精霊伝説
トップページ冒険結果一覧 > E-No.300 (第28回:2013/3/30)

E-No.300

本名:パピリオ・ザ・ガンドッグ
通称:パピィ

【戦闘結果】【過去の冒険結果】【メッセージ一覧】【Twitter】【Link】

一言メッセージ


《世界のはじまりは無であった。その無の中心にてマトゥ・マニヴィルは自らを創造した。
 マトゥ・マニヴィルは、闇より暗き深淵の底に住まい、自らの肉を喰らい、排泄し、また喰らった。
 やがて、混沌の肉海より、三千の巨人と、五千の竜が産まれた。命は深淵より世界へと溢れた。
 そこにはすべてが存在した。ただひとつ《死》だけがなかった。》
                                『忘れられし神話 第1章1節』


**************************
第8話 忘れられし神話
**************************

「だから、何度も言うように、禁書指定の書物は、協会からの許可がない限り閲覧できんのだよ」
「あ、あの……許可書なら、ちゃんとここに……」
パピリオは、革鞄から封蝋された手紙をとりだした。
司書官は、老眼鏡を拭きながら、パピリオを訝しげに一瞥する。
「ふぅむ……依頼遂行に閲覧が必要ね。そうとは思えんのだが……」
たっぷりとたくわえた白ひげを撫でつけつつ、司書官は開封した許可証に目を通した。
パピリオは、その様子を見守りながら、拳をかたく握りしめる。

ここは首都ハイデルベルグの中央図書館。
大陸全土の知と情報が集うとされるこの場所に、パピリオは1冊の本を求めて、足繁く通っていた。
それは有害図書として禁書指定された書物であり、1度は司書管に咎められてしまったが、
その後、精霊戦士隊のブリュンヒルデ隊長から許可書を受け取り、こうして再び訪れたのだ。
もちろんブリュンヒルデとの交渉はまっとうなものではない。
敗者が勝者の命令を1つ従う条件のもとで、例のごとく精霊兵相手の賭け試合を行ったのだ。
  
「……とはいえ、こうして許可書が存在するのは事実。納得ゆかぬが、仕方あるまい」
書斎机の引き出しから鍵を取り出すと、司書官は立ち上がり、奥の部屋へとパピリオを案内した。
パピリオは司書官の背中に一礼し、心の中で詫びた。 

異端神話全集。
危険思想を流布するとして、伝承を禁じられた古今東西の神話。その最後の記録集。
かつて、パピリオに戦闘技術を叩き込んだ男、ランディは、
その書物のなかで、ダライアスの名を見たという。
それは仇敵が残した銃器に刻まれた名であり、
仇敵の正体を探るため、パピリオはその名を追い続けていた。
一般的に知られている単語ではなく、あらゆる分野においても使われている痕跡はなかった。
ダライアスの名を知りうる者は誰なのか。何を意図して銃器の銘として刻まれたのか。
異端神話全集の記述が、仇敵への次なる手がかりになるはずだ。
 
中央図書館最下層、禁書の間。
ずらりと並んだ本棚には、大小様々な書物がぎっしりと並び、古書独特の香りに満ちていた。 
司書管は本棚を確認しながら、奥の方へと足を運ぶ。
 
「ほっ、あった、あった。これだろう?」
ある本棚の前で足を止めた司書官は、1冊の本を取り出し、その赤黒い背表紙をパピリオに見せた。
異端神話全集。題名のみの簡素な装飾が、かえって不気味な存在感を醸し出している。
パピリオは小さくうなづいて、その本を受け取った。ずっすりと重く、分厚い。
「持ち出しはもちろん、書き写しも禁止だからの。終わったら、その呼び鈴を鳴らしなさい」
それだけいうと、司書官は腰をさすりながら、部屋から出て行った。
外から鍵をかける音が聞こえる。
パピリオは、傍の丸椅子に腰掛け、表紙をめくった。

《大地は巨人であふれ、天は竜で覆い尽くされた。
 全ての命が、欲望のままに喰らい、まぐわい、排出し、生み落した。
 喰われたものもまた、死ぬことはなく、生きながらに排出され、
 汚物と化してなお、喰らい、まぐわい、生み落した。》
                                   『第1章6節』

《大地にあふれた汚物が喰らい、まぐわい合い、やがてひとつの塊となった。
 塊は不浄の神ヌトゥ・ゴルゴスとなり、八百の虚神の一族を排出した。
 虚神の一族は、命ある汚物より、ワールベガーを作り、これを使役した。》
                                   『第1章8節』

《汚泥の民ワールベガーは、芽生えた木々を貪り、汚物へと変えた。
 竜の子らを悪戯に汚し、大地へと落とした。巨人らを狂わせ、汚泥へと引きずり込んだ。
 虚神の一族はこれを喰らい、腹を満たした。排出した汚物は、またワールベガーとなった》
                                   『第1章9節』

《万象の実を食した巨人ポロンセオスは、内からバラバラに引き裂かれた。
 その破片は12の神となり、最後に残された心臓は、暴虐の神****となった。
 ****は共に生まれ落ちた漆黒の剣ムドゥをマトゥ・マニヴィルに突き刺した。
 ムドゥは、マトゥ・マニヴィルの肉体の奥深くに根差し、やがて暗黒の洞となった。
 その洞は冥府となり、ここに最初の《死》が出現した》
                                   『第2章1節』

《暴虐の神****は、虚神デアマントスの背を切り裂いた。
 ****は言った。 「《死》もたらす者、出でよ」
 切り裂かれたデアマントスの肉より殺戮の巨人ダライアスが誕生した。
 ダライアスは千の腕と灼熱の息で、デアマントスの息子たちを滅ぼした》
                                   『第2章6節』

《暴虐の神****は、虚神ボルポスの胴を切り裂いた。
 ****は言った。 「《破壊》もたらす者、出でよ」
 切り裂かれたボルポスの肉より災厄の巨人バルデウスが誕生した。
 バルデウスは千の爪と疫病の嵐で、ボルポスの息子たちを滅ぼした》
                                   『第2章9節』

《汚泥の民ワールベガーが大地覆い尽くしとき、暴虐の神****現れ、これを滅ぼした。
 殺戮の巨人ダライアスは地を割り、災厄の巨人バルデウスは空を落とした。
 炎の雨が七日七晩ふりそそぎ、血潮の大河が地表の一切を洗い流した。》
                                   『第2章13節』

《汚泥の民と虚神の一族は滅び、冥府へと落とされた。
 不浄の神ヌトゥ・ゴルゴスは、一万の破片に砕かれ、****により大地へと撒かれた。
 ****は言った。「《選ばれし命》よ、出でよ」
 大地は命に満ち溢れ、あらたな木々が芽生え、動物が産まれた。
 そこに新たな秩序が誕生した》
                                   『第2章14節』



パピリオは本を閉じた。
ダライアスが登場する神話について、記述はほんの数ページしかなかった。
ヴァビリオン神話。旧字体で記された題目は、おそらくそう発音するのだろう。
全容をつかむにはまだ情報は足りないが、パピリオはすでに生理的嫌悪を感じていた。
不浄と暴力を肯定する神話。それがパピリオが抱いた印象だった。
不快感に耐えながら、何度も何度も読み返し、記述されている内容を暗記していく。
虫食いや破損により、ところどころ文章が欠けているのが気がかりだ。
日が沈み始めたころ、パピリオはようやく呼び鈴を鳴らした。
  
「え、閲覧者履歴……おねがいします」
パピリオは、入室した司書官の顔を見るなり、そう切り出した。
面食らった司書官は、呆れながらも溜息をつき、各種書類が保管されている棚へと歩いていく。
これまでのやりとりで、パピリオの頑固さは承知している。反対するだけ無駄と悟ったのだろう。
「手短にの」
司書官は、分厚い書類束をとりだすと、中身をめくり、一枚の閲覧者履歴を取り出した。
履歴は、50年前から記録されているにも関わらず、そこには23名の名前しか記されていない。
パピリオは、書類を受け取ると、その一覧に載っている人物の名を上から順に暗記していった。
この一覧に載っている人物が、ダライアスの名を知り得る者だ。
銃の制作に携わった者がいるかもしれない。
それは仇敵へと辿り着く大きな手掛かりになるだろう。
パピリオは、はやる気持ちを抑えながら、じっくりと読み進めていった。

 バローヌ・ジャックマン

 ウッディ・ローガン

 ブランディ・ルー

聞き覚えのない名前を機械的に暗記していくなか、
不意に、パピリオの目に意外な人物の名が飛び込んだ。
心臓が止まるかと思えた。
頭の中が真っ白に霞んでいく。
それはあまりにも馴染みのある名前だった。
それはあまりにも懐かしい名前だった。

 ザック・ヘンゼルフォード

「……お……おとう……さま……?」

書類が手から滑り落ちた。
司書官がなにか言っているようだったが、パピリオには、もう何も聞こえていなかった。

**************************
第8話 完

お知らせ

登録状況
【クエスト】継続登録、メッセージ登録
【イベント】ペアマッチ
精霊術の習得
放出:火炎IV を習得!
放出:水冷IV を習得!
→ 素質ポイントが上昇! [2→3]
→ 最大HPが上昇! [1650→1700]
→ スタミナが上昇! [310→315]
→ MP増加量が上昇! [18→19]
→ 戦闘設定枠が増加! [18→19]
素質の開花
睡眠耐性 Lv1 を開花! [-1P]
→ 睡眠耐性が上昇! [0→50]
スキルの鍛練
鍛練によって 放出 のLvが上昇! [34→35]
装備品の強化
同調によって 主力 のLvが上昇! [26→27]
攻撃 が上昇! [140→145]
精度 が上昇! [120→125]
同調によって 補助 のLvが上昇! [26→27]
防御 が上昇! [130→135]
精度 が上昇! [130→135]
同調によって 防具 のLvが上昇! [26→27]
防御 が上昇! [130→135]
精度 が上昇! [130→135]
メッセージ送信
エメ [248]6件 のメッセージを送信!
レンツ [429]1件 のメッセージを送信!
アレウス [622]1件 のメッセージを送信!

メッセージ

イヴァン [7]
「ぼくねー、色んなものに興味あるの!
 キカイはイヴァンの世界には沢山あるけどー…こっちにはそんなに無いみたいだもんねぇ。」

「あ…でもぼく、戦えないんだ。
 戦ったりするのはね、イヴァンがやってくれるから…。
 だから役に立てるか分からないの…。」

「勿論だ。
 本人も大喜びだと思うぞ。…な?」

「うん、抱っこしてーしてー!!」
 
 白い生命体は大喜びだ!




 しばらくして

「さて…すまない。
 ちょっとばかしヤボ用でな、この地を離れる事になってしまった。」

「数ヶ月でねぇ、戻れるってイヴァンが言ってるんだけど…」

「あぁ、数ヶ月程したら戻ってくるつもりだ。
 その時はまたこいつと遊んでやってくれ。頼む。」

「また遊ぼうねぇ!」

(イヴァシュキェとモンブランが個人メッセを送るのはこれが最後となります。
 お付き合いありがとうございました!)
[143]
「……切り捨てること、犠牲を厭わないこと……それも、一つの考え方だ……そして、それを真実として生きてきた者には、間違いではない……教えてくれた者は、きっと、そうして生き抜いてきたのだろう。
 ……だが……そう。方法は、色々あるし、あっていい」
 移ろいゆく少女の表情を、緩い瞬きの合間に映しながら。
 紡ぐ音は、打ち立ての鋼のように低く響く。
「……君は、大切な友が居て、それを巻き込みたくないのだと、言った。
 だから……きっと、情を拒むよりも……育て、実らせるほうが……
 より似合う、君だけの強さに繋がるのではないかと……なんとなく、そう思ったのだ」
「……ん……少々、説教臭いのだけは、我ながらにどうにかせねばとは思う所だが……
 ……そうか、よかった。
 俺の言葉がそうであるならば……こうして君と過ごし交わし得た時間と言葉もまた、俺の血肉となる……
 ……友ならば、尚の事、な」
「……いや……別れのその時が寂しいのも、事実ではあるからな……
 出会いが素敵であればあるほど、血肉となればなるほどに、より大きくもなる……
 ……その別れに……置いていかれた、取り残されたのだ、と……永年の時の合間、無数に繰り返すうち、心を病む者もある。退廃し、享楽的になっていく者も、多く居る。
 ……幸か不幸か……俺は、唯死なぬというだけで、弱い。
 故に、誰かの側で、誰かと繋がりを持って……学び、得て、過ごし――それがあってこそ、今の俺がある。
 こうやって、銃器に釣られて気安くやって来るような。
 それでも……別れの寂しさもまた、事実なのだ。
 ……だから、勝手になんてことはない。
 心配してくれる……気遣ってくれることは、素直に嬉しい。
 ……有難うな」
 幾らか柔らかく零される音と、軽く細めた隻眼。
 それは確かに、微笑んでいる印だった。


「……ん……そうだな、定住の身ではない以上は、会いたいときに、とはゆかぬかも知れん……
 だが、行く先は違えど、友は、仲間は……同じ空の下に繋がっているさ……
 ……いずれ、なんとき。
 君が望む事があるならば……我が身惜しまず助力しよう……大切な、友の為に」

                    ≪ 間 隙 ≫
 
 ――某、戦火の地に立つ少女の上空。
 夜空に紛れ、何か大きなものが飛んでいる……ような――



 ――友の為。

 ……圧し掛けてでも、その助力たらんとすることに。
 何の、躊躇いがあろうか――
アジコ [235]
「気にするな。誰だって問わずにはいられないこともある。
 俺にだって、な
 ただ・・・俺には問いかけたい相手がね、見付からないのさ」

「見付からないから、戦い続けるのかもな。
 ま、なんにせよろくでもねーってのは保障するぜ。なんたって好き好んでこんな血生臭せーことやってんだからな、はは。
 切欠ひとつで他の生き方があったかも、なんて思うだけ無駄だな」

「誤解のないように言っとくが、お前と寝たくないってー言ってるわけじゃないぜ?
 ・・・あーっと、それはそれで、なんだな」

こほんと軽く咳払い。

「あぁ、持ってきな。
 何に使うかは知らねぇが・・・手、ケガすんなよ?」
エメ [248]
(廊下の先、街の通りがよく見渡せる窓際で、所在無げに腰掛けるエメの姿がある。
心なしか肩を落としながら、時どき顔を上げては窓の外を見やり、)
(そしてまた目を伏せた)
(小さく自分を呼ぶ声に気づき、エメが顔を上げる。
ふらりと立ち上がり、暗がりを通してパピリオの姿を確かめるように歩み寄った)
――パピィ!
いやだパピィったら、こんな時間までどこへ?
わたし、あなたがなかなか帰らないものだから、ずっと心配してたのよ。
新聞で読んだの、オッフェンレンツ領があぶないってこと。
ハイデルベルクからも遠くない土地だわ。
まさかあなたの身になにかあったんじゃないかって……。
 
(パピリオへ手を伸べる。手のひらが相手の二の腕に触れたそばで、すんと小さく鼻を鳴らし、)

…………。
……パピィ?
ねえ、パピィ?
……あなた、いったいどこに行っていたの?
……オッフェンレンツ?
…………………。
パピィ、どうしてあなたがオッフェンレンツに行っていたの?
ってだれ? あなた、まさかそういう仕事を引き受けたわけじゃないでしょうね?
なぜ、あなたが戦ってくる必要があるのよ。
あなたがどうしてオッフェンレンツやメルヴァルツァに関わるわけ?
……明日の心配なんか、しちゃいないわよ……。
パピィ……、あなたなにを考えているの。
力になるって、いったい誰のためよ?
わたし、あなたがオッフェンレンツの人たちをどれほど大切に思っているかは知らない。
オッフェンレンツは、わたしにとってはいまだ遠い土地でしかないわ。
だけど……。
――友だちがかわいそう。殺されてしまう。自分が戦わなきゃ誰かが死ぬ。
こわい人たちが大事なものを奪っていくつもりでいる。
……そう考えて武器を取る人は、あなただけじゃないの。
どちらが強かろうと弱かろうと関係ない。
オッフェンレンツも、メルヴァルツァも、誰ひとりそれを思わないなんてことはないのよ。
たしかにあなたは、オッフェンレンツの正義のために動いたかもしれない。
だけど、メルヴァルツァにはメルヴァルツァの正義がある。
たがいに、相手の正義を理解できないだけなの。
――あなたの友だちは、あなたが守ってあげなければならないほど弱いの?
それなら、メルヴァルツァを撃つよりも先に、彼らのそばに居てあげればいいじゃない。
彼らがあなたと同じくらい強いのなら、彼らに任せておけばいいじゃないの。
いいこと、パピィ?
あなたのようにやさしい人こそが、あなたのきらいな戦争を大きくしているの。
あなたに撃たれた誰かが、あなたと同じ傷を負って生きることになるかもしれないのよ!
……残念だけれど、いちど傾き出したものを止めることなんて、誰にもできないわ。
奪うための戦争に決着なんてない。これから先、いたずらに人や土地を灼きつづけるの。
戦争をほんとうに終わらせる方法は、彼らの領主たちさえ知りえないことなのよ。
だから――せめてパピィ、あなただけは……。
奪われたことの記憶を刻みこんだその手で、ほかの誰かを撃ったりしないで。
――あなたのダライアスを、あなたを傷つけた人と同じ使い方をしないで!
……………………。
……あなたは、あなたなりのやり方でオッフェンレンツを助けてあげるべきなのよ……。
ばかね。
撃つしかできないなんて……それでいて、死なせたくないだなんて。
どれだけ脅したって、誰も止まってくれるはずなんかないじゃないの……。
……「なにも残らない」ですって?いい加減にして。
あなたには、ほんとうにそれしかないの?いま、こうしてあなたと話すわたしはなに?
あなたの言う「お友だち」は、あなたにとっていったいなんなのよ?
ダライアスがなかったら生きてられない?人を撃たなきゃ生きてる意味がない?
――そんなの、ダライアスの思う壺じゃないの!
なにも残らない、それがいったいなんだと言うの?
このわたしが、あなたに刻まれた傷をすべて埋めつくせるとは思わない。
けれどあなたと過ごしたわたしたちは、あなたの心になにも培えなかったというの!
あのとき、わたしを空に連れてゆくと宣言してみせたあなたはどこへ行ったの?
わたしは揺らがないわよ。あなたを乱暴にでも引っつかんでいてみせる!
 
(胸元へ飛び込んでくるパピリオを、その両手で掻き抱く。
 相手の頭を慰めるように、あるいは閉じ込めるように包み込み、額へ口付けようと唇を寄せて、)

 
……パピィ。
わたしにも、あなたにも、自分ではできないものがあることを認めるべきよ。
それでいて、わたしや、あなただからこそできることを探し出すべきなの。
無力は黙っていたって向こうからやってきて、いやでも目の前に突きつけられるわ。
だけど、そこから立ち直ってみせる方法は自分自身で見いだすしかないのよ……。
……信じるしかないのよ。オッフェンレンツにも生き残るものがあることを。
あなたが生きてわたしたちと出会ったように、彼らがまったい滅びに苛まれずに済むことを。
パピィ……、あなたは残されることのさびしさを知る人よ。
だからあなたは、残されてしまった人の支えにならなくちゃいけないわ。
そばに人のあることがどれほど救いになるかを示すには、武器のひとつだっていらないのよ。
前に立って戦うことでしか、なにも守れないと思ったら大間違いだわ。
戦争の前には、なにも失わずに済むなんてことはできない。
だからこそ、残されたものを支え、はぐくむ人が必要なの!
……あなたがひとりだったころ、あなたの胸を充たしたことがあるものを思い出してあげて。
きっとあるはずよ。わたしの知るあなたに誓って、忘れたなんて言わせないわ。
今度はそれを、あなた自身がオッフェンレンツの人たちへ贈る番よ……。
シューキィ [650]
「やさ・・・しい・・・?
 そんなこと・・・初めて言われたなぁ・・・」
「パッピーはやっぱり、ズレてるのかも・・・うん。きっとそうだ。」

「モリモリ・・・」
「・・・・・・。」
(じーっ)
「・・・想像つかないな」

「なんだかんだ、ボクの友達って
 丈夫な人が多いんじゃないかなぁ・・・キミも含めてね」
「身体が丈夫というより、根性があるっていうか・・・」
「肉体の弱さは、精神の強さでカバーできるものだからね」

「師匠は外科手術したり、細胞を植えたり、
 いろんな手段を使ってこの身体を作ったらしいよ」
「それが義体とかホムンクルスってやつなのかわからないけど、
 師匠は『キメラ』と呼んでいたなぁ・・・」
「元をたどれば生身の人間だから、ボクとしては
 『改造人間』って表現が、しっくりくるんだけど」

イベント(武術会【混沌杯】)

イベント名
パーティ名
メンバーパピィ
 [E-No.300]
ベルテ
 [E-No.421]
朔汰
 [E-No.806]
ハワード
 [E-No.818]

クエスト

クエスト名
パーティ名
メンバーシュラル
 [E-No.132]
ニーネ
 [E-No.163]
エメ
 [E-No.248]
パピィ
 [E-No.300]

プロフィール

クラス
種族
性別女性年齢17歳身長146cm体重35kg

私は一発の弾丸
あの人の胸を穿ち、大空に羽ばたくその日まで
私は鋼鉄の蛹、一発の弾丸であればいい

胸にアゲハ蝶のタトゥーをもつ少女。
華奢な体躯に機械化された四肢を用いて、
身の丈よりも巨大な銃器ダライアスを繰る。
一見すると繊細で臆病だが、その気性は獰猛。
家族を鏖殺した冒険者への復讐のため、
自らも冒険者となり復讐の旅にでる。

***************
本名 リタ・ヘンゼルフォード

実業家ヘンゼルフォード氏の次女として生を受け、
裕福で暖かな家庭で幸せに暮らしていた。
だが、7歳の誕生日の夜、屋敷に現れた謎の男により、
一瞬にして家族を鏖殺され、自身も四肢を失う重症を負った。

男が手にし、家族の命を奪った2挺の超大型銃器。
そのうちの1挺は、焼け落ちたヘンゼルフォード屋敷跡で発見された。
銃身に刻まれたその名は"ダライアス"。
神話に語られる殺戮の巨人の名を冠するその銃器は、
精霊協会から提供される冒険者の証、精霊武具であった。

精霊協会は、現場で発見された精霊武具と虐殺事件の関連性を
立証できないとして、冒険者の関与を全面的に否定。
リタの証言は一切聞き入れられず、事件は楽物乱用者による犯行として
専門機関が捜査を行い迷宮入りとなる。

協会を支援した愛する家族は、冒険者に殺され、協会に裏切られた。
その後の10年間、リタは失われた四肢を軍用義肢で補い、
死に物狂いで身体を鍛え、知識を学び、精霊術を習得した。
そして今、精霊協会の試験を経て、冒険者としての道を歩む。
誇り高き名を捨て、憎悪の象徴である凶器"ダライアス"を携えて。

全ては"あの男"への復讐のために。
全ては精霊協会への報復のために。

***************
[外見]
胸にアゲハ蝶のタトゥー。
透き通るような白い肌に、深い黒髪と暗い青緑の瞳。
身長は低く子供のように華奢な体格だが、
筋肉は適度に鍛えられている。

四肢は付け根付近から義肢に置換されており、
精霊力による感覚域の皮膜で覆われているので、
義肢であっても触覚・痛覚・体温がある。

復讐を誓って以来、女を捨てようと勤めているので、
ファッションには感心を払わないが、
手に入れた衣服で気に入ったものは、
つい可愛く着こなそうと工夫してしまう。
プロフィール画像の衣装は、知り合いの娼婦からのお下がりで、
彼女自身気に入っている。

[性格]
言動は幼く、根は人懐っこく献身的だが、
生来の内気さと、復讐を旨とする自身の負い目から、
気持ちを素直に相手に伝えることが苦手。

過去のトラウマにより人間不信に陥っているが、
その心の底では、誰をも信じ受け入れたいと強く願っている。
そのため困難に直面している人を放っておけず、
また自身に好意を持って接する相手には全力で報いろうと努力する。
その芯は、復讐の義よりも強い。

アイコン一覧

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サブプロフィール

■ダライアス■
三連対物魔導機関砲銃
全長:2.8m [格納時:2.1m]
重量:80kg

放出系精霊力を運動エネルギーに変換し弾丸を射出する。
弾丸はライフル弾・徹甲弾・シェルショット・グレネード弾の撃ち分けが可能であり、弾丸に精霊力を込めることで特殊な効果を付随することができる。3連の銃身からなり、シングルショットとフルオートの切り替えも可能。

神話に登場する"殺戮の巨人ダライアス"にその名を由来する。同じく神話に登場する"災厄の巨人バルディウス"の名を冠する機関砲銃と対をなす。製造元は不明。本来の所持者であり、パピリオの仇である男についても一切が不明である。その規格外のサイズと重量から、生身の人間が扱うのはほぼ不可能であるが、恐ろしいことに、その男は"ダライアス"と"バルディウス"をそれぞれ片手で軽々と使いこなしていた。

状況に応じて多角的な戦法を取れる高性能な銃器ではあるが、ダライアスには意思があり、現在の所有者であるパピリオに心を閉ざしているため、その真の威力と機能は沈黙している。

ステータス

HP火MP水MP風MP土MPMP増加量スタミナ素質PGP
170000001931522,025
増幅放出治癒結界強化操作具現中和精製
036.3900011.57000
混乱耐性猛毒耐性睡眠耐性麻痺耐性火炎耐性水冷耐性風雷耐性土重耐性
005000000

素質

HPアップ Lv5スタミナアップ Lv5睡眠耐性 Lv1

精霊術

術No系統種別MPコスト対象
拡大
対抗
発動
術名
4放出魔力の槍----40--フレグメントショット 5.7×28
4放出魔力の槍II----80--フレグメントショット 5.7×28
4放出魔力の槍III----120--フレグメントショット 5.7×28
4放出魔力の槍IV----160--フレグメントショット 5.7×28
5放出魔力の刃40------××
37放出魔力の槌------40××
132放出榴弾----40--××
51放出火炎40------
51放出火炎II80------
51放出火炎III120------
51放出火炎IV160------
52放出水冷--40----
52放出水冷II--80----
52放出水冷III--120----
52放出水冷IV--160----
53放出風雷----40--
53放出風雷II----80--
53放出風雷III----120--
54放出土重------40
54放出土重II------80
54放出土重III------120
54放出土重IV------160
157放出魔闇--40--40
157放出魔闇II--80--80
157放出魔闇III--120--120
181放出狙撃10101010×
181放出狙撃II20202020×
181放出狙撃III30303030×
89放出混乱の槍40------
89放出混乱の槍II80------
89放出混乱の槍III120------
90放出猛毒の槍--40----
90放出猛毒の槍II--80----
91放出睡眠の槍----40--
91放出睡眠の槍II----80--
92放出麻痺の槍------40
92放出麻痺の槍II------80
92放出麻痺の槍III------120
18操作混乱40------
18操作混乱II80------
19操作猛毒--40----
19操作猛毒II--80----
20操作睡眠----40--
21操作麻痺------40
21操作麻痺II------80

装備品

主力:遠隔(武器)LvCP攻撃防御精度
ダライアス
対物魔導機関砲銃。家族を鏖殺した凶器の片割れ。現在その真の威力は沈黙している。
27131450125
スロット1チャージショット Lv5 [+1]
スロット2狙い撃ち Lv1 [+1]
スロット3鷹の目 Lv1 [+1]
補助:補具(防具)LvCP攻撃防御精度
ロイヤルフォード M500
フォード社製のリボルバー拳銃。父親の形見。一度として発砲されたことはなかった。
27130135135
スロット1風の加護 Lv1
スロット2水の加護 Lv1
スロット3不屈 Lv1
防具:中装(防具)LvCP攻撃防御精度
パンツァーG3カスタム
ヘリオス社製の軍用魔導義肢。精霊力を駆動力に変換し、ダライアスの射撃を補助する。
27130135135
スロット1風の支配者 Lv1
スロット2猛毒耐性 Lv2 [+2]
スロット3
攻撃力命中力受け
防御力
受け
成功力
防御力回避力
主力1902082557201201
補助0000

同調Lv一覧

霊玉名(武器)同調Lv
混乱付加0.2
挑発付加0.2
必中0.5
チャージ0.7
対空0.5
狙い撃ち1.2
鷹の目1
チャージショット1.2
霊玉名(防具)同調Lv
猛毒耐性2
睡眠耐性0.4
不屈0.5
霊玉名(武器・防具)同調Lv
精度アップ0.2
水の加護0.5
風の加護0.5
火の支配者0.5
風の支配者0.5
不意打ち0.2
フィナーレ0.2
結晶化0.5

霊玉名:【青字】同調Lvは上昇可能/【赤字】同調Lvは上限に達している

所持アイテム(32/25)

No種別装備アイテム名価値
1霊玉主1チャージショット Lv5 [+1] (武器) (遠隔のみ)1,000
2霊玉主2狙い撃ち Lv1 [+1] (武器) (遠隔のみ)100
3霊玉主3鷹の目 Lv1 [+1] (武器) (遠隔のみ)200
4霊玉補1風の加護 Lv1100
5霊玉補2水の加護 Lv1100
6霊玉補3不屈 Lv1 (防具)100
7霊玉防1風の支配者 Lv1100
8霊玉防2猛毒耐性 Lv2 [+2] (防具)200
9霊玉風雷付加 Lv1 (武器)100
10霊玉チャージ Lv1 (武器)100
11霊玉ダメージスロット Lv1 (武器)100
12霊玉対空 Lv1 (武器)100
13霊玉素早さアップ Lv1 (防具)100
14霊玉治癒力アップ Lv1 (防具)100
15霊玉スタミナアップ Lv1 (防具)100
16霊玉睡眠耐性 Lv1 (防具)100
17霊玉土重耐性 Lv1 (防具)100
18霊玉鉄壁 Lv1 (防具)100
19霊玉火の加護 Lv1100
20霊玉水の加護 Lv1100
21霊玉水の加護 Lv1100
22霊玉土の支配者 Lv1100
23霊玉硬質化 Lv1100
24消費生命の秘薬 (最大HPを+10)250
25素材精霊兵の破片75
--霊玉土MPアップ Lv1100
--霊玉攻撃力アップ Lv1 (武器)100
--素材精霊兵の破片75
--霊玉睡眠耐性 Lv1 (防具)100
--霊玉先制 Lv1 (防具)100
--素材精霊兵の破片75
--素材精霊兵の破片75
サブクエストポイント
精霊兵研究所(ヘルミーネ)1,350
鍛冶師(ボフディン)795

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