精霊伝説
トップページ冒険結果一覧 > E-No.190 (第28回:2013/3/30)

E-No.190

本名:鎧
通称:鎧

【戦闘結果】【過去の冒険結果】【メッセージ一覧】【Twitter】【Link】

一言メッセージ
夕陽が地平の彼方へ沈み、月と星が天空に輝きだす中、『彼』は街へ向かう街道を一人歩いていた。
精霊協会のあるハイデルベルクは、他の街と比べても格段の治安を誇る。それは街の外に広がる田園地域にも少なからず影響を与え、その影響をものともしない野の獣はともかく、武装少ない旅人や商品を満載に積んだ隊商などを狙う不埒な輩も少ない。とはいうもののやはり自衛は必要、日が暮れるまでに街へ入り心安く酒でもあおりたいはひとの情。
即ち、このような時間に街道を歩く物好きはいようはずはほぼいない、というわけだ。
ほぼいない、ということはやはり稀にはいるのだが、そのそれぞれがそれぞれの事情があっての事なので、それはこの際割愛する。
というわけで、今宵は幸いにもそのような事情を持つ者がいないらしく、街を守る門へと辿り着くまでに出会う者は皆無だった。
『彼』はそのまま精霊協会管理区域へと足を進め、訓練施設へと入った。日課である鍛錬を始めるために。
冒険者それぞれの生活リズムに合わせていつでも利用できるよう訓練施設は常時開放されており、設備もまた充実している。精霊協会に籍を置き、任務をこなしつつも日々鍛錬に勤しむ者は少なくない。百の素振りは実戦でのより確実な一撃に繋がる。それは紛れもない事実。しかし、その鍛錬の積み重ねと自信を軽々と凌駕する才能もまた存在する。己がどちらに重きを置いているか、それを知ることが生き残るための第一歩でもある。己を知らずしての敗北は脱落と、死につながる。それもまた冒険者の宿命。それゆえ鍛錬を重ねるも、自らの力を過信するもまた自由。与えられた任務を完遂することのみ求められた者、それが精霊協会所属の冒険者なのだ。
『彼』は過信も慢心もしない。いついかなる時であろうとも最善の一撃を相手に与えるための一振りを望み、鍛錬を続ける。果たしてその行為が『彼』にとって必要かどうかは、『彼』という存在を考慮する上で甚だ疑問ではあるのだが、他に為す術を知らない『彼』にとっては、ある意味心の拠り所であり、否定できる事ではない。

訓練施設に足を踏み入れた時、『彼』は奇妙な感覚を覚えた。それは以前どこかで感じたもの、しかしそれが具体的に何であるのかは説明できなかった。
その漠然とした感覚なる不確実なものとは明らかに異なる事実。訓練施設の中には今、『彼』以外誰もいないのだということ。しかし『彼』は平時より他者との交流をすることもなかったため、『彼』以外誰もいないという事実に対し、何ら疑問を持つことはなかった。
『彼』はいつも通り施設の一角、既に彼の定位置となった場所に立ち、右手を天にかざす。周囲の光が僅かづつ集まり、凝縮される。そして光の鎚矛へと具現した。『彼』は構え、一振り。だが、『彼』は振り切ることなく腕を止めた。いや、止められた。
光る鎚矛の一振りを止めたのは細剣。それを構えるていたのは長身の女。とはいえ、鎧姿の『彼』より頭半分ほど低い得物に相応しい痩躯。髪は肩ほどで切りそろえられた。そして最大の特徴は女の姿は半透明だった。

「何用かは知らぬが、この様な真似危険であるぞ。ただし、見事ではある」

いつも通りの平坦な声。鍛錬の邪魔をされたことを怒っているわけでもなさそうだ。
対する女、満面の笑み。細剣を下しながら。

「はーい、お久しぶりぃ」

旧知の間柄なのか、さも当然のような応え。

「…汝は誰だ?」

「ひっどーいっ!!あたいのこともう忘れたのぉっ!?ダーリン」

「知らぬ。我に非があるなら詫びよう。赦せ。しかし『だーりん』とは最愛の人を意味すると聞く。少なくとも我は汝にそのように呼ばれる覚えはない。かつて我をその名で呼んだ者が1人いたが汝ではない」

「ちょっと会わないだけであんまりよぉぉぉぉぉぉ…お?あーあーあーあー」

「ふむ。人違いはあるものだ。間違わせてしまった我にも責はある。」

「いやいやいやいや、そうじゃなくてぇえええええええ、ちょいまちっ」

というと女は痩躯の女は慌てたように自らの身体をまさぐり始める。体型を強調するような奇妙な服装のあちこちについた鋲の幾つかに触れた途端、痩躯の女の姿がぼやけ始めた。そして、すぐさま別の形になった。背が縮み、髪は奇妙に跳ね上がり、服装はだらしなく余る。
その、痩躯の女とは似ても似つかぬ姿を見て『彼』はようやく気付いた。

「ミレーか。しばらく見ぬ間に随分と背が伸びたものだな。どこかの国の諺で『男子三日会わざれば刮目して見よ 』とあるがまことにその通り。久方ぶりであった」

「えーっと…ダーリンなんかものすごく勘違いしてるようだけど説明面倒だからいいわそれで
とーもーかーくっ………お久しぶりぃ♪」

「うむ。健勝であったか。して、ここに戻ったということは無事魔王とやらを討伐できたか」

「いやぁ、それが四天王のひとりに手間取っちゃってさー、今休憩中なのよぉ」

「それは難儀な話だ。ひとの身で休息は重要であろう。わざわざここを訪れる必要はなし」

「いやちょっとぉ、あたいが折角万難排して会いに来てあげたのに、挙句その言い草ぁ?
ダーリンつれないにも程があるわぁ」

「言われてみれはもっともな言い分。感謝しよう。だが、たとえ休息中とはいえミレーにとって重要な任務中にこの様な場所へ戻るは感心できぬこと。油断と慢心は敗北へと繋がる」

「相変わらずお堅いわねぇ」

「我が柔らかかったら困るであろう」

「なにそれ冗談っ?ダーリン冗談言えるようになったのぉ!?」

「冗談とは何のことだ。軟らかい鎧甲冑など意味を為さぬであろう」

「あーはいはい。他所じゃあそうでもないんだけどねぇ。まいっか。
休憩といってもねぇ、雑多なことは仲間が対応してくれてるから大丈夫ってわけよぉ」

「そうか、ミレーにも仲間がいたか。仲間は、良いものだな」

「何ダーリン、ようやくわかったの?少しは人間社会のこと勉強できたみたいねー」

「ああ、我が旅路において最も充実しているともいえるな」

「それならダーリンをここにおいて行った甲斐があったって…んん?ちょいまち
それって、あたいといた時間は充実してなかったって言うのぉっ?」

「うむ。当時はミレーに命じられるままに働いた記憶しかない」

言われて、痩躯の女改め癖っ毛の少女は大きなため息ひとつ。

「はぁぁぁぁぁぁ…そりゃぁ面倒な説明は省いたかもしんないけどさぁ、あたいなりに頑張ったのよぉ?」

「そうか、それは済まぬことをした。赦せ」

「いや、嘘だけどぉ」

「嘘なのか。ならばよい」

「いいのかよっ!!」

相変わらず怒りのポイントが存在しない『彼』であった。

「して、ミレーと仲間の事情は知らぬが、我との旅路の充実か否かを量りに来たのか」

言われた癖っ毛の少女はほんの少しだけ寂しげな表情をした。

********************

『彼』がミレーニアと出会ったのは3年ほど前。正確に何年何月何日何時何分前かすら彼には答えることは可能であるのだが、別件にてそれを彼女に窘められて以来あえて曖昧に答えるようにしていた。
理由を問う『彼』に対し彼女は。

「世の中なんてそんなもんよぉ」

とのこと。全く意味不明ではあるが、それを今の今まで守ってきた『彼』自身大概なものだ。

当時『彼』はここハイデルベルグより遥か北、大地に沈んだ古代遺跡にいた。自然を巡り、ひとの創りしものを避けてきた『彼』が、その時何故遺跡へと足を運んだのか。それは『彼』には分からない。しかしその、『彼』にとっては理解不能な行動の末、『彼』はミレーニアと出会った。古代遺跡の最下層、鎖に繋がれ幽閉されていた少女に。

「やっと…来てくれたのねぇ。遅すぎるわぁ」

「誰かは知らぬが、済まぬことをした。赦せ」

見ず知らずの少女の苦言に謝る『彼』。彼女はそれに対し力なく微笑んだ。
が、続く言葉は彼女を驚愕させた。

「では、我は先を急ぐゆえ。失礼する」

と彼女の前を平然と通り過ぎた。

「ちょちょちょちょちょt…ちょまちっ!!!!」

「何用か?」

「いやいやいやいやねえちょっとアンタどういうことよぉっ!!」

「どうと言われて意味は分からぬが」

「わからぬって…こんなヘンテコな遺跡の奥で美少女が鎖に繋がれてるのよっ?えぇっ?」

「うむ。我ひとの美醜は理解できぬゆえ答える術を持たぬが」

「いやいやあたいが美少女かどうかはこの際置いておいてくれてもかまわないからさぁ、
もうちょとこう…ない?この状況見てぇ」

「汝が鎖にて壁に繋がっていることは理解した」

「だぁーかぁーらぁー…」

「それがどうかしたか」

助けろって言ってるでしょ!!!

「言わねば分からぬではないか。して、何を助けるのだ」

「あーもうっ、
鎖に繋がれて身動きも出来ずに困っていますお願いですから助けてくださいっ。これで文句あるかこんにゃろうっ!!!!

「理解した」

言うなり『彼』は彼女に近づく。そして鎖を手に取り、軽々と引き千切った。その様子を口をぱくぱく、目を丸くさせながら彼女は見ていた。
彼女は自らミレーと名乗り魔王軍に敗れこの遺跡に封じられていたと語った。
そして『彼』と彼女はその後3年にわたり共に旅をし、『彼』は精霊協会に籍を置いた。一方の彼女は魔王を倒すと言って『彼』の元を去って行った。

********************


「…まあ、あれよぉ。積もる話もあるけど時間もあんまないしぃ、うん。
ぶっちゃけお別れを言いに来たのよぉ」

約3年ぶりに再会した癖っ毛の少女は寂しげな表情をいつも通りの勝気な笑顔に戻した。

【以下(たぶん)次回へ続くっ】

お知らせ

登録状況
【クエスト】継続登録、メッセージ登録、戦闘設定登録
アイテム換金
精霊兵の破片 を換金! [+75GP]
GP送付
エド [484]400GP を送付!
マーケット出品
ゴンザレス [1058]攻撃力アップ Lv1 [+1] を売却! [+250GP]
シン [309]スタミナアップ Lv2 を売却! [+450GP]
マーケット落札
ユーリ [748] から 防御力アップ Lv1 を購入! [-180GP]
ユハ [257] から 防御力アップ Lv1 [+2] を購入! [-200GP]
アウラ [205] から 防御力アップ Lv1 を購入! [-180GP]
精霊術の習得
放出:水冷V を習得!
放出:土重V を習得!
素質の開花
火MPアップ Lv3 を開花! [-1P]
→ 火MPが上昇! [40→60]
スキルの鍛練
鍛練によって 放出 のLvが上昇! [43→44]
GPの送付
こおり [1195]200GP を送付!
アイテムの購入
霊玉原石 Lv1 を購入! [-200GP]
【今回の抽選結果を表示】【次回の販売アイテム一覧を表示】
アイテムの送付
エド [484]風MPアップ Lv1 を送付!
エド [484]火MPアップ Lv1 を送付!
アイテムの精製
霊玉原石 Lv1 を精製!
→ [+1] … 失敗 [5%]
麻痺付加 Lv1 を獲得!
アイテムの合成
防御力アップ Lv1防御力アップ Lv1 を合成!
防御力アップ Lv2 を獲得!
防御力アップ Lv6防御力アップ Lv2 を合成!
防御力アップ Lv8 を獲得!
防御力アップ Lv1 [+2]防御力アップ Lv1 [+3] を合成!
→ [+1] … 成功! [250%]
→ [+2] … 成功! [150%]
→ [+3] … 成功! [50%]
防御力アップ Lv2 [+3] を獲得!
防御力アップ Lv8防御力アップ Lv2 [+3] を合成!
→ [+1] … 失敗 [60%]
防御力アップ Lv10 を獲得!
装備品の強化
同調によって 主力 のLvが上昇! [26→27]
防御 が上昇! [5→10]
精度 が上昇! [130→135]
同調によって 補助 のLvが上昇! [26→27]
防御 が上昇! [130→135]
精度 が上昇! [130→135]
同調によって 防具 のLvが上昇! [26→27]
防御 が上昇! [130→135]
精度 が上昇! [130→135]
霊玉の装備
【補助:スロット1】精霊の祝福 Lv1 [+2] を装備!
【防具:スロット1】属性攻撃耐性 Lv5 [+2] を取り外して 猛風MPアップ Lv1 [+2] を装備!
メッセージ送信
伊織 [128]1件 のメッセージを送信!
リアーナ [435]1件 のメッセージを送信!
クラージュ [690]1件 のメッセージを送信!
矛盾 [730]1件 のメッセージを送信!
キーア [835]1件 のメッセージを送信!

メッセージ

ヘルム [109]
「どっちなんでしょうね。今の俺にはわかりません。
それは、時が過ぎてから振り返って判断すべき類の物かと」

「でも、そう言っていただけるのは
嬉しいですよ。とても。
ありがとうございます、鎧さん」

「痛みが無かったと言えば嘘にはなります。
しかし、それは自らの報いですから。
強さを手に入れたとはまだまだ、とても言えません」
[143]
「知り慣れることで、見過ごされる事も、多々あると聞く。
 ……知らぬからこそというのは、まさに、人ならぬがゆえに出来ることだと思うぜ」
「あぁ……凝縮されているのは違いなし……さりとて、世界全体で見れば、ここでもまだ薄いと……そう思うような場所も、あるかも知れぬ。
 或いは、集まらず取り残された、断片のような……そんな未知が、世の方々に散らばっているに、違いない……」
「俺が楽しいを知った時か……
 原初は、いつであったろうか……まだ、歳を数えるにも苦に成らぬ頃のはず……」
 余程に古い時分のことなのだろう。
 記憶を掘り起こすに四苦八苦しているのか、腕を組み、俯き加減に首を傾げたまま、微動だにせず佇む。
 が、先に答えられるものに応じておこうと、ふと顔を上げ。
「……ん、あぁ……そうだな、そう言うのも、難儀の一つだな。
 ……程度は様々あるにせよ……
 少し難儀した、といっても相違ないと思うぜ」
「ん……先日は、こちらこそ感謝だ……
 ……少々、己の詰めの甘さが悔やまれる所だが……共に立つ事ができて良かった。
 あぁ、いずれまた、まみえることがあれば……無論だ」
クト [449]
「生命という表現は以前、この時代の機械人形殿から“命の息吹と感情の芽生えは同義“とのお言葉を頂き、そちらを引用致しました。
 本機にはもとより構造として感情が組み込まれているので適用外と判断しましたが、形はどうあれ、自然に発生した鎧殿の心ならば、相応しいかと存じます」

「確か。相応の働きさえすれば、必要以上の拘束を受けない気風は喜ばしいものと存じます。
 自分は己の役割を果たせる場所と聞き、協会の試験を受けた身ゆえ、相応しいという考え方にも同意致します」

「そう言って頂ければ、自分にとっても幸いと判断します。
 『我が国』がこの地より消え失せた事は確かに遺憾な事柄ではあります。
 しかし、こうして他者と対話する場と時間を得られたことを自分は……嬉しく思います」
 『我が国』への背信ともとれる発言だった。そして、己のロジックにも反していたが、協会の方々とことに感謝をしていたことに、間違いはなかった。

「……はい。鎧殿の仰る通りと判断します。同じ器物といえど、用途が異なる時点でどちらが優れているかという議論それ自体が無為。本機の配慮の足りなさをお許し下さい」

「……『あらねばならぬ己』に背かねば、辿り着けぬ時、ですか。
 仮にその様な事態に直面したならば。自分は出来ぬと判断した時点で、伸ばそうとした手を下ろすことでしょう。
 我ら機械兵士には己の許容量と限界が予め設定されております。出来ることと出来ぬことが明確に区分されているとも言い換えることは可能です。
 ゆえに、用途外使用をはじめとした自分の全力を用いることが出来ぬ作業には、極力手を着けぬように努めております」
「……もっとも。最近はその定義に少々の狂いと変調が確認されております。
 これが深刻になる前に、修正をしなければならないのですが……」
「……はい。ありがたきお言葉と存じます
 鎧殿の旅路にも、幸いがあらんことを。不肖の鉄の身なれど、お祈り申し上げます」
「いえ、先の秩序杯では共闘して頂き、こちらこそありがとうございました。
 こちらこそ、障壁の展開に甘さがあった事をお詫び申し上げます。
 次に見える際は、互いに敵味方は不明ですが、どの様な立場にあろうと全力を尽くし、全力でお相手することをお約束します
「しかし、貴殿とは再び友軍として肩を並べることを、自分は希望いたします。
 その際はまた、どうぞよろしくお願い致します」
ヒイラギ [450]
「……結局さ、それで長くながーく、一人でこの街の中をさまよい続けて……3年、かな?」
「それで、帰る方法を探して今に至るって感じ。にわかには信じがたい話でしょ?」
 彼女の長いようで、ほぼ変わらぬこのハイデルベルクでの身を縮めて暮らすような3年の話を、ゆっくりと酌を進めながらようやく語り終えた。
 その評定は、やや俯き気味なのか上手く読み取ることが出来ない。


「結局、冒険者になったのもこの世界が嫌だからさ……帰りたくてね。自分の世界に」
「全く手掛かりも手に入らなかったけどねぇ……それでも中々楽しい半年くらいではあったよ」
「それにさ、鎧にも会えたしね! うん! これは中々代えがたい自慢だわ」
「ここまで楽しく酒が飲めることなんて、今までなかったしさ、感謝してるよほんと」

「ただそれでも、帰りたい……って気持ちはなくしてないけどね。私にだって、ここじゃない世界……私の世界に、家族がいる……たぶんね」
「こんな異貌扱いされて、苦しい想いをしても、差別されても、死にたくなかったし、生き延び続けたかったのはさ」


「やっぱり、私も家族が好きだから、なのかもね。鎧にこの気持ち、伝わるかなぁ」
 照れくさくそう告げるヒイラギの表情は、酒を含んでいるというのはあれど、混じりけのない本心のものだった。


「あ、そうそう鎧。せっかくだから次回のペアマッチで私が"好き"って気持ちはどういうものかを説明してあげるよ」
「具体的にはね……ゴニョゴニョゴニョ」
 明らかに悪だくみの表情である。彼女は滑りこむように鎧の隣によろめくと、そのまましなだれかかって耳元(?)で何やら話掛け始めた。
エド [484]
「あ、お礼受け取りました。
 わざわざありがとうございます。猫、好きなので嬉しいです。
 …鎧さんが選んでくれたのですか?」
「鎧さんは、勤勉ですね。その様子なら、いつか自身が分かる時が来ると、思いますよ。
 人間の感覚だと、すごく先かもしれませんけど。
 明日やる事が10年先になったら、悠長にもなりそうですが…忘れてしまいそうです」
「なるほど…。確かに他の種族の年齢は、外見からだと分かり難いかもしれませんね。
 私には、鎧さんとか、エルフ族の年とか、見てもさっぱり分かりませんし」
「私を婿にですか? ……すみません、ありがたいですが、止めておきますよ。
 冒険者の身で結婚は…怖いです。死ぬ気はないですが、明日死ぬかもしれない仕事なので。
 それに、鎧さんを婿に、という事は騎士か同等以上の身分の方をお探しだと思いますよ?」

「そういえば、精霊協会の方がどうこうという噂、聞きましたか…?
 もし協会の方で仕事が受けられなくなるようでしたら、鎧さんはどうされます?
 私は、冒険者を続けようか迷っているところですが…」
ミヅキ [512]
「お主、ズレてたり核心をついてきたりと中々油断のならぬヤツじゃな……。
 然様じゃ。人になれぬのであれば、人以上に名を上げるだけのこと、というわけじゃ」

「わぉ。ノってくれたのは鎧様が初めてでございます。
 ミヅキ様もアミィ様もいくら誘っても微妙な表情で流すばかりだというのに……。
 やはり私は表情のない無機質ぼでーの方のほうが話が合うようです」
「うーむ、アミィもヒノキも基本的には同じような術で自我を与えたのじゃが、
 どうしてここまで性格に開きが出てしまったのか……」
「料理であればお教えしますよ。
 味覚、嗅覚がなくとも、視覚と聴覚を総動員し、人々の舌を唸らせる、そういうすべを」
「時々急にキリっとしますねあなた!顔変わらないけど!!」

ドヤァ…
シグリーズ [889]
「ええ、想いの通りにやってみます。どう生きるか、自分の手で選びとってみせます」
「……貴方も何か、自分を変えることができたのですか?」
ハツ [1247]
「う、美しい…ですか?鎧様は世辞が上手にございます」

「人に言われるはなかなか嬉し恥ずかしき言葉にございますなあ。フフ…」



「ふん、ふむ、ふむ。なるほど。生まれし時よりそのお姿と…。摩訶不思議、興味深き話にござります。」

「まあ…!それでは鎧様にも主と思しき方がいらっしゃったのやもしれぬのですね。わたくしと鎧様、斯様に姿が違えどそのような共通点があるとは、なんぞ面白うございますな。
…しかし四十年もその記憶を頼りとされているとは…。人の身には気の遠くなるような時間にございまする」

トレード

ヒイラギ [450]
治癒活性 Lv1 [+1] を受け取りました!
エド [484]
防御力アップ Lv1 [+3] を受け取りました!
「はい、どうぞ」
精霊の祝福 Lv1 [+2] を受け取りました!
「まずは1つめがこれですよね…?」
猛風MPアップ Lv1 [+2] を受け取りました!
「それから、これ、っと。なかなか難しいですね」

イベント(ペアマッチ)

イベント戦の設定
「イベント登録」で「対戦相手指定設定」「霊玉の装備」などの設定を行えます。
イベント名
パーティ名
メンバー
 [E-No.190]
ヒイラギ
 [E-No.450]

クエスト

クエスト名
パーティ名
メンバー
 [E-No.190]
アーネスティン
 [E-No.396]
エド
 [E-No.484]
シグリーズ
 [E-No.889]

プロフィール

クラス
種族
性別不明年齢???歳身長189cm体重50kg
古戦場より甦った騎士の鎧。
主(であった者)の記憶をいくつか取り戻しているがそれが真実であるかはわからない。





中の人などいない。

身長:頭部飾り含む
体重:盾含む

【取扱い時の注意】
常識、良識がやや欠如しています
知識も偏っています


ついった上でにぎにぎ絵を描いているイキモノ
本家掲示板で時折お絵描きモデル募集
交流相手の絵を勝手に描いたりも




アイコン41〜49はやきうどんさんに頂きました!らぶりー鎧ちゃん大感謝です!!

かっこいいハロウィン海賊コスはEno.863 イオさんに頂きました大感謝です!!
ついでに今回はこの衣装を着てコロシアムで大暴れしたいと思います。



ハロウィン用特設ページ
http://makeinu7.sakura.ne.jp/seirei02_halloween.htm

アイコン一覧

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51525354555657585960
61626364656667686970

ステータス

HP火MP水MP風MP土MPMP増加量スタミナ素質PGP
1500604200183101543
増幅放出治癒結界強化操作具現中和精製
045.040000001.34

素質

HPアップ Lv2スタミナアップ Lv5火MPアップ Lv3風MPアップ Lv1

精霊術

術No系統種別MPコスト対象
拡大
対抗
発動
術名
4放出魔力の槍----40--貫く力 槍
4放出魔力の槍II----80--貫く力 槍
4放出魔力の槍III----120--貫く力 槍
4放出魔力の槍IV----160--貫く力 槍
4放出魔力の槍V----200--貫く力 槍
5放出魔力の刃40------××切り裂く力 剣
5放出魔力の刃II80------××切り裂く力 剣
5放出魔力の刃III120------××切り裂く力 剣
5放出魔力の刃IV160------××切り裂く力 剣
5放出魔力の刃V200------××切り裂く力 剣
6放出魔力の矢--40----×降り注ぐ力 弓
6放出魔力の矢II--80----×降り注ぐ力 弓
6放出魔力の矢III--120----×降り注ぐ力 弓
37放出魔力の槌------40××叩きつける力 槌
37放出魔力の槌II------80××叩きつける力 槌
37放出魔力の槌III------120××叩きつける力 槌
37放出魔力の槌IV------160××叩きつける力 槌
132放出榴弾----40--××疾風爆裂の陣
132放出榴弾II----80--××疾風爆裂の陣
132放出榴弾III----120--××疾風爆裂の陣
132放出榴弾IV----160--××疾風爆裂の陣
51放出火炎40------燃やし尽くすは炎
51放出火炎II80------燃やし尽くすは炎
51放出火炎III120------燃やし尽くすは炎
51放出火炎IV160------燃やし尽くすは炎
52放出水冷--40----振るう切先鈍らすは雨
52放出水冷II--80----振るう切先鈍らすは雨
52放出水冷III--120----振るう切先鈍らすは雨
52放出水冷IV--160----振るう切先鈍らすは雨
52放出水冷V--200----振るう切先鈍らすは雨
53放出風雷----40--天震わし轟くは雷
53放出風雷II----80--天震わし轟くは雷
53放出風雷III----120--天震わし轟くは雷
53放出風雷IV----160--天震わし轟くは雷
54放出土重------40雄叫び上げ怒るは大地
54放出土重II------80雄叫び上げ怒るは大地
54放出土重III------120雄叫び上げ怒るは大地
54放出土重IV------160雄叫び上げ怒るは大地
54放出土重V------200雄叫び上げ怒るは大地
157放出魔闇--40--40
157放出魔闇II--80--80
157放出魔闇III--120--120
157放出魔闇IV--160--160
28精製魔力回復10101010×聖女の祝福

装備品

主力:片手(武器)LvCP攻撃防御精度
祝福の光
右手より放たれる光。状況に応じて様々な武器の形状に変化する
271312510135
スロット1火の加護 Lv3
スロット2土の加護 Lv1 [+2]
スロット3火MPアップ Lv1 [+3]
補助:盾(防具)LvCP攻撃防御精度
聖女の加護
剣を構えた聖女の姿が刻まれた盾
27130135135
スロット1精霊の祝福 Lv1 [+2]
スロット2防御力アップ Lv10
スロット3鉄壁 Lv1 [+2]
防具:重装(防具)LvCP攻撃防御精度
騎士の鎧
騎士の鎧
27130135135
スロット1猛風MPアップ Lv1 [+2]
スロット2不屈 Lv1 [+4]
スロット3土MPアップ Lv1 [+4]
攻撃力命中力受け
防御力
受け
成功力
防御力回避力
主力18618852117210177
補助00188188

同調Lv一覧

霊玉名(武器)同調Lv
水冷付加0.4
シールドブレイク0.2
霊玉名(防具)同調Lv
防御力アップ2
スタミナアップ1
混乱耐性1.4
麻痺耐性0.8
状態異常耐性2.5
風雷耐性0.5
土重耐性0.6
属性攻撃耐性2.2
鉄壁1.5
先制0.8
不屈0.4
シールドマスタリー1
霊玉名(武器・防具)同調Lv
精度アップ0.5
火MPアップ1.2
風MPアップ0.4
土MPアップ0.8
精霊の祝福0.2
猛風MPアップ0.2
火の加護1.5
土の加護1.5
狂戦士0.4

霊玉名:【青字】同調Lvは上昇可能/【赤字】同調Lvは上限に達している

所持アイテム(16/25)

No種別装備アイテム名価値
1霊玉主1火の加護 Lv3300
2霊玉主2土の加護 Lv1 [+2]100
3霊玉主3火MPアップ Lv1 [+3]100
4霊玉補1精霊の祝福 Lv1 [+2]200
5霊玉補2防御力アップ Lv10 (防具)1,000
6霊玉補3鉄壁 Lv1 [+2] (防具)100
7霊玉防1猛風MPアップ Lv1 [+2]200
8霊玉防2不屈 Lv1 [+4] (防具)100
9霊玉防3土MPアップ Lv1 [+4]100
10霊玉麻痺付加 Lv1 (武器)100
11霊玉混乱耐性 Lv3 [+4] (防具)300
12霊玉状態異常耐性 Lv3 [+2] (防具)600
13霊玉土重耐性 Lv1 (防具)100
14霊玉属性攻撃耐性 Lv5 [+2] (防具)1,000
15霊玉治癒活性 Lv1 [+1] (防具)100
16霊玉シールドマスタリー Lv1 [+1] (防具) (盾のみ)200

所属コミュニティ(5)

【コミュニティ一覧】

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125
精霊戦闘術演劇場
63
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第17(略)集積層ハイデルベルク支部
104
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42
1196
ボクと友達になってよ!
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