……それが、君の願いを、癒すだろう。

……望むなら、新たな願いの欠片を、再び預かろう。

彼女の目前に、細い金糸の繭が生じる。
それは彼女の息が吹き込まれるのを待っている、ようだった。


今は……星へと届けては、やれぬ。
しかし、願いが叶うまでは私が護ろう。 …何を賭しても。

さくら [237]
「職というか、やる形式は変わっていたかも。
 それでも、目指すところは一緒だったんじゃないかな」
「反属性だったとして、それを反発させるんじゃなくて順応させてしまえばいいんだよ。
 火術が使えるからって水術が全く使えないことはないようにね」
「……私を干からびさせたいわけじゃ、ないんでしょう?
 だから満足できるぎりぎりでやめてくれた」
「どうなるかわかっていれば、対応することだって、できるもの。
 ……それに、好きな人以外にはそんな顔見せないって決めてるから」

「じゃあ、私からも。覚えてもらえるとうれしいな。
 私は、もう普通の人とは違うってことを」
さくらから感じられるのは、他の魔族…あるいは魔竜の気質。
その類の者と深く交わりを持ったことを表す。
ルー [339]
「僕の意識改革か……確かに何処までこの植物恐怖症を克服するかどうかに関わってくるかなぁ。
故郷に帰るっていうのは多分ないんじゃないかなぁ? 僕一人で帰る訳にもいかないし……
姉さんが元の世界に戻るっていう事は暫くなさそうだしな。
そりゃ、気になるさ。 僕自身あぁいう樹木があるなんて想像もした事がないし。
意識がある様な木が僕らに親身になってくるっていうのもまた想像外さ…… 
もしかしたら、故郷の木もそういうのもいたのかもなと今更ながら想う位にはあるが…… 
やっぱり、見知った木じゃないとまだ辛いな」

ぽりぽりと頭を掻きながら彼はそういった

「裏と表があるか…… 子供の頃の童話の様に勧善懲悪何ていう言葉がある世界何てないよな。
自分がみたい図があるかどうかか……それとも、自分が見たくないと光景を見ないで入れる自身があればか
…… やっぱり、こういうのって一度親身になった方から脱却するのは難しいんだよなぁ
自分の事が自分が一番見えないっていうのは確かにあると思うけど、
難を招くのは僕じゃなくて周りじゃないのかとか思ってしまうんだけど、
自分の立ち振る舞いで、それを引きよせているという考え方は普通に分かるな」


「それも分かるなぁ。 やっぱり長い事過ごしていた故郷はやっぱり過ごしやすいって思える環境に
感じてくるからなぁ。 そういう僕だって、故郷に比べると、むしむしした夏や、みぞれが混じった雨とかもう想像が出来ないような環境が続いているから故郷も懐かしいなぁと思う事もある。
よそ者には厳しいか…… 件のエルフの村みたいな閉鎖的な所だったのか」

「そう・・・だな。豪語していたのに、僕って奴は本当にな。 
今から考えると、本当に好きだったのかどうかもわからないよ……
前は本当に好きだったと思っていたんだけどな」
そっと自分が以前彼女を庇って怪我を負った所を押さえつつ


「しかし、安定した絆ってあるのか? どんな絆だって揺らぎ、結びつき、移ろうようなイメージなんだけどな」
「そういうものか? 僕にとっては、結構深刻なもんだけどな。
小さい頃から悪ガキだった姉さんを見ていた身からすると、姉さんが幾ら綺麗に育ったとしても悪ガキにしか見えないとかあるんだけどなぁ?
何ていうか端から恋愛対象に見えないっていうのが正しいかなぁ? 
恋愛対象というよりは僕にとっては、半身っていう方が近いんだよな」

「僕の力の源……か、 ゲートを開く能力や、従える能力とかどうやって身に付いたかとか考えた事は
数度は会ったかもしれないけど、結局専門家を交えて話す事が無かったから、分からなかったな。
ただ・・・ 専門家って言ってもデュエリスト専門というと、数名とあった事はあったが、バトルしか始まらなかったしなぁ」

遠い目を見て彼はそう呟いた


「ないモノを扱うのはホント難しすぎるからなぁ
風と火のマナは身近にあったものだからなぁ結構 使いこなせているイメージはあるんだけどなっ
僕はどちらかというと、弱点を補う方だったかなぁ? 
姉さんが攻撃力に特化しているからそれを補う方に動いていたという感じかな」
「まぁ、確かに十数年前の事だろうしな。その時の悲しみのままには生きていられないか。
しかし、自分の兄弟になるはずのモノと逢う事が出来なかったというのはちょっと寂しいとは思うなぁ
…… 今の僕が姉さんがいなかったらどんな性格になっていたのかとか言うのを考えると
やっぱり、兄弟っていうのは人格性形上かなり関わってくるだろうしなぁ」

「媚態?って 媚びた姿を見せるって言われるとちょっと違う気もするけど……
何だろう見られて伸びるっていうのは分かる気がする。
自分自身誰かに見られているという意識があればそれなりに背筋もピンとするしな…… 
その半面気が張りすぎてしまう可能性も高いけど」

「え”!? 素敵な歌声が聞きたいのだったら姉さんに頼むといいよ。
僕を含めると、調和のとれている歌から不協和音に変わってしまうからな。
そういえば、君達二人は歌は得意なのか?」
ライム [345]
「だから、スカートではなくズボンを履くという工夫を選んだんじゃないですかー!」
「……言っておきますけど、可愛いとか、そういう言葉はもう僕には通じませんからね。
 何十年、お傍に仕えていると思っているんですか。
 甘い笑顔も甘い言葉も、本質を知っているかどうかで全然イメージが変わってしまうのですよ?」

 仕方なしに応えつつも、少しだけ鼓動が早まってしまいました。……まだまだ、自制が足りないようです。
 オズ様は貴族の頂点に立たれる方ですから、隷属する僕達の儚い想いと現実に気づいておられないかもしれません。
 慰み者にならなるでしょう。いくらでも。――しかし、それは戯言にしか見えはしないのです。
 僕がただの人間だったならば、もしかしたら、違う心に囚われてしまうのかもしれませんが――。
「姉弟の記憶は、閉じなくてはなりませんか?
 レナ様は天性の才能柄、不必要なことは口にされない方に思えます。
 ルー様に至っては、我々が致命的と思えるような情報を、まだ得てはおりません」

 なぜか、抗弁の言葉が自分の口から出てきてしまいました。
 主の決断に意を唱えるような行為が許されるわけもありません。なのに、なぜ自分は、


「いいじゃないですか、彼らが何を、何処で、口にしようとも。
 きっと、あの方達から語られる思い出は、陰惨なものではなく、笑顔に通じる優しい言葉ばかりですよ。
 それは……、それは僕にとっては、希望のようなものではないか、という気もするのです」

 本当は『我々』と申し上げたかったのですが、主がそのように感じてくれる自信はありませんでした。
 うまく説明できませんが、闇に潜まない記憶が人に残ってもいいのではないかと、そう感じたのです。
「――お、お待ちください!
 以前、尊血を戴きました聖誕祭から、まだ幾許の時も経ってはいないのですよ!?
 それに、それに、首筋への吸血を許す……、と……!?」

 ふらりと近づこうとする脚を、意志の力で押し止めました。
 望むだけ取れとの言葉に、抗いがたい欲望が沸いては潰れていきます。
 首筋への吸血は、オズ様は未体験ではないのでしょうか。どうなるか、御自身で想像できておいでなのでしょうか。


「……オズ様の血は、とても高潔な魔性を秘めております。
 もし、もし僕が、オズ様の血を吸うことを自制できなくなったら、どうするおつもりですか。
 主の命令を聞き入れず、吸い尽くしてしまう可能性だってあるのですよ!」

 それでも。――それでも、と、考えてしまう自分がいて。
 鼻孔をくすぐる血の匂いに、不死の肉体がざわめき、渇望の衝動が浮かび上がってきます。
 同時に、
自分をこのような身体に作り変えた悪魔を、殺すことができる最大のチャンスでもあるのだと。
 ――心が、揺れて。
「納得なんて、現実が積み重なれば自然と心得てしまうものですよ。
 理解さえしていれば、諦めと共に飲み下せます」
 髪から離れゆく指先に、強い名残惜しさを感じた。甘い痺れが持続する。まるで、毛先にまで神経が通っているかのようで。
 本当は、わかっているのだ。
 故郷を遠く離れた旅の渦中であれば、髪を伸ばしても構わないということを。
 女性の姿に戻るのも、何の問題もないはずだ。だからこそ、ミィ様に"着せられる"ことを最後まで拒めはしなかった。
 それでも、昔の姿に戻ることに抵抗を覚えるのは、……それが、最後の砦だろうと思うからだろうか。


「お褒めいただき、ありがとうございます。
 命尽きることなき身の上です。いつか再び、お目にかけることもあるでしょう。
 いまは、まだ、しばらく――」

 本当に女性の姿に戻るのは、主が生涯を共にする大切な人を決めた時なのではないかと、――そう、感じながら。
ミーシャ [1169]
「いえ、ライムさんは自分から明かしたわけではありませんよ。
はじめは、ワタシが相手が吸血鬼かと思ったうえで、話しかけたのです。

ただ、よくよく感知してみると、ライムさんとオズさんのマナは、根本が違うようなので、確信がもてなくなりました・・・。

もしかして、ライムさんは罰せられるのでしょうか。」
ライムさんの取り巻く環境が厳しいことは、この精霊協会にきてしばらくしてから、わかって来ました。
もしワタシのせいで、さらに・・・考えるだけでも心が痛みます。
「そうなのですか。ワタシの島の原住民とほかの種族は、外の国から身を守るために共闘していましたし、ここの方は友好的なので、ついつい忘れそうになってしまいます。」
「人間は外見で判断する生き物である点は、同意ですね。判断するだけならまだいいですが、それを理由に軽々とあやめ、それを正当化することすら、あるのだから・・・すみません、こんな話をしてもつまらないでしょうね。」
「そうですね、ほかの方からもよく言われます。ほめているのか、けなしているのか分かりませんし、分かったところでどうでもいいですが。

オズさんがいうように、厄介ごとにかかわりたくない気持ちは分かる気がします。
でも、もしその面倒ごとを、ほかの方もやりたがろうとせずに放置して、さらに面倒なことになってから自分に降りかかったら、それこそ大変じゃないですか。そうなってしまうなら、いっそ自分で片付けてしまうことにしています。

ただ、ワタシの場合、責務感のほかにも憎悪や復讐心で動いているところがありますから・・・そのせいでしょうか。ときどきライムさんが眩しく見えますね。」

イベント(ペアマッチ)

イベント戦の設定
「イベント登録」で「対戦相手指定設定」「霊玉の装備」などの設定を行えます。
イベント名
パーティ名
メンバーオズ
 [E-No.344]
ライム
 [E-No.345]

クエスト

クエスト名
パーティ名
メンバーレナ
 [E-No.337]
ルー
 [E-No.339]
オズ
 [E-No.344]
ライム
 [E-No.345]

プロフィール

クラス
種族
性別男性年齢???歳身長184cm体重79kg
古えの時代より続く純血の吸血鬼の一族・エーレンブルグ家の直系の黒髪・黄金色の瞳の真祖の吸血鬼。
一族の現当主であり、最高権力者の父を持つ。

従者ライム(345)と共にとある幻獣を探して世界を彷徨う旅を続けているうちに、この地へと辿り着いた。
純血を受け継ぎながらも通常の吸血鬼よりも進化した強化型の為、日光・十字架・にんにく等を苦手としない。
ただし弱点はある模様。
能力発動時には黄金色の瞳が真紅に染まる。

趣味は魔術・秘術・召喚などの研究全般と、異種族・魔法生物などの生態や能力を調査すること。
学者肌で一旦書庫や魔術実験室に篭ると寝食も忘れて没頭することもしばしば。
基本人間は食料としか見ていないが、お気に入りになると別格扱いになる。

※対象を吸血しただけでは多少貧血に似た症状とだるさが残る程度で、吸血鬼化はしません。
ただし吸血時には性交時と同じような快感を感じることに。
対象に吸血鬼側から血を送り込んだ場合のみ吸血鬼化(吸血主に隷属化)します。


追記:
--------------------------------------
※吸血鬼関連の日記は大抵ライム(345)さんの日記とリンクしています。
■関連人物
・ユストゥス・フォン・エーレンベルグ
 エーレンベルグ公爵家現当主の真祖。オズワルドの実父。
 『どんな願いを叶える力を持つ』という伝説の幻獣【幻想夢幻鳥】の
 捕獲命令をオズワルドに与えて従者ライムと旅立たせる。
・ラザファム・ツー・ブルックハルト(愛称:ラジー)
 第二世代吸血鬼のブルックハルト伯爵家当主。
 エーレンベルグ家の家令を勤めている。
 オズワルドの幼馴染で親友でもあり、妹が一人いる。
・ユーディット・フォン・エーレンベルグ
 オズワルドの曾祖母。
 かつて幻想夢幻鳥の召喚に成功し、真祖から人間となった吸血姫。

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■頂き物

赤い薔薇の蕾の宝石(ロザリーさんよりハロウィンに)
赤い薔薇の蕾のような宝石にアンティークゴールドの棘の蔦が絡んでいるデザインの、ロザリー嬢のマナで作られている宝石。
薔薇の精油(ミィさんよりクリスマスに)
鎖の繋がれた細く茶色い遮光瓶に入った数滴の薔薇の精油。
黒皮のブックカバー(マリーさんよりクリスマスに)
シュトレンと一緒に。
黒絹の手袋(ラシェルさんよりクリスマスに)
裾の、掌側のほうに小さく薔薇の意匠が黒糸で刺繍されている。
七宝飾りのタイタックピン(ライムさんよりバレンタインに)
小さなブローチのような形状の白金のネクタイピン。
環状の枠の中心に収まる七宝焼は月光を思わせる薄黄を帯びた乳白色。
裏側には目立たぬように「Dedicated to my lord Oswald」と彫り込まれている。
金装飾のワイングラス(ミナミさんよりバレンタインに)
クリスタルガラスのワイングラス。
透明度の高いガラスの表面に幾筋か彫り込まれた細いつる草の模様。
そのつる草に、グラスの縁から繋がる金彩の小鳥が舞い降りてとまっているデザイン。小鳥の頭部には小さな王冠が花のように開いている。
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素敵なプロフ絵とアイコン1,18-22,29-34,45-49は魔術商会(41)さんに、38-41はイヴァシュキェ・リリィ(7)さんに、43アイコンはティキ・ヴァメッサウォッジュ(1220)さんに、武器アイコンは橋守見習い(115)さんに、補助アイコンはロザリー(1)さんに頂きました!

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サブプロフィール

オズワルドに召喚された『幻想夢幻鳥』の雛鳥。
成鳥になると「どんな願いでもひとつだけ叶えることができる力」を発揮することができる伝説の幻獣鳥。
召喚時に「陽が沈んだらオズワルドの手元にある魔法の呪文で編んだ銀の鳥籠に戻され、陽が昇るまで拘束される」という制約を受けている。
普段の姿は黄金色の王冠のある白い小鳥……だったのだが、どうやら第二次成長を終えて黒い小鳥になった模様。

現在オズワルドに強制的に開かれた『精神の扉』が閉じられなくなってしまった為、外界から隔離幽閉されている。

★復帰しました。
第二次成長変化により、体長10p程度の手のひら妖精サイズになることができるようになりました。
身体機能が完全に戻っていない為、現在温泉でリハビリ中。

ステータス

HP火MP水MP風MP土MPMP増加量スタミナ素質PGP
171028286424196511,084
増幅放出治癒結界強化操作具現中和精製
035.3100013.29000
混乱耐性猛毒耐性睡眠耐性麻痺耐性火炎耐性水冷耐性風雷耐性土重耐性
005000000

素質

HPアップ Lv5火MPアップ Lv1水MPアップ Lv1風MPアップ Lv3
土MPアップ Lv1睡眠耐性 Lv1

精霊術

術No系統種別MPコスト対象
拡大
対抗
発動
術名
4放出魔力の槍----40--La Vie en rose
4放出魔力の槍II----80--La Vie en rose
4放出魔力の槍III----120--La Vie en rose
4放出魔力の槍IV----160--La Vie en rose
5放出魔力の刃40------××
5放出魔力の刃II80------××
5放出魔力の刃III120------××
5放出魔力の刃IV160------××
6放出魔力の矢--40----×Der Freischutz
6放出魔力の矢II--80----×Der Freischutz
6放出魔力の矢III--120----×Der Freischutz
6放出魔力の矢IV--160----×Der Freischutz
132放出榴弾----40--××
132放出榴弾II----80--××
132放出榴弾III----120--××
51放出火炎40------Inferno
51放出火炎II80------Inferno
51放出火炎III120------Inferno
51放出火炎IV160------Inferno
52放出水冷--40----Morte eterna
52放出水冷II--80----Morte eterna
52放出水冷III--120----Morte eterna
53放出風雷----40--
53放出風雷II----80--
53放出風雷III----120--
54放出土重------40
54放出土重II------80
54放出土重III------120
156放出聖光40--40--
156放出聖光II80--80--
156放出聖光III120--120--
157放出魔闇--40--40Tenebre etterne
157放出魔闇II--80--80Tenebre etterne
157放出魔闇III--120--120Tenebre etterne
181放出狙撃10101010×
181放出狙撃II20202020×
181放出狙撃III30303030×
89放出混乱の槍40------Il est mort le soleil
91放出睡眠の槍----40--
91放出睡眠の槍II----80--
18操作混乱40------Il est mort le soleil
20操作睡眠----40--
20操作睡眠II----80--
143操作魅了40------
42操作状態異常耐性低下10101010

装備品

主力:遠隔(武器)LvCP攻撃防御精度
【Jet blackbirD】
吸血鬼専用の特殊魔銃
27131380132
スロット1鷹の目 Lv2 [+3]
スロット2睡眠付加 Lv1 [+1]
スロット3攻撃力アップ Lv2
補助:補具(防具)LvCP攻撃防御精度
【Bloody rosE】
真紅の薔薇の蕾に棘の蔦が絡んだデザインの宝石。ロザリーさん(Eno.1)製
27130135135
スロット1不屈 Lv1
スロット2火の支配者 Lv1 [+2]
スロット3精霊の支配者 Lv1 [+3]
防具:中装(防具)LvCP攻撃防御精度
【Blue blooD】
暗闇に溶ける漆黒の外套
27130135135
スロット1ヒールスロット Lv2 [+2]
スロット2風の支配者 Lv3 [+3]
スロット3風MPアップ Lv2 [+3]
攻撃力命中力受け
防御力
受け
成功力
防御力回避力
主力1882102558201201
補助0000

同調Lv一覧

霊玉名(武器)同調Lv
攻撃力アップ1
睡眠付加1
魂喰らい0.8
必中0.5
ダメージスロット0.2
対空0.5
狙い撃ち1
鷹の目2.4
霊玉名(防具)同調Lv
防御力アップ1
HPアップ0.5
睡眠耐性1
風雷耐性1
ヒールスロット2
不屈0.5
霊玉名(武器・防具)同調Lv
風MPアップ1.2
水の加護0.2
火の支配者0.4
風の支配者2.2
土の支配者0.5
精霊の支配者2
不意打ち0.5
結晶化0.5

霊玉名:【青字】同調Lvは上昇可能/【赤字】同調Lvは上限に達している

所持アイテム(16/25)

No種別装備アイテム名価値
1霊玉主1鷹の目 Lv2 [+3] (武器) (遠隔のみ)400
2霊玉主2睡眠付加 Lv1 [+1] (武器)100
3霊玉主3攻撃力アップ Lv2 (武器)200
4霊玉補1不屈 Lv1 (防具)100
5霊玉補2火の支配者 Lv1 [+2]100
6霊玉補3精霊の支配者 Lv1 [+3]200
7霊玉防1ヒールスロット Lv2 [+2] (防具)200
8霊玉防2風の支配者 Lv3 [+3]300
9霊玉防3風MPアップ Lv2 [+3]200
10霊玉魂喰らい Lv1 [+1] (武器)100
11霊玉狙い撃ち Lv1 [+1] (武器) (遠隔のみ)100
12霊玉防御力アップ Lv1 [+2] (防具)100
13霊玉HPアップ Lv1 (防具)100
14霊玉睡眠耐性 Lv2 (防具)200
15霊玉風雷耐性 Lv1 [+1] (防具)100
16霊玉不意打ち Lv1100

所属コミュニティ(1)

【コミュニティ一覧】

C-Noコミュニティ名参加
者数
発言
作成
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127
【期間限定】雪見露天 ※期間延長
6448
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